『PANCRSE 360』でベルトに挑む日本人選手たちが会見!バンタム級KOPとストロー級QOPは調印式も行われ試合への思いを語った!

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 12月5日夕、都内新宿区にて、『PANCRSE 360』(12月21日、立川ステージガーデン)に出場する19選手の記者会見が行われた。
 会見は4部に分けられ、チャンピオンシップ2試合4人の調印式、外国人選手相手のチャンピオンシップ3試合の日本人選手3人の会見、ワンマッチ出場選手12人の会見が2部という形となった。
 まずはチャンピオンシップの調印式・会見からお伝えする。

【調印式】
 調印式を行ったのは、
▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ バンタム級 5分5R
井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS/1位)
VS
田嶋 椋(OOTA DOJO/2位)

▼クイーン・オ・ パンクラス チャンピオンシップ ストロー級  5分5R
KAREN(THE BLACKBELT JAPAN/1位)
VS
本野美樹(リバーサルジム横浜グランドスラム/2位)

上記の2試合。4選手は廣瀬隆司・パンクラス評議員長と共に着席、試合を前にした思いを語った。


▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ バンタム級 5分5R
井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS/1位)
VS
田嶋 椋(OOTA DOJO/2位)

――まず、一言ずつお願いします。
田嶋「前回負けて、今回リベンジマッチだと思ってるんで、そのリベンジマッチがタイトルマッチという最高の舞台で闘えることを嬉しく思っています」

井村「どうも、井村です。やっとここまで勝って来られたと思ってるんで、年内しっかり自分がベルトを獲って、僕がパンクラスのバンタム級をトップに持っていきます。皆さんお運よろしくお願いします」

――この試合が決まった時の気持ちと、対戦相手の印象をお聞かせください。
田嶋「決まった時は、やっと来たかと。去年負けてるんで、やっと去年負けた借りを返せるんだという気持ちですね」

井村「そうですね、オファーが来た時は、ついに来たかという感じでしたね。年内にもう1試合したいかなという感じで、ちょうど(王座が)空位だったので、タイトルマッチやりたいです、と言ったらタイトルになって。そんな感じですね。相手の印象は、前回とそんなに変わらないとは思うんですけど、しっかり全部できる選手ではある、という感じです」

――前回の試合は大接戦で評価も高い試合となりました。今回はどのような試合になりそうでしょうか。
田嶋「そうですね、やってみないとわからないですけど、5分5Rきっちりやってドロドロの試合になるのか、意外とあっさり早い段階で終わってしまうのか、分かんないですけど、ただ、面白い試合にはなると思うんで、そこは注目してほしいですね」

井村「そうですね。前回の試合から僕もちょっと紆余曲折あって今に至るんですよね。進化してる部分をそのまま田嶋選手にぶつけるだけというのもあるし、5分5Rそれこそドロドロの試合なのか、また激闘になっちゃうのか、やってみないとわからないところはありますけど、圧倒的に勝ちたいというのはありますね」

――前回の大激闘を踏まえて、今回の勝負のカギになるのはどんなところでしょうか。
田嶋「そうですね…お互い総合力があるんで、最後はこのベルトを獲りたいという気持ちが強い方が勝つと思います」

井村「キーは、全部混ぜられるか混ぜられないかだと思うんですよ。さっき言ってたように、巻きたい気持ちがあれば最後まで立ってると思うし、気持ちが折れたらそこまでだと思うんで。そういうもんだと思ってます」

――改めて、ベルトへの思いをお聞かせください。
田嶋「1回このベルト獲ってるんですけど、でも暫定で、何代目ってついてないんで、今回しっかりベルトを獲って、本物のチャンピオンになって、このパンクラスの価値をとりたいですね」

井村「そうですね、ベルトを獲ったら、まずは第2代王者である石渡(伸太郎)さんのもとに持って帰りたいなと思います。同じ団体で同じ階級のチャンピオンだった石渡さんのもとに(ベルトを)持って帰るのが今の僕の使命かなとも思いますし、獲ったら獲ったで、何かロマンがあるなと思います。きっちり勝って、石渡さんが巻いていたベルトを持って帰るのもそうですけど、石渡さんが築いたバンタム級の時代をもう一回作るというか超えるというか、そういうのも僕が作っていこうかなと思っています」


▼クイーン・オ・ パンクラス チャンピオンシップ ストロー級  5分5R
KAREN(THE BLACKBELT JAPAN/1位)
VS
本野美樹(リバーサルジム横浜グランドスラム/2位)

――まず、一言ずつお願いします。
本野「グランドスラムの本野美樹です。今回、タイトルマッチに挑戦させていただき、ありがとうございます。年内にベルトが欲しいとずっと思っていたので、このチャンスをしっかりものにしてクイーンになってストロー級を盛り上げていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

KAREN「THE BLACKBELT JAPAN所属のKARENです。対戦相手が変わったんですけど、またタイトルマッチのチャンスをいただいたことに感謝して、相手が変わっても、ベルトに挑戦する立場というのは変わらないので、必ず自分が勝ってベルトを巻きます。応援よろしくお願いします」

――この試合が決まった時の気持ちと、対戦相手の印象をお聞かせください。
本野「正直、9月にソルト選手とKAREN選手のタイトルマッチが決まっていたので、年内ベルトのチャンスは無くなったなと思っていたんですけど、その試合がなくなって自分にオファーが来て、チャンスが巡って来た! とすごく嬉しかったです」

KAREN「前回、試合が直前でなくなってしまって、試合があったとしても、ランキング的には次は本野選手とやるというのはあるかなと思っていたので、それがタイトルマッチという形になったなという感じです」

――KAREN選手、相手が変わりましたが、負けているソルト選手に勝ってベルトを巻きたいというお気持ちもあったと思います。その後、どのように気持ちを切り替えてこられましたか。
KAREN「前回は、ソルト選手とやって三度目の正直で勝ってベルトを取り返すっていう気持ちで試合に挑む予定だったんですけど、なくなってしまって。でも、相手が違ってもベルトを獲るっていう気持ちは変わらないので、ベルトを獲るというところに焦点を合わせて切り替えました」

――本野選手、参戦2戦目でのタイトルマッチ、早いでしょうか、そうではないでしょうか。
本野「前回、藤野(恵実)さんと闘って、藤野さんも元チャンピオンですし、2戦目でタイトルマッチ行きたいなとは思っていたんで、今回、こういう形で組んでいただいて本当に感謝しています」

――KAREN選手、相手は変わりましたが、本野選手は世界でも闘って来ているいい相手だと思います。そういう選手と闘うことについていかがでしょうか。
KAREN「本野選手は海外での練習や試合の経験があって、経験値がすごくあると思います。いい闘いにはなると思うんですけど、自分がしっかり勝ちたいと思います」

――本野選手のどういったところが強いとか、警戒するポイントはありますか。
KAREN「打撃もそうなんですけど、柔道ベースで寝技もできて、トータルでしっかりできる選手という印象があります」

――本野選手は、KAREN選手のどういったところを機械しますか・
本野「KAREN選手の警戒する点としては、独特な蹴りだったり、近場のヒジ、カットが上手な選手なので、KAREN選手は“血祭り上等”みたいな感じで試合をしてるので、私も負けずに血祭り上等で闘おうと思ってます」

――血祭りというと、どういった攻撃があるのでしょうか。
本野「そうですね、パウンドだったり、殴れるところでどんどん殴っていこうと思っているので、KAREN選手も近場でヒジだったり殴ってくるので、お互いアグレッシブにいい試合になると思います」

――改めて、ベルトへの思いをお聞かせください。
本野「だいぶ前にDEEPでベルトを獲ったことがあるんですけど、その時は、正直ベルトの価値もそんなに分かってなくて、ベルトかっこいいな、獲りたいな、くらいの気持ちだったんですけど、今回パンクラスでしっかりこのベルトを獲って、パンクラスのストロー級強いぞっていうのを日本でも世界でも証明していきたいと思うので、ベルトの価値を自分がどんどん上げていきたいなと思っています」

KAREN「最年少で獲ってから、ソルト選手に取られて、っていうので、獲って取られて、最後はまたしっかり自分がベルトを巻いて、このかっこいいパンクラスのベルトを持って、今後、いろんなところで活躍して、パンクラスのチャンピオンは強いんだぞっていうのを見せていきたいという思いがあります」

 会見後、4選手は廣瀬評議委員長の立ち合いのもと、出場誓約書にサイン。さらに表情を引き締めた。

 調印式に続き、チャンピオンシップに挑む3選手が会見に臨んだ。

▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ ウェルター級 5分5R
佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO/第17代王者)
VS
ゴイチ・ヤマウチ(Yamauchi Team/挑戦者/1位)

▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ フェザー級 5分5R
栁川唯人(K-PLACE/1位)
VS
カリベク・アルジクル・ウール(Olymp Gym Bishkek/2位)

▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ ミドル級 5分5R
コシム・サルドロフ(Dorob Fight/1位)
VS
佐藤 龍汰朗(阪口道場伊一族/2位)

 佐藤生虎、栁川唯人、佐藤龍汰朗の3選手が着席。質疑応答の内容は以下。


▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ ウェルター級 5分5R
佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO/第17代王者)
VS
ゴイチ・ヤマウチ(Yamauchi Team/挑戦者/1位)

――まず、一言お願いします。
佐藤「頑張って防衛します」

――この試合が決まった時のお気持ちと、相手の印象をお願いします。
佐藤「そうですね、相手はめちゃめちゃ有名な強いかたなんで、倒してまた世界に挑戦したいなという気持ちできました。印象は……強い人だなという感じです」

――この試合に向けて、特に強化して来たところはありますか。
佐藤「毎回ケンカみたいな感じになっちゃうので、今回はしっかりMMAをやろうかなって感じですね」

――相手は海外の強豪選手ですが、どんなところで対抗していこうと思っていますか。
佐藤「ちょっと…考えてなかったです。すみません」

――Road To UFCのあと、見直した点はどんなところでしょうか。
佐藤「そうですね……そんな甘くないなと。しっかりMMAの練習をしてきました。もとからしてたんですけど」

――ゴイチ選手のパンチの破壊力など、どう評価されていますか。
佐藤「すごいなという感じなんですけど。防御力が高い方じゃないんで、相打ち覚悟でいきます」

――どれくらいで決着がつきそうでしょうか。
佐藤「フィニッシュですか。当たったらですね」

――早い時間もあると。
佐藤「そうですね、僕も早く帰りたいですね(※佐藤龍汰朗の早く帰りたいという発言を受けて)」


▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ フェザー級 5分5R
栁川唯人(K-PLACE/1位)
VS
カリベク・アルジクル・ウール(Olymp Gym Bishkek/2位)

――まず、一言お願いします。
栁川「K-PLACEの栁川唯人です。今回、タイトルマッチをやらせていただきます。応援よろしくお願いします」

――この試合が決まった時のお気持ちと、相手の印象をお願いします。
栁川「決まった時は、ちょうどカリベクが平田(直樹)選手と試合したタイミングの結構直後だったんですけど、試合期間も短い中、カリベクが受けてくれたんで、試合いっぱいしたい、毎月できるとか言ってたんで、じゃあやっちゃおうかなと思ったのと、相手の印象は、寝技も打撃もすごいできるオールラウンダーなんだなと思って。今までストライカーだと思ってたら、平田選手にあんな勝ち方してゲームコントロールしてたんで、すごいなと思ったんですけど。そんなところです」

――この試合に向けて、特に強化して来たところはありますか。また、今回はファイトキャンプは張られたのでしょうか。
栁川「強化したところは特になくて、全体的にもっと、自分のファイトスタイルと相手のファイトスタイルが噛み合うようなイメージ作りとかをしてたので、自然にメンタル面とかが鍛えられたりしてるのかなという感じで、今回、ファイトキャンプはしてないんですけど、ジムに泊まる的なのは。最近、よく自然に行くので、マイナスイオンエネルギーを結構蓄えてるので、なんかキルギルも高い標高らしいんで、マイナスイオン対決みたいな感じでいいんじゃないかなと(笑)。そんな感じです」

――相手は海外の強豪選手ですが、どんなところで対抗していこうと思っていますか。
栁川「なんだろうなあ。でも、本当に全部やってやろうと思ってるんで、寝技でも組みでも打撃でも、あとは自分から試合を作ろうと思ってます。最近、僕の試合は判定がちょくちょくあったりするんで、最近自分でちょっと面白くないなって思ってるんで、自分から作って、面白い試合して、主導権を握り続けるような感じにしようと思ってます」

――試合決定直後のXで「死ぬ覚悟はできている」と書いていましたけど、そのあたりの気持ちを聞かせてもらえますか。
栁川「相手はすごくフィニッシュ力の高い選手で、無事では帰れないと自分でも思ってるんで、その死ぬ覚悟ももちろんできてるんですけど、そればっかり考えすぎちゃうと、空回りしたり固くなったりしちゃうんで、何より僕は、試合も試合前も楽しんでるんで、その気持ちを忘れないようにして闘えば、パフォーマンス的にも練習通りできると思いますし。まあ、なんせ強いんで、全然覚悟を持っていれば、いい試合ができるし面白い試合もできると思ってるんで、それができたらなと思ってます」

――カリベクの変則のレッグロック、あの技に関してはどう思われましたか。
栁川「あ、あれは僕も練習でやったりもするんで、もともと知っていた技なので、別に驚きもしてないです。カリベクはバックコントロールが上手いなと思って。技術的な話になっちゃいそうなんであれなんですけど、そこは注意してやっていこうかなと思います」

――逆に取ってやる、という気持ちは。
栁川「もう秘策があるんで。これはまだ言えないですけど、試合になったら出そうと思うので、楽しみにしていてください」

――カリベク選手の組みの強さについて、どんな印象をお持ちですか。
栁川「なんかバネというか、粘り強さみたいなのはすごく感じるんですけど、あれも対策というか対応の仕方があるんですよ。柔道やってる人にはわかったりとかするものがあるんですけど、僕はそれを知ってるしできるんで、驚いたりとかはあんまりしてないです」

――あの平田戦を見た上で、やりあえるなと。
栁川「あります、全然。むしろ、面白い試合、盛り上がる試合が出来ろうで、やったぜって感じです」


▼キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ ミドル級 5分5R
コシム・サルドロフ(Dorob Fight/1位)
VS
佐藤 龍汰朗(阪口道場伊一族/2位)

――まず、一言お願いします。
佐藤「阪口道場一族・佐藤です。頑張ってベルト2本目もらいにいきます。よろしくお願いします」

――この試合が決まった時のお気持ちと、相手の印象をお願いします。
佐藤「決まった時は、向こうが9月に試合をして、そうだろうなと思ったんで。コシム選手と12月にやるってなって、僕12月が誕生日なんですけど、楽しめないなっていうのが結構ありまして(笑)。相手の印象は……すごいパワーが強そうな、男性ホルモンが高そうなレスラーだなと思います」

――この試合に向けて、特に強化して来たところはありますか。
佐藤「今回に向けてって言うか、去年からずっと、今年は外国の選手とやりたいと思ってたんで、1年間通してずっとフィジカルは強化してました。僕はケンカを久々にしたいなと思っているので、打撃もちょっとやれるようにしてます」

――相手は海外の強豪選手ですが、どんなところで対抗していこうと思っていますか。
佐藤「どんなところで……気持ち? 気持ちで勝てるように頑張ります」

――先ほど、ケンカをしようと思っているということでしたが、相手のパンチに関してはどう思われますか。
佐藤「重そう、硬そう、というぐらいですかね。くらってみないとわからないんで、一発もらってみようかなとは思いつつ、痛いのが嫌いなんで、貰わないように避けようかなと思いつつ、という感じです」

――結句KO決着がありそうな感じですが、いかがでしょうか。
佐藤「どうなんでづかね。僕けっこうスロースターターなんで、早めにケリつけて早くお酒を飲みにいきたいんですけど、多分行けないなっていう。3R、4R、ドロドロ5R。3R目くらいから僕が上がっていくのかなっていう予想ですね」

(写真・構成/佐佐木 澪)

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