「一緒にババア狩りさせてください!」15歳の空手少女と16歳の柔道少女がタッグを結成し女子プロレス界の世代交代宣言!
29日、東京都・品川インターシティホールにてスターダム『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 11』が開催。吏南が稲葉あずさを下してフューチャー・オブ・スターダム王座の3度目の防衛に成功した。
フューチャー王座は20歳以下もしくはキャリア3年未満の選手を対象にした王座であり、現在は16歳ながら約5年のキャリアを誇る現役女子高生ファイター・吏南が王者として君臨。現在、同王座はスターダムの若手大会『NEW BLOOD』で次世代の旗手を占う重要なベルトとして扱われている。
今回挑戦した稲葉あずさは、JTOの稲葉ともかを姉に持つ15歳の空手少女プロレスラー。
今月9日のスターダム後楽園ホールに突然現れたあずさが吏南の持つフューチャー・オブ・スターダム王座に挑戦表明したことから今回の王座戦が実現。
この挑戦表明後、あずさは自身のSNSでは「ともかもAoiさんも獲れなかったタイトルをあずさは必ず獲る JTO時代に1人で乗り込みベルトを獲ったあの先輩のように 二兎追って十兎捕まえます」と投稿。
この投稿にはかつてスターダムに乗り込んで当時のフューチャー王者・林下詩美に真っ向からケンカを売った際の舞華の写真が添えられており、敵地で独り頂点を目指していく覚悟を感じさせた。
対して、現王者の吏南は16歳にして約5年のキャリアを持つJKレスラー。
対戦相手のほとんどが年上であるため、ヒールとなってからは「クソババア!」などと試合中に罵ることがお約束であった吏南だが、年下からの挑戦表明には動揺した様子。「15歳?クソガキじゃねーかボケ!吏南16さ~い♪おねーさ~ん♪」と挑発しつつも、16歳にして下の世代からの突き上げを痛感して「若い、若いねぇ……」とぼやいていた。
ゴングとともにあずさが突っ込んで二段蹴りを発射する勢いを見せ、脇固めやアンクルロックなどのサブミッションで速攻をかける。
しかし、吏南は髪を掴んで引き回し、「テメー!クソガキが!」と罵倒しながら顔面踏みつけ。止めに来たデューク佐渡レフェリーにも「うるせー!クソジジイ!」と罵声を浴びせる。
あずさは空手仕込みの襲撃と足関節へのサブミッションを織り交ぜながら反撃し、顔面を踏みつけながら「ナメんなクソババア!」と言い返す。
吏南は払い腰や大外刈りなどの柔道殺法で攻め立ててダイビング・ダブルニードロップを発射も、かわされて自爆。足に大ダメージを負った吏南へあずさがアンクルロック。さらに急角度DDTからアネゴェを発射も、吏南がカウンターのビッグブートで顔面を貫く。さらに変形ノーザンライト・スープレックス・ホールドからダイビング・ダブルニードロップ、ハイドレンジアまで決めるも決着ならず。
あずさは多彩な蹴り技で攻め立てるが、吏南が巻き込んで変形逆打ち。最後はPink Devilで叩きつけて3カウントを奪った。
マイクを取った吏南は、「フューチャー、3度目!防衛したぞ!稲葉あずさ、これがデビュー6ヶ月で15歳……バケモンっすよね、マジ!試合前に言うことじゃないと思って言わなかったですけど、あずさはデビュー前からずっと吏南と闘いたいとは組みたいとかずっと言ってくれてて。今日はベルトかけて闘ったから、次は一緒にババア狩りでもしますか」と笑いかけ、あずさとガッチリ握手。
学業の問題から地方遠征には帯同しないことが多い吏南だが、次回のNEW BLOODは関西での開催ということもありフューチャー王者としての出場および防衛戦の実施を熱望した。
一方、バックステージに戻ったあずさは、「ホント悔しいけどずっと、ずっと前から吏南さんのことが大好きで、吏南さんのことが気になってました。今日吏南さんと戦えるって夢と、吏南さんの持ってるフューチャーを賭けて試合ができたのが、もうめちゃくちゃ嬉しいです!試合後に言ってくれた通り、一緒に『ババア狩り』させてください。そして一緒にタッグ組ませてください!」と目を輝かせながらコメントした。