「どんどん同期とか仲間が辞めていく中、私は絶対に捨てないって決めた」最大手団体の王者に“差”を見せつけられて敗れた小規模団体のエースが涙の叫び!

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 6日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『ミツカン「鍋THE WORLD」presents STARDOM TO THE WORLD』が開催。スターライト・キッドが稲葉ともかを破ってワンダー・オブ・スターダム王座の6度目の防衛に成功した。

 キッドは昨年末のスターダム両国国技館大会にて、デビューから9年、5度目の挑戦で悲願のワンダー・オブ・スターダム王座(白いベルト)を戴冠。現在は新世代の力でスターダムを変革していくギャルユニット【NEO GENESIS】のリーダーでもあり、スターダムを象徴する選手の1人として君臨している。

 そんなキッドだが、ワンダー王者として臨んだ今年のリーグ戦『5★STAR GP』では稲葉ともかに敗北。
 リーグ戦終了後には「ともかの足関節でのタップアウト負けが1番悔しかったなあ!私の中でのこのベルトかけてやるべき相手、稲葉ともか!アンタ一択だよ!」とともかを挑戦者に指名。JTOでTAKAみちのくの愛弟子として日々技術を高めてきたともかが、スターダムに上がり始めて3年で一番大きなチャンスを掴んだ。


 試合は、ともかが小刻みなステップからローキックを放ったり、柔術のように寝転びながら足を絡め取ったりとMMAライクな立ち上がり。ともかは冷酷にローキック&アンクルホールドの流れを繰り返して淡々とダメージを蓄積させていく。
 ロープ越しのドラゴンスクリューやアキレス腱固めを食らって武器である機動力を削がれたキッドだったが、お返しのロープ越しドラゴンスクリューを見舞い、エプロンからの奈落式ニークラッシャー。さらにラ・ケブラーダで追撃して一気に逆転する。
 ともかは足に甚大なダメージを負うも、うめき声をあげながら敢えて痛めた足での蹴りを連打。キッドのブーメラン・アタックを後ろ回し蹴りで撃ち落とすひらめきで逆転の糸口を掴み、アンクルホールド&アキレス腱固めで追い込んでからのバズソーキック。
 ともかは一撃必殺ともか蹴りを狙うも、キッドがキャッチして起死回生のドラゴンスクリュー。さらにタイガー・ドライバーからヌメロ・ドスと連撃し、アンクルホールドを狙うともかを振り切ってロープに飛ぶが、ともかがカウンターの稲葉落とし(※変形みちのくドライバーII)。さらに正調式の稲葉落としで突き刺し、バズソーキックから一絞足殺ともか絞め(※変形足4の字固め)で長時間絞り上げるが、ギブアップを奪うには至らず。
 ともかはついに一撃必殺ともか蹴りをクリーンヒットさせ、一撃必殺ともか蹴り・改を発射。これをかわしたキッドがタイガー・スープレックス・ホールドで叩きつけ、ハイキックを受けきった上で黒虎天罰。さらに限界が近い足を引きずりながらコーナーに上ってともかの足にムーンサルト・プレスを決め、ヌメロ・ドスから黒虎脚殺に移行してガッチリ捕獲。これにはたまらずともかもタップアウト。

 死闘を終えたキッドは「ともか、これが今の私とともかの差だよ!厳しいでしょ、スターダム。でも稲葉ともかはまだまだ強くなれるよね?また私の足でも!どこでも!JUST TAP OUTしに来いよ!」と粋なマイク。
 ともかは泣きじゃくりながらも「メチャクチャ悔しい!けど、どうしてだろ、なんでだろ、メチャクチャ楽しかった!私は諦めないよ。必ずスターライト・キッドを超えるッ!でも今日はありがとう……キっちゃん」と深々と頭を下げる。

 これを受けたキッドは優しく微笑みながら「ありがとう、ともか」と白いバラを手渡すというお兄ちゃんに倣ったイケメンムーブでともかを見送る。
 その後は10月20日に新宿FACEで開催されることが決まった自身の10周年記念大会『キッちゃんファミリー危機一髪!?』の宣伝に終始するも、最後の最後で噛んでしまい会場が温かい笑いに包まれるというキッドらしい和やかなマイクで試合を締めた。


先にバックステージに戻ったともかは「私は自分の団体、JTOを背負って今まで闘ってきました。正直何度も心が折れかけたときがありました。まだまだ小さい団体だから、すごく大変で……どんどん同期とか仲間が辞めていく中、私は絶対にJTOを捨てないって決めました。JTOを私が大きくしていかなきゃって、JTOをこれからも背負って闘っていきます」と泣きじゃくりながら悲愴な覚悟を叫び、JTOとスターダムの両方を背負える選手になるという誓いを立てた。

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