東ハトが女子プロレスのスポンサーへ!キャラメルコーンで勝者も敗者も笑顔に!
20日、東京都・後楽園ホールにて『マリーゴールド旗揚げ戦 Marigold Fields Forever』が開催。第3試合ではCHIAKIとMIRAIのパワー対決が行われた。
マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって創設された新団体。
スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣(元:桜井まい)、ビクトリア弓月(元:弓月)の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンでスターダム『NEW BLOOD』で偽中野たむとしてプチブレイクした石川奈青が所属となることに。
さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、澄川菜摘(翔月なつみ)、松井珠紗、CHIAKI、皇希(天麗皇希)、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
加えて、元スターダム練習生の南小桃、元アイスリボンの南ゆうき、南とアイドルユニットを結成している咲村良子、咲村と同事務所の橘渚というグラドル3人が練習生として所属。さらに旗揚げ戦には“元祖グラレスラー”愛川ゆず季の来場も発表されるなどマリーゴールドは旗揚げ前から強大な勢力を持つ団体としてプロレス界の台風の目となっている。
この日の第3試合では、MIRAIvsCHIAKIのシングルマッチが実施。
MIRAIは2011年の岩手の復興プロレスや巌流島に被災者として招待され、当時10歳ながらそのプロレスを見てプロレスラーを目指した。その縁で出会った“初代タイガーマスク” 佐山サトルや新間寿と交流を続け、初代タイガーに背中を押される形で2019年5月に東京女子プロレスでデビュー。
2021年8月に東京女子を退団し、2022年1月にスターダムデビュー。2年連続のシンデレラ・トーナメント制覇やワンダー・オブ・スターダム王座(※白いベルト)戴冠など団体の中核を担う選手として活躍してきたが、ロッシーを追って今年3月末にスターダムを退団。マリーゴールド所属となった。
CHIAKIは2021年11月に旧体制下のアクトレスガールズ(Color‘s)でデビューしており、1ヶ月強のプロレスラーとしてのキャリアを持つ。
新体制アクトレス(アクトレスリング)では美しい筋肉を持つパワーファイターとして活躍し、2人を同時にアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げるなどの剛力を見せていた。
キャリアの大半を新体制アクトレスで過ごしてきたCHIAKIだが、「私は20数年間、ずっと太めの腕とか、発達したヒラメ筋とか、ちょっとデカ過ぎる足とか、ずっとコンプレックスにして生きてきました。『こんなに自分を生かせる場所があるんだ』と気付いて、プロレスに向き合うことを決めました。出会い方は特殊でしたが、自分の人生を変えてくれたプロレスと、これからも人生を歩んでいく」と“プロレスラー”として骨を埋める覚悟を語っていた。
試合が始まると互角のぶつかり合いを見せ、CHIAKIがスピアーを突き刺し得意のフィッシャーマンを狙っていく。しかし笑顔を絶やさないMIRAIがエルボーやチョップで削っていき、CHIAKIのムーンウルフやロコモーションフィッシャーマンズスープレックスも受け切ると、垂直落下式の変形デスバレードライバーからラリアットでなぎ倒し3カウント。終わってみればMIRAIの強さに圧倒される試合となった。
勝利したMIRAIには東ハトからお菓子の詰め合わせが勝利者賞として贈られ、リング上でキャラメルコーンを食べたMIRAIはCHIAKIにもおすそ分け。握手して健闘をたたえたMIRAIは「CHIAKI強かった。これからCHIAKIはパワーで行くのか、また違う引き出しを出してくるのかどうなのか、すごい楽しみな選手だなと思いました。自分が手応えのある技を決めても這い上がってくるので、それは体力があるのか気持ちなのかわからないですけど、すごい可能性を感じました」と高評価。
CHIAKIは「MIRAIさんの壁は高かったなというのが正直な思いです。でも、私は生きてきてずっと悔しさをバネにここまで這い上がってきたっていう自負があるので、これからもその気持ちを絶対忘れず、MIRAIさんだけじゃなくてもっと上の先輩とかを相手に堂々と闘えるように進んでいきたいと思います。最後のお菓子おすそ分けは嬉しかったです(笑)」と爽やかな笑顔でインタビューに応じた。
ヒールもベビーもこなせる新たなパワーファイターCHIAKIが、今後注目が集まるのは間違いない試合を見せた。