「すげえ魂持ってんじゃん!ずるいよ!」“リアルシンデレラ”MIRAIが二冠王の中野たむを撃破して悲願の白王座戴冠!

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 2日、神奈川県・横浜武道館にて、スターダム『STARDOM MidSummer Champions 2023〜真夏の王者たち〜』が開催され、シンデレラのMIRAIがついに白いベルトを身にまとった。

 MIRAIは、シングル最強を決める春の風物詩、シンデレラ・トーナメントで二連覇を果たし、壮麗亜美との【THE NEW ERAS】でゴッデス・オブ・スターダム王座(※タッグ王座)を戴冠するなど活躍。毎回ボロボロになりながら勝利する魂のこもったファイトでファンから支持を得ている。
 MIRAIは、シンデレラ・トーナメント覇者として赤いベルト&白いベルトの二冠王となっていた中野たむへ「自分、あなた達みたいに焦ってないので。まだ23歳っていう若さがあるので、一つ一つ、確実に、そのベルトを手に入れていきたい」と白いベルトにのみ挑戦表明を行った。

 良く悪くもマイペースで我が道を行くMIRAIに対し、たむは「欲がないのはプロレスラーにとっては致命的」などと度々挑発して発破をかけてきたが、先月25日の国立代々木競技場第二体育館大会で「王子様の迎えを待ってるあんたは一生灰被り」と挑発されたMIRAIがついにブチ切れてラリアット。たむの求める感情むき出しのぶつかり合いが見られるものと期待が集まっていた。


 ゴングが鳴ると両者しばらく動かず睨み合い、ゆっくり歩み寄って互いの髪をつかみ合いながらエルボー合戦へ。冒頭から思わぬハードヒットな打撃の応酬となり、場内からはざわめきが起きる。
 たむは、ターンバックルを使った独創的なサブミッションや、場外戦で花道でのバイオレット・シューティングを叩き込むなど大暴れ。リング内でも怒涛のバイオレット・シューティング4連打からジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるなど一気に試合を決めにかかる。
 我慢の試合が続いたMIRAIだったが、たむとともにコーナートップに立ってラリアットでリング内に叩き落とす荒業を見せ、雄叫びを上げながらラリアットを3連打。さらにフライング・ラリアットからコーナーに上がり、「MIRAIーッ!」と叫んで両手を広げるたむに向けてダイビング・クロスボディ。最後は「魂込めて!」と叫びながらのミラマーレ・ショックで叩きつけて3カウントを奪った。

 MIRAIの足下にマイクが投げ込まれるが、MIRAIはマイクを取らずにたむに歩み寄り、握手を求める。たむは握手を返すかと思いきや、直前で引っ込めてあっかんべー。しかし、MIRAIを抱き寄せで耳元でなにかを囁いてから退場。MIRAIはたむの背中が見えなくなるまで見送り、トロフィーを掲げてから退場していった。

 バックステージに戻ったMIRAIは、「今日の最後の中野たむ、不細工だった。でも、ああなってからが、中野たむでしょ。ああなった中野たむ、覚醒してて、本当の中野たむ。今日、その中野たむとやっとやっと、やっとやっと、やっと。闘うことができました。まあ今日で、中野たむの白いベルトの物語は、最終回。終わりです。でも、その物語の輝きは、消すことなんでできないから、これから歴史となって、語り継がれていくんじゃないですかね」と闘いを振り返り、「この白いベルトとともに新しい時代へ魂込めてみんな連れて行きます」と抱負を語る。

 対するたむは、ボロボロになりながらも「かわいいですか?ブスですか?ブスですよね。MIRAIさん。すげえ強えじゃん!すげえ魂持ってんじゃんずるいよ。後出しじゃん。今日は負けたけど、こっからだからね、あんた、私の大切な大切ないろんなチャンピオンの怨念がこもったその白いベルト、巻いて、腑抜けチャンピオンになったら、絶対許さないから!ぶちのめしてやるから!覚えとけよ。まだまだ下の世代に、譲る気は毛頭ないんで。ここからは、ここからはね、あんたとは、赤のチャンピオンと白のチャンピオン、どっちのベルトの価値を上げていけるかの勝負。あんたと私は今日からライバルだから!絶対!負けないから!」と吼え、赤の王者としての意地を見せた。

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