【会見全文】ウナギ・サヤカが4・26両国国技館自主興行に向けて決起会見!“オトナ”になってしまったプロレスラーへ奮起を促し「すべての人の夢を叶える活力になる大会に」
22日、東京都・両国某所にてウナギ・サヤカが記者会見を実施。4月26日に両国国技館で開催する自主興行『ウナギ絶好調』の概要を語った。
ウナギは2019年1月に東京女子プロレスでデビューし、2020年11月からスターダムに参戦。後に所属となるも “ギャン期”に突入してスターダムから飛び出し、現在はプロレス界を股にかけた“査定”の旅を行っている。
数多の女子団体で引っ張りだこである他、全日本プロレスで諏訪魔と壮大な痴話喧嘩を繰り広げたり、大仁田厚と電流爆破戦を行ったり、ZERO1の火祭り参戦を果たしたりと男子プロレス界でも大暴れ。株式会社ウナギカブキの社長としても辣腕を振るっている。
その勇名は海外にも轟き、アメリカの女子団体『KITSUNE』では初代王座を戴冠。JTO GIRLS王座、アイアンマン王座も併せてシングル三冠王として君臨した時期もあり、昨年9月にはCMLL日本女子王座も戴冠。知名度だけではなく確かな結果も残してきた。
破天荒な言動が目を引く行動力の化身であり、そのハングリーな姿勢は男女問わず数多のレジェンド選手たちが高く評価。昨年1月には後楽園ホールで自主興行を開催し、チケット完売という稀有な実績を打ち立てた。同年9月の後楽園自主興行第2弾では2025年4月26日に両国国技館で自主興行『ウナギ絶好調』を行うことを発表。さらに今年2月16日には後楽園で里村明衣子とのシングルマッチを行うワンマッチ興行が控えているなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの“絶好調”と言える。
この日は、来る自主興行に向けてウナギが記者会見を実施。「大会&マッチメークのコンセプト等を語る」という事前説明はあったものの、具体的に何が発表されるのかは不明のまま会見が開始された。
ウナギ・サヤカ
「極彩色に翔ける傾奇者、ウナギ・サヤカです!今日は皆さんありがとうございます。よろしくお願いします!私、ウナギ・サヤカのプロレスのパワーは、ドでかい夢を叶えていくことだと思っています。ドでかい夢があるからプロレスが出来るし、何1つ諦めないからみんなが今ついてきてくれているなと思っています。ここに来るまでも本当に色んな人に『それは無理じゃない?』『それは出来ないから諦めたほうがいいと思う』って、たくさん言われてきました。でも多分皆さんも生きていく中でそういうことが本当にたくさんあると思っていて。でも私は『それは無理だ』と思ったことは1度もありません。それはなぜかというと、絶対的に自分を信じてるからです。絶対出来ると信じているし、それもあるんですけど、この私を絶対的に信用して付いてきてくれる人が本当にたくさんいるからです。この両国国技館という場所も実際のところ、とてつもないお金もかかります。普通の人がやろうと思う金額ではないなって思うのと、お金を出したからといって借りられる場所でもなくて。ホントに借りられたことって奇跡に近くて。でもそれは、私の周りに本当にたくさん色んな人が信じて付いてきてくれるからだと思ってます。『ウナギ絶好調』、最高の興行にしますので皆さんご期待ください!」
――現在発表出来るカードは
「現在、発表出来るカード……ございません!」
――では、参戦が決定している選手は
「はい!ウナギ・サヤカです!以上です!」
――現在発表出来る参戦選手はウナギ選手だけということ?
「はい!大決定しています!」
――その他に決まっている選手は
「はい!いないです!」
――現在発表出来ることはあるのか
「無い!」
――はい
「はい!」
――今後決定していくまでのプランは
「それはもちろん!……もう、あの、ホント、ここ(※ポスター)にも書いてあるんですけど、全財産かけての両国になりますので、私らしく乗り込んでカードを決めていきたいと思っています。プロレスってホントにすごくて、見に来てくれてる方が夢とか希望とか明日を生きる力とかを与えられるものだと思ってるんですけど、実はこれってやる側の私たちが1番持っていないといけないものだと思ってます。大きい夢も、はち切れんばかりの希望も、誰よりも明日を生き抜く力と信念を持っていないといけないと思っていて。なんかこの両国が決まったときに、もちろん後輩とか一緒にやってる子たちも『すごいね!』って言ってきてくれたんですけど、『まさかのこの人が!』っていう先輩たちがキラキラした目で『えっ!両国でやるんだ!』ってキラキラした目で話しかけてきてくれたのが私は忘れられなくて。『そんな顔、あんまり見たこと無いのに』っていう。どこかで夢を語ることをやめてしまったのか、言えなくなっているのか、諦めているのかはわかりませんが、プロレスラーがプロレスラーになると決めたときのあの初めてのキラキラした気持ちとか、あのベルトを獲りたいとか、あの人とやってみたいとか、絶対あったはずだし、絶対もっとキラキラした気持ちでプロレスに毎試合臨んでたと思うんですよ。でもきっと……みんな、上手くまとめればオトナだからってやつで。なにかを言えなくなってきたり、なにかを諦めなきゃいけなくなっている、なってきている人たち。両国で一緒にやりませんか?私はこの2年間フリーでやって来て『なんでこの人たちこんなに出来るのになにも言わないんだろう?』とかいうモヤモヤがずっとあって。でも2年間やってきて、やっぱりどうしても言えなくなってきてないんですけど、抑圧される力とか、そういうものは存在していて。オトナだから、キャリアがあるから、上手いから言えなくなってくることも本当にたくさんあると思います。でも私は言い続けます!なので、皆さん一緒に、私はここで本当にそういうお客さんに最高の気持ちになってもらうために、最高の気持ちでリングに上がるレスラーと一緒にこの両国国技館を創っていきたいと思います!『ウナギ絶好調』なんですけど、すべてのプロレスラーが絶好調になって、そんな両国にしたいと思っていますので。今から、皆さん乗り込みますよ?ウナギ・サヤカが……お前らを査定してやるよ!」
――現時点でカードが未発表とのことだが、希望するカードや、ここに乗り込んでやるというプランはあるか
「まあ正直、やりたい人とか闘いたい人ってのはもちろんいるんですけど、今回に関してはマジの全財産をはたいての興行なので、ワンチャンもしかしたらこれで出来なくなってしまう可能性もある。引退とまではいかないですけど、本当にウナギ・サヤカ絶好調の最終日になる可能性もあるので。本当にこの大会のためにカードを考えていきたいと思っているので、現時点で言える人は誰1人いません!」
――プランも無い?
「無いです!今からこの会見に気持ちを受け取っていただいた上で一緒にやりたい人を決めていきたいと思います」
――最初の後楽園での自主興行ではある程度の金額が貯まったということで進出していたが、現時点での全財産は
「いや、ゼロ1つくらい増えましたよ?……そこまでは行ってないです。それはちょっと言い過ぎましたね。でも結構貯まりまして。でも思いの外……思いの外、っていう感じです。でもまだ最後まで頑張ります!」
――成功のラインはどこに設定するか。また、「こうなったら全財産パァ」という失敗のラインはあるか
「……えぇっ?!ちょっと、今、すべて、もちろんオファーも終わってないので誰呼ぶかによってギャラも変わってくるんですけど……ホントに何人入ったらペイ出来るのか、全然計算出来てないですが。やはり!4,000人は呼ばないとね!某スターダムとか某マリーゴールドとかは4,000人くらい呼んでましたよね?去年は」
――7月のマリーゴールドが3,058人、12月のスターダムが4,023人
「ですよね?4,000売ります!もちろん!」
――全体の試合数はどのくらいを予定しているか
「何試合やりますぅ?7!……か8くらいですよね?なんか最近10何試合とかやってるところとかあるじゃないですか。なんか疲れちゃうと思うので、多分。ホントに全部楽しい試合にして、そこになんとか詰め込みたいと思います!7、8、くらいで考えてます!」
――参戦を希望する選手はどういう形でウナギ選手に声を届けたら良いか
「どうしましょうかね……?LINEかX(旧Twitter)じゃないですか?(笑)フフフ(笑)そうですねえ……LINEかXでお願いします!」
――両国国技館大会の相場感について。後楽園ホールとはどれくらい違いがあるのか
「いやぁ~……あの、なんて言ったらいいんですかね?どこまで組むかの問題もあるんですよ。照明をピカピカにするのか、ずっと明るいままにするのかとかでも結構……恋愛シミュレーションゲーム並に選択肢があって。なんて言ったらいいんだろ?そしてカードなんですよ、1番は。前回の9・2の私の興行で【チーム・エキセントリック】っていうチームを呼んだんですよ。長与千種&広田さくら。かつ、このユニットをほんとに全然どこでも見れない状態で、かつレフェリーが京平(和田京平)、そして彩羽匠。この第1試合で私は軽く……ン百万くらい払ったんですよ、ギャラ(笑)ってなると、自由なので……400から600?とかじゃないですか?大会全体で」
――両国国技館と後楽園ホールでは規模感が違うのか
「ンッ全然ッッ!!もうッ!!えらいことが起ころうとしています。頑張ります」
――その額はポンと払える?
「今のところ難しいので。本当に、あの、スポンサーさん?っていうんですか?全くルールとか知らないんですけど、出来れば大企業の方々!よろしくお願いします!募集してます!よろしくお願いします!!」
――仮に大コケしたら多大な負債を抱えることになる?
「そうですねえ。そうなったらどっかの道場の下に住みたいと思います。でもそうはならないように頑張ります!」
――全体の選手数としては何人くらいにオファーをかける予定か
「……30人?1クラスくらい呼びます!クラスっていろんな形があると思うんで、皆さんが想像されるくらいの1クラスを呼びたいと思います!」
一旦質疑応答が終了し、ウナギが文化放送プロレスについて言及。
「ちょっと両国のことはビックリなにも決まっていないんですが、両国に向けて、なんとですね。昨日文化放送のラジオ局で会見をさせていただいたんですけど、3月4日、文化放送プロレスを始めたいと思います。文化放送の浜松町徒歩1分のあのスタジオでプロレスの興行を一発目、執り行いたいと思いますので、そちらも皆さんぜひ日程を空けて待っていてください。ここからも繋がる両国国技館大会にしていきたいと思っています!」
――一般ファンはどうやって文化放送プロレスを見ればよいか
「後ほど決めます!でも普通に一般販売しますので、皆さんも来てください!」
――その大会はラジオ中継はされる?
「ちょっと中継は難しいので。でもちゃんとしたホールがあるので、そこで初の……厳密に言うと初じゃないんですけど、厳密に言うと興行のようなものが行われているんですけど、私がラジオでパーソナリティをやっているということもあってちゃんと社長からOKをもらったので。公式に文化放送プロレスを始めたいと思ってます」
最後にウナギからファンに向けてメッセージが贈られた。
「ファンの方というか、やっぱり夢は叶えるものだと思っています。すべてのことが叶うことが無いときもあるんですけど、でもやっぱり限りなく叶えるために、年齢もキャリアも関係ないということを、すべての人に見せていきたいと思っています。その始まりに、両国国技館がなるはずで、このあと東京ドームも待っているんじゃないでしょうか?と思っているので!皆さん一緒に、私の夢でもありますし、一緒に夢を叶えていって、すべての人の夢を叶えていける活力になる。そんな大会にしたいと思ってます!両国国技館、査定してやるよ!」
女子選手個人が両国国技館で自主興行を行うことは極めて稀な例であり、これが成功すればウナギが掲げる東京ドーム進出の夢も現実的なものになるかもしれない。
全財産をかけて裸一貫で臨む大一番。ウナギはショー・マスト・ゴー・オンの精神で駆け抜けていく。
『ウナギ絶好調』
日程:2025年4月26日(土)
開始:17:00
会場:東京都・両国国技館