【試合詳細】2・16 スターダム新木場大会 【フューチャー】林下詩美vs上谷沙弥 小野崎玲皇&飯田沙耶vsジャングル叫女&星野唯月 岩谷麻優&星輝ありさ&中野たむ&里歩&スターライト・キッドvsビー・プレストリー&刀羅ナツコ&鹿島沙希&夏すみれ&ゾーイ・スカイ
『STARDOM NEWYEAR STARS 2020』
日程:2020年2月16日(日)
開始:12:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:401人(超満員札止め)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
[Queens Quest]●妃南
4分1秒 逆エビ固め
[大江戸隊]○ジェイミー・ヘイター
▼クイーンズ・クエストvs TCS タッグマッチ 15分1本勝負
[Queens Quest]渡辺桃/○AZM
8分7秒 ダイビングフットスタンプ→片エビ固め
[TOKYO CYBER SQUAD]木村花/●吏南
▼ライオンハート・ファイナル〜小野崎玲皇引退試合〜 タッグマッチ 20分1本勝負
●小野崎玲皇/飯田沙耶
8分34秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め
[TOKYO CYBER SQUAD]○ジャングル叫女/星野唯月
▼TCS vs ドンナ・デル・モンド タッグマッチ 20分1本勝負
[TOKYO CYBER SQUAD]小波/●レイラ・ハーシュ
8分42秒 グロリアスドライバー→片エビ固め
[ドンナ・デル・モンド]○ジュリア/舞華(JTO)
▼STARS vs 大江戸隊 10人タッグマッチ 20分1本勝負
[STARS]岩谷麻優/●星輝ありさ/中野たむ/里歩(AEW)/スターライト・キッド
17分48秒 片エビ固め
[大江戸隊]ビー・プレストリー/○刀羅ナツコ/鹿島沙希/夏すみれ(フリー)/ゾーイ・スカイ
▼フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
【王者/Queens Quest】○林下詩美
14分34秒 トーチャーラック・ボム→片エビ固め
【挑戦者】●上谷沙弥
※第2代王者が6度目の防衛に成功。王者が王座返上を宣言し空位へ
詩美が上谷を制してフューチャーV6達成も王座返上!小野崎がJANの仲間との試合で引退!上谷がQQ、星野がSTARSへ加入!星輝とナツコの白いベルト戦が決定!
第1試合
ルアカが体調不良のため欠場することとなり、3WAYバトルからジェイミーvs妃南のシングルマッチに変更。妃南にとって試練の一番となった。
ジェイミーはセコンドのビーから水を受け取って「チョットマッテネ!」とゆっくり給水して独特の間を取ってからゴングが鳴ると、ジェイミーは妃南をロックアップで組ませず力任せに突き飛ばす。妃南がバックを取ってロープに触ろうとするもジェイミーは耐え、妃南がエルボー連打からロープに飛んでもすぐにショルダータックルで吹き飛ばし、コーナーに突き飛ばして顔面を踏みつけていく。
ジェイミーはブーイングする観衆に「ダマレ~♪」と返答しながらさらに妃南をコーナーに叩きつけていき、ボディスラムを狙うが妃南が振り払ってエルボー連打から払い腰。
さらに妃南は首固め、外道クラッチと続け、これを返されるとロープに飛ぶが、ジェイミーはカウンターのエルボー。さらにジェイミーが串刺しラリアットを狙うが、これをかわした妃南はスクールボーイで切り返し、再び外道クラッチ。これを返されると妃南は怒涛のエルボー連打からロープに飛ぶが、ジェイミーは追走してラリアット。力なく倒れ込んだ妃南を逆エビ固めに捕らえ、どっしりと腰を落として反り上げると、妃南もたまらずギブアップ。
第2試合
花は入場すると、観客からの「かわいい!」の声に「知ってる~♪」と返答。
AZMと吏南でゴングが鳴ると、吏南が「来いよ!」と手4つを仕掛けるが、AZMが応じようとすると「バカタレが!」とガットショット。AZMも「ナメんじゃねえぞ」とリストを取っていき、ヘッドロックからロープワークの応酬。吏南がこれをドロップキックで制すると、花とともにトレイン攻撃を狙うが、AZMがこれを上手くかわし、花の手を取りながらロープに飛び乗り、吏南にヘッドシザースホイップ。さらに吏南にドロップキック。
桃に代わると桃はボディスラムからストンピング連打。吏南と2人で顔面を踏みつけていき、AZMにタッチ。
AZMは吏南をボディスラムで叩きつけ、キャメルクラッチ。ここに桃が入ってきてロープチャージからPKを叩き込むという連携を見せ、AZMはヘアホイップで放り投げて桃にタッチ。
桃とAZMはさらに吏南の顔面を踏みつけ「どうしたオラ!起きろ起きろ~」と挑発。吏南がエルボー連打で反撃していくが、桃は強烈なエルボー一発で黙らせ、ロープに飛んでいくが吏南は払腰でカウンターし、花にタッチ。
花は桃の顔面に貫通ビッグブートを2連発見舞い、「弱い者いじめしやがって!」とフォールも2。さらに花はボディスラムを狙うが、ここにAZMが入ってきて2人で花をロープに振っていくが、花はダブルのドロップキック。花は桃へハイドレンジアを狙い、ここにAZMがカットに来るとAZMもドラゴンスリーパーに捕らえて2人まとめて痛めつける。そして桃をコーナーに振って串刺しビッグブートを放つが、桃はこれを回避して串刺しドロップキック。AZMにタッチ。
AZMはコルバタを狙って飛びつくが、花がこれをキャッチしてサイドバスターで叩きつけて吏南にタッチ。
吏南はAZMを大外刈で叩きつけ、エルボー合戦を挑んでいく。これに打ち勝った吏南は卍固めに捕らえ、カットに来た桃を花がハイドレンジア。AZMがギブアップしないと見るや吏南はスクールボーイで丸め込み、キックアウトされるとAZMをコーナーに振っていくが、AZMはコーナーに飛び乗ってミサイルキック。
さらにダイビングフットスタンプを投下も吏南が回避し、花が飛び込んできてビッグブート。吏南はウイングクラッチホールドで捕らえるが、桃が飛び込んできてドロップキック。その隙にコーナーに上ったAZMがダイビングフットスタンプを投下し、これで3カウントを奪った。
第3試合
小野崎の希望で実現された元JANのメンバーによる引退試合だったが、ルアカが体調不良のため欠場。第1試合の3WAYマッチに出場予定だった星野が叫女のパートナーとして代打出場した。
4人でしっかりと握手を交わしてから試合開始。小野崎と星野がロックアップで組み合い、星野が押し込んでエルボー速射。さらにドロップキックを放つが小野崎はこれを回避してスライディングバックエルボー。ここに叫女が入ってきて小野崎にアタックを仕掛けると、星野を背負って2人でのボディプレスを狙う。しかしここで飯田が「私もやります!」と星野の後ろにおぶさり、3人分の体重で小野崎をプレス。それでいてその後、星野がフォールに入るのを飯田がカットするという奇妙な光景が見られる。
星野は小野崎にエルボー連打からランニングエルボーを狙うが、小野崎はこれをかわしてランニングネックブリーカードロップ。飯田にタッチ。
小野崎と飯田は、叫女と星野をそれぞれ対角線コーナーに振って交互に串刺しエルボー。さらに2人で手を組んで星野へダブルエルボードロップ。飯田はドロップキックを連打していくが、3発目をかわした星野がドロップキックでやり返して叫女にタッチ。
叫女は飯田をショルダータックルでなぎ倒すが、飯田は逆水平チョップの連打で対抗。これをかわしてロープに飛ぶ叫女をカウンターのダブルチョップでなぎ倒し、胸を叩いて雄叫びを上げるドラミング。小野崎にタッチ。
小野崎は叫女にドロップキックからガンスタンを狙うが、叫女はプッシュしてこれをかわすとラリアット。さらに突っ込んでいくが、小野崎はスクールボーイ、首固めと連続。キックアウトした叫女へ飯田がミサイルキックで飛び込んできてアシストすると、小野崎が叫女にガンスタン。
これを星野がカットすると叫女はダブルラリアットを狙うが、飯田と小野崎がそれぞれ両手でガードして受け止めると、ダブルのドロップキック。さらに小野崎がダイビングバックエルボーから十字架固めもカウントは2。小野崎は無限に続くかと思われるほどの怒涛のエルボー連打。叫女の重いエルボーの一撃で吹き飛んでしまっても即座に起き上がってさらにエルボー。これを受けきった叫女はラリアットで叩き伏せると、ここに星野が飛び込んできて小野崎へのリスペクトを込めたガンスタン。アシストを受けた叫女がスライディングラリアットからのダイビングボディプレスで小野崎から3カウントを奪った。
叫女「玲皇!最後、玲皇へのたくさんの声援、聞こえた?聞こえたよね?玲皇のこと応援してる人がこんなにもたくさんいて、ここだけじゃない。世界中にもたくさんいて、プロレスラー、私は、プロレスラーはどんなに生きてて嫌なことがたくさんあっても、そんなのくそくらえっていう気持ちを私はこのリングに出していけるようになって、で、私の戦ってる姿を見て、みんなに勇気とか元気を与えて『今日勇気もらったよ、元気もらったよ』っていうその言葉が、一番の励みになって自分は今このリングに立てています。玲皇も今まで嫌なことたくさんあった。試合にたくさん負けて、それでも玲皇が立ち向かっていく姿、負けても前を向いていく姿に沢山の人が勇気づけられたってことを忘れないで欲しい。最後に玲皇に聞きたいことがあります。プロレスラーになって、良かった?」
小野崎「めちゃめちゃ良かったです!」
叫女「これから生きていく中で、嫌なこととか辛いこととかね、大きい壁にぶち当たっても、ここで戦ってきたこと、それを糧にして、玲皇の人生が素晴らしいものになることを願っています。その言葉が聞けただけで今日ボコボコにしたかいがあったかなって思います。今日はありがとう!おつかれさま!」
その後、小野崎の引退セレモニーに移行し、まずは星野と上谷が小野崎へ記念品を贈呈。2人とも感極まって号泣する中、小野崎は笑顔で2人を迎える。
続けて、STARSの面々がリングに上がり、小野崎と一人ひとり言葉を交わして引退をねぎらい、皆で小野崎のポーズで記念撮影を行った。
続けて上がってきたのはドンナ・デル・モンド。ジュリアは普段は見せない柔らかな笑みで小野崎をねぎらうが、小野崎のポーズではなくドンナ・デル・モンドのポーズで記念撮影。
続いて、大江戸隊であり、JAN時代の先輩でもあるナツコが上がってくると、花を一輪押し付け、小野崎が深々と頭を下げるとハンマーパンチ。ナツコなりの愛情表現をして去っていった。
続いてTCSの面々が登場すると、花が「TCS伝統の胴上げだぁ~!」と叫び、小野崎を胴上げ。最後はTCSの敬礼ポーズで記念撮影を行った。
続けて、現在小野崎が所属するQQの面々がリングに上がり、寄せ書きを手渡して全員で小野崎を抱擁。そして小野崎のポーズ+QQポーズのハイブリッドのポーズで記念撮影。
そして、サプライズで花月が登場すると、花月は小野崎の頭を優しく撫でてねぎらった。
最後はロッシー小川から記念品を贈呈された。
小野崎「急な引退発表になってしまって、これなかった人や急遽駆けつけてくれた方もいっぱいいて、今日こうして完売、立ち見が発売されている中での引退試合が出来て本当に良かったと思っています。ずっと小さい頃の夢で、やっとなれて、これからだっていうときに怪我が度々重なってしまって、今回怪我の悪化によって引退させていただくことになりました。でもここまでやってこれたのはスターダムの仲間であったり、応援してくださったファンの方がいたからだと思っています。プロレスラーの小野崎玲皇は今日で引退してしまいますが、第2の人生をもっともっと今以上に幸せになりたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!ありがとうございました!」
最後は10カウントゴングが打ち鳴らされ、最後の選手コールとともにリングを埋め尽くさんばかりの大量の紙テープが投げ入れられる。そしてリングを降りた小野崎をQQの面々が騎馬を組んで上に載せ、観客席を練り歩いてファンに最後の別れを告げた。
<試合後コメント>
小野崎玲皇
「無事に引退できました。ほんとに引退試合は楽しかったので、無事引退できてよかったと思っています」
――現役生活の2年間で思い出に残っていることは
「自分の中では、JAN!JANが一番思い出が強くて、この話すると泣いちゃうんですけど、デビューしてすぐにドラフトがあって、どこにも指名されなくて、そんなときにJANが出来て自分から入らせてもらって、厳しいことたくさんありました。たくさん怒られて。でもそれがあったからこそ、すごい成長できたって自分でも感じられてて、JANが無くなってしまったときは……QQには申し訳ないんですけど、QQに入ってからも引きずってる時間が長くて、最近でもふと思い出すこともあって。でも本当に約2年間ですけど、スターダムにいられて本当に濃い時間を過ごせたなって。小さい頃の夢、諦めなくてよかったなって心の底から思います」
――引退後の第2の人生についてはなにか考えていますか?
「怪我の悪化が『これから』ってときだったので、すぐに引退だなって決意しちゃったので、なんにもまだ先のこと考えてないんですけど、まあ2年間プロレスやってきて、出来なかったことも色々ありますし。まだ全然考えてないんですけど、とりあえずゆっくりして、自分のやりたいことを好きなだけやって、そのやっていくうちに自分に一番合った道を見つけて進んでいきたいと思っています」
第4試合
レイラと舞華でゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い、ヘッドロックからのショルダータックルで舞華が打ち勝つが、レイラも即座に跳ね起きてドロップキック。レイラがロープに飛ぶが、エプロンからジュリアがキック。舞華がボディスラムで2回叩きつけ、ロープ際まで蹴り転がしていって顔面踏みつけ。さらに舞華が足を振り上げるとレイラはエルボーで反撃していくが、舞華はボディスラムで叩きつけてジュリアにタッチ。
ジュリアと舞華は2人でレイラをロープに振ってダブルのビッグブート。そしてジュリアはレイラをコーナーに追い込んで顔面にヒザをグリグリと押し当て、ボディスラムで叩きつけて舞華にタッチ。
舞華とジュリアはコーナーでレイラの顔面をかきむしり、舞華はさらにボディスラム。もう一発を狙っていくが、レイダはエルボー連打で反撃し、ロープに飛ぶ舞華をキャッチしてバックスライドからドロップキック。小波にタッチ。
小波はニーリフトからスライディングキック。さらに舞華へブレーンバスターを狙うが、ここにジュリアが入ってきて加勢。小波は2人にミドルキックを連打し、2人まとめてドロップキック。そして舞華をフィッシャーマンバスターで叩きつけ、腕固めからの腕十字を狙う。これを舞華が上から潰してフォールしようとすると小波は三角絞めに移行、舞華が暴れると再び腕十字へ。舞華もたまらずロープブレイク。
小波はロープに飛ぶが、舞華はカウンターの払腰から腕十字を狙うが、小波は即座にブレイク。ジュリアにタッチ。
ジュリアは小波にスイングネックブリーカーから蜘蛛の巣に入ろうとするが、これをカットされると倒れ込んだ衝撃を利用してステルスバイパーを狙うが、位置が悪く小波はすぐにロープへ。ジュリアが小波を引き起こすと小波は掌底連打からソバットのコンビネーションからハイキックを放つが、ジュリアはこれをガードしてビッグブート。しかし小波は怯んだフリから助走をつけてのミドルキックから延髄斬り。レイラにタッチ。
レイラはジュリアにジャーマン・スープレックスから低空ドロップキック、さらに見事なアングルスラムを決めて見せ、クロスフェイスを狙っていくがこれは舞華がすぐにカットへ。レイラがジュリアを捕縛する中で小波がハイキックを放つが、ジュリアが回避したためレイラに誤爆。倒れ込んだレイラをジュリアはみちのくドライバーで突き刺し、ここに舞華が入ってきて払腰×2、巴投げ、大外刈と畳み掛け、最後はジュリアがグロリアスドライバーでトドメを刺した。
第5試合
両軍入場すると、鹿島が前に出て岩谷との対面を要求するが、岩谷は拒否。スカイとキッドでゴングが鳴ると、互いの攻撃をかわし合いながらのスピーディーなロープワークの応酬となるが、ここにSTARSの面々が入ってきてコンビネーション攻撃から5人同時のドロップキック。さらにキッドがその場飛びムーンサルトプレスで押しつぶすと岩谷にタッチ。
岩谷が入ってくると鹿島が突っ込んできてドロップキック。さらに夏が岩谷の足を引いて場外に引きずり出すと全員入り乱れた場外戦へ。
戦いの場がリングに戻ると、ナツコと岩谷の対面となり、ナツコは岩谷へ顔面ウォッシュ。さらにビーに代わると、ビーは岩谷の古傷である肩に攻撃を集中し、フットスタンプなどで苛烈に痛めつける。さらに夏に代わると夏がバラムチ攻撃。2発目を放ったところで岩谷がこれをキャッチしてムチを観客席に放り捨てるとトラースキックを見舞って里歩にタッチ。
里歩は夏へランニングニーで突っ込むが、夏がこれをキャッチして引き倒していくが、ここにキッドがカットに入り、里歩が夏を、キッドがナツコへ同時のフランケンシュタイナー。さらに619、ダイビングクロスボディと2人で同時に放っていき、里歩が夏へノーザンライトスープレックスを狙うが、夏が振り払ってコーナーに叩きつけるとブロンコバスターを宣言。
しかしアピールが長すぎたため星輝がこれをカットし、里歩がダイビングフットスタンプを投下も、夏はこれを回避して妖乱。さらに「蒼魔刀ぉ~!」と叫びながら里歩へ掟破りの蒼魔刀を突き刺し、スカイにタッチ。
スカイは里歩にランニングニーを叩き込み、さらにロープに飛ぶが、里歩がカサドーラで切り返すと両者タッチ。
ビーとたむの対面となると、両者ハイキックや回し蹴りを打ち合い、両者かわしていくがたむのスピンキックがビーにヒットするとたむがすかさずジャーマン・スープレックスホールド。さらにたむがデスティニーハンマーを投下するが、ここに鹿島が飛び込んできてたむにダブルアーム・スープレックスでアシスト。ビーはたむにVトリガーを叩き込み、クイーンズ・ランディングを狙っていくが、岩谷が飛び込んできてトラースキックでカット。すると鹿島が岩谷をハイキックで撃退し、ビーと鹿島で岩谷をロープに振ろうとするが、岩谷は逆に二人の手を取ってロープ上で跳ねてアームドラッグ。岩谷と2人でダブルのドロップキックを決めてたむは星輝にタッチ。
たむは星輝にタッチした手をそのまま掴んでリング内に引っ張り込むと、ビーをコーナーに振ってダブルの串刺しジャンピングニー。さらにサッカーボールキック&PKでサンドイッチし、星輝が「ビー、こっちだよ~♪」と挑発して自分の方を向かせてからのバズソーキック。さらに星輝はSHiNiNG IMPACTを狙っていくが、ビーはこれをかわして組み付き、バックドロップ。さらにVトリガー、ネックスクリューと畳み掛け、ナツコにタッチ。
ナツコは星輝をセントーンで押しつぶし、星輝とエルボー合戦を展開。星輝がハイキックを放つとこれをかわしてスパインバスターで叩きつけ、三角絞め、腕十字と痛めつけていくが星輝は自力でブレイク。
ナツコがロープに飛ぶと星輝はハイキックでカウンターを狙うが、ナツコがスライディングでこれを回避。しかし星輝は振り向きざまのジャンピングニーを叩き込むと、STARSの面々を呼び込み、岩谷と星輝がトラースキック、里歩とキッドが同時のドロップキックを見舞い、4人同時のトラースキックを放つが、ナツコはバックステップでこれを回避。ここに大江戸隊の面々が飛び込んできて星輝にトレイン攻撃を見舞い、ナツコがバックフリップからフロッグスプラッシュ。
続けてナツコは昇天を狙うが、星輝が着地してトラースキック。さらに1399を狙うが、ナツコはこれを回避し昇天で叩きつける。これは里歩とキッドがカットに入るが、ナツコは2人をダブルラリアットで叩き伏せ、星輝にダイビングギロチンドロップ。最後は変形アルゼンチンコースターで叩きつけ、白いベルトの星輝ありさから3カウント奪った。
ナツコ「よう、星輝ありさ。今日オメーからよ、直接ピン取ったんだから、白ベルト挑戦させろ!」
星輝「うん、うん。私、いつダメって言ったっけ?もちろんやりましょぉ~♪」
(星輝が笑顔で応えるとナツコが星輝の顔面に靴底をめり込ませる)
鹿島「そこ、なに?シングル決まったの?
ナツコ「決まった!」
鹿島「岩谷麻優!私はまだ答えを聞いていない!お前とシングルマッチがしたい!今日は別にお前から獲ったわけじゃねえ。別にベルトかけてやれってわけじゃねぇんだよ!ただお前とシングルがしたいんだよ!YESかNO!今すぐ答えだせんだろ!簡単だろ!どっちなんだ!別に私はお前とシングルができればベルトがかかっていようがかかっていまいが、ルールなんてどうだっていいよ!お前の答えをきかせろよ!」
岩谷「……興味ない」
鹿島「お前が興味ないって言い続ける限り、私は何回でも言うよ!答えだせんだろ?!」
岩谷「今、ルールなんでもいいって言ったよね?ちょっと、やりたいことあるんだよね。ちょっと、ちょっとちょっと、興味出てきた。ベルトは?」
鹿島「どうだっていいよ!お前とシングルができれば!」
岩谷「じゃあ、全部考えていい?ルール、ベルト、かけるかかけないか」
鹿島「なんでもお前の好きなようにしていいよ!」
岩谷「言うて、ゆーてゆーてゆーて、自分起死回生で2,3回位負けちゃってるんで、まあ、答えはまたいつか。でも、ちょっと興味湧いてきた。ちょっとかんがえてときます」
鹿島「言ったな?!シングル決定だな?!岩谷麻優をたっぷり味わえるのを楽しみにして……オイ、ちょっと待て!」
(岩谷が先にリングを降りようとしているのを見て鹿島が呼び止めて握手を求めるが、岩谷はこれを拒否して先に退場)
第6試合
今年に入ってから王座防衛失敗が続く詩美が背水の陣で挑むフューチャー・オブ・スターダム戦。対するはかつての詩美を思い起こすようなデビュー直後からの快進撃を続ける上谷。
上谷がゴング前に握手を求めると、詩美はしっかりとその手を握り返す。
ゴングが鳴ると、ロックアップからの押し込み合い。これを詩美が制するとロープに押し込んでクリーンブレイク。再び向き合ってロックアップ、リストの取り合いとなり、詩美がハンマーロックでじっくり絞り上げる。これを上谷がヘッドロックに捕らえると、詩美はバックを取ってヘッドロックで取り返すと腰を落として絞り上げる。続けて袈裟固めでしっかりと体重をかけていくが上谷はヘッドシザースで切り返し、さらにロープに走ってドロップキック。しかし詩美は倒れずにドロップキックで逆に上谷を吹き飛ばす。
詩美は上谷へボディスラム2連発を見舞うと、上谷はエルボー連打からボディスラムを狙うが、これを耐えた詩美が逆にボディスラム。そしてキャメルクラッチで急角度に反り上げて拷問していく。上谷がギブアップしないと見るや自ら解放して腰へのハンマーパンチを連打。上谷をコーナーに追い込み、「どうしたオラ?」と引き起こすと、上谷のエルボー連射を耐えて一発でなぎ倒す。詩美がロープに飛ぶと、上谷は側転からのバク転で攻撃をかわしてドロップキック。
上谷は詩美の古傷であるヒザに狙いを定め、ロープに詩美の足をくくりつけてヒザへのドロップキック。そしてニーロック、ヒザへのダブルニードロップ、ロープに足をくくりつけてのミサイルキック、ヒザへの低空ドロップキックと一点集中攻撃。詩美も踏みとどまってボディスラムを狙うが、ヒザへのダメージが大きく崩れ落ちてしまう。しかし二度目のチャレンジでボディスラムで叩きつけるとスリーパーホールドからアルゼンチンバックブリーカー。
しかしヒザのダメージからバランスを崩すと上谷が着地して足を刈り、鎌固めから逆片エビ固めへ。詩美が苦戦しながらもこれをブレイクすると上谷はエルボー合戦を挑み、詩美が怯んだところでドロップキック。さらにコーナーに上っていくと詩美がデッドリードライブで切り返してコーナーに上るが、上谷は地対空ドロップキックで場外に突き落とすと、場外へのダイビングクロスボディ。詩美をリングに戻してミサイルキック、ダブルオーバーヘッドキックを叩き込み、ランニングシューティングスタープレスを発射も、詩美はこれをギリギリで回避。
詩美はスリーパーホールドで上谷を捕らえ、グラウンドで胴締めスリーパーホールド。上谷が意識を手放しかけながらも自力でブレイクすると、詩美はバックドロップからアルゼンチンバックブリーカー。そしてトーチャーラック・ボムで叩きつけてカウント3を奪った。
詩美「上谷、ありがとうね!6度目の防衛、成功しましたぁ~!6度目の防衛、成功したんですけど、私はこのフューチャーのベルトを返上したいと思います。今回の6度目の防衛で、フューチャーのベルト、最多防衛新記録になります。ですけど、私は今、赤のベルト、白のベルトを狙っているので、いつまでもこのフューチャーのベルトだとダメだとずっと考えていました。なので、今日でこのフューチャーのベルトは返上します!」
(フューチャーのベルトを足元に置き、深々と座礼)
詩美「ということで!今日も無事に勝ったんですけど、今Queens Quest、今日で玲皇さん引退になりましたし、ついこの間、トップ外国人に裏切られたばかりですし、私はQueens Quest、これからまたスターダムのトップに上り詰めていきたいので、そのためにはまだちょっと人が少なくなって足りないんじゃないかと思ってるんだけど、上谷、よかったらQueens Quest、どうかな?」
上谷「私は、練習生の頃からずっと詩美さんの背中を追いかけてました!詩美さんがそう言ってくれるなら、Queens Questに入れてください!」
(QQ勢が大喜びでリングに入ってきて上谷と抱擁)
詩美「AZM先輩、QQ新メンバー、いいでしょうか!」
AZM「お客さん!いいですよね?!お客さんがいいよって言ってるので、是非QQで!ようこそ!」
詩美「じゃあこれからQQでよろしくね!」
上谷「星野。星野も一緒にQQに入って、一緒に成長していきたいと思ってるんだけど、どうかな?」
(エプロンに上がってきた星野に右手を差し出す)
星野「私は今、選択を迫られているということでよろしいでしょうか?私は、沙弥の横じゃなくて、沙弥を超えたいの。だから私は!STARSに入りたいですっ!」
(STARSの面々がリングに上ってきて星野の加入を歓迎し、抱擁を交わす)
上谷「これからは敵として、よろしくお願いします」
(改めて上谷が星野に右手を差し出す)
星野「……敵なら握手する必要ないですよね?」
詩美「たむさん、選ばれなかったんで、帰ってもらっていいですか。今日はQQが勝ったんで、どうぞ帰ってください。(STARSが退場)じゃあ今日は私が勝ったということで締めたいんですけど、新メンバーの上谷に今日は締めてもらっていいですか?!」
上谷「皆さん立ってください!行きます!今を信じて明日に輝け!誰を信じるからは自分で決めろ!Bow down to the Queens!!」
<試合後コメント>
林下詩美&上谷沙弥
詩美「ということで!Queens Quest新メンバー!上谷沙弥です!これからは隣でよろしくお願いします!」
上谷「やっぱり今日は私の目標は詩美さんからフューチャーのベルトを獲ることだったので、返上って聞いて本当に悔しくて驚きました。ホントに言葉にならないくらい。今年の目標だったので、それが。今日獲るつもりでいたけど、8月まで持ってると思ってたベルトだったから、想定外の出来事で、ホントにホントに悔しいです。でも私は詩美さんの隣にずっとずっと立ちたくて、今日こうやって戦えて、Queens Questにはいれて、これから詩美さんの隣で戦えるので、どんどんどんどん強くなって、スターダムのトップに私が行きます!」
詩美「今日上谷と戦って、フューチャーのベルト、無事6度目の防衛に成功して、このベルトの最多防衛新記録になったわけなんですけど、やっぱり今の自分は白とか赤のベルトをずっと狙ってきているので、今のこのベルトを狙っているのにずっとフューチャーのベルトを持ってるのは違うのかなって思ってて、フューチャーのベルトは上谷とか飯田とか、みんなでこのベルト、次はあのベルトに向かってどんどん強くなっていって欲しいという思いを込めて、色んな思いを込めて、今日でフューチャーのベルトは返上しました。なのでこれからは、無冠にはなったわけなんですけど、林下詩美はまたゼロから赤のベルト、白のベルトを目指してこれから頑張っていきたいと思います!」
――戦ってみてお互いの印象はどうでしたか
上谷「強くて強くて、攻撃しても攻撃しても、全然ダメで。一発一発の攻撃がホント強くて、自分のほうが攻めてたつもりだったのに全然ダメージ与えられなくて。強かったです、とっても……。でも戦ってみて、今の自分のすべてを受け止めてくれてる感じというか、そういうふうに感じました」
詩美「上谷は戦ってみて、一言で言うなら『流石未来のスターダムだな』と思いました。今までのベルト防衛の中でも一番焦らされたというか、手こずらされた相手だと思いました。自分は去年ビッグルーキーとしてデビューして、今年はスーパールーキーとして上谷にはホントに頑張ってほしいなと改めて思いました」
――フューチャーのベルトは空位になります。上谷選手は「詩美選手からフューチャーを獲るのが目標」と言っていましたが、空位となった今でもフューチャーのベルトは狙っていきたい?
上谷「もちろんいつかは詩美さんを必ず倒そうと思ってます。でも私が未来のスターダムなので、フューチャーのベルトは自分にピッタリのベルトだと思っているので、必ず自分が獲って、詩美さんの防衛記録を超します!必ず獲ります!」
――詩美選手、フューチャーのベルト返上は戦う前から決めていた?それとも上谷選手との試合を経て返上したいという思いが芽生えた?
詩美「ずっとこのベルトを私が持ってていいのかなという気持ちがあったんですけど、別に試合前から返上しようと決めていたわけではなくて、その思いを持ったままベルトを持ち続けていたんですけど、上谷と今日戦ってみて、私の下にもこんなに未来に期待できる選手がいるなら、このベルトを私が返上しても何も問題ないなと。上谷のおかげでこのベルトを返上する勇気が出せました」