“アフター・ジュリア問題”はMIRAIが解決?!悩める林下詩美へ「自分に限界作ってんじゃねーよ」と喝!

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 16日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『Dream✴STAR GP 2024』が開催された。

 『DREAM✴STAR GP 2024』はマリーゴールド初のシングルリーグ戦。DREAMリーグ、STARリーグの2ブロックに分かれ、全16選手が参戦。8月31日に開幕し、9月28日の最終戦まで全9大会に渡って全国を巡りながら激闘を展開していく。

 マリーゴールドは、旗揚げ当初から実力の面でも発信力の面でもジュリアが絶対的エースとして君臨してきた。そんなジュリアもWWEへ移籍し、現在はNXTでいきなり王座戦線に絡むなど大活躍中。まさに“世界に弾ける女”となった。

 一方で、マリーゴールド内では“アフター・ジュリア問題”が浮き彫りに。
 周囲が異口同音にエースと呼ぶ選手が所属内に存在せず、団体最高位とされる真紅のベルト(※マリーゴールド・ワールド王座)はフリーのSareeeが保持。エース候補としてよく名が挙がるのは、純白のベルト(※UN王座)を持つ青野未来、スターダム時代から実績を残してきた林下詩美やMIRAIといった面々だが、明確な序列は定まっていない群雄割拠状態にある。

 この日のメインイベントでは、STARリーグ公式戦として組まれた林下詩美vsMIRAIの一戦が実施。
 両者ともにこのリーグ戦で結果を残してSareeeの持つ真紅のベルト奪還を目論む2人の対決ではあるが、両者の間にはスターダム時代から続いているストーリーがある。

 2人の前回のシングル戦は、2022年3月27日のスターダム両国国技館大会。当時は詩美が赤いベルトこそ落としていたがトップ層に君臨しており、MIRAIはまだスターダムに来たばかりで花開いていない時代。
 胴絞めスリーパーで余裕のギブアップ勝利を奪った詩美は「まだまだ込める魂がブレまくってんじゃないの?」と余裕のコメント。対するMIRAIは「ギブアップ負け。自分自身にも負けたというか、自分の魂の限界を今日は全然超えることが出来なかった」と心の弱さを痛感した旨を明かしていた。

 時代も団体も変わり、現在はMIRAIがタッグ王者としてマリーゴールドを牽引する1人となり、詩美は戦績が振るわずスランプ気味な状態だ。


 試合は互いが積み上げて来たものを確認し合うかのようなじっくりとしたグラウンドレスリングに始まり、ショルダータックルのぶつかり合いから額をつけての睨み合い。
 MIRAIのバックドロップをスカした詩美がラリアットから胴絞めスリーパーを繰り出してかつての再現を狙うが、MIRAIは魂込めてロープブレイク。
 終盤には真っ向からのラリアット合戦が展開されていき、打ち勝った詩美がジャーマン・スープレックスから必殺のハイジャック・ボムの体勢へ。これを着地したMIRAIが左右のショートレンジ・ラリアットを連打し、ロープに飛んで渾身のラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。

 マイクを取ったMIRAIは「林下詩美、すげーすげー久しぶりのシングルマッチだったな。今は、複雑な気持ちだよ。林下詩美にやっと勝てたよ。けど、ここにいたのは、MIRAIが超えたかった100%の詩美じゃなかったよなぁ?林下詩美は、MIRAIの知ってる林下詩美は、そんなんじゃねーよな!林下詩美、自分に負けてんじゃねーよ。自分に限界作ってんじゃねーよ。その限界作ってんだったら、自分で越えてけよ。それが、お前に負けてから、MIRAIが学んだ事の1つだよ」とかつての試合後の言葉をなぞるような思いを叫ぶ。

 これを受けた詩美は「限界決めてるつもりもねーし、成長が止まったなんて思ってねーよ。でも、今日、負けたからそれが答えなのかもしれねーな。私は色々考えて、色々悩んだ事だってあったけど、プロレスで、このリングの上で、成長辞めた事なんてねーんだよ。MIRAIには、負けたくなかった絶対に。これで、超されたなんて思ってねーからな」と額を突き合わせての視殺戦を展開した。

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