【試合詳細】11・9 PANCRASE東京ニューピアホール大会[NIGHT TIME] 平田直樹vsカリベク・アルジクル・ウール 飯野 タテオvs宮澤雄大 萩原 幸太郎vs小林了平

『PANCRASE 359』
日時:2025年11月9日(日)
会場:東京・竹芝 ニューピアホール
開始:17時30分(NIGHT TIME)
【プレリミナリーファイト】
▼第1試合 ミドル級戦 5分3R
○岡村寿紀(リバーサルジム川口リディプス)
3R 1分18秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●北 英将(暁道場/プロデビュー戦)
▼第2試合 バンタム級戦 5分3R
○小間駿史(ストライプル取手)
判定3-0
●近藤悠真((NO FACE GYM/プロデビュー戦)
▼第3試合 フライ級戦 5分3R
○天坂匡孝(サツキジム横浜)
2R 4分18秒、肩固め(レフェリーストップ)
●平野 洋太郎(JTT)
▼第4試合 フライ級戦 5分3R
●織部修也(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)
3R 2分56秒、チョークスリーパー(タップアウト)
○稲垣祐司(NATURAL 9)
【メインカード】
▼第5試合 ストロー級戦 5分3R
●野田遼介(ALLIANCE/7位)
1R 2分50秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○佐々木 瞬真(THE BLACKBELT JAPAN)
▼第6試合 フライ級戦 5分3R
●萩原 幸太郎(パラエストラ八王子)
1R 3分26秒、KO(スタンドのパンチ)
○小林了平(SONIC SQUAD)
▼第7試合 コーメイン ストロー級戦 5分3R
●飯野 タテオ(和術慧舟會HEARTS/5位)
判定0-3
○宮澤雄大(K-PLACE)
▼第8試合 メインイベント フェザー級戦 5分3R
●平田直樹(トライフォース柔術アカデミー/2位)
2R 3分55秒、レッグロック(タップアウト)
○カリベク・アルジクル・ウール(Olymp Gym Bishkek/4位)
ウールが平田に大ダメージを与え見事勝利!宮澤が飯野と対戦し、パンクラスでは3年ぶりの勝利を飾る!
第1試合

1R。北がロー。岡村は左フック。北がタックルに入ると、受け止めた岡村。北は投げようとするが防がれるが、サイドから抑えている、岡村立った。北はボディ、ヒザ連打。岡村が脱出すると、きわで殴った北。
きたがロー。岡村はジャブを振る。北がロー、ジャブでうかがう。岡村もロー、ジャブ。北が両足タックルからケージへ押し込んだ。岡村は体をかかえで殴る。押し込む北。下になった岡村がアームロックを狙う。
立ち上がった北がヒザを入れ、殴って離れた。お互いローを出し合い終了。
ジャッジは3名とも10-9北。
2R。お互いジャブ、ロー。北がタックルに入ると岡村が飛び越えるように切るが、北はケージへ押し込んだ。岡村が立つと、北も立ってさらに押し込む。殴る。岡村はヒザ。
打ち合う両者。岡村が投げると、北がグラウンドで蹴り上げる。この蹴りでタイムストップ。北に注意が与えられる。
ストップ前と同じ状態から再開。北が立ち、ロー。北が片足タックルに入るが、岡村が切る。しかし、北はバックを取り後方へ投げ! 両者立って離れる。
岡村がパンチで前に出ると、左右パンチがヒット! 北ダウン! 岡村はパウンドに入る。北がしがみつき、岡村がコツコツ殴って終了。
ジャッジは3名10-9岡村。
3R。北がタックルに入ると、捕らえた岡村、サイドに回って殴る。押していく北だが、殴り続ける岡村。北が打たれるのみとなり、レフェリーが試合を止めた。
第2試合

1R。近藤がジャブ、左ハイキック。間合いを詰めていく。小間がタックルに入り、バックを取る。ヒザを連打。ケージへ詰めていく。逃れたい近藤だが、脱出できない。
小間はバックを取ったままヒザを入れていく。脱出できない近藤だが、正対し入れ替えた、ケージへ押し込む。小間は殴って離れ、ジャブ、ヒザ、左右のパンチをヒットさせる。さらにヒザ。お互いジャブを打ち合うが、小間がヒットしており優勢。
しかし、近藤の右フックがヒット! さらに左右のフックを振っていく。小間がタックルに入ると、近藤が倒して上に。しかし、小間が起き上がりバックを奪う。近藤は投げたいが、小間はこらえてバックマウント。チョークを狙ったが、時間切れに。
ジャッジは3名10-9小間。
2R。近藤がジャブ。小間がタックルに入ると近藤が潰すが、小間が上を取る。近藤は上体を引きつけるが、小間は頭を抜いて立った。近藤が寝た状態で蹴り上げ、タイムストップ。
ストップ前の状態から再開。近藤が下から腕を狙う。これを外した小間は腕を外して片足を取りケージへ押し、上に。しかしここでまた近藤がグラウンド状態で蹴り上げてしまい、タイムストップ。2度目の反則で近藤にイエローカードが出された、
ストップ前の状態から再開。両者立ち上がった。小間が組みにいくと首を狙う。しかし、小間は頭を抜く、しがみつく近藤。小間はケージを使い立った。離れた小間がタックルからケージへ押し込んだ、続いてバックを取り蹴る。脱出したお近藤だが、小間はさせず蹴り、ヒザ。
近藤が正対しケージへ押すが、小間が殴って離れたところで終了。
ジャッジは3なともに10-9小間。
3R。近藤がローからタックルへ。ケージへ押す。小間が入れ替えてバックを取る。投げたいが、近藤がこらえる。高麗が倒して上に。抜けたい近藤だが、小間は逃さず上に。さらにバックマウン値へ移行。首を狙うが入らない。脱出しそうあん近藤だが、小間は逃がさない。首を極めることはできなかったが、小間が殴り続けて終了。
ジャッジは3名ともに30-26の3-0で小間が勝利。
第3試合

1R。平野がテイクダウン。天坂はガード。天坂が下から殴り、オモプラッタへ。これは外れるが、すぐに起き上がりタックルに入る。天坂はさらにバックに回る。平野は殴り、後ろへヒジ。天坂は相手の左足を両足ではさんでいる。左足が抜けない平野。
天坂がバックマウントで殴りながら首を狙い絞めるが、時間切れ、
ジャッジは3名とも10-9天坂。
2R。平野が蹴り、オーバーハンド、天坂はプレッシャーをかけ、パンチ、左ミドル。平野もプレッシャーをかける。
パンチを振っていく天坂。平野はロー。天坂が組みに行きテイクダウン! マウント! ヒジを落とす。回る平野だが、天坂はバックマウントへ。ヒジ、パウンドを入れる。下からしがみつこうとする平野が、天坂は引き剥がして殴る。天坂が肩固めへ。そのまま体重をかけると平野が落ちた!
第4試合

1R。プレッシャーをかける織部。セコンドは「打撃で行け!」と指示しているが、なぜか織部はタックルに入りケージへ押し込む。殴る稲垣。ボディにパンチを入れる。立った稲垣。腕を狙うがこれは入らない。
ケージへ押し込む織部。蹴る稲垣。崩したい織部だが、稲垣はこらえて崩れない。織部が尻もちをつかされ、稲垣が上に! バックに回り背中に乗る。
鉄槌を連打する稲垣。織部が立ち上がって離れた。織部の左右のパンチがヒット。終了。
ジャッジは1名が10-9織部、2名が10-9稲垣。
2R。稲垣が左右ジャブを振って出る、ジャブがヒット。さらにロー。織部もジャブを振るが当たっていない。
稲垣がタックルに入るが届かず。稲垣がタックル、テイクダウン。しかし織部はすぐに立った。織部がテイクダウン。倒したが、稲垣が反転して上に。さらにバックに回り、バックマウントへ。
織部は前に落とし、ケージへ押し込む。入れ替えた稲垣がヒジ、ヒザを打ち込む。稲垣はヒジ連打! 織部は「織部は負けーん!」と叫びヒザ。残り10秒ほどで放した稲垣がヒジを入れて終了。
ジャッジは3名とも10-9稲垣。織部はかなり消耗している。
3R。お互いフェイントをかけ合う。稲かいがジャブ、ロー、ボディ。さらに左ジャブがヒット! 織部もジャブを振る。稲垣がローからタックル、テイクダウン! 織部はガードに。稲垣はヒジを落とし、両足持って立った。再びかぶさり、細かく殴る。脱出できない織部。稲垣はバックマウントへ移行し、チョーク! 織部がタップした。
第5試合

野田は2017年より参戦中。翌2018年にはNBT優勝を決める。以降、パンクラスマットから遠ざかるが、2021年5月に復帰。その後は年1のペースでの参戦。怪我などもあり、納得のいく練習があまりできなかったことが理由だという。昨年はONEでの本田良介戦、パンクラスでの船田電池戦に敗れており、来年以降を見据え、今回はどうしても勝ちたい一戦だ。
対する佐々木は昨年より参戦中。現在2連勝中と波に乗る20歳。前戦では森田祥平にTKO勝ちを収めている。ベテランが復活のきっかけをつかむか、新鋭がさらに連勝を伸ばすのか。
1R、野田が先に出てジャブ、右ハイキック。佐々木もジャブで様子を見る。野田がパンチで出て、タックルからケージへ押し込む。しかし、佐々木が回って上に。パウンド、ヒジを落とす。
立ち上がった野田。再び組んでケージへ押し込んだ。入れ替えた佐々木。カカト、顔を殴る。バックに回った佐々木は相手の片足をかかえており、そのままパンチを入れる。野田が足を抜いて突き放した。ジャブ、ボディ。
そのまま倒した佐々木。下から足に組みつく野田の頭部に鉄槌連打! 効いている。レフェリーが試合を止めた。
【佐々木 ケージ上コメント】
「ありがとうございます。野田選手、ランカーでめっちゃいい選手だったんですけど、圧倒できたので。次、黒澤(亮平)さんが返上したベルトを絶対取り戻したいんで、上位ランカーを当ててください。よろしくお願いします」
第6試合

萩原は、修斗で実績を重ね、2022年よりパンクラスに参戦。荻窪祐輔、前田浩平に勝利している。今回は2年ぶりの参戦となる。
一方の小林は2023年より参戦中の小林は、Fighting NEXUSで実績を残している。パンクラス初参戦時には、いきなり黒澤亮平の対戦相手に抜擢された。黒澤に敗れた後は大野友哉に判定勝ち、続く水戸邉荘大に判定で敗れている、
1R。小林がいきなり飛び込んで右パンチがヒット。膝をついた萩原だが、すぐに立ち上がり組みつく。小林はケージへ押し込む。萩原はヒザ、カカト。小林は引き剥がして速いパンチ。さらに飛び込んで嵐のようにパンチラッシュ! その圧力に押される萩原だが、タックルへ。小林は潰し、立ってケージへ押し込む。萩原はヒザを打ち込む。小林もヒザ。
小林が間を空けずロー、ワンツー。さらにワンツー! 萩原は下がってしまう。さらに小林が飛び込んで左フックがヒット! 萩原がダウン! 小林がKO勝利!
スピードのある攻めで小林が圧倒、ほとんど何もさせなかった。目の覚めるような素晴らしい攻撃でファンに鮮烈な印象を与えた。こんなにいい選手だったとは! と驚いたファンも多かったに違いない。今後が楽しみになってきた。
【小林 ケージ上コメント】
「めっちゃ応援の声が聞こえて本当に嬉しかったです(涙ぐむ)。試合が1年ぐらい空いちゃって、いろんな人が頑張ってるのを見て、自分も頑張りたいけど試合がないから出し切れる場所がなくて、成長してるのかどうか分からないところもあって、結構気持ち的に落ちる時もあったんですけど、こうやって1年やってjきて、成長したところを支えてくれた人たちの前で魅せられて本当に良かったです。本当に、周りの人のおかげで今日のこの勝ちはあると思うんで、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」
第7試合

飯野は長年に渡り修斗で活躍し、引退したが、今年6月、パンクラスで4年ぶりに格闘技界に戻って来た。初戦では寺岡拓永を撃破、ランキング入りを果たしている。
一方の宮澤は3年ぶりのパンクラス復帰戦。2022年9月を最後に主戦場をFighting NEXUSへ移し、初代ストロー級のベルトを巻いている。前戦では、地元・長野でWARDOG王者・真鍋陸との王者対決を制している。
1R。宮澤がタックルに入るが、飯野が切った。宮澤が右のオーバーハンドからからタックル、テイクダウン! 脱出しようとする飯野だが、宮澤は追ってバックを取る。飯野は立ち上がるが、宮澤はバックを取ったまま殴る。そしてヒザ連打。飯野が向き直ると宮澤がテイクダウン。飯野はすぐに立ち上がったが、宮澤がバックに。飯野が正対し離れた。
宮澤のオーバーハンドがヒット、飯野ダウン! 宮澤はバックに回りバックマウント。飯野が反転して上を取ろうとするが、宮澤が立つ。飯野がバックに回った。
宮澤が反転して立った。飯野は片足タックルに入るが、宮澤はこらえて倒れずヒジを入れる。投げを狙う宮澤だが、飯野が逆に投げてテイクダウン! バックに回りチョークを狙う。しかし、宮澤が反転して上に。飯野が立とうとすると、そのキワに宮澤がバックを取った。しかし、両者立つと飯野のヒザがヒット! 宮澤、効いている。飯野はバックに回り、肩固めを狙うが残り時間はわずか。極まらず終了。
ジャッジは3名ともに10-9宮澤。
2R。宮澤が蹴りから上に。組みつくとバックに回り殴る。飯野は立つとヒジを入れる。突き放そうとするが、宮澤は逃がさずバックマウント。脱出したい飯野。しかし宮澤は放さない。バックを撮ったまま殴る。両者立ち、離れた。
宮澤がタックルからケージへ押し込む。立とうとする飯野。バックを撮っている宮澤。消耗している飯野を宮澤が殴る。
飯野が立つが、宮澤はバックをキープしたままヒザ! 飯野が振り向いてヒジを振るが、宮澤はもらわない。苦しそうな飯野。宮澤が殴り、ヒジを打って終了。
ジャッジは3名ともに10-9宮澤。
3R。宮澤がパンチで出る。飯野はミドル。宮澤がフック。ケージへ押すとヒザを打ち込んだ。飯野がパンチを打つと宮澤がバックに。正対した飯野だが、宮澤が回って上に! ボデイを殴る。いいのも殴るが苦しそう。荒い呼吸。宮澤はバックマウントへ。ヒジを落とす。
宮澤は、飯野が正対するとほぼ同時に片足タックルで尻もちをつかせる。宮澤は寝かせようとするが、飯野はこらえて立った。立ち際にヒジを振るが、宮澤はこれをもらわずタックルに入り、尻もちをつかせたところで終了。
ジャッジは3名とも29-28の3-0で宮澤が勝利。両者とも最後まで動き続け、見応えのある一戦となった。
【宮澤 試合後コメント】
――勝利おめでとうございます。
宮澤「ありがとうございます」
――3年ぶりですか。
宮澤「そうですね、パンクラスは3年ぶりです」
――今のお気持ちは。
宮澤「最高です。やっぱ、パンクラスはマジ最高です」
――パンクラスを離れている間に、NEXUSでベルトを巻きました。
宮澤「NEXUSでいろいろ経験させていただいて、それの答え合わせに来て、結果が出せて良かったです。ちょっと安心しています」
――判定でしたが、一進一退の展開で、うまく宮澤選手がポイントを取ったという印象ですが、しんどかったんじゃないですか。
宮澤「めちゃくちゃしんどかったです。あとちょっとで取り切れるところを、飯野選手はやっぱり巧いから、ちょっとずつずらすんですよ。ちょっとずつずれてるんで、裏手とかも全然取れなかったです。だから、もっとワンサイドで進めたかったですけど、全然できませんでした」
――やはりベテランの巧さですね。なかなか思うようにさせてはくれなかったと。1R目、フックでバタンと倒れたじゃないですか、あれは結構効いたんじゃないかと思いましたけど、復活してましたね。
宮澤「いや、気持ちが強かったですよ、本当に。絶対効いてたと思うんですけど。意識を切られてもしがみついてくる気持ちの強さ。本当にファイターですね」
――以前、パンクラスでのタイトルに挑戦しましたが、やはりまた、パンクラスのベルトを巻きたいという気持ちはありますよね。
宮澤「はい、そのつもりで帰ってきました」
――これで一気に近づいたんじゃないでしょうか。・
宮澤「そうですね。NEXUSで経験させていただいたものもパンクラスでしっかり証明して、ベルトにチャレンジできたらいいなと思っています」
――ストロー級は黒澤選手が返上して空位になっています。宮澤選手は過去に闘った選手も多いので、もしかしたら次は、ということもあるのでは?
宮澤「やらせていただけるなら頑張りたいと思います」
――今、1位が船田電池選手です。船田選手もスタミナがすごいので、今日以上にタフな試合になるかもしれません。
宮澤「それを見据えて今日まで作ってきています」
――では、ファンへ一言お願いします。
宮澤「パンクラスに3年ぶりに帰ってきて、しっかり勝利できて本当にホッとしています。また、次のチャッレンジに向けてしっかり頑張って行くんで、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
第8試合

平田は2023年よりパンクラスに参戦している。遠藤来生、亀井晨佑、Ryoらを破り、5連勝で王座決定戦に挑戦するも、三宅輝砂にKO負けで王座を手にすることはできなかった。その後2連敗中だが、実力者であることに変わりはない。
対するウールは、昨年9月の初参戦で井村塁を75秒でKO、パンクラスファンに衝撃を与えた。その後、フェザー級に階級を上げ、元王者・ISAOを右フックでKO。更なる衝撃を与えた。未だ実力の底が知れない危険なファイターだ。平田はウールの進撃を止めることができるのか。
1R。ウールは左のジャブ。さらにロー、パンチ。平田がスリップしたがすぐに立ち上がる。平田がタックルに入るが、切るウール。かかえて投げ、さらにまた投げる。・立った平田だが、立ちぎわに顔面へ蹴りをもらってしまう。
平田がパンチからタックルへ、ウールは組んでバックに回った。平田は後ろへ向かいヒジ。ケージへ押し込むウール。平田は殴り正対。ケージへ押し込む。投げは打てない。ヒザ連打。引き込みも難しい。
しかし、ここでタイムストップ。ウールが故意に金網をつかんだためイエローカードが与えられた。
ストップ前と同じ状態から再開。ウールが投げるが、平田すぐに立った。バックを取っている。しかしウールが投げを打ち転がされる。ウールが上になりパウンドを落とす。さらに細かくボディを殴ってくる。平田はガードのまま終了。
ジャッジは3名t路も9-9のイーブン(ウールはイエローカードにより1点減点)。
2R。パンチで出た平田がタックルへ。ウールが倒すが、平田はすぐに立ち上がる。片足をつかみケージへ押し込みヒザを打ち込む。さらにヒザを打ち込んで行く。
ウールもヒザを入れ、投げようとするが、平田はこらえて押し込む。しかしウール投げた! 上になる。ボディ、パウンドを入れる。押さえ込んで殴り続けるウール。苦しい平田。しかしウールは脱がさずバックマウントへ。
反転したいができない平田。前に落とそうとしたが、ウールが足を取る。足がねじれるように引っ張られ、たまらず平田がタップ。
平田は首のあたりを押さえながら痛みに耐える。足にはかなりのダメージか、セコンドの肩を借り、足を引きずりながらケージを後にした。
【ウール ケージ上コメント】
「皆さん、こんにちは。今日は皆さんありがとうございます。私は東京が大好きです。皆さんの中にキルギスの旗も見えて嬉しいです。今日は神様のおかげで勝つことができました。この試合の前に、この試合についてたくさん訊かれましたが、今日は素晴らしいファイトを見せようと思っていました。皆さん、ありがとうございます。
パンクラスの皆様、ここで試合ができて本当に感謝しています。スタッフの皆様もありがとうございます。12月21日、三宅(輝砂/現王者)と組んでください。レッツゴー! スタンドでも何でも大丈夫、私は闘います。今日はグラップリングが多かったですが、その理由は、私がスタンドだけでなくグラップリングもできるということを見せたかったからです。私はスタンドでもグラップリングでもなんでもできます。今日はダメージもなく、12月にも闘えます。チャンスを与えてください。本日来てくださった皆様、日本のファンの皆様、全世界のファンの皆様、ありがとうございました」
【ウール 試合後コメント】
――見事は一本勝ちおめでとうございます。
ウール「誠にありがとうございます」
――今回はサブミッションでのフィニッシュということで、これまでKO勝利が続いていましたが、また違う面を見ることができました。
ウール「今日はわざわざそうやりました。自分は早く終わりたいと思っていましたが、コーチたちからは少し長く闘ってねと言われていました。また、みんなに私がレスリングができるとこrを見せたかったです」
――フィニッシュした変形のレッグロックは得意な技ですか?
ウール「そうですね。自分は最初はネックから決めて終わりたかったですが、何か珍しいことをやりたいと思っていて、足を見たら取れそうだったので取りました。最初は足を引っ張ろうと思いましたが、そのうちバキバキという音を効いて、やめようと思いました」
――平田選手は足を引きずってケージを降りて行きましたね。
ウール「最初は激しく引っ張ろうとしたのですが、バキバキという音が大きく聞こえました。こういう痛い音を聞いて心が痛くなり、やはり人間として
こういう終わりは良くないと思いました。やはり健康は何より大事です。なので、こういう難しいトラウマを生みたくなかったです」
コーチ「選手として、どんな技も得意になるよう、なんでもできるように頑張っています。あと、自分の技を磨かなければなりません。相手もみんな練習していますので」
――2位の平田選手に勝ったことで、タイトル戦がグッと近づいたと思います。先ほどケージ上でもアピールしていましたね。実現しそうでしょうか。
ウール「神の祝福があれば。気持ち的には、今すぐにでも試合ができます。特に、今はコーチ、マネージャー、そして友人が一緒にいます。キルギスのみんなも応援してくれている中で、負けるわけには行きません。それに、今日は日本でもキルギスの旗を見ることができてモチベーションが上がりましたし、こうしてみんなの応援がモチベーションとインスピレーションになっています」
――負けるイメージが湧かないですね。
ウール「あはは、ありがとうございます」
――では、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
ウール「兄弟、家族、コーチ、マネージャーに感謝します。ありがとうございます。今回はトラウマなしで勝利できて、可能性がありましたら12月にも日本に来てベルトを持って帰れるように頑張ります」
(写真・文/佐佐木 澪)
















