「ようやく自分たちの努力が形になった」負けまくりのタッグが努力と根性で王座戴冠!羽南&飯田沙耶の生え抜きタッグがNEW BLOODタッグ王者へ!
29日、東京都・品川インターシティホールにてスターダム『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 11』が開催。【wing★gori】羽南&飯田沙耶がNEW BLOODタッグ王座戴冠を果たした。
スターダムの若手大会である『NEW BLOOD』では若手限定のシングル王座であるフューチャー・オブ・スターダム王座を軸にストーリーが展開されてきたが、今年3月にはNEW BLOODタッグ王座が創設。初代王者決定トーナメントを制したスターライト・キッド&KARMAがこの日まで王者として君臨してきた。
今年6月の『NEW BLOOD 9』で王座防衛に成功したキッド&KARMAの前に現れたのは、【02line】AZM&天咲光由、【wing★gori】羽南&飯田沙耶の2組。
スターダム本戦のタッグリーグなどにも出場している2組の挑戦表明を受け、キッドは「NEW BLOODじゃなくても見たことある顔ばかりじゃねーかよ……」とげんなり。しかし、KARMAが「1組ずつやってもいいし、なんならまとめて3WAYでもいい」と余裕を見せたことで今回の3WAYでの王座戦が実現した。
試合はゴング直後からキッドが集中攻撃を受ける立ち上がりとなるも、KARMAがスピード&ラフなファイトで救出し試合の流れを掴む。
キッドとAZMがライバル対決でしのぎを削る中、飯田が吶喊して全員をチョップでなぎ倒す圧巻のパワーファイト。飯田がAZMを飯田ロケットで吹き飛ばし、キッドには羽南との合体ファイナルカット。試合は決まったかと思われたが、またもKARMAが暗躍。キッド&KARMAがダブルの旋回式フロッグスプラッシュを決めるもAZMのカットが光り、天咲もプランチャを見せるなど躍動。
02lineが攻勢に出るが、飯田がコーナーに上ったAZMを雪崩式パワースラムで投げ落とし、キッドにはマッケンローを見舞って機動力を殺しスパインボム。飯田はキッド&KARMAの猛攻にさらされるが、鋼の筋肉ですべて耐えきった上でチャンスを作って羽南につなぐ。
羽南はAZMのハイスピードファイトに追随し、丸め込み合戦に競り勝ちつつバックドロップで排除。最後はキッドとの対面に。KARMAのミサイルキックを誤爆させてチャンスを作り、ビクトル式ヒザ十字でキッドの足を破壊。カットに来た天咲の急角度DDTを受けてペースが乱れ、キッドの黒虎天罰を被弾するも、下から丸め込んで切り返し最後はセブンティーンで3カウントを奪った。
マイクを取った羽南は「私たちwing★goriがチャンピオンになりました!やっとだね、飯田さん!キッドから3獲ったけど、今日のキッド本調子じゃなかった気がする。ちゃんと調子戻ったキッドからまた3獲りたいと思います!」と兜の緒を締める。
飯田も「wing★gori、ようやくベルト巻いたぞい!私はベルト、フューチャー獲って以来おそらく約2年半ぶりのベルト。そして羽南さんと巻けたこと、本当に……ッ!本当に嬉しいッ!」と涙ぐみながら雄叫び。「自分たち自身もこのベルトも一緒にベルトとともに成長して上へ上へもっと上がっていきましょう!これからのwing★gori、大爆発させるんで見逃すんじゃね―ぞ!」と勝鬨を上げた。
2020年、2022年にタッグリーグ戦に出場した際にはともに勝ち点2点でフィニッシュと結果が振るわなかったwing★gori。負けに負けまくった2人だが互いの力を信じてタッグを継続し、ようやく栄冠を掴んだ形だ。
バックステージに戻った飯田は「ようやくこうやって自分たちの努力が形になったというか、自分たちが自分たちの力で手にした。それがこのベルトだと思ってます」と感無量の様子。これを受けた羽南も「こうやって組めてやっと叶ったこのベルト、大切に大切に防衛して、二人でこのwing★goriの色に染めていきたいと思います」と笑顔を見せ、長期防衛を誓った。