西野亮廣原作の『えんとつ町のプペル』バレエ化オーディションに女子プロレス女優が合格!「ラストシーンでは感動で涙が出そうになります」
9月23日(土)・24日(日)に新宿文化センター・大ホールにて、バレエ『えんとつ町のプペル』が公演される。
マルチタレントの西野亮廣さんが原作を務める同作品は、2016年に絵本として出版され、その後アニメ映画化、舞台化、ミュージカル化を経てバレエ化が決定。
生オーケストラをバックに行われる本公演に、女子プロレスでも戦っている女優の夏葵(なつき)がオーディションに合格し出演が決定した。
夏葵は元々4歳の頃からバレエを習っており、中学生時代にユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)のアンサンブル部門でグランプリに。バレエ留学の話も度々出たが、芸術系の大学に進学し舞台女優の道へ。2021年にアクトレスガールズとしてプロレスのリングデビューを行い、現在も毎週のように試合に出場している。
今でもバレエの名残はあり、しっかりとした体幹に裏打ちされた美しい立ち振る舞いや、指先まで意識した身のこなしは観るものの目線を引き付け団体のエース候補として活躍中だ。
本公演で製作総指揮を務める関巴瑠花さんは「子供たちが実生活の気持ちを乗せて踊れる、学校や社会から『バレエなんかやってないで』とか『バレエなんかよりも』と『バレエを頑張りたい気持ち』を蓋をされることのない、自分がやりたいものに積極的に向かえるメッセージが載ってる作品として届けたい」と本作品をバレエ化。
プロレスも同様に『プロレスなんて』と言われる事も多い業界ではあるが、今回の夏葵の挑戦には業界内外からも応援の声が大きい。
所属団体の先輩にあたる安納サオリが女優として日本初のバットマンシリーズ実写舞台化となる『ニンジャバットマン ザ・ショー』でキャットウーマン役を務めたり、向後桃がコミックマーケットで企業公式コスプレイヤーを務めたり、現役SKE48メンバーが女子プロレスを行っていたりと、今プロレスを行う女性たちの人気が急上昇し活躍の幅が増えているからだ。
本番に向けて久々のバレエ稽古に参加している夏葵は「スタジオの雰囲気も共演するダンサー達も全てが刺激になっています」と楽しそうに語ったが、「正直、舞踊に対してのブランクを感じています。繊細な筋肉の使い方、表現力、体の自由がきかなくて度々悔しくなることがあります。やっぱりプロレスとは違う部分が多いです」と苦労している様子。
今回オーディションに参加した110人の中から夏葵を選んだことを関さんは「夏葵さんは謙遜されていますが、私や振付家の宝満直也さんを含めて、審査員はみんな夏葵さんの踊りを高く評価しました。オーディションの中で何か光るものをみんな感じていたようです。バレエを一旦はなれていたとのことですが、人の前に立つお仕事は継続されてきていらっしゃるので、それが人の目を引く踊りにつながっているんじゃないかと思います。最初はバレエからプロレス!?とびっくりしましたが、夏葵さんの華麗な舞いをプロレスファンの方々にもぜひご覧いただき、バレエの魅力を広く伝えてくださることを期待しています」と手応えを感じている。
本番まで1週間を切り夏葵は「自分の原点となるバレエの舞台作品に携わることが出来てとても嬉しいです。何度も見ているのに、通し稽古を見る度にラストシーンでは感動で涙が出そうになります(笑)それくらい全員が輝いていて素敵な作品に仕上がっているので、バレエが好きな方もはじめて見る方にも楽しんでもらえたら嬉しいです」と意気込みを語った。
バレエ『えんとつ町のプペル』は9月23日14時~・18時~、24日14時~の全3公演を新宿文化センターにて開催。
チケットはチケットペイ(https://www.ticketpay.jp/calendar.php?content_code=poupelleballet)など各種プレイガイドで発売中だ。
バレエ『えんとつ町のプペル』
公式サイト:https://poupelle-ballet.com/
会場:新宿文化センター・大ホール
日程:2023年9月23日/24日
開始:23日・14時~/18時~ 24日・14時~
※写真提供:椙元園子バレエ•スタジオ(Okayama Ballet School)