PANCRASE304でフライ級QOP戦に挑む端貴代とシッジ・ホッシャが調印式に出席!端は新鋭のホッシャへ“完全決着”を宣言!
4月12日夕、都内新宿区のパンクラスで、『PANCRASE 304』(14日、新木場スタジオコースト)における初代フライ級クイーン・オブ・パンクラス 決定戦ならびにライト級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチの調印式が行われた。
セミファイナルで闘う端貴代(和術慧舟會AKZA)とシッジ・ホッシャ(ROCHA TOP TEAM)、メインイベントで闘う久米鷹介(王者/ALIVE)、トム・サントス(挑戦者/Team Brazilian Thai)の4選手は、廣瀬隆司コミッショナーの立ち会いのもと、出場誓約書にサインした。
まずは初代フライ級クイーン・オブ・パンクラス 決定戦から質疑応答が行われた。
端は2004年にCROSS SECTIONでプロデビュー。以降はSMACK GIRLを主戦場として闘い、Strikeforce、ROAD FC、Invicta FCなど海外の大会も経験。また、元SMACK GIRLミドル級女王、元DEEP JEWELSバンタム級女王と、豊富なキャリアを持つ日本女子格闘技界の生き証人といっていい存在だ。
パンクラスには2018年2月に初参戦、Invictaファイターのバーバラ・アシオリーを2Rチョークスリーパーで破っている。パンクラスは端Invictaへの女子選手派遣を発表しているが、端はまずパンクラスでのタイトルマッチに挑むこととなった。端の試合は1年2ヶ月ぶり。
対するホッシャは2018年12月にパンクラス初参戦。鈴木万李弥に2RパウンドでTKO勝利している。ホッシャは端と同い年だが、MMAのキャリアはまだ3年。しかし、ホッシャはブラジルでプロバレーボールの選手として20年も活躍してきたアスリートだ。たまたま見に行ったMMAの試合に興味を持ち、自身も始めたところ、最初の試合でKO勝ちを収め、やっていくことを決めたという。格闘技のバックグラウンドはないが、グラウンドも得意としている。初参戦時から「年齢を意識したことはない」と話しているホッシャ。この試合でも、年齢は関係ないというところを証明したいという。
――まず意気込みからお聞かせください。
端「和術慧舟會AKZAの端貴代です。今、世界中で女子格闘技が浸透していく中、歴史あるパンクラスで初代女王を決める試合を組んでいただき光栄です。ありがとうございます。相手は寝技も得意な部分ですが、私は寝技を主体にこれまで闘って来ました。精一杯、全力を出し切って、相手に何もさせない試合をしたいと思います」
ホッシャ「この試合のためにいろいろ研究して来ました。相手とは似たようなスタイルだと思います。それだけに、今回は違った戦略で意表をついた闘いをしていこうと思っています」
――端選手は、しばらく試合間隔が空いてしまいました。
端「はい。空いてしまっていますが、常に試合をするための練習を積んでいるので心配ありません」
――ホッシャ選手、ベルトを目の前にしてどのようなお気持ちですか。
ホッシャ「目の前にベルトがあって、すごくモチベーションが上がっています。これまで5回タイトルマッチの経験がありますが、今回は獲りに来ました」
――お互いの印象はいかがですか。
端「もともとバレーボールをやっていたということで、アスリートという印象があります。力も強そうですね」
ホッシャ「すごくリスペクトしている相手です。経験も豊富で、活躍している選手とも対戦しています。でも、私もそれなりの試合をして勝ちたいと思っています」
――お2人は同年代ですね。40代でのタイトルマッチということで、若い人とはまた違う感動を与えるカードではないでしょうか。
端「そう思っていただけるような試合をしたいですね。当日は精一杯、自分を出し切って、皆さんに感動を与えられたら光栄です」
ホッシャ「特に年齢は問題ではありません。私たちは若い人と同じように試合ができますし、感動するような試合ができると思います」
――今回、タイトルマッチです。また、パンクラスとONEが提携し、王者はONEに上がれることになりました。
端「自分が進んで来た道が開けたを嬉しく思っています。ONEのお話はもちろんすごくありがたいですし、もし王者になれたらONEに上がってみたいと思います」
ホッシャ「今、ONEはかなり注目されていて、私の目標の一つでみあるので、目指して闘いたいです」
――初代ということ関しては、どんな思いがありますか。
端「初代というのはその時しかなくて、その時代を作ったということなので、絶対に逃したくないです」
ホッシャ「このタイトルをもらうことは、すごく嬉しいことです。私にとって大きなプラスなので絶対に欲しいです」
――同年齢でも、キャリアは端選手の方が上回っています。この経験はどう活きると思いますか?
端「これまで、いろいろな舞台でタイトルに挑戦させていただいて、獲れたり獲れなかったりして来ました。そこで培ってきた経験値を出したいです。5ラウンドの中で出そうと思います」
――ホッシャ選手にとって5ラウンドはいかがですか。
ホッシャ「5ラウンド闘った経験はまだありません。でも、5ラウンド闘うためにたくさん練習したので準備はできています。でも、今回の試合では、早いうちに決着をつけるつもりです」
――そう言うホッシャ選手に対して、端選手はどう勝ちたいですか。
端「判定ではなく、完全決着したいです。どんな形かは……秘密です。ウフフ(笑)」
――注目してほしいところは?
端「私が最後に勝つシーンをぜひ見ていただきたいです。ベルトを巻いた姿を皆さんにお見せしたい、そういう気持ちです。絶対に完全決着で勝利を決めたいです。応援よろしくお願いします」
ホッシャ「たくさんの方々が私たちの年齢を気にするので、2人でいい試合をして、年齢は関係ないと証明したいです。キリストが見ています。そのために闘い、勝って報告したいです」
(写真・文/佐佐木 澪)