中野たむを受け継ぐバイオレット・シューティング連発!玖麗さやかの思いを受けきった上谷沙弥が「誰かの代わりになんてなろうとしなくていいんだよ」

11日、後楽園ホールにてスターダム『STARDOM in KORAKUEN 2025 May.』が開催。メインイベントでは上谷沙弥(かみたにさや)の持つワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)に玖麗さやか(くららさやか)が挑戦した。
昨年12月の両国国技館大会で中野たむから赤いベルトを奪った上谷は、4月3日後楽園ホールの『敗者スターダム退団マッチ』、4月27日横浜アリーナの『完全決着敗者引退特別ルール』を経て全てを奪いたむを引退させた。
3月のシンデレラトーナメントを優勝した玖麗は願いを保留していたが、横浜アリーナ大会で「中野たむさん、上谷沙弥さん、どちらが勝ってもそのワールド・オブ・スターダムのベルトに挑戦させてください。それがシンデレラの願いです」と宣言し、同じCOSMIC ANGELSの中野たむを葬った上谷に挑むことになった。

試合が始まるなり玖麗がドロップキックを突き刺し、エルボー連打からドロップキック。だが上谷が胴絞めスリーパーを狙うが、玖麗がDDTで切り返すもすぐに上谷がグラウンドで圧倒する。そのまま場外乱闘で玖麗を痛めつけた上谷は、リングでもイスやロープを使って玖麗のアイドルフェイスに集中攻撃。
反撃しようとする玖麗の顔面にカウンターのエルボーを叩き込み、さらに髪を掴んでのエルボー連打で追い込んでいく。
玖麗はブーメランエルボーからライトニングスパイラルで反撃し、ときめきスピアーを発射するが上谷は余裕で避けてブルーサンダー。さらにスタークラッシャーを狙うも、耐えた玖麗にスピンキック。だが玖麗はブラックアウト・スリーパーで反撃し、バイシクルキックを避けてのときめきスピアーを突き刺す。
ときめきカッターを返した上谷が四方のコーナーからミサイルキックを突き刺す4連撃から、髪を掴んでのビンタ。さらに顎クイからのビンタを叩き込み、玖麗の必死のエルボーも両手を広げて受け切る。だが玖麗はときめきスピアーから前後左右からのバイオレット・シューティング4連撃。さらにときめきファルコンアローで突き刺すが、本家中野たむの技を受け続けていた上谷は立ち上がる。

玖麗は首固め連発からときめきスピアーも、上谷はカウンターのスタークラッシャーからバイシクルキックを叩き込み、旋回式スタークラッシャーでトドメを刺した。

勝利した上谷は「これが赤いベルトだ。赤いベルトの挑戦が決まって、色々言われたかもしれないね。私なんかじゃ無理かもって、思ったかもしれないね。でも、誰かの代わりになんて、なろうとしなくていいんだよ。玖麗さやかって存在を、このリングで証明し続けろ」とエール。
玖麗は「絶対的王者って、こういうことなんだって思い知らしめられて、めちゃくちゃ悔しいしか言うこと無いけど!やっぱり、私が憧れてた背中は、大きくて、偉大で、どこにいってもあなたの本質は変わってないんだなって改めて実感しました。今日はこんな私の挑戦を受けてくれて、闘ってくれてありがとうございました!」と握手を要求するも、上谷は握手をはたき落としてあっかんべーをすると「とっとと帰りやがれクソシンデレラ」とベルトを誇示。
玖麗は「絶対戻ってきてやるから!」と叫びリングを後にした。

上谷は「後楽園ホールのしもべたち!STARDOMの、今までも、今も、これからも!一番、最高で、最悪な団体だ~。沙弥様が保証してやるよ。これからも、STARDOMに、史上最大の悪夢を見せてやるよ。しもべたちよ跪け、永遠に、さよなら」と悪女っぷりを全開にして大会を締めたが、バックステージでは「誰かの代わりになろうとしなくていいし、誰かを背負うなんて思わなくていい。今日みたいに『自分はこうなんだ!』『私は玖麗さやかなんだ!』っていうのを証明し続ければ、みんなついてくるんじゃねえの?沙弥様からのありがたいお言葉だ。感謝しな」と温かいエールを重ねた。