PANCRASE298でストロー級QOP王座を争う藤野恵実とヴィヴィアニ・アロージョが調印式に出席!両者ともに特製Tシャツで気合をアピール!
都内新宿区のパンクラスにて、第2代ストロー級クイーン・オブ・パンクラスの調印式がおこなわれ、藤野恵実(FIGHT FARM)、ヴィヴィアニ・アロージョ(CERRADO MMA)が揃って出席。廣瀬隆司・パンクラスコミッショナーの立会いのもと、出場誓約書にサインした。この試合は「PANCRASE 298」(8月5日、スタジオコースト)のメインで行われる。
このベルトは、初代王者・朱里がUFCに専念するため返上。2位と4位の両者が第2代女王の座を争うこととなった。藤野は自身の名言「ババア ナメンナ」Tシャツ、ヴィヴィアニは両者の顔写真入りのパンクラス特製Tシャツで盛り上げた。
藤野は「この試合は勝たなきゃ意味がないので、勝つだけです。『ババアなめんな』じゃなくて、『日本人なめんな』ですね。それをブラジルまで届けます」、と低く落ち着いた声であいさつ。対するヴィヴィアニは「世界の皆さん、こんにちは。またパンクラスに戻ってこられて嬉しいです。藤野選手は経験豊富な選手ですが、私も練習して来たので、間違いなくいい試合になると思います」と話した。
――「ババアなめんな」はすっかり浸透しましたね。
藤野「ババアが一人歩きしすぎて、どうしようかと思っていました(笑)。女子は最近いい試合が多いですよね。この間(※7月29日に行われたRIZIN.11)も(女子の試合が)よかったですし。みんな強くなっているんじゃないですか。
私が言ったのは、長年ずっと格闘技をやって来たことに対して誇りを持っているので、それに対してナメんなという気持ちですね。遊びでやって来たわけじゃない、本気の15年をナメるなよと。ぬるい試合は見せません。」
ヴィヴィアニ「15年のキャリアはすごいと思いますし、藤野選手は経験豊富だと思いますが、今回は関係ありません。私も柔術は黒帯ですし、しっかり準備して来ています。そして、気持ちは私の方がまさっていると思います。間違いなく私が勝ちます」
――相手より自分が優れていると思うところは?
藤野「経験ですね。ヴィヴィアニ選手はいろいろやって来ていますけど、MMA をやって来たわけじゃないですよね。MMAは私の方がやって来ています、ストライキングも、柔術も。そして、気持ちはどうかといったら、絶対に私の方が勝っています」
ヴィヴィアニ「練習は全てやって来ました。グラウンドもスタンドも完璧です。ですから、優っているところは『全て』です。藤野選手のアグレッシブなところを警戒しながらスタンドで攻めたいと思います」
――試合のキーポイントは?
藤野「私の方がキツイ試合もして来ています。1本取られるとも思いませんし、スタミナも、全てにおいて上回れると思っています」
ヴィヴィアニ「お互いにアグレッシブなファイトスタイルです。また、藤野選手は爆発的な感じなので、ファンの皆さんには見応えのある試合になると思います。キーポイントは、おそらく1Rになるでしょう。グラウンドからいろいろな展開になると思います。そこを見逃さないで欲しいと思っています」
――ベルトを間近に見て、いかがですか。
藤野「これを獲るためにやって来ました。私のものになると思います」
ヴィヴィアニ「ベストなパフォーマンスをするため、このベルトを巻くために、今までいろんなことを犠牲にして、ハードなダイエットやハードな練習をして来ました。最後の最後まで、力を振り絞って闘います」
――勝利のイメージは?
藤野「最後にケージの真ん中で手を挙げているのは自分だと思ってます」
ヴィヴィアニ「チャンピオンになるたえに人生を捧げて来ました。日本の皆さん、私がチャンピオンになる瞬間を見てください」
両者ともに落ち着いた雰囲気で話していたが、それだけに、この試合に懸ける思いがにじみ出るようだった。
女子がメインを務めるのは、2011年4月、WINDY智美VS V.V Mei以来7年4ヶ月ぶり。パンクラス史上2度目の女子メイン、名勝負となることは間違いないだろう。
近年、女子格闘技が脚光を浴びているが、本来、闘いの本質は性別にはないはず。パンクラス初の女子メインがそうだったように、性別を超越し、全てをケージに捧げるような試合が見られるはずだ。
(写真・文/佐佐木 澪)