PANCRASE295の前日計量は全員初回パス!ストロー級KOP戦の砂辺vs室伏、フェザー級KOP暫定王座を争う松嶋vsISAO戦、1年半ぶりに参戦の北岡など注目必至!
4月14日午後、都内新宿区にて、「PANCRASE 295」(25日、スタジオコースト)の前日計量が行われた。プレリミナリーファイト、ネオブラッド・トーナメント、本戦に出場するすべての選手が初回でパスした。
本戦は2つのタイトルマッチに加え、1年半ぶりに北岡悟が出場。また、内村洋次郎VS牛久絢太郎以下、草・MAX VS菊入正行、松岡崇志VS深谷誠、早坂優瑠VS曹竜也という充実のカードが揃っている。3回目となったスタジオコーストでの大会。大いに盛り上がることだろう。
▼第1試合 ライト級 3分3R
松岡崇志(パンクラスイズム横浜/70.1kg)
VS
深谷 誠(和術慧舟會HEARTS/70.4kg)
▼第2試合 ライト級 3分3R
草MAX (TEAM CLIMB/70.55kg)
VS
菊入正行(NEVER QUIT/70.55kg)
▼第3試合 ストロー級 5分3R
早坂優瑠(CORE QUEST KUSIRO/52.0kg)
VS
曹 竜也(闘心/52.55lg)
▼第4試合 フェザー級 5分3R
内村 洋次郎(イングラム/66.1kg)
VS
牛久 絢太郎(K-Clann/65.95kg)
内村洋次郎「いつもと変わらず、(リバーサルジム新宿)Me,We、(和術慧舟會)HEARTS、GRABAKAを中心に練習してきました。怪我もなく、集中して仕上がったと思います。以前のジムではフィットネス中心に指導していて、それもよかったのですが、お世話になることになったGRABAKAでは、格闘技という部分で色々な技を吸収できたり、新しい人と知り合えたりして新鮮な感じです。
今回闘う牛久選手とは、以前一緒に練習していた仲間です。でも、オファーが来た時点で、自分はあと何戦できるかわからない中で、知り合いだからやらないとか、そういうことを考えるのをやめたんです。知り合いとか関係ない、単純に勝つ、負けるだけを考えようと。もちろん勝つつもりですけど。そして、次も、もし相手が知り合いであってももちろん闘いますし、格闘技人生を気持ちよく終われるように1戦1戦やっていきたいです。
牛久選手は強いので、一緒に練習していたときも結構やられていました(笑)。そういう意味ではやりづらいですけど、試合は何が起きるかわかりませんし、持って行き方とか機微みたいな部分もあるので。とにかく悔いなくしっかり闘いたいです。
相手も自分のことを知っていますし、対策を練るというよりは、自分がどう闘うか、どう出せるかということが大事だと思っています。自分次第ですね。僕が僕であるために、です」
牛久絢太郎「コンディションはバッチリです。今回は減量を早めに始めたので、いい感じにできたかなと思っています。
体作りという点では、今までパワー系の練習が多くて、とにかく筋トレで追い込んできたんですけど、今回は体の使い方に重点を置いてやってきました。これまでつけてきた筋肉をどう使うか、という感じの練習ですむやみやたらとパワーを使っていると疲れちゃうんですけど、体の正しい使い方がわかってくると楽に闘えるんだなということがよくわかりました。でも手を抜くという意味ではなくて、打撃はもちろん、出すべきところではキチンと出します。
内村さんは、以前一緒に練習していて、お互い手の内がわかっているのでやりづらい部分はありますね。でも、代表やチームメイトと協議して対策を立てて練習してきました。対策は……言えないです(笑)。明日の試合を見てください」
▼第5試合 ライト級 5分3R
北岡 悟(パンクラスイズム横浜/Lotuss世田谷/70.65kg)
VS
タラス・サパ(Swatm Street Fighters/70.6kg)
北岡悟
――減量はいかがでしたか。
「年末の試合の反省じゃないけど、シンプルに自分に弱さが悔しかったので、体をつくることを大事にして、大きくしようと作っていたので、それなりに数字が増えました。結果的には成功でしたが、その分、減量が面倒な部分もありましたね。相当増やして、80kgのまま動き続けたのはここ数年、記憶にないです。
一週間前に70kg台に入ったんですけど、二週間前までは飲み食いすると81kgを超えていました。動けているかどうかはわからないですけど、松嶋(こよみ)とスパーリングしていたので。
――体重を増やした理由は?
「シンプルに“強くなりたい”から。練習でも勝てるようになりたいし」
――新しい試みの成果は?
「1月とか2月の途中は、まだ年末の試合のダメージとかもあったんですけど、3月に入って良くなってきました。疲労感が抜けた感じですね」
――相手の印象は?
「当たり前のことではあるんですけど、しっかり体重を落としてきてくれてよかったです。きちんとクリアな状態で試合ができます。当たり前ですけど、いいことです。
僕はそんなに相手の映像とかを舐めるように見るタイプではないんですけど、打撃と鋭いサブミッション、スラムとかもやっているみたいなので、組み力があるのかなと。スクランブルとかもできると思いますけど、普通のキックボクシングという印象ですね」
――今回、練習の中でのテーマは?
「組んでアプローチするということです」
――『とにかく勝ちたい』と話していましたね。
「それは今日に始まったことではないです。試合を見ていただけばわかると思います。今回はうちの松岡(崇志)がHEARTSの選手(深谷誠)と闘うのでHEARTSには行きませんでしたけど、いつものように出稽古もしてきました。成果ですか? 成果は出なくてもいいので、勝てればいいです」
――北岡選手にとって、格闘技とは?
「人生そのものです」
▼第6試合 セミファイナル フェザー級キング・オブ・パンクラス 暫定王者決定戦 5分5R
松嶋 こよみ(パンクラスイズム横浜/65.7kg)
VS
ISAO(NEVER QUIT/65.7kg)
松嶋こよみ「気持ちも身体も5分5R戦い抜く準備をしてきました。全て出し切って勝ちにいきます。応援よろしくお願いします」
ISAO「計量は不安な部分がありましたけど、と言ってもいつも不安なんですけど(笑)、タイトルマッチは65.8kgまで落とさないといけないので。最後の450gっていうのが結構大きいです。最後の水抜きをして合わせましたけど、キツイですね。でも、ここまでやってきました。悔いのないように、やってきたことを出して勝ちます!」
▼第7試合 メインイベント ストロー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分5R
砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/52.0kg)
VS
室伏 シンヤ(SUBMIT MMA/51.95kg)
砂辺光久「パンクラス王に俺はなる!」
室伏シンヤ「何がなんでも勝ちをもぎ取ります」
なお今大会は、UFC FIGHT PASS、Abema TV格闘チャンネルでの生中継のほか、TOKYO MXでも19時から生中継が行われる。
(写真・文/佐佐木 澪)