『PANCRASE 353』会見二部は、バンタム級KOP防衛戦に挑む透暉鷹を含む5選手が登場!透暉鷹は「最高の試合を見せるようにやりたい」と意気込み!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 4月11日夕、都内新宿区にて『PANCRASE 353』(4月27日、立川ステージガーデン)の記者会見が行われた。
 会見は3部に分けられ行われた。既報の第一部に続き、第二部・チャンピオンシップ1試合を含むワンマッチ出場選手の会見の模様をお伝えする。
 第二部に参加した選手の対戦カードは以下。

▼キング オブ パンクラス チャンピオンシップ バンタム級 5分5R
透暉鷹(ISHITSUNA MMA/第5代KOP)
VS
カリベク・アルベクル ウルル((Olymp Gym Bishkek/キルギス共和国出/1位)

 当初、昨年12月に行われる予定だったが、両者の怪我で延期となっていた一戦。
 バンタム級王者・透暉鷹は、昨年5月、ROAD TO UFCに参戦。バンタム級1回戦で韓国キム・キュサンを判定で下し準決勝に進出するも、準決勝で中国のバーエゴン・ジェライスーに判定負けを喫し、決勝には進めなかった。しかし、パンクラスの防衛戦をきっかけとし、再び世界を目指す。
 挑戦者・ウルルは、最近MMA界で猛威を振るう、中央アジア・キルギス出身。昨年9月の初参戦では、井村塁を相手に猛ラッシュ。1ラウンド1分15秒でTKO勝利を挙げ、ファンを驚かせた。わずか2戦目でのタイトル挑戦となるが、透暉鷹相手にどのような闘いを見せるのか。

▼スペシャルワンマッチ ウェルター級 5分3R
内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム/第15 代ミドル級KOP)
VS
ゴイチ・ヤマウチ(Team Yamauchi)

 現ミドル級王者・内藤がパンクラスに帰って来た!
 2020年のデビュー以来、6戦全勝を誇る内藤は、UFC参戦に焦点を絞った。3KO、2フィニッシュという抜群の戦績を引っ提げ、昨年9月DWCSに参戦するも、アテバ・ゴーティエにTKO負け。キャリア初の敗北を喫した階級を落とし、パンクラスからの再出発を決めた。
 相手はゴイチ・ヤマウチ。ライアン・クートゥア、マイケル・チャンドラー、マイケル・ペイジなどの強豪と闘ってきた選手だ。「リアルな世界の頂」を知るヤマウチに、どのような闘いを見せるのか。

《ゴイチ・ヤマウチからのメッセージ》
「皆さん、こんにちは。日本に戻ってきて、日本で最も伝統あるMMAショー、パンクラスで闘えることをとても嬉しく思います。また皆さんに会えるのが待ちきれません。内藤選手と闘うことになり、とても興奮していますし、素晴らしいパフォーマンスを見せるために真剣に練習に取り組んでいます。また会いましょう」

▼フライ級 5分3R
大塚智貴(CAVE/4位)
VS
浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉&TEAM CAT/9位)

 2021年NBT優勝の大塚は、昨年3月眞藤源太に判定、9月には山﨑聖哉を右ストレートで打ち抜き、KO勝ちと波に乗る。しかし、続く11月にはベテラン・秋葉太樹には判定負け。今年初戦では勝ち星を取り戻したいところ。
 一方の浜本は、キックボクシング、ラウェイのタイトルを獲得。RIZINでは那須川天心とも拳を交えている。MMA転向後は、Fighting Nexusを経て昨年5月、パンクラス初参戦。ジョセフ・カマチョに判定勝利を挙げた。しかし、2戦目は眞富士源太に1-2のスプリット負を喫している。
 両者が見据えるのは、伊藤盛一郎の巻くフライ級のベルトだ。しかし、ここで負ければベルトからさらに遠ざかってしまう。両者ともに絶対に負けられない一戦だ。

▼フライ級 5分3R
眞藤源太(KINGCRAFT/8位)
VS
ラファエル・リベイロ(ボンサイ柔術/初参戦)

 2023年より参戦の眞藤は、昨年11月、浜本“キャット”雄大との接戦を制し、判定2-1で勝利、ベストバウトを獲得。イケイケのファイトスタイルで会場を沸かせた。今回、初の国際戦に挑戦する。
 昨年7月、パンクラス初参戦したリベイロは、現UFCファイター、フェリペ・ドス・サントスにスプリット判定まで持ち込んだ実力者だ。しかし、初戦の濱田巧戦で1-2のスプリット判定で苦杯をなめている。
 両者ともにダイナミックなファイトスタイル。熱い一戦になることは間違いない。

 5選手の会見の模様は以下。

【透暉鷹】


――まず、一言いただきます。
透暉鷹「ISHITSUNA MMAの透暉鷹です。12月、お互いの怪我で延期になってしまって申し訳なかったです。今は怪我もなく万全の調子なので、最高の試合をしたいと思います。よろしくお願いします」

――今回の対戦相手の印象はいかがでしょうか。
透暉鷹「そうですね、爆発力があって、キルギス人ということで、前回の井村(塁)選手との試合も見てたんですけど、すごく強い相手だと思いますし、強い相手とできることを感謝しています。自分も爆発力は「負けないと思うので、楽しみにしていてください」

――ケガのために延期になっていた試合ですが、時間を置いたことは、今回の試合にどのように影響するでしょうか。
透暉鷹「昨年12月の試合に向けてやって来ていたことがあったんですけど、お互い怪我をしてしまって。このタイミングじゃなくて、4月27日に向けてお互いしっかり作り上げて(闘いたい)。逆に言えば、(前回は)流れてしまったんですけど、その分、最高の試合を見せられるようにやりたいなと思っています」

――ウルル選手は非常に強い選手ですが、つけ入る隙があったら教えてください。
透暉鷹「やっぱり自分の持ち味をしっかり出して、そこで勝てるっていうのが。延期になった期間に怪我をしっかり治して。海外にも練習に行ったりしましたので、期間が空いたことでしっかり自信をつけられたなという部分もあると思います。(相手は)序盤は強いと思うんですけど、全体を通してチャンピオンらしく、しっかり自分の持ち味も出して、最後は勝ちたいと思います」

――ありがとうございました。

【内藤由良】


――まず、一言いただきます。
内藤「リバーサルジム横浜グランドスラムの内藤由良です。今回のテーマは『パンクラスを世界に証明する』です。よろしくお願いします」

――今回の対戦相手の印象はいかがでしょうか。
内藤「ゴイチ選手は、皆さん知っての通り、Bellator、PFLで大変素晴らしい活躍をされていた選手だと思います。非常に柔術が巧くて、打撃もしっかり討てるタフな選手だと思っています」

――先ほどおっしゃっていた、今回のテーマについて、理由や思いなどをお聞かせください。
内藤「そうですね、やっぱり最近、パンクラスってすごく盛り上がって来ていると思うので、日本のパンクラスっていう団体からUFCに行ったり、この間もPFLで菊入(正行/第14代ウェルター級KOP)選手が勝利したとか、(パンクラスは)世界に出て行く、そういう場所だと思いますし、世界へ出ていく場所を自分たちで作れると思います。それを自分も率先してやっていこうかなと思っています」

――今回、階級を下げるということで、体調管理の方がいかがでしょうか。また、現在持っていらっしゃるミドル級のベルトは今後どうなっていくのでしょうか。
内藤「はい。新しくウェルター級という階級に下げるんですけど、去年、コンテンダーシリーズで自分のフィジカル負けだったりとか、外国人との差を感じたので、自分は体重を戻しても3kgか4kgくらいで試合をしていましたけど、相手は当然10kg以上戻してくる。試合当日には10kg以上差があるということを去年経験して、これはやっぱり下げるべきなのかなという風に思いました。体調の面では、ちゃんと管理してもらっている方がいるので、順調に落ちています。
 ミドル級のベルトに関してですが、一応、遍照するつもりでいるんで、これから新しくウェルター級でどのような形になるかわからないですけど、もちろん自分はUFCを目指すという目標もありますし、パンクラスを盛り上げたいっていうことも頭にあります。とりあえず次の試合にしっかり集中して、パンクラス・ウェルター級には内藤がいるぞっていうのを証明したいですね」

――前回の敗戦後、練習で変わったこと、環境や拠点などに変化がありましたら教えてください。
内藤「練習環境や拠点は特に変えることはしてないです。でも、練習の質だったり相手だったりには変化があります。先日、PFLで試合をされた菊入(正行)選手と毎週末スパーリングしたりとか、クロスポイント吉祥寺で岩崎大河選手とスパーリングさせていただいたり、今まであんまり交わることのなかった選手とスパ^リングするようになりました。練習拠点というよりは、練習する相手が変わったというのがあります」

――先ほど「ウェルターに内藤ありというところを見せたいとおっしゃっていましたが、同じ大会で者ウェルターのチャンピオンシップがあります。率直にどう思われますか。
内藤「そうですね、ウェルター級も歴史あるベルトだと思いますし、押忍マン選手と佐藤選手、素晴らしい選手だと思います。(自分も)もちろん、パンクラスのウェルター級に出るからには、そこも視野に入れてやっていかないとなと思っています」

――ありがとうございました。

【眞藤源太】


――まず、一言いただきます。
眞藤「去年はつまんない試合ばっかだったんで、今年一発目、思いっきり盛り上げます」

――今回の対戦相手の印象はいかがでしょうか。
眞藤「いかついブラジル人って感じです」

――日本人離れしたバネと身体能力を持っている眞藤選手ですが、MMAを始める前のスポーツ歴は何かありますか。
眞藤「サッカーをやってたんですけど。(今回)相手がブラジル人なんですけど、実は僕もブラジルの血が入ってて。だから、言ったらブラジル同士の試合ですね」

――アグレッシブなファイトスタイルの眞藤選手ですが攻めている時は本当に熱くて無我夢中でやっているのか、実は攻めながら冷静なのか、秘密を教えてもらえますか。
眞藤「そうですね、意外と考えてます(笑)。意外と考えてるし、ちょっと……怖ぇなぁとか思ってます(笑)」

――ありがとうございました。

【大塚智貴VS浜本“キャット”雄大】


――まず、両選手から一言いただきます。
浜本「どうも、浜本“キャット”雄大です。かなり素晴らしい大会に呼んでいただいて、本当にありがとうございます。この素晴らしいメンバーの中で、僕がベストフィニッシュを取りたいと思います。よろしくお願いします」

大塚「こんにちは、CAVEの大塚です。僕の前戦、昨年11月、メインイベン十ですごい不甲斐ない試合をしてしまって、それを取り返すような試合をしたいと思っています。よろしくお願いします」

――今回の対戦相手の印象はいかがでしょうか。
浜本「ちゃんと武器もあって、実力のある選手だと思ってます」

大塚「キックボクシングでもベルトを獲て散るし、MMAでも他団体でベルトを獲っているので、強い選手だなって思っています」

――今回、さまざまなカードがある中で、ご自分のどういったところをアピールしたいですか。
浜本「(PANCRASE 353は)本当に素晴らしい大会で、僕も見たいなって思う選手がたくさんいて、好きな選手がいっぱいいる大会です。僕の試合は中盤くらいになるのかなと思うんですけど、僕が一番素晴らしいKOを見せて、ああ、すごいKOだったなっていう感じで、ベストフィニッシュで一番目立ちたいなと思ってます」

大塚「自分の中に眠っている狂気みたいなものを見せられたらいいなって思いますね」

――浜本選手、前回は一進一退の激戦でした。残念ながら敗戦でしたが、その後、練習や私生活で新しく取り入れたものがあったら教えてください。
浜本「実は前回の試合前からなんですけど、極めが強いのになんでグラウンド行かないの? とか、絶対、極めに行った方がいいじゃないっていろんな人から言われていて、前回、そこを出さなかった? 出せなかった? わかんないですけど、今回はそこを出していくような練習をいっぱいしてます。実は、この中にいるある人と秘密特訓をしたりして、腕を磨いています。練習内容も、もう少し激しめに取り入れるようにして。ずっと練習しているFIGHTER’S FLOWがそんなに激しい練習をしないジムなんですけど、僕の性格的にもちょっと激しい練習や危ない練習もやるようにしてます」

――大塚選手も、前回、惜しくも敗退となりました。その後、練習や私生活で何か新しく折り入れたモボがあれば教えてください。
大塚「練習も私生活も大きな変化はないんですけど、毎日毎日、必死こいて練習してます」

――浜本選手は元ムエタイ王者で、首相撲とMMAを融合させたスタイルです。CAVEには元ムエタイ王者である雅駿介選手も所属しています。何かアドバイスや対策を授けられていますか。
大塚「直接雅くんからじゃないんですけど、今、首相撲の巧い選手と練習させていただいているので、いろいろ対策を教えてもらったりしています」

――ありがとうございました。

(写真・構成/佐佐木 澪)

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年4月
« 3月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

月別

ページ上部へ戻る