PANCRASE291に出場のリケイホ&パフルディノフ&シルニが公開練習!強者たちがPANCRASE参戦についての想いを語る!

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 11月9日午後、都内大田区のゴールドジム サウス東京ANNEXにて、「PANCRASE 291」(12日、ディファ有明)に出場するダニエル・リケイホ(Taz Jinamar)、アジズ・パフルディノフ(k-dojo-warrior-tribe)、アレッシャンドリ・シルニ(NOVA UNIAO)が公開練習をおこなった。

 内村洋次郎(イングラム)と対戦するリケイホは、スペインのグラン・カナリア島でMMAを練習している。バックボーンはルチャ・カナリア(カナリア相撲)。カナリア相撲とは、カナリア諸島に古くから伝わる相撲。両者が組んだ状態から始まり、張り手・突っ張り等の攻め手はない。
 試合場は丸い土俵の中で、一方の足の裏以外が土に触れた時に決着がつく。半袖シャツと半ズボンを着て行われる。
 リケイホは公開練習でも、このカナリア相撲から始め、チョークなどの寝技と、打撃にスパーリングを見せた。

 パフルディノフは冨樫健一郎(パラエストラ広島)と対戦。ロシアからの参戦で、バックボーンはコンバットサンボ。2012年にロシアで行われたワールドカップ74kg級で優勝しているという。
 公開練習では鋭いパンチを見せ、打撃に自信ありとアピールした。

 瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)と対戦するシルニはマルロン・サンドロの弟子。現在、サンドロとみっちり柔術の練習を積んでいる。夢はサンドロと同じように、パンクラスのベルトを巻くことだと言う。
 シルニは寝技のロールと打撃を見せ、最後にパートナーと共にカポエイラの動きを見せた。

 3選手のコメントは以下。


ダニエル・リケイホ
「初めまして。カナリア島から、勝つために日本に来ました。」

——これまでの戦績を教えてください。
「戦績は11勝5敗です。現在は、グラン・カナリア島の『タズ・ヒナマー』で、フリオ・サンタナとフアンマ・スアレスの指導を受けています」

——MMAを始める前にしていた格闘技と実績は?
「『ルチャ・カナリア(カナリア相撲)』を練習していました。それから、BJJを始めて黒帯を取りました。MMAでは、2013年に『マッドネス』、2014年に『アルティメット・コンバット』、2016年に『AFL』のチャンピオンになりました。

——カナリア相撲のどんなところがMMAに役立っていますか?
「カナリア相撲は人生の一部です。15年やっていて、チャンピオンになったこともあります。カナリア島ではこの競技が盛んで、たくさんのpチームがあります。そのトップレベルだと自負していますし、MMAのベースとして、この経験がとても役立っています」

——この一戦に向け、どんなトレーニングをして来ましたか。
「タズ・ヒナマーには、24人の柔術黒帯と、MMAやK-1のプロ選手がたくさんいます。彼らと共にトレーニングキャンプを終え、試合の全局面で対応できるように準備してきました」

——その中で、何か特別な練習、重点的に練習して来たことはありますか?
「細かい技術を再確認してきました。練習では疲労困憊しましたが、試合には影響ありません」

——パンクラスで闘うことについて、どう思いますか。
「偉大なMMAイベント『パンクラス』に出場するという長年の夢がついに実現しました」

——対戦相手・内村の印象は?
「危険なストライカーでとても強い相手です。タフな試合になると思います。しかし、全ての局面でレベルの違いを見せて勝利します」

——どんな闘いにしたいですか。
「フルラウンドの判定にはならず、フィニッシュして勝利します」


アジズ・パフルディノフ
「実は、日本に来るのは初めてではなく2回目です。最初はセコンドとして来ました。ですので、日本のことが好きです。日本人の心の温かさも好きですし、自然も多くて、日本を愛しています」

——MMAの前には何をやっていましたか?
「コンバットサンボをやっていました。2012年にロシアで開催されたサンボのワールドカップ74kg級で優勝しています」

——サンボをやっておられたということは、組み技の方が得意なのでしょうか。
「いいえ、グラウンドだけではありません。立ち技も寝技も少しずつという感覚を持っています」

——一番自信があるのは?
「立ち技。打撃です」

——あなたはこれまで無敗ですが、なぜ勝ち続けることが出来たのでしょうか。
「勝ち負けは神が決めることです。私は日頃から練習を怠らず、それを試合で出せるように努力するだけです」

——尊敬している選手は?
「エメリヤーエンコ・ヒョードルです。ロシアでも有名ですが、日本でもかなり有名だと聞いています」

——今回の相手の試合などは見ましたか?
「情報が非常に少なく、少ししか見られませんでした」

——以前、あなたは袖車を使っていました。柔術はどこで学ばれたのですか?
「いいえ、習ってはいません。コンバットサンボにも、ああいった絞め技があるんですよ」

——選手として闘っていく上で、何か信条のようなものはありますか?
「難しいですね。自分だけの特別な考えというのはありませんが、私は常に相手を敬うことを心がけています。私が努力して来たのと同じように、相手も努力を積み重ね、厳しい減量にも耐えて来ています。ですから、相手を常に敬うことを怠らないようにしています」

——パンクラスの印象を教えてください。
「私にとって、この業界の中で最も歴史が深く、権威のある団体です。多くの偉大な選手を輩出したこのイベントに出られて光栄です」


アレッシャンドリ・シルニ
「試合が終わったら、首の後ろにタトゥーを増やすつもりです。日本の言葉『努力』と入れます。私は、日本の文化や人、サムライ、戦士たちをとても尊敬しています。ですから、日本で試合をするのは長年の夢でした」

——これまでの戦績を教えてください。
「10勝4敗1ノーコンテストです」

——MMAを始める前にしていた格闘技や実績は?
「CBJJE世界ノーギ大会2位、ノーギ・州大会2位です」

——どのようなトレーニングをして来ましたか?
「完璧です。コーチのマルロン・サンドロと柔術の練習をたくさんしてきました。しっかりといい練習ができました。ベルト奪取に向けて、準備は万全です」

——パンクラスの印象は?
「パンクラスに出場してチャンピオンになる事ことが、子供の頃からの夢でした」

——対戦相手の印象はいかがですか。
「対戦相手のことはファイターとして尊敬していますが、今回私の戦績に1つの勝利が加えられる事になります。相手を倒して勝利するだけです。相手は、私の全てを恐れることになるでしょう。どんな闘いになっても対応できる準備をしてきました」

——どんな闘いを見せたいですか。
「私が全局面を支配して、私の思い通りの試合展開にします。ノックアウトでフィニッシュしてみせます。そして、私の師匠、マルロン・サンドロのように、パンクラスのベルトを巻きます」

(写真・文/佐佐木 澪)

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