「アクトレスガールズが一番輝いてるのは今だって思って欲しい」新生アクトレスの王者が“過去”を超える覚悟を叫ぶ!

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 13日、東京都・後楽園ホールにて『ACTwrestling 後楽園ホール公演』が開催。水嶋さくらが汐月なぎさを破ってKING王座の4度目の防衛に成功した。

 KING王座ことキング・オブ・リングエンターテイメント王座は、プリンセス天功さんのペットであるホワイトライオンのKINGくん(1歳)がコミッショナーに就任し昨年10月に創設された王座。
 現在のアクトレスガールズは、WWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。【実力】【努力】【人気】【運】といった項目で得たポイントを数値化して大会前に集計し、ポイントで上回った選手が試合で勝利することが決まる『ポイントマッチ』が主流となっている。
 そんなアクトレスに於いて“強さの象徴”とされるベルトがKING王座。過去にはラダーやイスが乱れ飛ぶハードコアマッチで王座戦が行われたこともあり、しっかりとした“プロレス”が出来る選手のみが挑むことを許されていると言っても過言でないベルトだ。

 今年3月に初代王者・茉莉を倒してKING王者になったさくらは、アクトレスガールズが新体制となってからデビューした新世代エースの1人。昨年10月に茉莉と初代KINGの座をかけて争った際には格の違いを分からされるかのように完膚なきまでに叩き潰されたが、この試合後に茉莉が叫んだ「アクトレスリングはおしばいだからプロフェッショナルレスリングじゃないとか耳に挟んだこともありますけど、じゃあこの気持ちはなんなんですかね!?この痛みは何なんだろうな!?」という悲痛な思いは、マリーゴールド絡みの大量離脱に揺れるアクトレスの中で“強さ”も高めていこうという潮流を生み出した。
 この言葉を胸に刻んださくらは悔しさをバネに猛特訓。今年3月には“強さの象徴”を背負うにふさわしい実力と精神を身に着けて茉莉との再戦に臨み、見事奪取に成功。さくらは華やかなパフォーマンスだけではなく、激しい試合も見せられるようになった現在のアクトレスガールズの象徴的存在となった。

 この日、さくらが4度目の防衛戦の相手に迎え撃ったのは同期である汐月なぎさ。同期でありながらなかなか対戦経験がなかった2人が大舞台で王座をかけて激突するということでファンからは注目が集まっていたカードだ。


 試合はなぎさが自慢のチョップで押していき、さくらはその武器を封じるべく腕攻めで対抗していく立ち上がり。
 スピードで勝るさくらがドロップキックで場外へ蹴り出し、プランチャで追撃。スライディング・クロスボディや619、キルスイッチと畳み掛けてから軟体を活かした変形鎌固めでギブアップを迫るが、なぎさも根性で耐えてホイップ式バッククラッカーやメイルストロムボム、ドルフィンスイングといった得意技を連発。オフザリップスープレックスから断崖式ダブルチョップを放つが、これをかわしたさくらがドロップキック連発からロープに飛んでバックラッシュ。
 最後はさくらが3ブロッサムアーチホールド(※ロコモーション式ノーザンライト・スープレックス・ホールド)で3カウントを奪った。

 マイクを取ったさくらは「なぎさと、私たちの歴史をステージに、この後楽園というこの素晴らしい場所に刻めたことがものすごく嬉しいです。まだまだ私達こんなもんじゃない。先輩や、同期や、成長が著しい後輩たちがたくさんいて、もっともっと私たちが強くなって輝いていって。もちろんアクトレスガールズは昔も最高に輝いていた場所だと思います。でもやっぱり一番輝いてるのは今だってここにいるみんなに思ってほしい!今、これからも私達がもっともっと大きくなっていけたら、いかないといけないと思っています。今日、防衛したこのKINGベルト、もっともっと輝かせて、もっともっとさくら色に染めていきます!応援よろしくお願いします!アクトレスー最高ー!」と叫んだ。


 この日の大会では、アクトレス一期生で現スターダムの“アクトレスガールズの伝説”安納サオリ&なつぽいが参戦したことが大いに話題を呼んでいた。さくらのマイクもこのことを念頭に置いてのものだ。
 しかし、セミファイナルの安納&なつぽいの試合が終わるや否やメインの王座戦を取材すること無く帰ってしまったマスコミもおり、新生アクトレスガールズはまだ“昔”に勝てていないと考える人も存在することが見て取れる。
  “お芝居”という色眼鏡で見られながらもリング上で魅せるエンターテインメントを追究し、苦悩し、努力し、技術を磨いている新生アクトレスガールズが過去と比較されること無く高く評価される日が来ることを願いたい。

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