TV出演でバレ始めた“いい人”ぶり全開?!上谷沙弥が“正義が輝くプロレス”を粉砕も「お前のその手で沙弥様を止めてみろ」

6日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STARDOM 5★STAR GP 2025 × リベパチ・リベスロ in KORAKUEN』が開催。上谷沙弥が羽南から勝利し無敗の5連勝を果たした。
『5★STAR GP』とは毎年夏に行われるスターダムのシングルリーグ戦。今年はレッドスターズ、ブルースターズがそれぞれA&Bブロック存在し、計4ブロック32選手が出場。7月27日の開幕戦から全国を回りながら14大会にわたって開催される過去最大規模のものとなった。
8月20日の後楽園ホール大会&23日の大田区総合体育館で各ブロックの上位3選手、計12選手による決勝トーナメントが行われる。
この日のメインイベントでは、レッドスターズAブロック公式戦として羽南vs上谷沙弥の試合が実施。
スターダムではここ数年のトップ戦線を走ってきた選手の退団・欠場などで世代交代の波が訪れており、羽南は正規軍的ユニットである【STARS】を背負う正統派エースに。対する上谷は悪の【H.A.T.E.】の中心選手としてリング内外で大暴れ中。
これまでのスターダムのベビーフェイスの系譜を継承して団体を盛り上げようとする正統派の羽南と、実力と実績はもちろんのこと圧倒的なヒールキャラクターと華、さらにテレビ出演など“プロレス村”の外に向けてのアピールも続ける型破りの上谷はまさに陰と陽のスターと言える。
羽南は2勝1敗1分とブロック突破の境界上にいるが、対する上谷は4勝0敗と決勝トーナメント進出は決定的。「正義が輝くプロレスを見せる」と意気込む羽南にとってこの試合は正念場と言えた。

いつも通り妖艶な余裕の笑みを浮かべる上谷に対し、羽南にいつもの笑顔はなく険しい表情。
試合序盤からティヘラで場外に放り出してからのプランチャを狙う羽南だったが、上谷は奈落式デッドリードライブで投げ落とし、チェーンを使って絞首刑に。その後も上谷は羽南の顔面を執拗に蹴りつけて行くが、羽南は必死の形相で食い下がり多彩なエルボー&フェイマサーで猛追。プランチャ、ブロックバスター・ホールドと畳み掛けてアビゲイルDDTを狙うが、上谷が阻止して雪崩式フランケンシュタイナー。
さらに上谷はニールキック、スピンキック、旋風脚と足技で畳み掛けてスター・クラッシャーを狙うが、羽南はこれを切り返してセブンティーンからのアビゲイルDDT。必殺のバックドロップ・ホールドを狙う羽南だったが、上谷が着地してスクールボーイ・スープレックス。羽南も負けじとロコモーション式バックドロップを見舞っていくが、3発目を回転エビ固めで切り返した上谷が強烈なフットスタンプ。
上谷は顔面へのビッグブーツから後頭部への旋風脚、さらに旋回式スター・クラッシャーと畳み掛けて3カウントを奪った。

試合後、上谷は「おい羽南。正義が輝くプロレスをする?笑わせんじゃねーよ。この世界は強い奴が正義なんだよ!羽南、悔しかったらお前のその手で沙弥様を止めてみろ」と思いやりあるマイク。
さらにバックステージでは「STARS騒動から色々あったみたいだけど、羽南なりに、不器用なりに自分の道をさまよいながら進み続けてるんじゃないかなっていうのは沙弥様にもひしひしと感じてるので。今すぐじゃないかも知れないけど、最高峰のベルトをかけてやりたい相手の1人なんで。羽南、お前には期待してる」と、テレビ出演などでバレ始めたいい人っぷりをあらわにした言葉を口にした。