「貴女にこのベルトはまだまだ遠いです」グラビアデビューも果たした20歳の美女王者が王座防衛を果たし女子プロレス界の未来を照らす!
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7日、東京都・新宿FACEにてマリーゴールド『New Years Golden Garden 2025』が開催。ビクトリア弓月が松井珠紗を下してスーパーフライ級王座(軽量級王座)の2度目の防衛に成功した。
弓月はスターダムで2023年11月にデビューし、その年の新人王を獲得するなどポテンシャルの高さを見せた期待の若手。
キャリア半年に満たない時期にマリーゴールド旗揚げに合流するなど胆力も高く、柔道をベースとした確かな実力にハイスピードファイトも駆使。キャリア2年目に入ったばかりとは思えない弓月の試合ぶりには業界著名人の誰もが太鼓判を押す。最近は『ヤンマガWeb』でグラビア特集が組まれるなどビジュアル面でも注目が集まりつつあり、リング内外で女子プロレス界を背負って立つことを期待される存在だ。
そんな弓月は王座創設当初からスーパーフライ級王座を狙い続けており、初代王者の翔月なつみと激しい抗争を展開。2度のフルタイムドローを経て今年1月の大田区総合体育館にてついに翔月を撃破。3度目の正直で悲願の王座戴冠を果たしていた。
弓月が2度目の防衛戦の相手として迎え撃ったのは松井珠紗。
松井もスーパーフライ級王座には創設時から強いこだわりを見せており、初代王者決定トーナメント決勝戦まで駒を進めていた実力者。実力や発信力ではトップクラスのはずなのに結果が出せないことに思い悩む松井にとって、スーパーフライ級戴冠は上に突き抜けていくために絶対に獲りたいベルトだ。
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試合は序盤から松井がヘアホイップ連発からフェイスロック、ストレッチ・マフラーと弓月のペースを乱しつつサブミッションでじわじわと削っていき、エプロンを使っての場外ハングマンDDTを見舞うなど優位展開を作っていく。
ダイビング・フットスタンプやマ・ツイカワイストラルなど大技で畳み掛けて必殺のMKDまで決めていくが、弓月はこれをカウント1で返して反撃の狼煙。勢い収まらぬ松井の猛攻をしのぎきり、鋭いトラースキック連打からジャーマン・スープレックス・ホールド、3連式ムーンサルト・プレスと必勝パターンに持ち込んで激勝。
残り11秒というギリギリの中で完璧な3カウント。初のシングル戦メインイベンター、しかも王座戦というプレッシャーを跳ね除けた弓月が2度目の防衛に成功した。
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試合後にはダーク・ウルフ軍を率いるCHIAKIがリングに上って弓月と対峙。
弓月も「なんだコラおい挑戦か?このベルトに挑戦か?」と身構えるものの、CHIAKIは不敵な笑みを浮かべながら松井を担いで拉致。松井が闇に堕ちてしまうのではないかという不安で場内からはどよめきが起こった。
気を取り直して大会を締めた弓月は「松井珠紗さん、貴女は最高の挑戦者でした。だけど、最高の挑戦者でもこのベルト、まだまだ貴女には遠いです」と突き放しつつ「みんなチャンスを待ってるだけじゃチャンスは訪れてこない。自分でチャンスは見つけに行くもんだと私は思ってます。だからもっともっとアピールしに来いよ。このベルト、どれくらいのやつが狙ってんだ?どんどん挑戦しに来い。私はその覚悟はできてる」と挑戦者候補たちに発破をかけた。