久米鷹介が徳留一樹を1RKOしライト級キング・オブ・パンクラス王者へ!
11日、ディファ有明にて開催された『PANCRASE 280』のメインイベントにて、ライト級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチが行われた。
王者の徳留一樹は2010年からパンクラスに参戦、12戦11勝を誇る。2013年よりUFCに参戦するが、2014年リリース。昨年3月よりパンクラスに復帰し4連勝。昨年11月、王者決定戦で北岡悟にKO勝ちして第6代王者となった。
挑戦者の久米鷹介は2011年にパンクラス初参戦。2012年からROAD FCに参戦。昨年4月に奥野“轟天”泰舗を判定で破る。網膜剥離により1年のブランクが空いたが、今年4月の復帰戦で石川英司に判定勝ちを収め、今回のタイトル挑戦へとつなげた。
徳留、久米ともにUFCへの挑戦を目指す。まさに日本人ライト級トップファイター同士の削り合いだ。徳留には所属ジム塩田歩代表が、久米には日沖発がセコンドにつく。両参謀の作戦も見どころだ。
1R開始すぐ、久米がいきなりパンチで前に出てラッシュ!これが顔面にヒットすると徳留は効いている様子。久米は再びパンチで前に出ると徳留はこれを受け止め金網へ。お互い入れ替え合い、徳留はヒジ、ヒザ。離れると久米がハイキックで翻弄する。徳留も右ミドルを放つがこれに久米が右フック!効いた徳留に久米は上になりパンチ連打。
これでドクターチェックが入り、左こめかみを深くカットしているということで手当てに時間がかかるがなんとか止血し再開。パンチのラッシュに再度ドクターチェックが入るが、これも再開。
徳留はパンチを警戒し蹴りで距離を取るが、久米は前に出て右フックを効かせる。これでダウンした徳留に久米はかぶさり、パンチとヒジを連打!徳留は動けずレフェリーが試合を止め、久米が1R終了15秒前にTKO勝利。
セコンドの日沖、鈴木代表と抱き合い腰にベルトが巻かれると、思わず溢れる涙を押さえながら「強いチャンピオンだと分かっていたので、自分の実力を上げて全部出し切ろうと思ってやってきた。これまで何度もチャンスをいただいてきたのに、ずっと(王座を)取れなかった。目の怪我などもあったけど、たくさんの人に支えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。最後、残りわずかな時間だったけど、殴って時間が過ぎるのを待とうとは思わなかった。むしろ、ここは行くところだなと、時間を稼ぐという考えはなかった」とコメント。
実力を認められながらも長い間ベルトに縁のなかった久米。負傷ブランクも乗り越えついに王座をつかんだ。