【試合詳細】9・20 マリーゴールド仙台大会 MIRAIvs天麗皇希 林下詩美vs翔月なつみ Sareee vs 松井珠紗 高橋奈七永vsCHIAKI 青野未来vs田中きずな 後藤智香vs野崎渚
『DREAM✴STAR GP2024』
日程:2024年9月20日(金)
開始:18:30
会場:宮城県・仙台PIT
観衆:203人
▼ハンディキャップマッチ 15分1本勝負
ビクトリア弓月/●石川奈青/南小桃
8分53秒 ドリル・ア・ホール・パイルドライバー→体固め
○ボジラ/マイラ・グレース
▼DREAMリーグ公式戦 15分1本勝負
●後藤智香【0勝5敗=0点】
8分6秒 ノアール・ランサー→片エビ固め
○野崎渚(フリー)【2勝1敗1分=5点】
▼STARリーグ公式戦 15分1本勝負
○青野未来【3勝1敗1分=7点】
9分2秒 ダブルアーム・スープレックス→片エビ固め
●田中きずな【0勝4敗=0点】
▼STARリーグ公式戦 15分1本勝負
○高橋奈七永【4勝1敗=8点】
6分25秒 ジャパニーズ・オーシャン・クインビー・ボム→体固め
●CHIAKI【1勝3敗=2点】
▼STARリーグ公式戦 15分1本勝負
○Sareee(フリー)【3勝0敗1分=7点】
9分16秒 ダブル・アームロック
●松井珠紗【0勝5敗=0点】
▼DREAMリーグ公式戦 15分1本勝負
○林下詩美【3勝2敗=6点】
9分18秒 マナバウアー
●翔月なつみ【1勝3敗1分=3点】
▼DREAMリーグ公式戦 15分1本勝負
●MIRAI【2勝1敗1分=5点】
12分3秒 ビッグブーツ→エビ固め
○天麗皇希【3勝1敗=6点】
皇希がMIRAIと真っ向勝負で激勝し10・7後楽園でツインスター挑戦決定!詩美が翔月に勝利し優勝に望みをつなぐ!『極悪女王』を見た奈七永がCHIAKIのヒール殺法を一蹴
第1試合
試合前に石川ら3人が握手を求めていくと、マイラは笑顔で応じようとする。しかし、ボジラがこれを阻止して「ダマレーッ!!」と日本語で叫んで追い払う。
ボジラと石川の対面でゴング。ロックアップで組み合った瞬間にボジラが突き飛ばして余裕のポーズ。再び組み合い、後ろに弓月と小桃が組み付いて3人体勢で頑張るが、それでもボジラは抜けない。ボジラは3人をコーナーに重ねて串刺しボディスプラッシュを放つが、弓月&小桃は回避して石川だけ被弾。さらにボジラが石川にスピアーを突き刺し、ボディスラムを狙うも石川がスモールパッケージ。小桃にタッチ。
小桃はボジラにドロップキック4連打も、ボジラは倒れず胸の埃を払うような仕草で余裕のポーズ。5発目を狙ったところでボジラがキャッチしてチョークスラム。小桃は必死のエルボー連打から組み付いてスタンド式の胴絞めスリーパーホールド。ボジラは自軍コーナーに叩きつけて外し、マイラにタッチ。
ボジラの高速ブレーンバスターからボジラがマイラをリフトアップスラムで小桃に投げ落とす。マイラは小桃をコーナーに振って串刺しバックエルボーから貫通ドロップキック。さらにブレーンバスターを狙うが、小桃がスモールパッケージで切り返してドロップキック。さらに飛びつき式DDTで追撃して弓月にタッチ。
弓月はマイラにドロップキックからエルボー合戦へ誘う。弓月がロープに飛ぶが、マイラがジャンピング・ラリアットで迎撃しフィッシャーマンズ・スクリュー。マイラがロープに飛ぶが、弓月がカウンターのドロップキックからダブルリスト・アームサルト。両者タッチ。
石川とボジラの対面。石川は真っ向からショルダータックル合戦を挑んでいくが、ボジラはビクともせず。石川は「ナメんな!」とエルボー連打からバックを取ってジャーマンを狙うフェイントから脇固め。そのまま三角絞めへと持ち込むが、ボジラが腕力だけで担ぎ上げてパワーボム。
ボジラはスイングネックブリーカーから串刺しスプラッシュ。2発目のスプラッシュをかわした石川がエプロンに逃れてロープを使ったスタナー。コーナーに上ってダイビング・クロスボディを発射も、ボジラがキャッチしてブロックバスター。石川が必死にバックを取ったところに弓月がドロップキックを合わせて合体ジャーマン。石川がロープに飛ぶが、ボジラがキャッチしてバーディクト。カットに来た弓月&小桃をダブルラリアットでなぎ倒し、ボジラが弓月を、マイラが小桃をハリケーン・ドライバーで同時に突き刺す競演。
石川はボジラにタチアガールを見舞うなど粘りに粘るが、ボジラがカウンターのラリアットでふっ飛ばしてからドリル・ア・ホール・パイルドライバーでぶっ刺して3カウントを奪った。
試合後にはDREAM✴STAR GPの入場式が行われ、全選手を代表して天麗皇希が挨拶を行った。
皇希「仙台PITにお越しの皆さん、こんばんは!8月末から始まったこのマリーゴールド初のシングルリーグ、間もなくクライマックスを迎えるんですけど、今日もまだまだ我々選手全員熱い闘いをしていきたいと思っています。なので、ここにいる皆さんで選手に熱い熱い熱いエールをたくさんよろしくお願いします!今日は仙台PITで最高の夜にしましょう!よろしくお願いします!」
第2試合
ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べが展開。必死に押していく後藤を野崎が余裕たっぷりにロープに押し込み、離れ際にニーリフトを連打。さらにストマック・ブロックを2連発といきなりの腹攻め一点集中。
腹部を押さえて立ち上がれない後藤に対し、野崎は容赦ないストンピングの雨あられ。後藤は「ナメんな!」とエルボー連打からショルダータックルも、野崎は薄笑いを崩さずサイドキックからビッグブート。ブチ切れた後藤が「ナメんなコノヤローッ!」と雄たけびを上げながらショルダータックルで吹っ飛ばす。
後藤はビッグブートからボディスラムを狙うが、野崎がニーリフト連打からスリーパーホールド。後藤はコーナーにぶつけて脱出するが、野崎がビッグブートからショットガン・ドロップキック。さらに串刺しビッグブートを発射するが、後藤がかわして串刺しラリアット、串刺しヒップアタック、ボディスラム、ヒップバッド連打と猛反撃。
後藤は510-Nを狙うが、野崎が背面着地してスリーパーホールド。反転させて大外刈りで倒してからドルミルへと持ち込むが、後藤は意識を手放しかけながらも必死のロープブレイク。
咳き込む後藤に対し、野崎は容赦なく腹を蹴り上げ、高速ブレーンバスターからザキゴェを狙う。その瞬間に後藤が組み付いてスモールパッケージ。ビッグブートをかわして飛行機投げから腕を取りながらのビッグブートを連打。野崎は敢えて真っ向から受けきり、側頭部へのトラースキックからノアール・ランサーを狙う。これをキャッチした後藤が510-Nで突き刺し、GCSを狙う。野崎は着地して後藤のラリアットをビッグブートで撃墜。後藤はメゲずにラリアットを見舞ってなぎ倒してロープに飛ぶ。
野崎はカウンターのビッグブートからランニング・ダブルニー。さらにノアール・ランサーを突き刺して3カウントを奪った。
<試合後コメント>
野崎渚
「前回ね、NØRIと悔しい15分ドローを経験して。今日はたとえ相手が格下の後藤智香だろうとガッツリ攻めて攻めて攻め続けるノザキ様で勝ち点2点取ることが出来ました。ちょっとね、後藤智香、前に……いつだったか3WAYかなんかで当たったことあるんだけど、あんときはホントに全くいい印象のない、『プロレスやる気あんのかな?』って思ってた選手だったんだけど、今日リーグ戦が進んでいい経験してんのかわからないけど、まあまあいいラリアット持ってたんじゃないの?ビッグブーツは私も使う技だから、まだまだ効かないよ。またいつか試合することを楽しみに。とりあえず明日、天麗皇希から勝ち点獲って、23日の後楽園ホールにつないで、さらに最終戦でMIRAIとの試合に勝って終わらせたいと思います。ありがとうございました」
後藤智香
「……残り3戦となって、勝ち点0。もう、どうなろうがなんだろうが、とにかくガムシャラに勝つことだけを考えて、ドローよりも絶対に勝ちたいって思いでこのリングに立ったんですけど……まだまだ、クソッ!勝てない!勝てない自分が本当に悔しいです。でも、残すは皇希、そして翔月なつみ!私は絶対にこの2人に勝ちます!『勝ちたいです』じゃなくて、絶対に勝ちます!だから、私は諦めないで闘うので、皆さんも最後まで応援よろしくお願いします!」
第3試合
試合前にきずなが握手を求めると、青野も快く両手で握り返す。
ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べ。青野が余裕を持って押し込み、クリーンブレイクから余裕の微笑みを向ける。再びロックアップで組み合い、今度はきずなが押し込んでエルボー連打。
リストロックの応酬となり、青野がヘッドロックからロープに飛んでドロップキック。カバーに入るも、きずながブリッジで抜けてロープに飛びランニングニー連打。青野はネックスプリングで軽快に跳ね起き、ヘアホイップを連発してからきずなをコーナーにぶら下げて腹部を蹴り上げる。さらに得意の串刺し低空ドロップキックからボディスラム、サッカーボールキック連打と猛攻。きずなは雄叫びを上げながら耐え抜くが、青野はロープに飛んでラリアットを狙う。きずなはジャンピング・ネックブリーカーで切り返し、鎌固めへ。
きずなは青野をロープにくくりつけて串刺しドロップキック。さらにフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、青野が振り払ってミドルキックからキャプチュード・ホールド。青野がエルボー合戦へと誘い込み、きずなの全力エルボーを真っ向から受け切る。青野がロープに飛んでラリアットを狙うが、きずなはキャッチして脇固めから腕十字、三角絞めと変形。青野はこれを持ち上げてバスターし、サッカーボールキックからミサイルキック。
青野がラリアットを放つが、きずなはドロップキックで迎撃して飛びつき式三角絞め。青野が必死にロープに逃れるも、きずなはフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドから引き込んで父譲りのHEATクラッチを繰り出すもカウントは2。
きずなはロープに飛ぶが、青野がカウンターのラリアットからスライディング・ラリアット。さらにバズソーキックを叩き込むもカウントは2。ならばと青野はダブルアーム・スープレックスで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
青野未来
「田中きずなに勝利。2点獲得して、勝ち点7。まだまだ優勝圏内にあるはず。私は絶対に優勝するんで。もうこの次、後楽園での桜井麻衣との対戦しか考えてない。桜井麻衣、私がシングルしたあのときの桜井麻衣とはどうやら今は違うようです。だから、桜井麻衣の成長、それは楽しみなんですけど、そんな『先輩として』なんて言ってられないので、とにかくなにがなんでも勝ちに行く!それだけです。桜井麻衣、必死で来いよ!」
田中きずな
「……今日、未来さんとの公式戦で、私は今日までに3回も負けちゃったから、残りの試合は絶対落としたくないって思ってたし、落とさないって思ってたし、でもまた負けちゃって……。もちろん負けたことはメッチャクチャ悔しいんですけど、勝敗以前に私にはダメなところがたくさんあって、欠場期間中、大好きなリングに上がれなくなって、そのときに『いつ上がれなくなるか分からない』『急にいつ目の前からプロレスが無くなっちゃうか分からないんだ』って思って、だから、復帰してから毎試合、1試合1試合、もちろん辞めることなんて考えてないけど、それでも1試合1試合悔いが残らないように全力でって思って挑んでるつもりなんですけど、ホントに最近……ホントにダメダメで。変わりたいって、強くなるって言ってるけど、口だけ、このままじゃ口だけになっちゃうから。自分にできることを見つけて1つ1つしっかり、明日もリーグ戦、Sareeeさんとのリーグ戦があるし、落ち込んでられないので気持ちを切り替えて、明日こそは絶対に勝ちにいきます。ありがとうございました」
第4試合
奈七永が入場中に観衆と「パーッション♪パーッション♪」と合唱している最中にCHIAKIがイスで殴りつけて奇襲。さらにCHIAKIは本部席からゴング用の木槌を奪って殴りつけ、自ら試合開始のゴングを鳴らす。
CHIAKIは花道に連れ込んでさらにイスで殴打。さらに奈七永のガウンを剥ぎながら入場ゲート内へ連行。中からCHIAKIがいたぶるような音が響く中、CHIAKIが奈七永のガウンを着て「パッショ~ン♪」とポーズを決めながら再登場。
ブチ切れた奈七永が「馬鹿にすんなよコノヤローッ!」とCHIAKIを蹴飛ばしてマウントエルボー連打。さらにショルダータックルでふっ飛ばし、じっくりとしたヘッドロック。CHIAKIは髪を掴んで脱出し、コーナーに叩きつけて顔面ウォッシュ。
奈七永は怒りの逆水平チョップ連打からショルダータックル。さらに串刺しラリアットを発射も、CHIAKIがエプロンに逃れて髪を掴みながらロープに顔面をこすりつける。奈七永は「バカタレッ!」とCHIAKIの顔面をターンバックルに叩きつけてからロープ越しのスリーパーホールド。CHIAKIが暴れて脱出した際に奈七永がレフェリーを突き飛ばす形となり、レフェリーが昏倒してしまう。
その隙にCHIAKIはイスを持ち込み、奈七永をぶん殴った上でイスを顔面をセットしてからのドロップキック。さらにCHIAKIは滞空時間の長いフィッシャーマン・バスターからコーナーに詰めて串刺しスピアー。2発目を狙ったところで奈七永がカウンターのラリアットを叩き込み、イクボムを見舞うもCHIAKIがカウントを叩くレフェリーの腕を掴んで妨害。
CHIAKIは顔面かきむしりからアイアンクロー。奈七永はビンタ連打で脱出するもCHIAKIがサミングからスモールパッケージ。CHIAKIが再びアイアンクローを狙った所で奈七永がファイナル・カット。さらにスライディングDからジャパニーズ・オーシャン・クインビー・ボムで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
高橋奈七永
「仙台パッション!CHIAKI!2回目のシングルだったけど……いやいやいや、NO!NO!NO!NO!昨日からNetflixで『極悪女王』始まってさぁ、1話だけだけど見ちゃったんだよ!あの極悪同盟、極悪なんだよ!全女のときにフォークでぶっ刺されたり、竹刀で顔面ぶっ叩かれたり、そういう経験してきたからさぁ、CHIAKIがヒールみたいなことやってっけどさぁ、真似事なんだよ!甘ちゃんなんだよ甘ちゃん!だからな、やるならもっと本気でやれ!そしたらこっちももっともっと本気出してやる!でも今日、リーグ戦結構佳境で大事なところだったからな。油断も出来なかったけど、また闘うの楽しみにしてるよ。おっしゃパッション!優勝までまっしぐら!」
CHIAKI
(※野崎の肩を借りながらふらふらと現れる)
「高橋奈七永ェ!俺はな、お前のパッション、実はな、大好きなんだよ。だから今日自分の手でパッションを潰したかったけど、まだ届かない。ただ、もうちょっとで届く!それは確信したから、だから……覚えとけよ、高橋奈七永。またな」
第5試合
ゴングが鳴るとともに松井が突っ込んでいってドロップキック3連撃。さらにロープに飛んでランニング・クロスボディを発射も、Sareeeがキャッチしてボディスラム。松井はブリッジで抜けてロープに飛び、アームドラッグ合戦を制してドロップキック。Sareeeも耐えてドロップキックで反撃する。Sareeeはストンピング連打からボディシザース。さらにサーフボード・ストレッチからストンピング連打。「どーしたオラ」と松井を見下ろす。
松井はエルボー連打も、Sareeeはボディスラムからヒザ裏へのストンピングを連打。リバース・インディアンズ・デスロックから鎌固めに捕らえ、「どーしたオラ!」と厳しくコーナーでグリグリと顔面を踏みつけてからヘアホイップ。
Sareeeが「もう1発!」とヘアホイップを放つも、松井が側転で着地してクロスボディ。さらに変形フィッシャーマンを狙う構えからスクールボーイに入り、ストレッチ・マフラーへ。さらに松井がコーナーに上って行くと、Sareeeは両手を広げながら待ち、敢えてミサイルキックを受けに行く。
両者足を止めてのエルボー合戦を展開し、Sareeeは好きなように打たせる余裕たっぷりの態度を崩さず。松井は意地のエルボー連打からカサドーラ・フットスタンプも、Sareeeもフットスタンプで反撃。松井もフットスタンプ連打でやり返していき、再びコーナーに上る。
今度はSareeeが追っていって雪崩式フィッシャーマン・バスターで叩きつけ、「終わり!」とコーナーに上ってダイビング・フットスタンプ。松井がカウント2で肩を上げるとSareeeは満足そうな顔を浮かべ、抵抗する松井を強引にぶっこ抜いてジャーマン・スープレックス。さらにロープ際で貫通ドロップキックを突き刺し、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドから裏投げの体勢へ。
松井はサムソンクラッチで切り返し、スライディング・クロスボディ、串刺しスライディング・クロスボディ、マ・ツイカワイストラルと決めるもカウントは2。ならばと松井はロープに飛んでエルボーを発射も、Sareeeがキャッチして脇固め。ロープをめがけて伸ばされたもう片方の腕も固めて変形ダブルチキンウイング・アームロックに捕らえてギブアップ勝利を奪った。
<試合後コメント>
Sareee
「勝ち点7点ということで!いやあ、いいんじゃないですか。順調に。ちょっとね、こないだ青野未来とドローしちゃったのは予想外?予定外だったんですけど、次、明日は田中きずな。そして、高橋奈七永、ボジラと続くので。私が必ずあと残りの試合全て勝利で優勝に勝ち進んでいきたいと思います。松井珠紗、最後の丸め込みは危なかったですね。色々研究してんだなとは思いましたけど、すべてが弱いね。技が弱すぎる。もっともっと鍛えないと上にはいけないんじゃないの?ただ速いだけでいいってわけじゃないんで、プロレスは。そのへんをもっともっとしっかり自分で学ぶべきじゃないかなと思います」
松井珠紗
「仙台PITでSareeeとのシングル、そしてリーグ5戦目、5連敗、勝ち点0。……なにが足りないのかな、なんて思うけど、なにもかも足りないんだなってことを今日改めて痛感しました。もっともっとSareeeを筆頭に、そうした強い、いわゆる強いと言われる選手たちと私はもっと対等に渡り合っていきたい。そう思ってます。まず次のリーグ戦、後楽園ホールで田中きずな。必ずここは下して、私の道を自分で作っていきたいと思います」
第6試合
ゴングが鳴ると両者ゆっくり距離を詰め、翔月がスクールボーイで転がしてロープに飛ぶ。詩美がショルダータックルで迎撃するも、翔月はすぐに立って向き合う。詩美が「来いよ」と誘ってエルボー合戦へと持ち込み、競り勝った翔月がニーリフトから串刺しランニング・ダブルニー。翔月は「まだだ!」とランニングニーから脇固めも、極まり切る前に詩美がロープへ。
翔月はショルダーアームブリーカーを連打し、腕へのミドルキックを狙う。振り払った詩美がラリアットを狙うも、翔月が巻き取って再び脇固め。今度はガッチリ決まり、詩美は苦悶の声を上げながらなんとかロープへ。
翔月はロープを使ったダブルニードロップから目まぐるしいロープワークで翻弄。飛びつき式DDTは詩美にキャッチされるが、そのままスタンド式の胴絞めフロントネックロックへ。詩美はこれをぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、スライディング・ラリアットで追撃。詩美は串刺しバックエルボーからドロップキック。続けてジャーマン・スープレックスを狙うが、翔月がクラッチを切って腕を蹴り上げ、卍固めへ。詩美はなんとかロープへ。
翔月はコーナーへの串刺しランニング・ダブルニーからフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらにコーナーに上っていくが、詩美が追いすがって雪崩式コウモリ吊り落としを狙う。翔月がコーナー上での卍固めに捕らえ、ダイビング・ダブルニーアタック。さらにローリング・ソバットを発射も、詩美がかわして渾身のエルボー。さらにハイキックをラリアットで撃ち落としてから全身を浴びせかけるようなラリアット。
詩美はコウモリ吊り落としから必殺のハイジャック・ボムを狙うが、翔月が回転エビ固めで切り返す。さらにコーナーからの飛びつき式DDTから逆打ちで叩きつけるもカウントは2。ならばと翔月はロープに飛ぶが、詩美が下からすくい上げてマナバウアーで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
林下詩美
「おしっ!これで6点、6点か!なつみさん、ずっと楽しみにしてたんですよ、シングルするの。絶対楽しいだろうなって思ってた。でも、あんな、あそこからあんなに動くなんてちょっと想定外だった。腕がメチャクチャ痛いけど、でも今日の2点はデカい!これで6点。残りも全部白星なら可能性はまだあるはず。おし!……おしっ!残りももちろん、全勝で!」
翔月なつみ
「……はぁ。3連敗。これで自分が決勝に行く望みは無くなったってことですかね?メチャクチャ悔しい!もっともっと林下詩美の熱いところ、そして自分のもっともっと熱いところを見せつける試合にしたかったんですけど。……あぁ、クソ。悔しい。だけど、もう決勝に行けなかったとしても、自分は残り2戦。MIRAI、そして後藤智香の2人をやっつけて、自分がスーパーフライ級のチャンピオンだってことをもっともっとみんなに見せつけていかないといけない。だから、残りも頑張ります。ありがとうございました」
第7試合
試合前に皇希が握手を求めると、MIRAIは少し迷ってから拒否。
ゴングが鳴ると、バックの取り合いからヘッドロックの奪い合い、グラウンドでの首の取り合いとじっくりとしたレスリング戦からクリーンブレイク。
ロックアップでの力比べとなり、僅差でMIRAIが押し勝つと離れ際に逆水平チョップ。皇希も即座にビッグブートで顔面を蹴りつけて反撃し、逆水平チョップとビッグブートの打ち合いに。MIRAIが連打でロープまで押し込んでダブルチョップで追撃。思わず場外に転がり出る皇希だったが、MIRAIは追っていってさらに逆水平チョップ。皇希もビッグブートでやり返し、観客席の中で打撃合戦のラウンド2が開始。MIRAIが「魂込めて行くぞ!」と怒涛の連打。皇希が場外でうずくまる中、MIRAIは余裕たっぷりにリングに戻る。
皇希がよろよろとリングに戻ると、MIRAIは「そんなもんかよ。打ってこい打ってこい!」と顔面を突き出す。皇希がビッグブートを連打してロープまで押し込み、串刺しビッグブートでMIRAIを場外に蹴落とす。皇希もすぐに追っていって観客席のド真ん中で打撃戦のラウンド3が開始。連打を受けたMIRAIはふらつきながらも「来いよオラッ!」と顔面を突き出してビッグブートを受けに行く。
場外カウント18で2人同時にリングに戻り、打撃戦のラウンド4。MIRAIがビッグブートをキャッチしてのドラゴンスクリューで制し、そのまま逆片エビ固め。MIRAIはさらに逆水平チョップ連打からミラマーレ・ショックを狙うが、皇希が暴れて着地。MIRAIがロープに飛ぶと、皇希はパワースラムで迎撃する。
皇希がロープに飛んで行くが、MIRAIも十字ロープワークで翻弄してラリアットを発射。皇希がビッグブートで撃墜してランニング・ビッグブートを顔面にクリーンヒット。そのまま変形バタフライロックで捕らえるも、MIRAIは足を伸ばしてロープへ。
皇希はロープに飛んでビッグブートを見舞っていくが、MIRAIがカウンターのラリアット。MIRAIはさらにラリアットを狙うが、皇希がスパインバスターで迎撃。MIRAIは雄叫びを上げながら即座に起きてラリアットで叩き伏せ、ミラマーレ・ショックを狙って旋回。皇希はこれを着地してバックドロップからビッグブート、ジャンピング・ビッグブートと畳み掛けて3カウントを奪った。
皇希「MIRAIにィーッ!勝ったぞォーッ!これでリーグ戦、3勝1敗。天麗皇希、リーグ戦優勝にちょっと近くなったんじゃないの?!そして今日、言いたいことがある。MIRAI、アンタの持つそのツインスターのタッグベルト、10月7日の後楽園ホール大会で挑戦させてください。いいですよね?」
MIRAI「……無理。無理無理無理無理。だって、今日桜井麻衣いないもん。桜井麻衣いないもん」
皇希「(※強引にマイクを奪って)おい、MIRAI!アンタさぁ、桜井麻衣がいないと後輩の挑戦表明も受け取れねぇのかッ?!そんな腑抜けたチャンピオンが持ってるベルト、私が獲ってもっと輝かせてやるよ!」
MIRAI「はい、カッチ~ン。……カメラこっち?(※WRESTLE UNIVERSEのカメラへ)ごめん、桜井麻衣、見てる?ごめん、負けちゃった。負けちゃったし、なんかこんなこと言ってくるからさ、ごめん、決めちゃうわ。10月7日、受けてやるよ!今日はたまたま3入っちゃったけど、足元すくわれたけど、このベルト絶対渡さねえからな?」
皇希「足元すくわれた?そりゃあそうでしょう。だってアンタ、ずっと天麗皇希のこと眼中に無かったでしょ?そうやって油断してっから3獲られんだよ!」
MIRAI「やっと、やっとクールの中の熱い気持ちが見えて来てんじゃねーの?10月7日、楽しみにしてるよ」
MIRAIが皇希の顔面にベルトを押し付けてから荒々しく去っていく。
皇希「というわけで!仙台PITにお越しの皆さん!改めましてこんばんは!10月7日、ベルト戦決まったし、ここは最後、天麗皇希が締めてもいいですか?!じゃあみんな、立とう!立って!そしたら私がシャイン・フォーエバー!って言ったら、今日一番デカい声でマリーゴールド!って叫んでください!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!ありがとうございました!」
<試合後コメント>
天麗皇希
「いやぁ、勝ちました。6点!天麗皇希が6点獲りました!いやぁ、いってぇホントに……メチャクチャ痛い。痛かったけど、私MIRAIとシングルずっとしたかったので、MIRAIの魂、今日受け取りました。10月7日、後楽園、ツインスターのベルト、この調子で獲りに行きます。明日も後楽園もまだリーグ戦あるんですけど、それも全部繋いで次はツインスターのベルトを巻いてこの仙台の地に戻ってきます。ありがとうございました!」
MIRAI
「天麗皇希に負けてしまいました。ブーツでアゴ、外れました。リーグ戦初の負け、すげーすげー悔しいけど、今日の試合、天麗皇希のクールの中の熱い部分が見えてたんじゃないの?もっとその魂だよ。それをもっとぶつけて来いよ!まあ今日負けたんですけど。このベルト、10月7日、桜井麻衣ごめん。決めちゃった。カチンと来て決めちゃった。でもそんときは必ず防衛して、このベルトは一生お前に渡さないからな」