【試合詳細】4・27 PANCRASE立川ステージガーデン大会【ライト級KOP】雑賀ヤン坊達也vs天弥 【ウェルター級KOP】押忍マンvs佐藤生虎 内藤由良vsゴイチ・ヤマウチ

『PANCRASE 353』
日程:2025年4月27日(日)
会場:立川ステージガーデン
開始:13時15分
〜試合結果〜
【プレリミナリーファイト】
▼第1試合 フェザー級戦 5分3R
●松岡 拓(OOTA DOJO/初参戦)
判定0-3
○関 翔渚(BRAVE GYM/初参戦)
▼第2試合 フライ級戦 5分3R
○赤﨑 清志朗(香取道場)
1R 3分39秒、KO(スラム)
●中村大信(Battle-Box)
【メインカード】
▼第3試合 バンタム級戦 5分3R
●小原統哉(THE BLACKBELT JAPAN)
1R 1分39秒、肩固め(タップアウト)
○神部篤坊(ABLAZE八王子)
▼第4試合 バンタム級戦→キャッチウェイト 5分3R
○荒田大輝(パラエストラ八王子)
2R 0分51秒、TKO(スタンドのパンチ)
●ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)
▼第5試合 バンタム級戦 5分3R
○山口怜臣(TIGER MUAY THAI/10位)
判定3-0
●平岡将英(KRAZY BEE/NAUGHTY HOUSE)
▼第6試合 フライ級戦 5分3R
●眞藤源太(KINGCRAFT/8位)
2R 2分30秒、肩固め(タップアウト)
○ラファエル・リベイロ(ボンサイ柔術)
▼第7試合 フライ級戦 5分3R
○大塚智貴(CAVE/4位)
判定3-0
●浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉&TEAM CAT/9位)
▼第8試合 ストロー級戦 5分3R
●リトル(HIDE’S KICK!/1位)
判定0-3
○船田電池(和術慧舟會HEARTS/3位)
▼第9試合 ウェルター級戦 5分3R
●ガブリエル・レーベン(X-Road/初参戦)
判定0-3
○武者 孝太郎(マスタージャパン東京)
▼第10試合 ウェルター級戦 5分3R
●内藤由良(リバーサルジム横浜グランスラム)
1R 1分10秒、TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
○ゴイチ・ヤマウチ(Team Yamauchi/初参戦)
▼第11試合 キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ ウェルター級 5分5R
●押忍マン(DESTINY JIU-JITSU/1位)
2R 0分39秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO/3位)
※佐藤が第17代KOPとなる
▼第12試合 コーメイン SAWANNA提供試合 キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ バンタム級 5分5R
―透暉鷹((ISHITSUNA MMA/第5代KOP)
※両者とも計量失格のため、試合中止
―カリベク・アルジクル ウルル((Olymp Gym Bishkek/挑戦者)
▼第13試合 メインイベント キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ ライト級 5分5R
○雑賀ヤン坊達也(DOBUITA/第9代KOP)
3R 0分54秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●天弥(和術慧舟會HEARTS/挑戦者/1位)
※雑賀が2度目の防衛に成功
※このほか、▼ライト級 5分3R 松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)VS
オタベク・トキロフ(Shahrihan Gym)が、松岡の怪我のため中止となっている。
雑賀が2度目のライト級KOP防衛に成功!佐藤生虎が押忍マンを39秒の瞬殺で破り、第17代ウェルター級KOPを獲得!
第1試合
1R。松岡が距離を取りローで様子を見るが、関が左右パンチを打ち込む。リーチの長い関はパンチで押していく。松岡がタックルに入るが届かない。さらにパンチで前に出る関。組み付く松岡だが、関は離れる。さらに飛び込んでパンチを打ち込む。松岡は関の間合いに入れないまま終了。
ジャッジは3名とも10-9関。
2R。このラウンドも関がジャブを打っていく。松岡はロー。関が右ハイキック、さらに左右パンチ。松岡もパンチを返す。
松岡がタックルに入るが、関は潰す。しかし松岡はすぐに立ちパンチ。さらに左右フックを振る。関がトリッキーな回転蹴りを見せる。終了。
ジャッジは1名が10-9松岡、2名が10-9関。
3R。松岡がパンチからタックルへ。しかし関はこれを切る。松岡はパンチを振っていくが、やや遠い。松岡が再びタックルに入るが切られてしまう。関は首相撲からヒザを打ち込む。松岡は果敢にパンチを振っていく。関もパンチ、ヒザ。一瞬打ち合い、関がハイキック。松岡がローを入れると、ローブローに。タイムストップ。
再開。残り時間は1分。お互い最後の力を振り絞って殴り合う。最後まで打ち合って終了。
ジャッジは2名が29-28関、1名が30-27関。3-0で関がデビュー戦を白星で飾った。
第2試合
1R。中村がパンチから組んでケージへ押し込む。抜けそうな赤﨑。しかし中村がさらに押し込む。中村、投げは打てない。両者離れる。
赤﨑が蹴る。中村は左右パンチ、さらに右パンチをヒットさせる。赤﨑が跳びヒザ! 中村はこれを受け止めてケージへ。しかし離れる。
赤﨑のパンチがヒット。中村フラッシュダウン。しかしすぐに立った。両者打ち合う。赤﨑がまた跳びヒザ。しかし、これは相手を捕らえられない。しかし続いて赤﨑が組んでタックル。抱えあげてテイクダウン! 中村はこれで側頭部をマットに打ちつけ意識が飛ぶ。赤﨑は鉄槌連打。KO!
序盤は中村のペースだったが、赤﨑が自分のやりたい方へ力技で持ってきた印象。力強い勝利だった。
第3試合
小原は2023年のネオ・ブラッド・トーナメントでパンクラス初参戦。準決勝まで進んだが、菅歩に敗れている。その後2連勝したが、昨年5月、ベテラン・合島太樹にTKO負け。しかし同年11月には久保達也に判定勝利で連敗を止めている。続けて白星を挙げたいところ。
対する神部は初参戦。プロデビューはFighting NEXUSで、5連勝を挙げた。軽量では「これが査定試合だと思っている」と話した。新しい舞台で居場所をつかむことができるか。
1R。お互いプレッシャーをかける。神部が右ハイキック。小原がミドルを蹴ると、やや効いたか。お腹が飛び込んでパンチ。さらにパンチから組むと、神部が投げて上に。すぐにアームロックを狙う小原。神部は両足で挟まれた左腕を抜いたが、小原は続いて腕十字を狙う。神部は外して立つ。
小原はバックに回る。蹴るが、引き込めない。残り1分。ヒジを打ち込む神部。回るが、小原は逃がさない。片足を抱えて倒す。しかし、すぐに立った神部。小原がバックをキープして終了。
ジャッジは3名ともに10-9小原。
2R。小原が蹴る。ハックルに入ると、がぶった神部。回って上に、小原が足を狙うが、神部は回転して外し、肩固めへ。サイドに出て絞めると小原がタップ!
神部がパンクラスデビュー戦を一本で飾った。
【神部 ケージ上コメント】
「最初は緊張もして固くなっちゃったんですけど、早めにフィニッシュできたんで、次はランカーと組んでください。お願いします」
第4試合
荒田は昨年のNBTでパンクラス初参戦。決勝まで順調に勝ち上がったが、決勝で山口怜臣に判定2-1のスプリットで敗れ、苦杯を飲んだ。今回はその悔しさをぶつける。
対するギレルメは昨年9月パンクラスでプロデビュー。これは3戦目。初戦では安藤武尊に判定スプリットで敗れたが、12月には渡邉泰斗に腕十字で一本勝ち。さすがボンサイ柔術というところを見せた。しかし今回は計量オーバーでキャッチウェイトとなった。
柔道の荒田と柔術のギレルメ。軍配はどちらに上がるか。
1R。距離を取り様子を見る荒田。プレッシャーをかけるギレルメ。荒田がロー、そして右ジャブがヒット! ギレルメが左ハイキック。荒田はジャブから左ストレート。
ギレルメがタックルに入るが、荒田が上に。下から三角を仕掛けるギレルメだが、荒田は離れて立ち上がった。
荒田はジャブ、ストレートを打っていく。ジャブがヒット。っしてボディブローからワンツー! しかし、ギレルメはジャブをもらいながらスライディングし、両足タックルからテイクダウン! バックを奪い、足で固定しパウンドを打ち込む。
残り20秒、ギレルメが横三角から腕十字へ移行するが、荒田が外して立った。会場から拍手が湧き起こる。両者スタンドに戻り、荒田がジャブを打ち込んだところで終了。
ジャッジは3名ともに10-9荒田。
2R。じわじわとプレッシャーをかける荒田。ロー、ボディブロー。さらにワンツーがヒット、ギレルメがダウン! 荒田は尻もちをついた体勢のギレルメを殴る。
なんとか立ち上がったギレルメだが、荒田がさらにジャブをヒットさせる。これが効き、レフェリーが試合を止めた。
大会前の会見で、前戦でダウンを取れたので、しっかりパンチを磨いていけばイケるんじゃないかと、しっかり打撃を磨きました」と語っていた荒田。グラップリングにもいつも以上に時間を割いてきたとも話していたが、相手の得意なところを出させず、新たに手に入れた武器で撃破。今後がますます楽しみになってきた。
【荒田 ケージ上コメント】
「前回、ネオブラ決勝でスプリット判定負けしたのが悔しくて、めっちゃ練習しました。これからバンタム級を荒らして行くんで、荒田大輝のファンになってください」
第5試合
山口はアマチュアMMAのIMMAFで活躍。Jr.カテゴリー時代には2018年、2019年の2年連続で準優勝を果たしている。パンクラスには、アマチュア時代の2022年12月にアマチュアルールで初参戦、岡田嵐士に判定勝ち。翌2023年9月、パンクラスにてプロデビュー。初戦は安藤武尊にスプリット判定負けで苦いプロデビューとなったが、昨年のNBTでは優勝している。今回はNBT明けの初戦。白星でスタートしたいところ。
対する平岡将英は2016年よりパンクラスに参戦中。2017年、2018年とNBTにエントリーするも優勝ならず、2019年に三度目の正直で優勝している。
現在は井村塁、TSUNE、谷内晴征に3連敗中。昨年11月にも試合がj生まれていたが、負傷欠場。今回は1年5ヶ月ぶりの試合となる。
1R。平岡ジャブ、山口はロー。さらに平岡がジャブを打つと、山口が片足タックルからテイクダウン! 平岡はオープンガードから密着し三角を狙う。しかし山口は頭を抜いた。上体を引きつけ殴る平岡はガードから殴る。山口もパウンド、ボディ。山口が上体を起こすが、平岡はまた引きつけて殴る。
山口が離れ、サイドからパウンド・平岡はハーフに戻したが、山口はコツコツとボディを殴り終了。
ジャッジは3名とも10-9山口。
2R。身体を左右に振る平岡。山口は片足タックルからケージへ押し付けた。平岡が入れ替えるも、すぐに戻す山口。平岡は再び入れ替えたが離れる、
山口がバックハンドブロー^。平岡もジャブを返すが、山口が飛鼻根でタックルからテイクダウン。ハーフからサイドへ移行しボディ連打。平岡は殴りながら脱出の隙を狙うが抜けられない。山口がパウンド、鉄槌を打ち続けて終了。
ジャッジは3名10-9山口。
3R。プレッシャー^をかける山口。平岡はジャブ。山口が入ってボディブロー。続いて高速両足タックル! ケージへ押し込む。
立って離れた平岡はパンチを振る。しかし、山口がまた片足タックルからケージへ押し込む。立ち上がった平岡だが、山口がハーフから殴る。抜けたい平岡、立たせない山口。
残り 1分で平岡が立ち上がった! しかしまた山口が寝かせてサイドに。鉄槌を落とす。残り10秒、山口がヒジを連打して終了。
ジャッジは1名が30-26、2名が30-27、3-0で山口が勝利。
NBT明け初戦で勝利した山口。平岡にほとんど何もさせなかった。しかし今後、フィニッシュを狙う姿勢を見たいところ。
第6試合
眞藤は2023年のNBTでパンクラスデビュー。この年の、準優勝を収めている。その後、大塚智貴に敗れたものの、梅原規祥、上田将年、浜本“キャット”雄大に勝利。初めての国際線で爆発するか。
一方のリベイロは昨年7月に初参戦。ボンサイ柔術所属ということで、濱田巧とのグラウンド対決が期待されたが、極めかける場面はあったものの凌がれ、スプリット判定負けを喫した。今年の初戦、連敗は免れたいところ。
1R。プレッシャーをかける眞藤。ジャブ、ローを放っていく。眞藤がジャブ&ロー。フェイント、プレッシャーをかけていく。眞藤が跳びヒザ、リベイロがパンチ。
眞藤が「あっ!」と声を上げる。眞藤の指がリベイロの目に入り、タイムストップがかかる。大事には至らず再開。
眞藤が前蹴りからロー。リベイロ、効いて嫌がる。さらに眞藤がジャブ&ローで攻めると、リベイロが左右ジャブ。圧力が強い。眞藤がパンチを打ち、ケーじきわへ移動すると、リベイロがテイクダウン。眞藤はガード。パウンドを落とすリベイロ。
上体を起こした眞藤だが、リベイロがハーフに。立ちそうな眞藤だが寝かせる。脱出しようと大きく動く眞藤だが、リベイロはガッチリ押さえ込んでいる。
残り1分でリベイロがバックを取り殴る。眞藤はヒジ。立等とする眞藤だが、リベイロがバックマウント。お互い殴って終了。
ジャッジは3名ともに10-9リベイロ。
2R。眞藤が遠い蹴り、ジャブ。リベイロもパンチ。眞藤がローから跳びヒザ、さらに蹴り。リベイロはパンチ。眞藤は蹴り、リベイロはジャブ。リベイロが片足タックルを仕掛けるが、」これは切られた。眞藤がバックハンドブロー。ケージを背負った位置にいる眞藤をリベイロが両足タックルでテイクダウン! マウントから肩固めに。これが極まり、眞藤がタップアウト。
【リベイロ ケージ上コメント】
「もう一度ここで闘うチャンスを与えてもいただき、本当にありがとうございます。私は、1人の選手としてただ闘うためだけではなく、チャンピオンになるためにここに来ました。押忍! アリガトウゴザイマシタ」
第7試合
大塚は2020年より参戦中。翌2021年にはNBTストロー級で優勝している。昨年は眞藤源太、山﨑聖哉に連勝し、ベテラン・秋葉太樹と対戦するも判定で敗れている。「自分の中にある狂気を見せたい」:と語っていた大塚。Fighting NEXUS
元王者にどのような闘いを見せるか。
浜本は昨年5月にパンクラス初参戦。ジョセフ・カマチョにテイクダウンさせず、ヒザ・ヒジを打ち込んで判定勝利を挙げた。しかし、同年11月には眞藤源太に判定スプリットで敗れている。ベルトを狙うためには、もう一戦も落とせない。
1R。大塚はロー。浜本がミドル、浜本がバックブローを狙うが、大塚が左右を振りヒット、浜本ダウン! 大塚がバックに回りケージへ押し込む。投げると首をかかえている。浜本が立つと大塚はまたケージへ押し込んでいく。浜本が正対してヒザを入れるが、大塚が離れた。
浜本距離を詰めていくが、大塚は離れる。大塚がタックルに入ると、浜本がガブって切る。立って離れる大塚。浜本が距離を詰めてボディにヒザ。大塚は四つに組んでケージに押し込み、抱えあげてテイクダウン! 大塚バックに回るだが、浜本は立って正対、離れ際にパンチ。大塚もパンチを返したところで終了。
ジャッジは3名とも10-9大塚。
2R。浜本の左フックがヒット! 大塚効いた。浜本は続いてパンチを入れるが、大塚がパンチからタックル、テイクダウン。大塚がバックに回るが、浜本はすぐに立ち上がり離れた。
パンチを振る浜本。大塚は片足を取りケージへ押し込んでいく。バックに回った大塚、正対した浜本がローを蹴るとローブローとなりタイムストップ。
スタンド状態から再開。大塚がパンチを打ち込むと、浜本は組んでケージへ押し込む。大塚が入れ替えると、浜本はヒザを打ち込む。ケージへ押す大塚。浜本はヒジ。片膝をついた状態で殴る。大塚が立たせて蹴り、
浜本が入れ替えてヒザ。大塚がケージ際から離れてパンチを打ったところで終了。
ジャッジは3名とも10-9大塚。
3R。浜本は一本取るかKOするしかない。
浜本がパンチで出る。大塚が片足タックルに入るが、浜本切ってそのまま上に。大塚がガードポジション。浜本が鉄槌連打。大塚も下から殴るが、浜本は立たせず殴り続ける。
浜本がハーフからケージへ押していき殴る。大塚が足で突き放して立ち上がった。浜本が組んでケージへ押す。浜本がヒザ連打、肩パンチ。大塚も肩パンチ。
残り1分。入れ替えた大塚。浜本はヒジ連打。持ち上げて床へ倒した大塚。バックから正対しtところで終了。
ジャッジは3名ともに29-28、3-0で大塚が勝利。
第8試合
リトルは昨年4月、暫定王者決定戦で黒澤亮平に敗れたが、同年12月には織部修也をフルマークの判定で下し、白星再スタートを切った。
一方の船田は、昨年のNBT同級ウィナー。NBT後も野田遼介、寺岡拓永を撃破し、現在3位につけている。
会見で「闘ってみたかった」「2人でドロドロの試合をしたい」と異口同音に語った。根性とドロドロのファイトスタイルが身上の2選手がぶつかる。
1R。開始と同時に走り出た両者、先制はリトル。ロー、左ミドルを入れる。船田は距離を詰めてパンチを振ると、リトルの片足をつかみ、尻もちをつかせる。すぐに立ったリトル。船田がケージへ押し込んで崩すが、リトル立った。
船田が投げて倒しサイドにつく。引き剥がしたいリトル、細かく殴る。船田は押さえ込んで立たせない。ヒジ、パンチを落とす。
リトルは立つが、バックを取っている船田。床へ転がしてバックマウント。殴る。リトルは起き上がりそうだが、殴って立たせない船田。
残り1分、リトルが立った! しかし、バックをとっている船田が投げて寝かせ、殴る。リトルが立ち、離れたところで終了。
ジャッジは3名とも10-9船田。
2R。開始直後、走り出た船田、跳びヒザを放ったリトル。ヒザはヒットしなかったがテイクダウンし上に。リトルはさらにバックに回りヒジ連打。しかし船田が反転して上になりマウントへ移行。パウンド連打。リトルが背中を向けると船田はバックマウントに。パンチ、ヒジ連打。立ちたいリトルだが、船田はその隙を与えない。
船田のセコンドが「トップを取れ!」と盛んに叫び、そのまま殴っていた船田だが回ってマウントへ。お互い殴る。反転しようとしたリトルだが、そのまま終了。
ジャッジは3名ともに10-9船田。
3R。リトルにやや疲れが見える。一方の船田はまた開始とともに駆け出して片足を取り上に。ボディ連打。リトルも殴る。ケージへ接近していく船田。パウンド連打。リトルも下から殴る、
一気に立ち上がったリトル。船田はおぶさり、そのままバックマウントへ。首を狙うが、これは外れる。お互い殴り続けている。
残り1分。また首を狙う船田。決まらず。「わああーっ!!」と叫びながら殴る船田。立とうとするリトルにおぶさり殴り続ける。いったんしゃがんだリトルだが、また立ち上がる。船田が殴りながら首を狙ったところで終了。
ジャッジは3名とも30-37、3-0で船田が勝利。「ドロドロ対決」を制した、
カリベク・アルジクル ウルル挨拶
「こんにちは。私はまず、ファンの皆様、パンクラスという団体、そして社長にお詫びを申し上げます。試合ができずお詫びを申し上げます。体重を作れず大変申し訳ありません。7月に試合ができたら嬉しいと思いますので、皆さん、その時はよろしくお願いします。
パンクラスが私にこの機会を与えてくださって本当に感謝しています。私は頑張りますので、これからもよろしくお願いします」
第9試合
レーベンはパンクラス初参戦。フランスではパウンドありのMMAができず、2011年からはトレーニングはしていたものの試合はしていなかったという。古くから日本のMMAファンで、今までのパンクラスで好きな選手はバス・ルッテン。パウンドありのMMAデビュー戦で、どのようなファイトを見せるのか、
武者は昨年6月にパンクラス初参戦。渡邉ショーンに判定勝ち。バックボーンは空道。空道時代を通して国際線は初めて。
1R。レーベンがロー。武者はフェイントをかけながら蹴る。武者のパンチがヒット、レーベンがダウン! 武者がすかさず組みテイクダウン。ケージを使って立とうとするレーベン。鉄槌、ヒジを落とすが、武者は片足をかかえ寝かせようとする。尻もちをついたレーベンだが、ヒジを入れながら立った。
武者がケージへ押し込むと、レーベンが入れ替えて投げ上に。バックを取るが、武者が回ってバックを取る。片手をついているレーベン。殴られるが、武者はクラッチを外さない。
残り1分、レーベンが立ち上がった、武者がケージへこし込んでヒザを打ち込む。レーベンが圧力の強い左右フック。武者やや効いたか。終了。
ジャッジは3名ともに10-9武者。
2R。武者はやや商務しているか。レーベンが組みに入ると尻もちをついた武者。細かく殴る。レーベンがさらに殴ると、武者立ち上がった。ケージへ押し込むが、レーベンが入れ替え。再び尻餅をついた武者、殴る。レーベンも殴るが、武者が立ち上がりケージへ押し込んだ。ヒザを入れ倒す。
立ち上がったレ^弁だが、武者はバックを取っている、殴るレーベン、逃がさない武者。ヒザを入れる。最低したレーベンが殴って離れると、残り10秒、レーベンが蹴りを見せたところで終了、
ジャッジは3名とも10-9武者。
3R。レーベンのパンチをくぐり、武者が足をかかえる。レーベンがヒジを入れる。武者がケージへ押し込む。しかしレーベンが蹴って離れた、ここで武者のバンテージが外れ、タイムストップ。レフェリーが巻き直してすぐに再開。
レーベンがパンチ、タックルで飛び込んでテイクダウン! ガブったレーベン。首を抱えたが、武者が外す。レーベンは右手で武者の左手首をつかんでいる。武者が立ち上がると、会場から拍手が湧いた。
レーベンの右パンチがヒット。武者はタックルに入る。レーベンはチョークに取るが、これは外れた。武者がタックルでケージに押し込み、投げて倒したところで終了。
ジャッジは3名ともに29-28、3-0で武者が勝利。
第10試合
内藤は子どもの頃からパンクラスのキッズクラスに通い、パンクラシストたちの薫陶を受けた。レスリングの道に進むことも考えたが、2020年、ついにパンクラスでプロデビュー。4連勝で 2022年3月、ロッキー川村2の持つミドル級王座に挑戦、1R42秒でかつての師匠をKOし、第15代ミドル級KOPとなった。
しかし、なかなか試合が組まれず、昨年9月、DWCSに出場。アテバ・グーティエと対戦するも、MMA初黒星を喫し、UFC契約は果たせなかった。これをきっかけにウェルターに転向し、今回が初戦となる。
パンクラス初参戦のゴイチ・ヤマウチは、Bellator、PFLで活躍してきた。バックボーンは柔術。ヤマウチは日本で生まれ育ったが、3歳ごろ家族でブラジルへ移住しており、日本が大好きだという。勝ったら今後もパンクラスに参戦していきたいと語っていたヤマウチ。憧れていた日本でどのような闘いを見せるか。
1R。内藤がロー。ヤマウチもローを蹴っていく。内藤がミドルからタックルのフェイント。ヤマウチがジャブ。内藤もジャブを返す。ヤマウチのジャブがヒット、内藤ダウン! ヤマウチはすかさず上になりパウンドを落とすとレフェリーが止めた。見事なKO勝利!
【ヤマウチ ケージ上コメント】
「コンバンハ。アリガトウゴザイマス。日本に来ることは私の夢でした。私は、日本人を本当に心から愛しています。パンクラスにはこの試合を組んでいただき、本当に感謝しています。私の良いエネルギーが、皆さんに伝わると良いなと思っています。皆さん、本当にありがとうございました」
第11試合
昨年9月に行われた王座決定戦の再戦。佐藤が劇的な逆転TKO勝利を収めベルトを巻いたが、後日、押忍マンの後頭部へのパウンドが反則と判断され、試合はノーコンテストとなった。前戦では勝った佐藤も敗れた押忍マンも、試合後、微妙な表情を浮かべていた。お互い、内容にも結果にも納得がいっていなかったはず。今回まさに決着をつける一戦だ。
1R。押忍マンが蹴り。佐藤がパンチで出ると、距離が縮まったところで打ち合う。押忍マンが組んでケージへ押し込む。しかし佐藤が払い腰で投げてテイクダウン! しかし、勢いがありすぎてか押忍マンが上に。バックに回った押忍マンがチョークを狙う。殴る押忍マン。
押忍マンがバックマウントからさらに首を狙う。ヒジ連打。残り1分、首を取り直す押忍マンだが、外した。佐藤が立ったところの残り10秒、終了。
ジャッジは 3名とも10-9押忍マン。
2R。走り出た佐藤がパンチ。押忍マンをケージまで後退させ、パンチラッシュ! 左右のフックがヒット、押忍マンがダウン! 亀になった押忍マンにパウンド連打。逃れようとする押忍マンだが、パウンドをもらい続け、レフェリーが止めた。
佐藤が第17代KOPとなった。
【佐藤 ケージ上コメント】
「本当の第17代キング・オブ・パンクラシストになりました。(今回は)文句ないでしょう! これからも応援よろしくお願いします!」
第13試合
KOPヤン坊2回目の防衛戦。2021年12月、久米鷹介との王座統一戦に敗れた以外は、パンクラスでは誰からも土をつけられていない。その久米にも昨年9月、左フックからのパウンドアウトで勝利、初防衛に成功。乗りに乗っている王者だ。
挑戦者・天弥は、2023年NBT同級優勝。昨年は3月にベテラン・松本光史に判定勝利。同年9月、次期挑戦者決定戦で葛西和希を右ストレートからのパウンドアウトで倒している。若さに溢れ、ノリノリの若手。今回はアゼルバイジャンで武者修行を行ってきたという。を
両者ともに「ライト級ストライカーNo.1 を決める試合」と話す一戦。決着がつくのは何Rか。
1R。開始直後、天弥の右がヒット! グラついたヤン坊。天弥はさらに左もヒットさせる。しかしヤン坊はすぐに左右パンチから組んでケージへ押し込む。ヒザ、ボディを入れるヤン坊。天弥もヒザ、ボディを殴り入れ替える。足をかけて投げようとするがヤン坊が踏ん張って入れ替える。
ヤン坊が投げを狙うが、天弥はこらえ、入れ替えてケージに押し込む。ヒジ! ヤン坊はヒザを打ち込み入れ替える。殴る天弥、蹴るヤン坊。両者離れた、
お互いプレッシャーをかける。天弥がワンツーをヒットさせる。しかしヤン坊はパンチで距離を詰めていく。天弥が左フック。しかしプレッシャーをかけていくヤン坊が左フックを当てる。下がり気味の天弥は一瞬バランスを崩したが、すぐに立て直した、ヤン坊が次のパンチを狙ったところで終了。
ジャッジは1名が 10-9ヤン坊、2名が10-9天弥と割れた、
2R。天弥がロー。ヤン坊がパンチを振り出ていく。ジャブ、左ミドル。ケージを背負った天弥だが、タックル、テイクダウン! しかしヤン坊はすぐに立ち、入れ替えてケージに押し込む。天弥は入れ替えて離れる。
距離を詰めていくヤン坊。天弥はジャブ。さらにロー。ヤン坊やや効いたか、足が流れた。しかし、ヤン坊がジャブ、アッパー! 苦しい天弥はタックルに入るが、潰し切られてしまう。
バックに回るヤン坊。立ち上がって離れた天弥に、会場から拍手が湧く。ヤン坊は左ジャブ、ボディを打つ。天弥がパンチで出ると、ヤン坊は受け止めてケージに押し込んだ。苦しそうな天弥に、ヤン坊はヒザ、足を踏む。さらにヒザを連打! 天弥もヒザを返すが終了。
ジャッジは3名とも10-9ヤン坊。
3R。天弥がジャブ、ヤン坊がロー。天弥が蹴りを入れるが、ヤン坊がパンチで出てケージへ追い込む。天弥はパンチで出るも、ヤン坊は右フックからヒザ! これが顔面にヒット、天弥ダウン! ヤン坊が追撃の鉄槌を連打すると、レフェリーが止め、ヤン坊が2度目の防衛を果たした。
【ヤン坊 ケージ上コメント】
「どうも! ヤン坊です。どうですか? 日本最強ストライカー対決で勝っちゃいましたけど、(自分が)日本一のライト級ストライカーでいいですか? 文句ある人は、ケンカを売ってきてとか言えないので、いっぱいKOしにきて下さい。
えーと、喋ること忘れちゃったんですけど、いつも支えてくれる人、応援してくださっている皆さん、本当に感謝しています。もう勝つことしか考えられないですね。とにかく一生懸命、会社員やりながら頑張っています。支えてくれる家族には本当に感謝しています。毎日7時ごろ帰ってきて、15分で家を出て、毎日毎日11時ぐらいまで練習して、でも、その中でもね、こうやって支えてくれる家族が」いるから格闘技ができています。
あともう1つ、日本ライト級最強のストライカー、RIZINとかで見たくないですか? 7月オファーを待ってます、よろしくお願いします。絶対(オファー)してね。外国人でも誰でもぶっ飛ばすんで。じゃあいいですか、いつものいきます。俺がヤン坊だ!」
【ヤン坊 試合後コメント】
「ありがとうございます。いやー、マジで勝ててよかったっていうことと、これで日本一のストライカーになれたということと、あと、最近の若い子は強いなあと。
最初、もらっちゃってグラついたところはありましたけど、最初効いちゃったんで、組みになって、削れたかなと。まあ俺も疲れてましたけど、お互い大体ものが出せなくなってきてパンチのみになっちゃったんですけど。でも、魂が震える試合ができたかなと思ってます。
組みは、しこたま長岡弘樹(※DOBUITA代表)と組み合ってるんで大丈夫でした。本当によかったです。
RIZINに出られたら、外国人とやりたいですね、日本人には負ける気がしないんで。負けっぱなしで世界なんて言えないですし、日本で負けたままで(世界で)できないんで、外国人とやりたいですね。まあ、歳ですしどうなるかわからないですけどね(笑)。またよろしくお願いします」
(写真・文/佐佐木 澪)