15kg以上の減量を達成した元ぽっちゃり女子がアイドルユニット加入!宇宙一の不沈艦となった水森由菜がCOSMIC ANGELS正メンバーに
29日、東京都・品川インターシティホールにてスターダム『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 11』が開催。水森由菜がついにCOSMIC ANGELS正式加入を果たした。
水森は昨年3月の両国国技館大会でスターダム初参戦を果たし、その後にフリーランスとなって継続参戦。水森はその抜けの明るさとユーモアでスターダムファンからあっという間に受け入れられ、【7Upp】高橋奈七永&優宇とともに6人タッグリーグ戦に出場して長期戦を闘い抜くなどひたむきな姿勢も評価されてきた。
その後、水森は中野たむ率いる【COSMIC ANGELS(コズエン)】への加入を直訴するが、たむから課されたのは10kgの減量。我闘雲舞時代には75kgあり、プロレスデビュー前から自身の体型や太い腕をネタにする“自虐系アイドル”として長年やってきた水森にとって大きな試練となったが、水森は目標を大きく上回る15kgの減量&60.0kgを切ることを掲げて猛特訓。
“コズエン見習い”として闘ってきた約2ヶ月の間に水森は見た目に分かるほどにどんどん細くなっていき、8月の『NEW BLOOD 10』ではなつぽいを相手にコズエン昇格査定マッチを実施。しかし、このときの体重が60.8kgと目標をクリア出来ていなかったこともあり不合格となった。
諦めきれない水森がゴネにゴネると、たむがリングに上がり「分かった。ゆなもんの審判、最後は私が下す。次のNEW BLOODで一騎打ちだ!」と水森に追試兼最終試験を課すことに。
たむは「コズエンはみんなアイドル出身で、ゆなもんも例に漏れず元アイドル。アイドルってセンターが1人だけいて、あとのメンバーは自分の担当を振り分けられて、それをこなされるように言われることが多いんです。お笑い担当だったりMC担当だったり、みんなのまとめ役だったり。ゆなもんは真面目で優しいから今まで自分の役割を全うしてきた人なんだと思う。でも、このリングでは、それでは生き残れない。誰もがセンターになれる場所、それがこのリングなんです。なりたい自分になって、新しいゆなもんで来てくれないと私は彼女をぶっ潰すだけ」と熱いエールを贈っていた。
この日の水森の体重コールは58.6kg。約4ヶ月に渡る減量の成果を数字で示す。
試合はたむが水森の基礎力を測るかのようなグラウンドレスリングに始まり、花道でのボディスラムなど厳しく攻め立てる。
たむは水森に好きなように打撃を打たせ、エルボーを一発受けるごとに前に一歩出ていく。格の違いを見せつけつつ、水森の覚悟を問うかのように顔面をビンタで張っていく。
水森は上がった機動力と元より持つパワーを活かしてショルダータックルの猛連打からダイビング・ボディプレス。これをたむが剣山で迎撃し、バイオレット・シューティングからバックドロップ。さらにノーザンクロスで絞り上げると、水森は失神寸前のグロッキー状態に。
水森は歯を食いしばりながら身を起こそうとするも、たむがビンタで張り飛ばして「起きろ!」と鼓舞。水森は雄叫びを上げながらのベイダーハンマー猛連打からショートレンジ・ラリアットを3連打。さらに正調ラリアットから武者返し式ラリアット。旋回式ダイビング・ボディプレスからトロピカル☆スマッシャーを狙う猛攻をかける。
しかし、これをたむが着地してジャーマン・スープレックス。さらにバズソーキック、バイオレット・シューティング、バイオレット・スクリュー・ドライバーと見舞って3カウント。
試合後、マイクを取ったたむは「ゆなもん!たむの顔、ブスにしないでよ?!もうコズエンやんなっちゃった?ホントに身体もこんなに絞って4ヶ月間、ホントによく頑張った!今までありがとう。これからはコズエンの正規メンバーとしてよろしくお願いします!」と合格通知。
さらに「これから今日以上にもっともっと死ぬほど痛くて苦しい思いして、つらいことも悔しいこともいっぱいあるよ。もっともっとつらいことばっかだよ。でも、それを乗り越えてもっと強くなって!アンタはプロレスラーなんだから!コズエンに入ったことをゴールにしないで、ここをスタートだと思って、死ぬ気で頑張って!一緒に頑張ろ!」とメッセージ。
水森は泣きながら「お願いしまあああす!」とたむの手を握り、「今日闘って改めてたむさんから学ばせてもらいました!ゆなもんはコズエンに入って、もっともっと強いレスラーになります!」と決意表明。
この試合のセコンドに付いていた安納サオリ&なつぽいもリングに上がり、メンバー紹介マイク。水森はコズエンの“宇宙一の不沈艦”として新たなスタートを切った。
たむとともにバックステージに戻った水森は、コズエン加入後の目標を「チャンピオンに挑戦することです!」と語る。これを聞いたたむは「いや、『チャンピオンになる』でしょ!挑戦するところに留まらないで、チャンピオンになってください」と即座にツッコミ。たむの熱血指導で今度の水森がどこまで伸びていくのか、宇宙の果まで追いかけていきたい。