『PANCRASE 355』に出場する外国人2選手が公開練習を実施!「ブラジル出身なので暑さや湿気には強い」「キルギスの皆さん自分の勝利を祈って」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 7月24日午後、都内新宿区のHIDE’S KICK!にて、『PANCRASE 355』に出場する外国人2選手の公開練習が行われた。
 鈴木悠斗(パラエストラ八王子)と対戦するラファエル・バルボーザ(MAQUININHA DO FUTURO)は今年3月に続き2回目の参戦。前戦では粕谷優介を2Rダースチョークで破り、ファンに大きなインパクトを与えた。
 公開練習ではシンゾー・マチダをパートナーに、組みと打撃を披露。開始前から軽く組んでいたが、調子が良さそうなのでそのまま取材に入った。続いて打撃も見せ、非常に元気な様子。インタビューでも笑顔を見せ、この試合にかける意気込みを語った。

 カリベク・アルジクル ウルル(Olymp Gym Bishke)は、今年4月、透暉鷹とのタイトルマッチが予定されていたが、両者の計量失格により試合中止となってしまった。今回は階級をフェザー級に上げ、元ライト級&フェザー級KOP・ISAO(NEVER QUIT )に挑む。
 公開練習では打撃を披露。体調も良さそうで、小気味よいパンチ、蹴りを見せた。
 両者のインタビューは以下。

【ラファエル・バルボーザ】


――2回目のパンクラスです。
バルボーザ「パンクラスの皆さんがのおかげです。ありがとうございます」

――2戦目ですが。今回の相手は19歳と若く打撃の強い選手です。映像はご覧になりましたか?
バルボーザ「すべては見ていませんが、デビュー戦などは見ました。すごく良いストライカーだと思っています。でも、年齢に関わらず、私は全ての選手に対してリスペクトをもって同じスタンスで挑んでいくので、いつもと変わりません」

――前回はダースチョークでの一本勝ちでした。今回はどんなフィニッシュをイメージをしていますか?
バルボーザ「前回はサブミッションでフィニッシュしましたが、今回はできれば打撃で行きたいなと思っています。ただ、どういう場面になっても、チャンスがあればどこでもフィニッシュしに行くのが自分のポリシーなので、フィニッシュに行けるチャンスがあったら打撃でも寝技でもどこでも、できるだけ早くフィニッシュして早く家族のもとに帰りたい、お母さんのもとに帰りたいと思っています」

――今回の相手は、若手の中でも最強と言われている選手です。あなたは今ランキング1位なので、勝てばタイトル挑戦という声も上がってくるかと思いますが、その辺に関してはいかがですか?
バルボーザ「1位であることは嬉しいです。ただ、次のことを考えるよりは、この試合にしっかりと勝つことを考えています。もちろん、パンクラスでの目標はベルトを獲ること、勝ってチャンピオンになることですが、今やるべきことをしっかりと考えていきたいと思っています」


――練習についておうかがいします。ロサンジェルスのマチダ道場ではどんな練習をしてきたか教えてください。
バルボーザ「自分は人生全てがマチダ空手、マチダ空手に人生を捧げてきたわけですが、ロサンゼルスのマチダ空手ではトレーニングして5年目になります。そこでシンゾー先生やリョートさんと一緒にトレーニングそして、本当に家族のような存在です。今回の試合に向けては、丸々2ヶ月間、時間を使って準備してきました。LAのマチダ空手では特にKOすること、また自分の集中力を高めることを重点的に練習してきました」

――ちょっと試合の話とは外れますが、あなたはこれまで来た外国人選手の中でとても時間に正確です。これは空手の精神と関係しているのでしょうか。
バルボーザ「やはり空手では一発に集中してKOすることに全てを懸けているので、集中するためには全てにおいてしっかりしていないといけないと思っています、押忍」

――日本の暑さはいかがですか。
バルボーザ「正直言って、最初に日本に来た時(※今年3月)よりは暑い方がいいなと思っています。私はブラジル出身なので暑さや湿気には強いですから、今日の方が全然いいなと思っています」

――鈴木選手について、最も警戒すべき点は何でしょうか。
バルボーザ「相手は6戦全勝で5KOしていて、全てが1Rフィニッシュ地いうことで、やはり最初に立ち上がりの一発にすごく気をつけたいと思っています。ただ、私は20戦以上経験していますし、ブラジルの1位の選手やUFCファイターとも練習していて、そういったことには十分経験があると思っています。相手が若くてもしっかりリスペクトを持っていますし、しっかりと準備をして気をつけて闘いたいと思っています。一番危ないなと警戒しているのは、彼のスピードとパワーのある打撃だと思います」


――前回は素晴らしい一本勝ちで日本のファンに印象付けました。今回はどんなところをアピールしたいですか。
バルボーザ「前回は自分の空手が50%ぐらいしか見せられなかったので、今回はもっと自分のマチダ空手を見せていきたいなと思っています。しっかりと集中して、ビッグショーにしたいです」

――では、日本にファンにメッセージをお願いします。
バルボーザ「皆さん、また私を日本に呼んでくれてありがとうございます。日本はすごく美しい国で、また来られて本当に嬉しいです。今回また素晴らしいパフォーマンスをして、できるだけ早く決着をつけて、早く家に帰ってたくさん食べたいと思います。押忍!」

【カリベク・アルジクル ウルル】


――今回からパンクラスでもフェザー級に階級を上げます。これまでの減量の経過はいかがでしょうか。
ウルル「皆さん、こんにちは。体調も非常に良く、いい感じで準備ができています。減量も順調なので、27日は良いパフォーマンスができると思います。この日、フェザー級で試合をして、どういうパフォーマンスができるのか、自分でも楽しみです」

――今回はISAOという大変経験豊富な選手が相手ですが、試合の映像などご覧になりましたか?
ウルル「ISAO選手の映像は見ました。とても素晴らしい選手で、オールラウンドでできる経験豊富な選手だなと思いました。そして今、自分はこういった選手と闘えるレベルに来たんだなと思っていて、今回の試合で、自分の持っているものをISAO 選手相手にどのくらい見せられるのか楽しみです」

――ISAO選手をどういった選手と見ていますか? 組みの選手なのか、打撃の選手なのか、いかがでしょうか。
ウルル「ISAO選手はオールラウンドで打撃もレスリングもできますし、パンクラスの元チャンピオンということで、どちらか1つを挙げるのは難しいです。自分は、どちらに行っても大丈夫なようにしっかり練習してきましたし、良いゲームプランができています」


――以前はレスリングについてお聞きしましたが、今回は打撃について、どういった練習をしてきたか教えてください。
ウルル「ISAO選手はパンクラスの元王者ということで、舐めている部分は少しもありません。本当に経験豊富なので、しっかりと準備をしています。打撃に関しては、前回と同じように準備をしてきました。ただ今回、見せたい特別な技があるんですが、これは ISAO選手に知られてしまうといけないので、日曜日まで秘密にしておきたいと思います」

――試合や、今日の公開練習でも印象が強いのは、右のハイキックです。とても綺麗に上がるのですが、得意な技ですか?
ウルル「もっといい技があるんです(笑)」


――今回はどのようなフィニッシュを想定していますか。また、3R闘うことを想定していますか。
ウルル「試合というのはどういうふうになるか分からないので何とも言えませんが、3Rフルで闘える準備はしてきました。ただ、できたらいいなと自分が思っているのは1Rでのフィニッシュです」

――階級についておうかがいします。キャリア初期はフライ級で始めて、先だっての試合ではバンタム級で体重超過しました。その時何が起きて、何が問題だったのでしょうか。
ウルル「前回の試合では、減量は順調でいたんですけれども、最後の最後で予想外の形となってしまいました。おそらく体がちょっと大きくなっていて、筋肉が増えてきてしまっているのかなと思っています」

――今、フェザー級の体重で練習していて、体はフィットしていますか? 動きや力強さはいかがでしょうか。
ウルル「フェザー級で闘うのは今回2回目になるのですが、バンタムでやっていた時よりももっと体調が良いと思います。おそらくベストコンディションで試合を迎えられると思いますので、しっかりとリカバリーして準備したいと思っています」


――では、ファンに向かってメッサージをお願いします。
ウルル「僕からも質問があります。ISAO選手は元フェザー級のチャンピオンということで、もし彼に勝ったら、僕がフェザー級のランキング1位になれるんですか?」

――インタビューの後で運営に聞いてください(笑)。
ウルル「27日にはISAO選手と対戦するわけですが、彼は日本のフェザー級の中でも最も強い選手だと思っています。元パンクラスの王者ですし、防衛もしていて活躍していた選手です。ISAO選手は本当に強くて、これはイージーファイトではないと思っています。自分のキャリアの中でも最も難しい試合だと思って挑戦するつもりです。彼に勝ってぜひ1位になって、パンクラスのベルトに挑戦でいるように、27 日は良いパフォーマンスをしたいと思っています」

――では最後に、どんな勝ち方をしたいか、ファンに向かってお願いします。
ウルル「日本の皆さん、こんにちは。今回の試合は、全くイージーな試合ではないと思っています。自分のキャリアの中でもテストされていると感じています。キルギスの皆さん、ぜひ自分の勝利を祈ってください。27日は最高のパフォーマンスをして勝ちを国に持ち帰りたいと思います」

(写真・文/佐佐木 澪)

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年7月
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

月別

ページ上部へ戻る