2年連続で灰被りがシンデレラに変身!MIRAIが桜井まいとの元盟友対決を制してシンデレラ・トーナメントニ連覇達成!
15日、東京都・国立代々木競技場第二体育館にて、スターダム『REALIVE360 presents CINDERELLA TOURNAMENT 2023~優勝決定戦~』が開催され、MIRAIがシンデレラ・トーナメント2年連続優勝を果たした。
シンデレラ・トーナメントとは2015年からスターダムが毎年春に行っているシングルトーナメントであり、優勝者には栄誉のシンデレラドレスと望む王座への挑戦権が与えられる。かつては1DAYトーナメントで行われてきたが、年々規模が拡大しており、今年は史上最多の36選手が参加し、4大会にまたがっての開催となった。
これまでビッグマッチの主役としてタイトル戦線を盛り上げてきた錚々たるメンバーも参加していたものの、1回戦目から立て続けに波乱が起こり、ベスト4に名を残したのは桜井まい、月山和香、壮麗亜美、MIRAIという若手選手4名。
MIRAIは昨年のシンデレラ・トーナメント優勝者、壮麗は現フューチャー・オブ・スターダム王者と結果を残しているものの、桜井は1回戦で姉貴分のジュリアを破っての躍進、月山はデビュー以降2年7ヶ月負け続けた末に勝ち取った初勝利の勢いのままにシンデレラ・トーナメントに緊急参戦して以降連勝を続けるという台風の目となっていた。
桜井と月山の準決勝は、月山がロープを踏み台にした旋回式スタナーなどのトリッキーな大技や必殺のオースイ・スープレックスで粘るを見せるものの、桜井が耐えきって顔面への片足ドロップキックを連打。最後はダイビング・エルボードロップからハーレムハングオーバー(※ダイビング・ローリング・ギロチンドロップ)の連撃で勝利。一足先に決勝戦へと駒を進めた。
MIRAIと壮麗の準決勝は、真っ向からのショルダータックル合戦に始まり、MIRAIがバックフリップを放てば壮麗も即座に変形デスバレーボムで反撃。その後は互いに得意とするラリアットを受け合って意地の張り合いを展開。MIRAIがレインメーカーを狙ったところで壮麗がツイスターで切り返しを見せるが、MIRAIがカウント1で返してラリアット。さらにジャンピング・ラリアットでトドメを刺した。
これにより、決勝戦の組み合わせは桜井まいvsMIRAIに決定。2人はかつてDDMでタッグチーム“ミライサク”を結成するなど深い絆で結ばれていた。
昨年4月にMIRAIがDDM離脱を宣言した際には、桜井が涙を流して別れを惜しみ、MIRAIも泣きながら「別々のところで大きくなって、また」と握手を交わしていた。
それから丸一年が経ち、MIRAIはシンデレラ・トーナメント2022優勝という結果を残し、桜井もDDMで鍛え上げられて実力を増した上で“貴婦人”という唯一無二のキャラを確立。“大きくなった”2人がビッグマッチで栄冠をかけて争うというカードが実現した。
ゴングが鳴るとMIRAIが握手を求め、桜井がその手を握った瞬間にエルボーで返礼。
リング内外でゴツゴツと殴り合う打撃戦が展開され、桜井がSTFやミサイルキックで攻め込んでいくものの、MIRAIもラリアットからミラマーレ・ショックを繰り出すなど大暴れ。
桜井も意地のキックアウトを見せ、得意のビッグブートを連打しダイビング・エルボードロップ。さらにハーレムハングオーバーを狙うが、MIRAIがデッドリードライブで切り返してラリアット。桜井もMPR(※丸め込み)で粘りを見せるが、最後はMIRAIがジャンピング・ラリアットからハイフライ・アタックを見舞って3カウント。MIRAIが2年連続シンデレラ・トーナメント優勝の栄冠をつかんだ。
MIRAIには、REALIVE360を運営するNTTスマートコネクト社のシニアマネージャー・江村正規(えむらまさのり)さんからシンデレラ・トーナメント優勝の証であるガラスの靴が贈呈。
全試合終了後、シンデレラドレスに身を包んで再登場したMIRAIは、「桜井まい……会えたね。お互いあの時よりも強くなった。だけど、自分はまだまだ負けないよ?(笑)お互いもっともっと強くなって、また」と桜井にメッセージ。
そして、挑戦したいベルトについて言及するも、4月23日の横浜アリーナ大会でタッグ王座への挑戦を控えていることもあり、決定を保留。「赤いベルトなのか、白いベルトなのか……IWGPなのか。どのベルトに挑戦するか皆さんよく想像して楽しんでいてください」と不敵に笑った。