ロッシー小川の“最推し”が純白のベルト防衛!推されなかった敗者は「ロッシー小川のアイコンを目指す」
14日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『Winter Wonderful Fight 2024』が開催。青野未来が翔月なつみを下してユナイテッド・ナショナル王座の3度目の防衛に成功した。
翔月は2012年1月にスターダム3期生としてプロレスラーデビュー。引退を経てアクトレスガールズでリング復帰を果たし、マリーゴールド旗揚げに合わせて移籍し “プロレスラー”として復帰。スーパーフライ級王座(※55kg以下の軽量級王座)の初代王者決定トーナメントを制して王座戴冠を果たし、無類の強さを発揮している。
翔月はマリーゴールドに存在する4種のベルトの総取りを宣言。より格上とされているユナイテッド・ナショナル王座(※純白のベルト)を持つ青野に挑戦を表明した。
リング上での前哨戦はさておき、記者会見などのリング外での場外戦で最も盛り上がっていたのはロッシー小川の“最推し”についての話題。
翔月はロッシー小川のX(旧Twitter)のアイコンが青野やハミングバードといった他選手とのツーショットであることに度々不満を述べており、自身とのツーショットに変更するよう要求。
本人以外にとっては別にどうでもいい話題を記者会見の場で幾度も持ち出す翔月に対し、青野は「アイコンにしてほしくてこのベルト狙ってるんですか?そんな気持ちでこのベルトが獲れるわけないし、私そんな人に渡したくない」と苛立った様子。
この試合はベルトを巡る闘いであると同時にロッシー小川の“最推し”の座を争う試合にもなるという絶対に負けられない試合。激しい嵐がコップの中で吹きすさんでいた。
互いに足技を得意とすることもあり、試合は序盤からローキックの蹴り合いなどで足の削り合いが展開。
青野が得意の39ロックを序盤から決めていくも、翔月は場外戦のさなかでエプロン上から場外へのダイビング・ダブルニードロップを決めるなど躍動。さらにマリーゴールドで初公開のファイヤーバード・スプラッシュを放っていくが、かわされて足から着地する形で自爆。
機動力を失った翔月に対し、青野は得意のパワーファイトで攻め立てる。翔月もラリアットを巻き取ってのキドクラッチなどで粘りを見せるが、青野がラリアット、タイガー・ドライバー、スタイルズ・クラッシュとフルコースをお見舞い。普段はスタイルズ・クラッシュが最上位技だが、青野は敢えてカバーに行かず新技のテキサスクローバー・ホールド。3カウントを奪うのではなく、ギブアップさせて勝つという完全勝利をもぎ取った。
3度目の防衛に成功した青野に対し、挑戦を表明したのは桜井麻衣。
桜井は、自らのデビュー戦の相手を務めてもらった過去を持つ青野を強く意識。今夏行われたシングルリーグ戦で両者の対戦では引き分けに終わっているため、王座をかけての完全決着戦を求めた形。両者の決戦は2025年1月3日の大田区総合体育館大会で行われることとなった。
一足先にバックステージに戻った翔月は、ギブアップ負けを喫したことへの強い無念を口にしながらも「自分はこれからもどんどんこの二冠を目指す。そして三冠、四冠、全部のタイトルを目指すことは変わりない。そのためにロッシー小川のアイコンを目指していたり、そのためにポスター(の写真を)デカくしてくれってお願いしたり、自分なりの、翔月なつみなりのアピールをこれからもして、自分と、ベルトと、価値を高めていくつもりです」と折れぬ心を見せつけた。
なお、今大会開始時点でのロッシーのXのアイコンは青野とのツーショット。翔月がロッシーのハートを射止められる日は訪れるのか。