【試合詳細】9・23 PANCRASE東京ニューピアホール大会[NIGHT TIME]平田 旭vsコシム・サルドロフ 村山暁洋vsスパイク・カーライル 石田陸也vs岡田拓真

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『PANCRASE 357』
日時:2025年9月23日(火・祝)
会場:東京都港区・ニューピアホール[NIGHT TIME]
開始:17時10分

【試合結果】
〜プレリミナリーファイト〜

▼第1試合 フライ級戦 5分3R
●小原統哉(THE BLACKBELT JAPAN)
3R 3分58秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○嶺 大基(KRAZY BEE/AXIS)

▼第2試合 バンタム級戦 5分3R
●梅原規祥(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R 2分10秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○宮城 成歩滝(ストライプル新百合ヶ丘)

▼第3試合 ライト級戦 5分3R
○張 豊(Tri.H.Studio/頂柔術)
判定3-0
●斎藤主己(Naughty House/プロデビュー戦)

▼第4試合 バンタム級戦 5分3R
○松井 涼(EXFIGHT×FIGHTFARM)
判定3-0
●アンドレイ・チェルバエフ(Team Tiger Muaythai/ロシア)

▼第5試合 ライト級戦 5分3R
○平 信一(綱島柔術/ZST/8位)
判定3-0
●畑 大晴(ロータス世田谷)

▼第6試合 フェザー級戦 5分3R
○石田陸也(DOBUITA/8位)
1R 3分43秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●岡田拓真(リバーサルジム横浜グランドスラム/10位)

▼第7試合 コーメイン ウェルター級戦 5分3R
●村山暁洋(暁道場/3位)
1R 2分07秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○スパイク・カーライル(Kings MMA Anaheim/Treigning Lab)

▼第8試合 メインイベント ミドル級戦 5分3R
●平田 旭(move)
1R 1分59秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○コシム・サルドロフ(Dorob Fight/タジキスタン共和国)

タジキスタンからの無敵の刺客、サルドロフのグラウンドのパンチが炸裂し初参戦で見事勝利!カーライルは粘る村山を抑えKO勝ち!

第1試合

 小原は2023年よりパンクラスに参戦中。8戦5勝の戦績を残している。前戦は今年4月、初参戦の神部篤坊に肩固めで敗れ、連勝は成らなかった。今回はプレリミからの出直し。成長した姿を見せられるか。
 嶺は2022年のNB Tでパンクラスデビュー。昨年も再挑戦したが、1回戦敗退。同年11月にも黒星がついており、今年初めてとなる今回は、必ず勝ちたいところ。

 1R。小原がロー。足を使っていく。嶺はパンチ。小原がプレッシャーをかける。お互いロー、ジャブで様子を見る。小原がタックルに入ると、嶺はとらえて首を狙う。小原が回って外すと、嶺はバックを取る。小原が腕を狙うが、嶺は外した。
 小原がバックマウントから殴る。殴る嶺。上になり立つが、小原は首を狙う、嶺がボディをバグって終了。
 ジャッジは3名10-9で嶺。

 2R。嶺はフェイント。小原もプレッシャーをかけていく。小原がタックルに入るが切られた。ジャブを出しながらタックルのタイミングを窺う小原。小原は右ジャブからタックルに入るが、また切られてしまう。嶺が右ボディブロー。ローを打つ小原に、嶺はボディ、パンチを入れていく。
 小原がタックルに入るが、嶺は切る。また小原がタックル。切られる。さらにタックルに入る小原。嶺がとらえると、小原がケージへ押し込んだところで終了。
 ジャッジな3名ともに10-9嶺。

 3R。どことなく力の入っていない感じの小原。消耗しているか。しかし、プレッシャーをかけていく。嶺はジャブ、アッパー、ボディブローと攻める。
 小原がタックルに入ると、嶺が切る。小原は諦めず片足タックル。嶺は片手を床についている状態。小原はケージへ押していく。嶺はボディを殴る。しかし、小原は足を離さない。
 嶺は殴って立ち上がり離れた。アッパーを放つ。小原は組んでバックへ。そのまま後方に引き込んだが、嶺が反転して上になりパウンド連打! 小原は頭を抱えて防御。嶺がそのまま打ち続けると、レフェリーが止めた。

第2試合

 梅原は2022年より参戦中。師匠である所英男ゆずりのファンタジスタぶりで頭角を現してきた。今年3月の『PANCRASE 352』では、自ら熱望した前田浩平戦を実現。しかし、判定負けに終わった。今回は再起戦となる。
 対する宮城は2023年より参戦している。抜群の打撃で5勝のうち4TKOを記録している。
 グラウンドVSストライキング、どのような展開となるのか。

 1R。梅原が蹴り。宮城も前蹴りを放つ。梅原がタックルを仕掛けるが、宮城は切った。蹴り。
 梅原がスライディングし、仕掛けに行くが、宮城は付き合わない。ここで猪木アリ状態となり、展開なくブレイク。
 梅原がパンチで出ると、宮城もパンチ、蹴りで攻め込む。梅原は下り、ケージを背負ってしまう。宮城が右フック! さらに距離を詰める。梅原は再びケージまで下がってしまう。
 タックルで飛び込んだ梅原が、宮城は切ってパンチ。梅原が再びタックル。また切った宮城がハーフになりパウンド連打! 梅原が打たれ続け、レフェリーが止めた。

第3試合

 張は昨年12月に初参戦、今年のNBTでアンディ サカイを破り、優勝を飾っっている。今回はNBT後の初戦。
 対する斎藤はプロデビュー戦。柔道をバックボーンに持ち、アマチュア戦績を重ねてきた。デビュー戦にしてランカーとの対戦となる。

 1R。斎藤が蹴り。さらに蹴ろうとすると、張が両足タックル。斎藤は倒されず立った。張はケージへ押していく。押し倒したが、斎藤はすぐに立ち上がった。
 ヒザを打ち込む張。投げたが、斎藤はすぐに立つ。今度は斎藤が投げてバックに回る。しかし、張は引きはがして離れた。張はパンチをヒットさせ、続いてタックルからテイクダウン。しかし、斎藤はまたすぐに立つ。
 ケージへ押し込んだ張。斎藤はカカト。離れて蹴る。ちょうは足をつかみテイクダウン! サイドに移行する。しかし、斎藤は間を置かず立った。両者離れる。
 張がパンチ連打。さらにパンチを打ちながらケージへ押し込む。ケージから離れた斎藤が投げ! 張は立つとケージへ押し込む。ヒザを入れたところで終了。
 ジャッジは3名10-9張。

 2R。斎藤はロー。張が組みに行くが立った斎藤。張がケージへ押す。ヒザを入れて離れた。パンチを振る張。斎藤もパンチを返し投げる! バックマウントから殴る。斎藤は三角を狙ったが、張がさばき、バックについた。
 両者立ち上がると、張がケージへ押す。斎藤はヒジ、ボディ。斎藤に尻もちをつかせた張。立ちたい斎藤。張はハーフマウントでパウンド連打。
 残り1分。斎藤が立った! 張がオーバーハンドを打つと斎藤が右ハイキック。張がヒジを振る。さらにパンチを出したところで終了。
 ジャッジは3名とも10-9張。

 3R。両者とも商務している。パンチで出た張。斎藤がパンチから組むが、張が倒して上に。斎藤はガードポジション。下から腕を狙うが、これは入らない。
 両者立つ。張が組むと、斎藤はヒザ連打。張がケージへ押し込み、尻もちをつかせた。斎藤はしたからボディを殴り、立ち上がる。斎藤が首相撲からヒザ連打。さらに外掛けでテイクダウン! バックから横三角を狙う。張が起き上がると、三角の体勢となる。しかし、絞めきれない。
 張は頭を抜いて脱出。サイドにつく。斎藤は逃れようとするも、張が上をキープしている。
 残り1分。斎藤はガードから腕十字を狙うが、張が後転させてガブりの形に。終了。
 ジャッジは2名が29-28、1名が30-27の3-0で張が勝利。

第4試合

 松井は昨年8月より参戦。2戦目となる今年3月の『PANCRASE 352』では、千種純平をレスリング力で圧倒した。今年6月には『POUNDOUT 2』に参戦し、武田勇輝を肩固めで破っている。今回は、キャリア初の国際戦。
 一方のチェルバエフは、ONEで1勝1敗の戦績を持つ。ボクシングをバックボーンに持ち、名門・タイガームエタイジムの実力者だ。松井がさらにステップアップするのか、新顔が存在をアピールするのか。

 1R。松井がパンチから組んで、ケージ際で早くもテイクダウン! 抜けたいチェルバエフだが、松井は逃がさない。パウンド連打。ヒザも入れる。立とうとするチェルバエフだが松井はさせず、バックに回る。さらに殴る松井。サイドに移行。チェルバエフは下から殴る。
 残り1分。松井はパウンド、ヒジを落とす。チェルバエフは下から殴るが、返せないまま終了。
 ジャッジは3名とも10-9松井。
 2R。左右パンチをふるチェルバエフ。松井はとらえてケージへ押し込み、グラウンドで頭部にヒザを打ってしまう。禁止されている攻撃のため、タイムストップ。4分ほど休んで再開。松井にはイエローカードが出された。
 松井がタックルからテイクダウン! パウンドを落とす。チェルバエフはヒジ、殴る。松尾はボディを連打。そのまま松井が上をキープし、パウンド、大きくヒジを落としたところで終了。
 ジャッジは3名とも9-9のイーブン。松井はイエローカードで1点減点されている。

 3R。チェルバエフはロー。王レッシャーをかける。松井はフェイントをかけ、タックル方サイドにつく。パウンド、ヒジ。松井がニーオンザベリーに行きそうになると嫌がるチェルバエフ。立ちたいがたてず、下から殴るしかない。
 あっさりとマウントを奪った松井はパウンドを落とす。松井はハーフマウントになり、殴り続けて終了。
 ジャッジは3名とも29-27、3-0で松井が勝利。

第5試合

 平は2019年より参戦中。『暴走柔術』の異名を持ち、異彩を放つベテランファイターだ。昨年12月の『PANCRASE 351』では、張豊をパウンドで仕留め、新しい一面を見せた。今回は若い選手を相手に「秒で暴れる」と宣言・
 対する畑は今年8月の『PANCRASE BLOOD.8』でデビュー。空手がバックボーンで、原田直人を1ラウンド29秒、右突きでKOしている。

 1R。開始すぐに組みにいく平。しかしケージに押し込んだのは畑。入れ替えた平はヒザを打ち込む。さらに足をかけて倒すとヒジ! 畑はケージ際まで移動し、下から殴る。お互い殴る。畑は下から三角を狙うか?さらに殴る平。畑も殴る。
 畑は蹴り上げ、ガードに入る平だが、畑は下から殴る。畑が立つと、平はバックを取る。平が引き込んで殴ると、畑は立つ。平は投げでヒジ、パウンドを打つ。平はさらに殴り、上をキープして終了。
 ジャッジは1名が10-9平、2名が10-9畑。

 2R。開始すぐ、平が小走りで入って蹴り。組んでケージへ押し込むとテイクダウン! サイドについた。いたから殴る畑。平も殴る。畑はケージを使って立ち上がるが、平はバックを取っている、寝かせると、平はサイドから鉄槌を連打。畑も殴る。立ちたい畑だが、平は鉄槌を落とし立たせない。
 立ち上がった畑だが、平はバックを取ってヒザ連打。畑も火星そうだが……平が上に。畑が首を狙ったが、平はそのまま投げた! お互い殴って終了。
 ジャッジは3名とも10-9平。

 3R。最終ラウンドも平がすぐに前に出る。畑が跳びヒザを見せると、平はこれを受け止めてテイクダウン! サイドにつく。畑はカメになる。平はバックで引き込もうとするが、抜けてしまった。しかし、平はすぐに首をとらえ、大きく後方に投げ! 上になる。
 畑は立ち上がるが、投げてサイドにつく。ヒザを入れる。平が追いかけてテイクダウン! またサイドで押さえ込んでいく。脇腹にヒザ。
 立ちたいが逃れられない畑。殴るが、平は苦さに。なんとか立った畑だが、平はバックを取り投げる。畑は立つが、平がバックを取っている。お互い殴って終了。
 ジャッジは2名が29-28、1名が30-27の3-0で平が勝利。
 平が先に動き続け、ポジションを取り続けた。畑に何もさせなかった。

第6試合

 石田は2022年よりパンクラスに参戦。昨年3月、『PANCRASE 341』で遠藤来生を下してランキング入りを果たした。しかし、その後は三宅輝砂、中田大貴に連敗。もう負けるわけにいかない。
 一方の2023年より参戦中。デビュー年は3連勝を挙げたが、昨年12月『PANCRASE 350』で敢流に敗れ、初黒星を喫した。しかし、今年6月の『PANCRASE 354』では、ベテラン・中村晃司をパウンドで破り復活。
 さらなる上を目指し、8位(石田)と10位(岡田)がぶつかる。

 1R。石田がジャブ、ミドル、ローと先手を打つ。岡田は冷静に見る。お互いヒザを出すと、岡田が組んでケージへ。石田はヒザ。岡田はアッパー、ボディ、ヒザと攻める。石田はヒザを入れる。岡田は肩パンチ、蹴り。
 石田はカカト、ヒザ。この流れから抜け出したい石田だが、岡田はヒザを打ち続ける。石田がケージへ押すと、岡田は入れ替えた。
 ここでタイムストップがかかる。石田が左目付近をカットしており、ドクターチェクが入る。再開。
 石田が跳びヒザを狙うが、岡田はこれを受け止めて投げる! 岡田が上になりパウンド連打! 石田は下から仕掛けたいが、岡田のパウンドは止まらない。レフェリーが試合を止めた。

第7試合

 UFC、Bellatorで活躍し、現在はRIZINを主戦場にしているスパイク・カーライルが、パンクラスに電撃参戦! RIZINでは、武田光司、キム・ギョンピョらにチョークで一本勝ちし、ホベルト・サトシ・ソウザ、堀江圭功らと激闘を繰り広げている。
 迎え撃つのは、20年以上にわたり闘い続けてきた村山暁洋。パンクラスでは第9代ウェルター級王者にも輝き、王座を失ってもランキング上位を保っている。「交わることはないと思っていた」というビッグネームとの対戦に挑む。

 1R。蹴りを見せるカーライル。村山がパンチで出て組むと、払い腰で投げを狙う。しかし、カーライルがパワーで切り返し、逆にテイクダウン! ハーフマウントからパウンドを連打する。苦しそうな表情の村山。足で阻もうとするが、カーライルは強引にパウンドを打ち込んでくる。何とか立とうとする村山だが、カーライルは許さずパウンドとヒジを落とし続け、レフェリーが試合を止めた。
 本来は下の階級

【カーライル ケージ上コメント】
「コンニチハ、ニッポン! スコシツカレタ。日本の皆さん、こんにちは。パンクラスの皆さん、今日は呼んでくれてありがとうございます。ちょっと疲れてしまいましたが、頑張ってコメントをします。
 まずは神様、ありがとうご。ざいます。そして、対戦していただいた村山選手、ありがとうございます。僕が10 歳の頃から彼はプロデビューして試合を続けていたということで、すごく尊敬しています。本当に今日はありがとうございました、押忍!」

【カーライル 試合後コメント】
――見事なKO勝利おめでとうございます。
カーライル「アリガトウゴザイマス、ハジメマシテ」

――初めまして。1ラウンド2分7秒、パウンドアウトでの勝利、今のお気持ちをお聞かせください。
カーライル「もっと長く感じましたが、そんなに短かったんですね。すごく良かったです。怪我もなく終えられましたし、相手の選手も怪我がないことを祈っています」

――パンクラス初参戦で、会場やファンの雰囲気はいかがでしたか。
カーライル「ファイトウィークが始まったところから全てがオーガナイズされていて素晴らしいと思いました。会場に着いても、本当に皆さんよく連携が取れて動いていて、それにもすごく感動しましたし、選手の控え室も全て居心地が良くて、本当に素晴らしい大会だと思います。呼んでいただいてありがとうございました。久々のケージだったんですが、RIZINだとリングなので、ケージに戻れたこともすごく嬉しかったです」

――今日はすぐに終わってしまいましたが、もともと、どういう作戦で闘おうと思っていましたか?
カーライル「ちょっと、これは成り行きでそうなってしまったんですけど、実は今日、打撃でストライカーとして試合をするつもりでした。でも、相手の村山選手が投げに来たので、そこから逆に投げ返してグラウンドになりました。ハーフガードに入ったのですが、これはケージだからできることなのですが、頭をしっかりとケージに押し付けて相手の動きを止めることができ他ので、そこでパウンドアウトできました。本当に、ストライカーで行くつもりが、なぜかレスラーになってしまったという結末です。でも、勝ててすごく良かったです」

――グラウンドでヒジとパウンドを上手く使い分けていて、さすがだなと思いました。
カーライル「いつも思っていることなのですが、いくら作戦があって、それに向けて準備をしていても、実際にはどういうふうになるかと言うのはわからないものです。せっかく良いポジションを作ったのに、自分の作戦に戻すためにそこを離れるのはあり得ないと思っているので、今回はああいうポジションになったので、最後フィニッシュを狙ったという形になりました」

――素晴らしかったです。
カーライル「ドウモアリガトウゴザイマス」

――日本で試合をしたのは…
カーライル「7試合目くらいでしょうか」

――日本にもだいぶ慣れましたか?
カーライル「今回の試合に関しては、アメリカに戻って、アメリカでこの試合み向けてのファイトキャンプをしたので、日本に来た時に少し時差があって、その点においてはちょっと身体がキツかったです。ただ、試合前に15分ほどメディテーションをして集中したので、それで良いパフォーマンスができたと思います」

――今回、村山選手は元王者でもあり、ランキング上位の選手です。その村山選手に勝って、今後も継続して参戦したいと言う気持ちはありますか。
カーライル「自分は今32歳で、あと3年は現役で試合をしたいと思っています。常にアクティブに試合をして、どんどん良いものを残していきたいと思っています。自分が試合を始めた時はフェザー級だったのですが、歳を重ねるとつれてライト級、そして今回はウェルター級と、どんどん身体が大きくなってしまって、こうして階級を上げてきました。なので、パンクラスではライト級、ウェルター級両方のベルトを狙って行けたらいいなと思っています」

――ウェルター級の現チャンピオン(※佐藤生虎)は、すごいハードパンチャーです。あなたとのストライキング対決が見てみたいですね。
カーライル「自分は今まで拳で倒してヒジでもヒザでも蹴りでも倒した経験があるので、どっちが何をするのか、みんなに見てもらえたらいいなと思います」

――最後に、ファンに向かってお願いします。
カーライル「コンバンハ。日本の皆さん、今日は試合を見ていただいてありがとうございました。皆さんに楽しんでいただけたかなと思っています。今は9月の末ですけれど、元気でいるので、ぜひ11月にも試合ができたらいいなとおmっています。応援よろしくお願いします」

第8試合

 1位の平田は昨年2月より参戦中。今年2月のNBTでは、破壊力抜群のパンチで優勝を飾った。続く6月の『PANCRASE 354』では、タフファイター・ベテランの長岡弘樹をパンチとパウンドの猛ラッシュで粉砕。勢いづく中、初めての国際戦に挑む。
 一方のサルドロフは初参戦。タジキスタンからの、無敗の刺客だ。レスリングをバックボーンに持ち、圧倒的なフィジカルを武器に4戦無敗だ。ミドル級でも中央アジア旋風を巻き起こすか。

 1R。開始すぐ、パンチで出る平田。ローも蹴っていく。さらにボディ、ローと攻める。しかし、サルドロフが前蹴りを放つとケージまで下がってしまう。
 サルドロフはパンチを連打。平田はインロー。しかし、サルドロフは右パンチをヒットウニさせる。平田は一瞬動きが止まる。効いたか。しかし、すぐに打ち返した。
 平田のパンチが空振りになり、サルドロフに背中を向けると、サルドロフはバックを取って投げた! サルドロフはバックから鉄槌連打、さらにヒジを打ち込む。マウントに移行してパウンド、ヒジ連打! 平田の動きがなくなり、レフェリーが試合を止めた。

【サルドロフ ケージ上コメント】
「アリガトゴザイマソ! アリガトゴザイマソ! 日本の皆様みんなにありがとうございます。平田さんにもありがとうございます。チームのみんなも、この場を用意してくれた人にも、とても感謝します。チームのマインなは家族だと思っているので、日本の皆さんとも家族になりたいと思います。よろしくお願いします」

【サルドロフ 試合後コメント】
――見事なTKO勝利おめでとうございます。
サルドロフ「コンニチハ」

――1ラウンド1分59秒、素晴らしい勝利でした。
サルドロフ「試合のための練習をした3ヶ月はとても厳しい3ヶ月でした。でも、勇気が出て勝てました」

――平田選手の印象はいかがでしたか。
サルドロフ「試合をする前に、何度も相手の試合を動画で見ていて、やはり殴る力がとてもすごいので、注意しながらずっと練習していました。試合前も、コーチと部屋の中に入って練習していました」

――作戦通りでしたか。
サルドロフ「プラン通りで、全部うまく行ったのですが、でも、こんなに早く終わるとは思っていませんでした。相手がとても強いので、2ラウンドとか3ラウンドまで行くだろうと思っていました。思ったより早く終わってびっくりしています」

――今回。日本で初めて試合をされたということで、パンクラスや会場の雰囲気はいかがでしたか。
サルドロフ「ここのスタッフの人たちはとても親切で、緊張しないように、何も心配しないようにサポートしてくれました。皆さんすごく優しくて、また日本に来て試合をしたいです」

――では、パンクラスに継続参戦したい気持ちがあると。
サルドロフ「はい、そうです」

――ぜひまた、パンクラスで試合をしていただきたいです。
サルドロフ「これから、皆さん、応援してくれると嬉しいです。そのために、いっぱい練習して頑張ります。皆さん、もしまた来られたら応援しに来てください。どうして、他の国ではなくて、一番興味があるのが日本かというと、小さい時からずっと日本の動画を見たりしていて、日本人の大ファンなんです。いろんな試合も見て、それですごく興味があるんです。他の国じゃなくて、日本だけ。日本人の有名選手とかも小さい時から見ていました」

――では、最後にファンに向かって一言お願いします。
サルドロフ「コンニチハ。パンクラスのためにも、僕のためにだけじゃなくて、皆さん応援してください」

 356、357を通し、オタベク・ラジャボフ、スパイク・カータイル、コシム・サルドロフら外国勢の圧倒的な試合が印象に残った大会となった。今後、これらの選手がチャンピオンシップに絡んでくることは間違いないだろう。日本勢はこれら外国人選手の勢いを止めることができるのか。今後も注目していきたい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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