『PANCRASE 353』で行われるライト級、ウェルター級KOPの調印式で出場選手たちが会見!ライト級のヤン坊は2回目の防衛戦でも2R決着を予想!

4月11日夕、都内新宿区にて『PANCRASE 353』(4月27日、立川ステージガーデン)の記者会見が行われた。
会見は3部に分けられ、第一部がチャンピオンシップ2試合の調印式、第二部がチャンピオンシップ1試合を含むワンマッチ出場選手の会見、第三部がワンマッチ出場選手の会見。まずは第一部、チャンピオンシップ2試合の調印式の模様からお伝えする。
チャンピオンシップ2試合は
▼キング オブ パンクラス チャンピオンシップ ライト級 5分5R
雑賀ヤン坊達也(DOBUITA/第9代KOP)
VS
天弥(和術慧舟會HEARTS/1位/挑戦者)
▼キング オブ パンクラス チャンピオンシップ ウェルター級 5分5R
押忍マン(DESTINY JIU-JITSU/1位)
VS
佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO/3位)
ライト級はヤン坊2回目の防衛戦。2021年12月、久米鷹介との王座統一戦に敗れた以外は、パンクラスでは誰からも土をつけられていない。その久米にも昨年9月、左フックからのパウンドアウトで勝利、初防衛に成功。乗りに乗っている王者だ。
挑戦者・天弥は、2023年NBT同級優勝。昨年は3月にベテラン・松本光史に判定勝利。同年9月、次期挑戦者決定戦で葛西和希を右ストレートからのパウンドアウトで倒している。若さに溢れ、ノリノリの若手。今回はアゼルバイジャンで武者修行を行ってきたという。
両者ともに打撃を得意とする。一瞬で倒すか倒されるかのスリリングな試合になることは間違いない。
ウェルター級は昨年9月に行われた王座決定戦の再戦。佐藤が劇的な逆転TKO勝利を収めベルトを巻いたが、後日、後頭部へのパウンドが反則と判断され、試合はノーコンテストとなった。前戦では勝った佐藤も敗れた押忍マンも、試合後、微妙な表情を浮かべていた。お互い、内容にも結果にも納得がいっていなかったはず。今回まさに決着をつける一戦だ。
4選手は、廣瀬隆司キング・オブ・パンクラス評議会評議員長立ち会いのもと、出場誓約書にサインをした。
会見の模様は以下。
【ライト級】

――まず、一言ずつお願いします。
天弥「押忍、HEARTSの天弥です。今回、業界ですごく注目されていると思うんですけど、それは全部ヤン坊選手のおかげだと思ってるんで、しっかり敬意をもってぶっ倒します、押忍」
ヤン坊「どうも、第9代キング・オブ・パンクラシストのヤン坊です。このカード、日本ライト級ストライカーと言えば、といったら名前が出る2人の試合をこのパンクラスで見せられるとうことで、非常にワクワクしています。全力で新世代・天弥君に挑戦したいと思っています。よろしくお願いします」
――今のコメントの中にも少しありましたが、改めてお互いの印象をお聞かせください。
天弥「超KO型のストライカーっていう印象ですね。そこは僕と一緒なんで、あんまり気にはならないですけど。どっちの切れ味がいいか勝負したいですね」
ヤン坊「そうですね、若さと勢いのある超KO型ストライカーかなっていう感じですかね。そうですね、どっちの切れ味が切れるか楽しみです」
――今回の試合、どのラウンドで決着がつきそうですか。
天弥「1Rです」
ヤン坊「じゃあ、2Rで(笑)」
――天弥選手、アゼルバイジャンで武者修行を行ったということですが、今回の試合に活きるようなことがあれば教えてください。
天弥「アゼルバイジャンでレスリングを習ったかどうかもあんまり分かんないですけど、なんかレスリングをやってるのに打撃をやってるのかと思うくらい乱暴で、すごいしこたまやられてきたって感じで、試合に活かせるところはあんまりない気がするんですけど(笑)、まあ精神力は上がって、よりMMAをできるようにはなったと思うんで。そうですね。1ラウンドKOです」
――天弥選手、お兄ちゃん(海飛)の試合(3月15日、DEEP 124 IMPACTにて青山貴大に判定勝ち)をみて、自分はここは絶対負けてないぞというところをお願いします。
天弥「(笑いながら)KOし切るところですかね」
――その言葉を受けて、雑賀選手いかがですか。
ヤン坊「僕がKOします(笑)」
――お互いストライカーですが、打撃の種類は違うのではないかと思います。その違いを言える範囲でお願いします。
天弥「そこはあんまり言いたくないんですけど(笑)、一つ言うなら、伸びしろがあるのはこちらなんで。この先ね、伸びしろがあるのはこちらなんで、(ヤン坊選手は)行き詰まって僕に追われる身になると思うんで、ここはしっかり越えなきゃいけない壁だと思ってるんで。越えてみせます」
ヤン坊「そうですね、天弥選手の打撃は空手時代からしっかり培ってきたものかなっていう感じがしますね。僕も空手をやってたんですけど小学校時代なんで、バックボーンと言えるものでもないので。僕の打撃は独学なんで、そういうところで見づらかったりとかタイミングがちょっと違ったりとか、そういうのはあるんじゃないのかな?って、自分では思ってます」
【ウェルター級】

――まず、一言ずつお願いします。
佐藤「UNITED GYM TOKYO所属、佐藤生虎です。しっかりぶっ飛ばしてチャンピオンになります。応援よろしくお願いします」
押忍マン「DESTINY JIU-JITSUの押忍マンです。前回、不完全燃焼だったんで、今回は完全決着でケリをつけたいと思います。よろしくお願いします」
――今のコメントの中にも少しありましたが、改めてお互いの印象をお聞かせください。
佐藤「打撃っていうよりかは、組みで来るのかなって感じですね」
押忍マン「佐藤選手はめっちゃタフなんで、今回は完全に仕留められるように。タフだなと思います」
――前回の試合を動画とかで見直した印象、改めて思ったことなどあれば教えてください。
佐藤「根性は見せられたかなって感じです。あとは、組みがダメでした」
押忍マン「(佐藤は)めちゃくちゃタフだったんですけど、今思い返せば、(自分が)寝技で仕留められたなという場面がありましたね」
――前回の試合が終わった時、勝った佐藤選手も敗れた押忍マン選手も納得行かないという表情をしていらっしゃったと思います。その時の気持ちと、仕切り直しのこの試合が決まった時の気持ちを聞かせてください。
佐藤「そうですね…・まあちょっと、押し込まれるところが多かったんで、そこが悔しくて。この試合が決まった時は、しっかりKOで仕留めようと。まあ、KOと言うか、今回、寝技をしっかり(やってきた)。自信あります」
押忍マン「試合が終わった時は、最初パンチをもらったんですけど、その時集中力が切れてたんで、次はそういうことが起こらないような、そういう態勢にならないように闘おうと思ってます」
――前回闘ってみて、この相手にここは絶対負けないと思うところがあったら教えてください。
佐藤「全部です」
押忍マン「全部です」
――前回の試合は無効試合となりましたが、今度の試合は前回の続きなのじゃ、全く違うものなのか、いかがでしょうか。
佐藤「特に何も考えてないです」
押忍マン「自分はいろいろ追加して技術を磨いてきたんで、前回とはまた違った試合になるかなと思ってます」
――ミドル級のチャンピオン(内藤由良)が階級を落としてくるんですけど、あんまりお2人の方は向いていないようです。その辺りはどのように思われていますか。
佐藤「気にしてなかったです」
押忍マン「内藤選手が闘うゴイチ(・ヤマウチ)選手めちゃくちゃ好きで、めちゃくちゃ注目してたんで、内藤選手、よく受けたなというふうに僕は思ってます」
――この試合で本当にチャンピオンが決まります。ベルトを巻いたら、どのようなチャンピオンになっていきたいですか?
佐藤「反則しないようなチャンピオンになりたいです」
押忍マン「今パンクラスのウェルター級が盛り上がってきてるので、防衛してちゃんと歴史に名前を残したいなと思っています」
(写真・構成/佐佐木 澪)