スターダムの小野崎玲皇が2年間の選手生活を終え引退!「子供の頃からの夢をあきらめないで良かった」
16日、東京都・新木場1stRINGにてスターダム『STARDOM NEWYEAR STARS 2020』が行われ、小野崎玲皇が引退試合を行った。
小野崎は日体大卒業というキャリアを持ち、その運動能力の高さを武器に2018年3月にスターダムでデビュー。気迫溢れる突貫ファイトやそのボーイッシュな外見で人気を集めていた選手。しかし腰椎負傷などの度重なる怪我の悪化により今月12日に突如引退を発表。
現在はQueens Questに所属する小野崎だが、最後の試合はかつて自身の修行の場となった解散済みのユニット“JAN”のメンバーとの試合を希望。
ルアカの病欠によって純血ではなくなったものの、小野崎玲皇&飯田沙耶vsジャングル叫女&星野唯月という小野崎に縁が深いメンバーのタッグマッチで行われたこの試合は、小野崎と互いに切磋琢磨してきた飯田とのコンビネーションが冴え渡り、格上の叫女を怯ませる場面も見られた。
しかし、小野崎が悔いを残さぬよう叫女に真っ向からのエルボー合戦を挑むとパワーの差で小野崎がみるみる不利になっていくが、小野崎は吹き飛ばされても即座に起き上がって怒涛のエルボー連打から得意のガンスタン。叫女はこれを全て受けきった上でラリアットでなぎ倒すと、星野が小野崎へのリスペクトを込めたガンスタンを見舞い、最後は叫女がダイビングボディプレスで小野崎から3カウントを奪った。
試合後、叫女は「玲皇も今まで嫌なことたくさんあった。試合にたくさん負けて、それでも玲皇が立ち向かっていく姿、負けても前を向いていく姿に沢山の人が勇気づけられたってことを忘れないで欲しい。最後に玲皇に聞きたいことがあります。プロレスラーになって、良かった?」と問いかけると、小野崎は「めちゃめちゃ良かったです!」と笑顔で即答。
その後、スターダムの各ユニットの面々が小野崎に記念品を手渡して引退を労い、先日スターダムを退団した花月もセレモニーに駆けつけた。
小野崎は10カウントゴングを前に「急な引退発表になってしまって、これなかった人や急遽駆けつけてくれた方もいっぱいいて、今日こうして完売、立ち見が発売されている中での引退試合が出来て本当に良かったと思っています。ずっと小さい頃の夢で、やっとなれて、これからだっていうときに怪我が度々重なってしまって、今回怪我の悪化によって引退させていただくことになりました。でもここまでやってこれたのはスターダムの仲間であったり、応援してくださったファンの方がいたからだと思っています。プロレスラーの小野崎玲皇は今日で引退してしまいますが、第2の人生をもっともっと今以上に幸せになりたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!ありがとうございました!」と挨拶。
最後の選手コールとともにリングを埋め尽くさんばかりの大量の紙テープが投げ入れられ、リングを降りた小野崎をQQの面々が騎馬を組んで上に載せ、観客席を練り歩いてファンに最後の別れを告げた。
引退試合を終えた小野崎は、「怪我の悪化が『これから』ってときだったので、すぐに引退だなって決意しちゃったので、なんにもまだ先のこと考えてないんですけど、2年間プロレスやってきて、出来なかったことも色々ありますし。まだ全然考えてないんですけど、とりあえずゆっくりして、自分のやりたいことを好きなだけやって、そのやっていくうちに自分に一番合った道を見つけて進んでいきたいと思っています。約2年間ですけど、スターダムにいられて本当に濃い時間を過ごせたなって。小さい頃の夢、諦めなくてよかったなって心の底から思います」」と吹っ切れた様子で穏やかに語った。