年齢を公開したウナギ・サヤカが裸一貫で両国国技館自主興行へ!鈴木みのるが「やっぱりお前のこと大好き」と満面の笑み!

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 2日、東京都・後楽園ホールにてウナギ・サヤカ自主興行『殿はご乱心 夏~祭りと聞けば血が騒ぐ~』が開催された。

 ウナギは2019年1月に東京女子プロレスでデビューし、2020年11月からスターダムに参戦。後に所属となるも “ギャン期”に突入してスターダムから飛び出し、現在はプロレス界を股にかけた“査定”の旅を行っている。
 数多の女子団体で引っ張りだこである他、全日本プロレスで諏訪魔と壮大な痴話喧嘩を繰り広げたり、大仁田厚と電流爆破戦を行ったり、ZERO1の火祭り参戦を果たしたりと男子プロレス界でも活躍。

 その勇名は海外にも轟き、アメリカの女子団体『KITSUNE』では初代王座を戴冠。JTO GIRLS王座、アイアンマン王座も併せてシングル三冠王として君臨した時期もあり、知名度だけではなく確かな結果も残してきた。
 破天荒な言動が目を引く行動力の化身であり、その姿勢は男女問わず数多のレジェンド選手たちが高く評価。今年1月に初めて開催した自主興行にはウナギの不思議な魅力に惹かれたひつま武士レスラーたちが集い、女子選手が初めて開催した自主興行が後楽園ホールチケット完売という稀有な実績を打ち立てた。


 ウナギの自主興行は、ファンや関係者を楽しませるためにポスターやSNS発信、グッズやステージのセットなども作り込まれており独自の世界観を作り上げている。
 さらに格闘技界や舞台などでは存在するがプロレス界では全く見ない演者向けのケータリングもバックヤードに用意されており、それも視覚的に楽しい駄菓子詰め合わせや大家健による料理提供で温かい食べ物まで用意されているスタッフまで楽しませる徹底ぶり。
 ウナギの"楽しい”が詰まった興行は、“プロレス”というくくりではなくエンターテイメントとして高い完成度を誇っている。

 今大会では、第1試合からウナギが「一番高いギャラを払った」と豪語する長与千種&シン・広田さくらvs彩羽匠&ウナギ・サヤカのタッグマッチが実施。GAEA JAPAN時代に広田と長与が創ったユニット【チーム・エキセントリック】が約5年ぶりに復活を果たし、和田京平レフェリーをも巻き込んだドタバタコメディを展開した。

 メインイベントでは、鈴木みのる&ウナギ・サヤカvs葛西純&藤田ミノルという豪華な顔ぶれでのハードコアマッチが実施。
 紙テープの投げ入れはこの試合のみ解禁されていたが、ウナギに舞った紙テープの量は大物選手の引退試合並み。リング上どころかリング下の場外マットまで埋め尽くした。


 試合が始まると、みのる&ウナギが息ぴったりのコンビネーションで合体ギロチンドロップを見舞うなど躍動。葛西&藤田は序盤からイスを持ち出して大暴れし、みのるは早速額から大流血するが、血飛沫を上げながらの一本足頭突きを連打して王たる所以を見せつける。
 南側客席上段までなだれ込んでのエルボー&ラリアット合戦を経て、藤田が竹刀でウナギの頭を滅多打ちにし、葛西が花道上でテーブル・パイルドライバー。ウナギも額から大流血する中、葛西は「ウナギ・サヤカ、査定してやるよ!」と傷口に噛みつき、みのるの頭に竹串の花を咲かせる。ウナギもポッキーの束を持ち出して対抗するが、藤田に全部口の中に突っ込まれた上でぶん殴られて大ダメージを負う。
 絶体絶命のウナギだったが、全身血まみれのみのるが鬼神の如き大立ち回りを見せて救出。葛西が「プロレス王こんなもんか!」とイスで殴りかかるが、みのるがイスを奪ってフルスイング。ウナギもキンカン(むしさされ薬)を持ち出して葛西、藤田の傷口に塗り込んでいき、抱きしめに来たみのるの傷口にもついでにすりこむ。
 ウナギが葛西に城門突破からスライディングTANAKAまで決めるが、耐えた葛西がらリバースタイガー・ドライバーからラリアット、パールハーバー・スプラッシュと猛攻。気迫のキックアウトを見せたウナギだったが、葛西がイスの山の上に垂直落下式リバースタイガー・ドライバーでぶっ刺すと、これで3カウントが叩かれた。

 試合後、ウナギは「プロレスラーとしてお前らに本気で惚れてる」と葛西&藤田に感謝の言葉を述べ、「今日は勝ちたかった。だからこそプロレスラーとしてまだまだ終われねえ」と胸中を吐露。
 みのるが「レスラーはどんな道具使おうがお笑いのプロレスやろうがな、俺達は命と身体かけてんだよ!ここに男も女もねーんだよ。お前ら2人ムカつく顔してるけど、大好きだよ」と葛西&藤田を称えつつ、「お前血だらだけになってちょっとは美人になったな。お前根性入ってんな。俺と一緒に世界に行こう。世界に出たら男も女も関係ねー。ルールも関係ない。おい、行くか!」とウナギに手を差し伸べる。
 ウナギが「行ってやってもいいぞ」と上から目線で応えると、みのるは「やっぱりお前のこと大好き」と固く抱き締めた。

 そしてウナギは「今日誕生日なんですよ。なので、ちょっとホントの事言っちゃおうかなと思います。今日で38歳になりました」と非公開だったプロフィールを公表。これをリングサイドで聞いていた長与は「まだ38だよぉ」とつぶやく。

 興行は感動のエンディングを迎えた……かと思われたが、最後にウナギのメッセージVTRが流れ2025年4月26日に両国国技館で自主興行を行うことを発表。女子選手個人が両国国技館で自主興行を行うことは極めて稀な例であり、これが成功すればウナギが掲げる東京ドーム進出の夢も現実的なものになるかもしれない。


 バックステージに戻ったみのるは「俺の見てきた世界に男も女も、ヘビーもジュニアも、体が大きいとか小さいもないんだよ。決めてやってるのはハッキリ言うと日本だけなんだよ。世界に行ったらスゲーちっちゃいけど、スゲーつえー奴もいる。スゲーつえー女もいるんだよ。やってみたくねえか?」とウナギを世界へといざなう。
 これを受けたウナギは「やる!でも、ウナの夢は世界じゃなくて、日本で圧倒的一番になること。世界も行くけど日本で一番がいい!」と確固たる決意を叫んだ。

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