PANCRASE276に出場するブラジル3人衆が公開練習!
3月10日午後、都内渋谷区の和術慧舟會HEARTSにて、「PANCRASE 276」(3月13日、ディファ有明)に出場するブラジル人3選手が公開練習をおこなった。ハファエル・シウバ(ASTRA FIGHT TEAM)はコンボイ升水(フリー)と、ルイス・ドゥトラ(Renovacao Fight Team)は手塚裕之(山田道場/TGFC)と、リルデシ・リマ・ディアス((NALDAO TEAM)は安永有希(東京イエローマンズ)とそれぞれ対戦する。
パンクラス3戦目となるリルデシ以外の2選手は初めての来日。日本の寒さに驚いていると言いながら、1人3分1ラウンドの打撃スパーリングを力強くこなした。
コンボイと対戦するハファエルは、2013年、Bellatorのトーナメントで優勝し、ジョー・ウォーレンとタイトルマッチを闘った選手。30戦25勝、そのうち20勝は1本かKOだという強豪だ。
<ハファエル コメント>
「来日できて、すごく幸せ。喜んでいる。夢が実現して、とても感謝している。これまで色々な経験をしてきたが、ここまですごく頑張ってきたので、夢がかなったと思う。相手のことは、あまり調べることができなかった。でも、負けたことのない選手だから楽しみだし、自分も強いので、いい試合ができると思う。10年間、ベラトール含め色々な経験をしてここまで来た。13歳でカポエイラを始めて、その後ムエタイや柔術などやってきた。得意技はカポエイラの回し蹴り。この試合が31戦目になる。これまでの経験を全部見せて、いい仕事をして日本で名を上げたい。いい試合をして必ず勝ちます」
ルイス・ドゥトラはUFCにも参戦したことがあるファイター。2014年1月にはストラッサー起一と、2015年5月にトム・ブリーズと闘い、いずれも敗れている。もともとは三浦広光と対戦する予定だったが、三浦の怪我により、急きょ手塚との対戦に変更となった。手塚はパンクラス2戦連勝中で、2戦とも1ラウンドKO勝ちしている。ルイスはパンクラス参戦をきっかけに、新しいステージへ進むことを宣言した。
<ルイス コメント>
「世界的に有名なパンクラスに来られて幸せ。相手は10日前のオファーにOKしてくれてとても感謝している。いい試合にしたい。
相手が短時間でKOしたのは知っている。でも、自分も9秒で勝ったことがある。跳びヒザ蹴りでKOした。自分はベストな選手だと思うが、まだみんなにそれを見せていないだけ。ステップ・バイ・ステップで、パンクラスのタイトルを獲りたい。みんなにいい試合を見せて、必ずベルトが巻きたい」
リルデシはパンクラス3戦目。フライ級にして身長182cm という破格の体格の持ち主だ。昨年7月からパンクラスに参戦、獅庵、上田将竜から1本勝ちしてファンに強い印象を与えている。
今回の試合は、勝者がタイトルマッチへの挑戦権を得られる大切な試合だが、リルデシは落ち着いた様子で淡々と質問に答えた。
<リルデシ コメント>
「コンディションはすごく良い。日本の寒さにも慣れてきた。今回は、相手と同じような体格の選手と練習してきた。安永選手はよく動き回る選手だが、自分もスピードがある。この試合で誰が一番スピードがあるか決めたい。この試合にはタイトルへの挑戦権がかかっているが、すごく嬉しいしワクワクしている。安永選手は1位なので、全力で闘う。本当に光栄。この試合に勝って、タイトルも必ず獲り、ブラジルにベルトを持ち帰りたい。今回もカポエイラの技はもちろん出したい。私はカポエイラが大好き。回し蹴りでKOしたい。期待してください。この試合はブラジルと日本の対抗戦。日本のことはリスペクトしているけど、今回はこちらの3人が勝つと思う。ほかの2人もすごくいい選手だし、よく準備してきた。地球の裏側から来て負けるわけにはいかない。
私は必ずこの試合に勝って、パンクラスのチャンピオンを狙います!」
(写真・文/佐佐木 澪)