4.26『PANCRASE 266』の公開練習でマーティン・サノが8kgオーバーしてレッツ豪太が不戦勝!ISAOや高谷が意気込みを語る
4月25日、都内武蔵野市のクロスポイント吉祥寺で、『PANCRASE 266』(26日、ディファ有明)の公開計量がおこなわれた。本戦はマーティン・サノが8kgオーバー。阿部博之は会場に向かう途中で交通事故に遭い、試合は中止となった。現在、詳細は不明。命に別状はないが、試合ができる状態ではない模様。
主な選手のコメントは以下。
ISAO(坂口道場一族/メイン)「減量は結構きつかったが、ようやく終わったので、明日に向けて調整に入る。パンクラスでのフェザー級戦もデカゴンでの試合も初めて。でも、特に深く意識はせず、普段通りにやりたい。相手はマルロン選手なので、いい試合をして結果を出したい。悔いのないよう、やってきたことを全部出して闘うだけ。
(今のパンクラスのフェザー級は外国人天国だが)今はそんなに意識していない。今回マルロン選手を倒して、それから見える景色があると思う。明日は勝ちにこだわりたい。アグレッシブに行って、狙えるところは狙っていく。最低でも判定勝ち。アグレッシブに、悔いのないように闘って、しっかり勝ちたい」
高谷裕之(高谷軍団/セミファイナル)「減量がうまくいった。コンディションは完璧。相手は変更になったが、変わってから1ヵ月くらいあったし、気持ちも切り替えられた。パンクラスのフェザー級は、強い外国人選手が集まっている。1試合1試合勝つことに集中したい。自分としては、いつも通り勝つだけ。
相手は、グラウンドとレスリングが強い選手というイメージ。でも打撃もできるだろうし、全体的にできる選手だと思う。全局面でリードして闘いたい。もちろん判定でもしっかり勝てるように仕上げてきたが、KOで勝ちたい」
久米鷹介(ALIVE/第9試合)「計量をパスして、あとはやるだけ。気持ちと身体を明日に向けて整えていく。パンクラスは3年ぶり。ルールも変わり、試合場もケージに変わった。今はユニファイド(ルールでやっている大会)を目指している選手が多いと思うし、そういうところで闘いたかったので嬉しい。
この3年は韓国で結果を残せなかった。タイトルマッチも全て敗れてしまった。でも、選手として経験を積めたし、自分が成長したと感じている。それを見せたい。1戦1戦勝っていかないと先へ行けないので、目の前の1人1人を倒していくしかない。パンクラスは強い選手が集まって来るところだと思う。そこで勝って行ければ、先へのチャンスも見えてくる。ここで自分を高めていければいいと思う。
相手の奥野選手はすごく厳しい相手。1発で倒せる選手だし、狙って倒していける選手。そこに充分注意しながら、相手のペースにはまらず自分のペースで闘っていく。韓国で強い相手と闘った経験を活かせれば勝てると思う。厳しい相手だけに、自分の中ではきっちりと勝つとしかない。6年前の完全決着をつけたい」
レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会/第8試合)「初めての国際戦だが、相手が8kgもオーバーしては…多分、試合はないかも。試合がしたかったけど、相手はやる気がないと思われても仕方がない。このためにアメリカから来たの? という感じ。
自分は本当にやる気満々だったので予想外のことだった。初めての外国人選手ということで、多少緊張して、それでもいつも通りやろうと思っていたのに、予想外。減量も少ししんどかったけどクリアして、気持ちも作ってきたのに、試合がなくなるなんて、ふざけるなと思う。今はまだ気持ちの整理がついていないけど、次に備えて頑張るしかない。今回はウェルターの試合がある(※村山暁洋vs.ダニエル・ロバーツ、佐藤洋一郎VS KAZZ)。次に挑戦してきそうな選手なので意識はしている。でも、誰がきても勝つ自信はある」
佐藤洋一郎(グレイシーバッハ東京/第6試合)「体調は万全。練習は今まで通りやってきた。相手はまだルーキーで、勢いがある選手だと思う。自分がルーキーのときは、上の選手を食ってきた。でも、自分は下にやられない。
今回はテレビ放送もあるので、KOか1本を狙っていく。たくさんの人が見てくれると思うので、誰でもわかりやすいような勝ち方をしたい。遺恨なんて残らないくらいハッキリ勝ちたい」
山本あつし「パンクラス参戦は1年ぶりくらいになる(※前戦は2014年3月、清水清隆戦)。その間に長年お世話になったKRAZY BEEを離れて新たなスタートを切った。でも、自分的にはあまり変わりはない。練習は、スパークというジムでやっていて、あとはブルードッグジムでもやらせてもらっている。あとは自分で、自分のやりたい練習をやりたいようにしている感じ。スパークはレスリング時代の1つ上の先輩がやっているジムで、気心知れた中でやらせてもらっている。今回のセコンドには、その先輩と自分の兄がついてくれる。
明日は、動き回って、攻めるときは攻めて、自分を出し切るスタイルでいく。楽しんで試合がしたい、それがテーマ。今はベルトのことは全く考えていない。明日のことしか考えていない。試合が終わるまでは、わからない」
【ネオブラッド出場選手】
荒井勇二(ガッツマン/ミドル級)「体調はすごく良い。身体が軽く感じる。ネオブラッドに出場することは、自分では特に考えていなかったが、お話をいただいてすごいチャンスだと思った。(長いトーナメントだが)今は次のことは考えられない。
相手は大きい選手。見た目がちょっと怖いかな…それくらいしか分からないが、明日は頑張りたい。
見せかけだけでなく、“倒せる打撃”を強化してきた。自分としては、どちらかと言えばグラウンドが得意だけど、グラウンドにいくためにも強い打撃が必要になる。ガッツマンで強い先輩たちにもまれてきた。明日に集中して、勝って次につなげたい」
後藤琢也(パンクラス大阪稲垣組/フライ級)「コンディションは万全。相手のことは、よくわからないけど、試合を見たことはある。柔術のジムのわりには打撃で来る選手だなと思う。手足が長いイメージがある。対策は特にない。普段通りの練習をしてきた。
稲垣組には、身体を動かすためにジムの会員として入会した。そのうち、周りから試合に出てみろと言われるようになった。でも負けてばかりでムカつく。どんどん、もっと強くなりたいと思うようになった。その中で、格闘技はやり甲斐があるな、生き甲斐だなと思うようになり、プロになりたくなった。
ネオブラッドにエントリーしたのは、今年の2月にプロ昇格トーナメントで優勝したのがきっかけ。そこからオファーをいただいた。
道場ではボコボコにやられているので、みんな勝てると思っていないかも知れないけど、(前田)吉朗さん依頼のネオブラッド優勝を狙っている。トーナメントなので、負けたら全て終わり。1本とかKOとか考える余裕はないけど、とにかく勝ちたい」
【写真・文/佐佐木 澪】