GHC女子王座戦はマリーゴールドの1・3大田区総合体育館大会で初防衛戦決定!
14日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『Winter Wonderful Fight 2024』が開催。ミライサクがツインスター王座を防衛し、天麗皇希と後藤智香のGHC女子王座戦が決定した。
マリーゴールド・ツインスター王座(※タッグ王座)に君臨する【ミライサク】MIRAI&桜井麻衣の2人はスターダム時代に培った確かな実力で他タッグを寄せ付けない強さを見せ続けている。一度は不仲説なども囁かれたが、絆のファイトで醜聞を一蹴。若手にお小言を言いながらも背中で強さを見せる頼もしいチャンピオンとなっている。
そんなミライサクに挑戦名乗りを上げたのは、林下詩美&天麗皇希のタッグ。
詩美は9月まで行われたシングルリーグ戦で優勝を果たし、来年1月3日の大田区総合体育館で団体最高位のベルトであるワールド王座に挑戦が決定。しかし、優勝後の詩美は1月3日のことを少々口にするだけで新たな話題を一切作らず存在感が埋もれつつあった。
皇希はアクトレスガールズ時代からの盟友・後藤智香とのタッグ【tWin toWer】で1度ツインスター王座に挑戦しているが戴冠はならず。後藤が負傷による1ヶ月の欠場に入ることとなり、後藤の許可(?)が降りたことで憧れの詩美とのタッグを組んでツインスター王座へ挑戦することとなった。
パートナーを変えてすぐにツインスター王座に挑戦表明してきた皇希に対し、ミライサクは苛立ちをあらわに。“タッグとはなんぞや”を皇希に分からせることを宣言していた。
過去の実績やキャリアを鑑みると、4人の中では皇希が1人だけ格が落ちる形となっていた。しかし、皇希は今月11日にプロレスリングNOAHが創設したGHC女子王座の初代王座を戴冠。
他団体のシングル王座を獲得して来た皇希は4人の中で最もシングル戦線で結果を出した選手と言え、格が並ぶどころか頭一つ抜けたという見方も出来る。乗りに乗っている皇希がマリーゴールド内で下剋上を果たすのではないかと期待が集まっていた試合だ。
試合はミライサクが序盤から鉄壁のコンビネーションを見せて優位に進めていくが、詩美と皇希はそれぞれ“個”の力で対抗。皇希が捕まる展開が目立つも、詩美は過度に助けず皇希を信じて静観。皇希が自力で戻ってくると詩美が大爆発していくという一進一退の攻防が展開され、中盤までは拮抗状態を作り上げる。
終盤にはミライサクがさらに連携を強め、2vs1の盤面を作って優位状況を作ってじわじわと勝利に近付く。ミライサクが皇希に合体クロスアームSTOを狙うが、背後から詩美が迫って2人まとめてバックドロップ。皇希が必殺のアメジスト・バタフライを決めるもカウントは2。
皇希が次の攻め手を迷った隙を突き、MIRAI&桜井がダブルのバックドロップ。MIRAIが強烈なラリアットで詩美を排除する中、桜井が皇希にSTFからの裏STF。逃れようのない完璧な形で決まるも、ここで30分フルタイムドローを告げるゴング。王座規定によりミライサクの4度目の防衛が決定した。
試合後、皇希は「私はこのGHCのベルトをかけてどーしても闘いたい奴がいる」とパートナーの後藤を挑戦者に指名。2025年1月3日の大田区総合体育館でのタイトルマッチが決定。
また、桜井は青野未来の持つ純白のベルト(※ユナイテッド・ナショナル王座)に挑戦を表明したため、タッグ戦線はしばらく動くことはなさそうだ。
少なくとも今年一杯は動かないことが確定したGHC女子王座戦線の行方に期待したい。