PANCRASE312の前日軽量は全選手無事パス!UFC帰りの堀江に内村は「食っちまうぞ!」と気炎!村山と近藤の7年ぶり2度目のベテラン対決は熱戦必至!
2月15日午後、都内新宿区で『PANCRASE 312』の計量が行われた。
今回はネオブラッド・トーナメント、プレリミナリーファイト、メインカード全24試合と試合の多い大会だが、第2試合の宮澤雄大(K-PLACE)を除いた全選手がパス。宮澤も再計量で無事パスした。
メインカードに臨む選手のコメントは以下。
▼第1試合 ストロー級 5分3R
八田 亮(ストライプル オハナ/52.25kg)
VS
永井 美自戒(総合格闘技道場コブラ会)
八田「第1試合らしく派手な試合をするのでお楽しみに」
永井「しっかり仕留めます」
▼第2試合 ストロー級 5分3R
宮澤雄大(K-PLACE/52.6kg)
VS
髙島俊哉(リバーサルジム新宿Me.We /52.45kg)
宮澤「圧倒します
高島「ストロー級らしいスピーディーな試合を心がけます」
▼第3 試合 ウェルター級 5分3R
村山暁洋(GUTSNAN/77.15kg)
VS
近藤有己(パンクラスイズム横浜/76.25kg)
村山「今日お会いして、やはり近藤選手はオーラがありました。やらせていただけるのが嬉しいです。
明日は、キチンと体を戻して、一番良いコンディションで闘います。KOか一本できちんと勝ちたい。熱い試合、明日一番の試合をします」
近藤「相手の顔を見て、改めて緊張してきました。強そうなので、身の引き締まる思いになりました。
前戦は負けているので、今回は自分が勝ちたいです。今回は自分が優位に立つ展開になると思います。何らかでぶっ倒したいですね。打撃か、それ以外かはわかりませんが、何らかで借りを返します。
2020年ですか。まずこの試合に勝って、今年はちょっとたくさん試合をしたいですね。最近、試合が少なくなっているので、もっとやりたいです。試合を少なくしているわけではないです。試合数ですか? 1年に360試合くらいしたいです。って、具体的に年に何試合って思い描いているわけではないんですけど、もうちょっとやりたいなと。沖縄大会? いいですね、沖縄好きなので。
今年でデビューして24年目に入ります。ありがたい話です。巡り合わせがあったから、コール時の試合数にどよめいてもらえるんだと思いますし、ありがたいです。そういう試合を組んでいただいたこともありがたい。そんなにやってるんだと、関心を持ってもらえるのも嬉しいです。
まだまだやりたい、まだまだ若いです。僕がデビューした年に生まれた人が大人になって会社で働くくらいの年月なんだなと思うと、本当にありがたいです。そんなにやらせてもらっているんだなと。この気持ちを忘れずに、2020年もやりたいです」
▼第4試合 フライ級 5分3R
荻窪祐輔(K-PLACE/56.8kg)
VS
猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS/56.75kg)
荻窪「コンディションはバッチリです。実は、ちょっと膝を怪我してしまって、ケージに立つことができるけど、十分な練習や勝つことは難しいという状態でした。去年の7月(ボカン・マスンヤネ戦)はメチャ万全だったんですけど負けてしまいました。あれから半年ちょっと空きましたが、もうケガはほぼ万全です。本当は去年12月にと思っていたんですけど、2月になりましたね。
表情が違いますか? 今回は、いつものように入り込むことなく落ち着いています。自信があるのもありますし、何か余裕があって、笑顔も出るっていう感じなんです。
相手の猿飛流選手のことは昔から知っています。対戦経験はないですけど、僕もアマチュア修斗に出ていましたし、いろんな大会に出ている時期がちょっと重なっているので。組みが強い選手というイメージを持っています。
この試合は、猿飛流選手のネオブラ優勝ご褒美マッチなんだろうと思います。こっちが食われる立ち場ですよね。若い選手の踏み台にされる役回りなのかも知れないですけど、特に気にしていません。昔から知っている強い選手との、普通の一戦だと思っています。
練習は、しっかり対策を立ててきましたけど、何で行くかは秘密です。相手の試合を分析して弱点を洗い出して、また自分のできることを検証し直して、これが有効だというものがあります。試合を見てほしいです。
僕って、練習の時に『意外と技術あるんだね』って言われることがあるんです。試合では、気合いと根性でどうにかするっていうイメージがあるから、そう言われるんでしょうけど、実は技術があるんですよ。そこを見せていけたらと思っています。いつもは、どう組み伏せてあろうかとか思いながらやってるんですけど、自分も持っているものをきちんと出せれば、ドロドロな試合とはまた違う、しっかりしたものを見せられると思います。ぜひ、試合を楽しみにしていてください。
今年は、怪我がなければ3〜4戦やる予定でいます。そして、2021年にタイトルマッチにつなげたいです。今回はその第一歩です。コケないように勝ちたいですね。出し切れないような試合じゃなくて、もっと自由に、思い切って行きたいです。どうせ同じ闘うなら、やりたいことをやって勝ちたいです。
僕は、パンクラスのベルトを獲りたいと思っています。そのモチベーションだけでやってきました。だから、ほかの団体には興味がありません。大きい舞台もありますけど、自分はデビューからずっとパンクラスにしか上がっていませんし、ここでずっとやってきたんだという思いや愛着があります。パンクラスはとても特別な場所なんです。だから、パンクラスのベルトが欲しいと思うのは、よその舞台への踏み台にするためじゃない。とにかく、このベルトが獲履帯。パンクラスのベルトだから欲しいんです。
パンクラスは、いろいろな企画みたいなものはあっても、根底では一貫しているものがあると思います。テレビに出るとか、有名になれるとか、そういうことじゃなくて、強さを求めて行く団体。それは、きっと旗揚げ当時からそうだったと思いますし、様相は変わりながらもそこはきちんと守ってきた芯のある団体だと思います。そこが好きですね。
この試合は、そのベルトへの第一歩です。いっぱいスクランブルしちゃいます!」
猿飛流「荻窪選手は強いですが、圧倒する自信があります」
▼第5試合 バンタム級 5分3R
福島秀和(BLOWS/61.1kg)
VS
ブラッディ・ファン(DRAGON HOUSE MMA/61.45kg)
福島「自分を全部出し切ってフィニッシュします」
ファン「何も心配はしてない、初めての日本の試合を楽しむよ」
▼第6試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
中島太一(パラエストラ東京/65.45kg)
VS
ボリス・フェドロフ(ロシアパンクラチオン ハバロフスク/66.0kg)
中島「自分の土俵に引きずり込んで、15分間制圧し続けます」
フェドロフ「計量後の今はリカバリーに専念している、調整に集中している」
▼第7試合 メインイベント フェザー級 5分3R
堀江圭功(ALLIABCE/65.8kg)
VS
内村 洋次郎(イングラム/65.8kg)
堀江「今回、減量の幅が大きかったのでちょっとキツかったですけど、コンディションはバッチリです。
UFCでは打撃だけになってしまって、グラウンドが出せませんでした。その辺もしっかり練習して磨いてきました。
この試合に向けて、昨年1月末から今年2月7日まで3ヶ月弱、アメリカのチーム・オーヤマで練習してきました。UFCファイターやレスリングの選手がたくさんいて、しっかり練習できました。向こうでは、レスリングはレスリング専門、打撃は打撃専門というように、専門のコーチが分かれているので、細かいところまで練習できましたね。
向こうでは(日本人は)1人だけ堀内佑馬がいて、あとは外国人です。僕は英語を話せないけど頑張ってコミュニケーションしました。向こうの人たちは距離感が近くて家族みたいでした。おかげでホームシックも全くなかったです。僕はアメリカの環境は大好きです。ずっとアメリカで練習したいですけど、資金が厳しいので、早くまたUFCに行って、向こうでしっかり練習したいです。
内村選手は、打撃に思い切りがあってKO力のある選手だと思います。そこに気をつけつつ、自分の出すところを出して行きたいです。
やはり、UFCは一番の目標です。また上がるために、差を見せつけたいです。再びUFCでやるために、自分が持っているものをしっかり出したいと思っています。
今回、メインになって嬉しいです。メインじゃないなら、1試合目とか最初の方がいいです。早く帰れるので。でも、メインになったのでテンションが上がりました。
これからも、世界を目指して、UFCのチャンピオンを目指してやっていきます。この試合で、世界を目指している奴はこれだけ強いんだ、というところを見せたいです。レベルの差を見せつけます」
内村「メインになってワクワクしています。相手がパンクラス推しの堀江くんなんで、食っちゃおうかな?っていう感じです(笑)。相手が強いのはわかるんですけど、こっちもまだまだ衰えていない、食っちまうぞ! という感じです。
堀江くんは、SNSで友達だったりするので、ストーリーとか見えちゃうんですよ。見ないようにしようと思うんですけど、やっぱり見ちゃいますよね。それで、打撃とかいいのあってるなあと。でも、そういうのをもらわず、自分が当てて行く、そういう作戦です。
とは言っても総合なので、総合的に勝ちたいと思います。でも、お客さんが見たいのはやっぱり打ち合いですよね。うまくやって、余裕があればサブミッションで返してみたいと思います。
練習は(和術慧舟會)HEARTSとGRABAKAですね。年齢を重ねると反射神経の問題もあるので、筋肉をつけるとかじゃなくて、動いています。
今年はオリンピックイヤーなので、オリンピックに出るようなつもりで頑張ります。減量もうまくいったので、本当に明日が楽しみ。どんな動きで勝てるかな、と思っています。But I'm dangerous!」
(写真・文/佐佐木 澪)