「プロレスって楽しい。痛みが嬉しい」WWE帰りのカイリ・セイン(宝城カイリ)ことKAIRIが鼓膜を破られながらもスターライト・キッドに激勝!

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 27日、東京都・両国国技館にてスターダム『LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Top~』が開催され、KAIRIが帰国後初のシングルマッチで快勝を飾った。

 2022年に入り、ロッシー小川EPが“謎の女性”と密会しているという情報が流れ一時スターダムを騒がせていたが、その正体はWWEでカイリ・セインの名で活躍した宝城カイリ改め“KAIRI”であったことが判明。
 2012年にスターダム3期生としてデビューした宝城カイリは、同期の翔月なつみ(現:澄川菜摘)との“宝翔天女”や美闘陽子との“BY宝”などタッグ戦線で活躍。シングルでも赤いベルト(※ワールド・オブ・スターダム)、白いベルト(※ワンダー・オブ・スターダム)を両方戴冠し頭角を現すと、2017年にWWEへ移籍。WWEではASUKAとの“ザ・カブキ・ウォリアーズ”や紫雷イオとのタッグでも活躍し、2020年に結婚を発表すると日本に帰国。WWEの日本大使として活動していたが、2021年9月をもってWWE JAPANが解散。以降はプロレス界で目立った活動はしていなかったが、故郷であるスターダムを日本でのリング復帰の場に選んだことを発表した。

 世界中から注目を集める“美味しい”相手をスターダムの面々が見逃すはずもない。
 KAIRIが正体を明らかにした記者会見では早速ウナギ・サヤカが噛み付き、KAIRIの日本凱旋試合は両国大会1日目にKAIRI&岩谷麻優vs中野たむ&ウナギ・サヤカのタッグマッチで行うことが決定。
 さらに会見終了時に大江戸隊がKAIRIを襲撃して因縁が生じ、紆余曲折の末に両国大会2日目にスターライト・キッドとのシングルマッチを行うことも決まるなどKAIRIは早くもスターダムの話題の中心に躍り出た。

 両国大会1日目の日本復帰戦では、KAIRIが岩谷との軽妙なタッグワークを見せインセイン・エルボーでウナギを沈めて快勝。そして同日にはキッドが渡辺桃との“BLACK DESIRE”でゴッデス・オブ・スターダム王座(※タッグ王座)を戴冠しており、両者ノリにノった状態でのシングルマッチを迎えた。


 キッドはKAIRIのエルボーを封じるべく腕への一点攻めを行い、ターンバックルへ叩きつけるアームブリーカー、腕へのパントキックなど嗜虐的な笑みを浮かべながら徹底的に痛めつける。
 しかし、KAIRIはインターセプター(※スピアー)で流れを変え、キッドの旋回式フロッグスプラッシュをかわしてイカリ(※変形逆エビ固め)に捕らえて機動力を削ぎ、反撃を試みるキッドにカウンターのカットラス(※裏拳)。キッドもタイガー・スープレックスや黒虎天罰(※暗闇脳天落とし)などを繰り出して食い下がるものの、最後はKAIRIが世界を魅了したインセイン・エルボーを投下して3カウントを奪った。

 試合後、KAIRIは「ちょっと今鼓膜が破れていて、耳が聴こえない。鼓膜を破かれたけど、なんか変だけど、嬉しかったというか。痛みが嬉しい。やっぱプロレスしてる実感って、痛みを感じてるとき、その痛みに立ち向かうときだと思うんで。今日はちょっと課題が見つかったけど、改めてプロレスって楽しいし、全部の試合が上手く行かないからこそプロレスは何年経ってももっともっと上を目指して追究していかなくちゃいけないなって思います」と、ダメージで鬱血した腕を押さえながらも笑顔を見せる。

 対するキッドも鼻から出血した状態でふらふらとコメント会場に現れ、「世界に羽ばたいたKAIRI、最初から最後まで女優だなあ?流石だよ。KAIRIはワンダー・オブ・スターダム、白いベルトの象徴だ。紫雷イオを破って赤いベルトも巻いた。私とKAIRI、似た者同士なんだろお?だったらさ、この女子プロレス界、無差別級の中でこの体格の私がKAIRIよりも白いベルトの象徴になってみせるよ。白いベルトを狙ってくよ!」と白いベルト戦線への参入を表明するとともに、シンデレラ・トーナメント優勝や赤いベルトも狙う“総取り”姿勢を見せた。

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