“ビッグダディ三女”林下詩美が妹分の新人を引っ張りタッグ王座戴冠!
26日、東京都・後楽園ホールにて女子プロレス団体スターダムが『STARDOM CINDERELLA SUMMER IN TOKYO』を開催し、林下詩美&上谷沙弥がゴッデス・オブ・スターダム王座を戴冠した。
詩美はバラエティ番組などに数多く出演する“ビッグダディ” 林下清志さんの三女であり、2018年にスターダムでデビュー。その直後から破竹の快進撃を続けて数多くの王座を戴冠し、一時は海外の王座も含む四冠王となったこともあった。
そして詩美は今年2月に2019年の新人王である上谷沙弥を相手にフューチャー・オブ・スターダム王座(若手王座)を防衛後に“脱新人”を掲げ、格上の王座を目指すためにフューチャー王座返上。上谷を妹分にタッグを結成し、ゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)の獲得を宣言していた。
ゴッデス王座は、AEWでも活躍する競合外国人選手であるビー・プレストリー&ジェイミー・ヘイターが保持していたが、世界的な新型コロナウイルスの流行拡大の影響により来日が困難となったため王座を返上。空位となった同王座の新王者決定戦として、先代の王者組であるジャングル叫女&小波を相手に詩美&上谷が挑んだ。
試合は新人の上谷が捕まる展開となり、腕への一点集中攻撃を受けた上谷は絹を裂くような悲痛な悲鳴を上げて転がりまわる。詩美は上谷を信じて過度な介入はせず、本当に危ないときにだけカットに入り、上谷が攻めに回るとダブルのブレーンバスターなどの連携攻撃でアシスト。
いざ詩美にタッチが回るとスターダム随一のパワーファイターである叫女とのラリアット合戦に打ち勝ち、小波のハイキック、ジャーマン・スープレックス、バズソーキックと続ける畳み掛けを耐えてシュバインで叩きつける大暴れ。叫女&小波の連携が乱れて叫女のラリアットが2度も小波に誤爆したことも追い風となり、最後は詩美&上谷のマジックキラーから詩美がジャーマン・スープレックスホールドで3カウントを奪った。
キャリア1年目でのタッグ王座戴冠を果たした喜びで号泣する上谷を詩美が抱きしめてあやしていると、この日の大会前にスターダム入団が発表された舞華&ひめかがリングに登場。
ひめかが「今日、自分たち2人がスターダムに正式に入団したことはご存じ?もうよそ者じゃない私たちには、“スターダムの未来”を名乗る権利がある。そのベルトしっかり磨いとけよ」と挑戦を表明すると、上谷は「誰が!なんと言おうと!私が未来のスターダムだァ!」と気迫の咆哮を上げた。
バックステージに戻った詩美は、かつて自身がデビュー1年目で渡辺桃とともにゴッデス王座を戴冠した過去を振り返り、「今回はパートナーが自分の後輩の上谷で、自分がデビューした年は先輩の桃さんに助けてもらって、桃さんとともにこのベルトで成長出来たので。あのときの自分みたいに、上谷もどんどん成長して欲しいので、このベルトをきっかけにどんどん上に上に、上り詰めていきたいなと思います」と語り、2年目にして後輩を引っ張る先輩としての決意を垣間見せた。