【試合詳細】6・2 マリーゴールド浜松大会 林下詩美&ビクトリア弓月vs青野未来&翔月なつみ MIRAI&桜井麻衣vsボジラ&ゼイダ・スティール 高橋奈七永vs松井珠紗 CHIAKIvs野崎渚 後藤智香vsマイラ・グレース
『Marigold Grand Opening Wars 2024』
日程:2024年6月2日(日)
開始:13:00
会場:静岡県・アクトシティ浜松
観衆:339人
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○後藤智香
7分15秒 GCS→片エビ固め
●マイラ・グレース
▼シングルマッチ 15分1本勝負
●CHIAKI
10分58秒 ドルミル
○野崎渚(フリー)
▼パッション注入マッチ シングルマッチ 15分1本勝負
○高橋奈七永
14分15秒 ナナラッカ→片エビ固め
●松井珠紗
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[ミライサク]○MIRAI/桜井麻衣
13分45秒 ミラマーレ
ボジラ/●ゼイダ・スティール
▼タッグマッチ 30分1本勝負
林下詩美/●ビクトリア弓月
13分5秒 ダブルアーム・スープレックス→片エビ固め
○青野未来/翔月なつみ
青野&翔月がマリーゴールド初メインで詩美&弓月に激勝!ミライサクが頭を使った闘いでボジラの連勝記録ストップ!奈七永が松井にパッション注入し「感動した」
オープニング
大平ひかるリングアナによる対戦カード発表が行われ、その後は右橈骨遠位端骨折によりしばらく欠場することとなったジュリアがリング上で挨拶を実施。オッキー沖田リングアナの合いの手とともに進行していく。
ジュリア「浜松にお越しの諸君、ごきげんようッ!ごきげんよォ~ッ!いいですねぇいいですねえ!マリーゴールド初の浜松大会、本日も欠場となってしまいましたけど、私は今日は客席から声を出して皆さんと盛り上がりたいと思っております」
オッキー「注目のカード、ジュリア選手のオススメのカードは」
ジュリア「ズバリ!パッション注入マッチ、大好きなんですよ!(笑)高橋奈七永とそれに対戦する選手がどんな戦いをするんだろうって、それを見るのが好きなんですけど、でもそれだといつも高橋奈七永に持っていかれちゃうじゃないですか?だから他の選手たち、誰が上がってくるのかなと個人的には楽しみにしてて。中でもメインのカード、詩美と青野未来が。昨日初対戦だったんだよね?ビックリしたんですよ、2人のぶつかり合いが。詩美は知ってたけど、『青野未来ってここまでやるんだ?!』って!それを皆さんにしっかり見ていただきたいなと。ものすごいんで!そしたらみんなものすごい声、拍手、上げていただけると選手はもっと頑張るかなと思います。皆さんでは第1試合から最後まで盛り上がる準備はできてますか~?!盛り上がる準備はできてますか~ッ?!ありがとうございます!それでは本日も、マリーゴールド、スタートッ!」
第1試合
後藤が「オネガイ、シマッス!」とカタコトで握手を求めると、マイラも「おねがいします」と握手に応じる。
ゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合いが展開。マイラがヘッドロックで捕らえるも、後藤は振り払ってショートレンジ・ラリアットを発射。マイラは前後開脚でしゃがんで回避し、エルボー&ソバット、足払いからの低空ドロップキックと連撃。
マイラはさらに619を発射も後藤がキャッチしてコーナーに叩きつけ、100cmの自慢のお尻で串刺しヒップアタックからマイラのツインテールをびよんびよんと弄り回す。さらに後藤が串刺しヒップアタックを放つも、マイラが回避してトラースキック。さらにエルボーを連打していくが、倒れず耐えた後藤が強烈なエルボー一発でマイラをダウンさせる。
後藤は「マイラ、カモンッ!」と凄むも、マイラは「NO~!」と命乞い。後藤は「アイム・ゴチカ!ヨロシクオネガイシマース!」とカタコトで挨拶しながら握手を求めるが、マイラはその手を握って引き寄せ、逆水平チョップを連打からダブルチョップ。怒りの後藤がビッグブートを発射も、マイラはキャッチして足払いをかけてから低空ドロップキック。
マイラは619からコーナーに上ってダイビング・ルー・テーズ・プレスを狙うが、後藤が追いすがって担ぎ上げてからジャイアント・スイングで10回転ぶん回す。後藤はさらにうつ伏せ状態でのジャイアント・スイングからフェイスバスター。さらに510-Nで叩きつけ、串刺しエルボーを放つも、かわしたマイラが串刺しエルボースマッシュからバックドロップ、フィッシャーマンズ・スクリューと連撃。
マイラは引き起こしてフォーフォンクロスを狙うが、後藤が丸め込みで切り返す。マイラはキックアウトして起き際にトラースキック。ロープに飛ぶが、キャッチした後藤がGCSで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
後藤智香
「デビュー3戦目!シングル!勝ったぞ~♪昨日は同じキャリアのビクトリアと。今日は初めての海外選手と闘って、とても実のある2連戦だったと思います。まだまだ未知な選手がたくさんいます。闘ったことのない選手、先輩方、闘いたい選手がいます。次回、後楽園ホール。私は誰と闘うのかわからないですけど、デカ女ナンバーワンはこの後藤智香だァ~ッ!皆様、お楽しみに!ご期待ください!」
第2試合
ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べを展開。野崎が押し勝つも、CHIAKIが即座にリバースして離れ際にエルボー。さらにヘアホイップを狙うが、「誰の髪の毛掴んでんだ!」と逆上した野崎がヘアホイップからナックル連打。野崎は髪を掴んで引き起こそうとするが、CHIAKIが手に噛みついて脱出し、お返しのヘアホイップ。
野崎も髪を掴み返し、コーナーに叩きつけてマシンガンダブルチョップ。さらにニーリフト連打からボディへのエルボーで怯ませてから変形キャメルクラッチ、ボーバックブリーカーと拷問していくが、CHIAKIはまたも手に噛みついて脱出。
怒った野崎は「これでも喰らえッ!」と顔面バーンを連発。コーナーに振って串刺しビッグブートを放つも、かわしたCHIAKIが串刺しスピアーから顔面ウォッシュ。さらにアイアンクローからアイアンクロー・スラムを狙うが、野崎がボディへのエルボーで怯ませてコブラツイスト。さらに貫通ビッグブートからおしゃれキックと連撃していき、「どうしたCHIAKIィッ!」と余裕の挑発。
CHIAKIはエルボー連打で根性を見せ、カウンターのパワースラムからさらにエルボーを連打。顔面への低空ドロップキックから側転ダブルニードロップを見舞い、アルゼンチン・バックブリーカー。野崎がスリーパーホールドで切り返すが、CHIAKIは強引に再び担いでムーンウルフ。さらにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙うが、振り払った野崎が顔面へのビッグブート。さらにスリーパーホールドから「今度こそ終わりだッ!」とドルミルに捕らえる。CHIAKIは長時間捕まりながらもなんとかロープに足をかける。
野崎はビールマンキックからザキゴェを発射も、かわしたCHIAKIがスクールボーイ。野崎の起き際にスピアーを突き刺すもカウントは2。ならばとCHIAKIはロープに飛ぶが、野崎がカウンターのビッグブートからザキゴェ。さらにノアール・ランサーから再びドルミルで捕らえると、ぐったりと力を失ったCHIAKIを見たレフェリーが慌てて試合を止めた。
ぐったりと寝転ぶCHIAKIに対し、野崎は背中をバッシバシ叩いて激励してから退場していった。
<試合後コメント>
CHIAKI
「野崎さんとのシングルマッチ、絶対に勝ちを見出す手段はあったはずなのに。それを自分が用意出来なかったっていう。悔しいです。悔しい悔しいって言うだけじゃダメなんで。もっともっと、まずは気持ちから勝っていきたいと思います。今はもうそれだけです。ありがとうございました」
第3試合
試合前に松井が「お願いします!」と握手を求めると、奈七永も「お願いしまァす!」と両手でガッチリ握手に応じる。
ゴングが鳴ると同時に松井が突っ込んでいってドロップキック。さらに2発目、3発目と叩き込むも奈七永は「まだだッ!」と両手を広げる。松井はエルボー連打も、奈七永はショルダータックル。松井はアームドラッグで反撃しつつドロップキックを見舞い、ついに奈七永にバンプを取らせる。
松井はヘアホイップを狙うが、怒った奈七永が「誰の髪の毛持ってんだよ!」と松井の髪を掴み返してヘアホイップ。さらに「クソ生意気な!」とビンタでバチバチしばきつつ顔面を踏みつける。松井が足に噛みついて脱出しようとすると、奈七永は容赦なくマットに顔面を叩きつける。
奈七永はボディシザースで絞り上げ、続けてサーフボード・ストレッチ、アルバトロスと拷問技を連発。松井がロープを掴んでも容赦なく顔面を踏みつけ続ける。
奈七永が「どうした!来いよ!」と両手を広げると、松井は「ナメんじゃねーぞ!」とエルボー猛連打。奈七永は強烈なエルボー一発でふっ飛ばし、顔面をグリグリと踏みつけてから袈裟固め。松井はこれをヘッドシザースで切り返すが、奈七永がさらに監獄固めで切り返し、アルバトロスから逆エビ固め。続けてコーナーに押し付けてマシンガンチョップと情け容赦なし。
奈七永は起死回生を狙う松井のブーメランアタックをかわして自爆させ、ショルダータックル。さらに松井のクロスボディをキャッチするも、松井が即座にDDTで切り返す機転を見せて一矢報いる。
反撃の狼煙を上げた松井は、カサドーラ・フットスタンプ連打から「投げるぞ奈七永ッ!」と変形フィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、奈七永が逆にブレーンバスター。さらにラリアットを放つも、松井が低空ドロップキックで迎撃してストレッチマフラー。ロープを掴んだ奈七永に串刺しスライディング・クロスボディを見舞い、コーナーに上ってミサイルキックで追撃し、ランニングニー。さらに松井が串刺しジャンピングニーを叩き込むも、奈七永は怯まずラリアット。
奈七永はカナディアン・フェイスバスターから足を固めながらのチンロック、アルバトロスと絞っていくも松井はなんとかロープブレイク。奈七永は挑発的に腹部を蹴り上げていくが、松井も意地のエルボー連打でパッションを見せる。奈七永は絶叫しながら強烈なエルボー一発でふっ飛ばし、松井の怒涛のエルボー連打を仁王立ちで受け止めた上で「アホンダラァッ!」とぶん殴る。尚も松井はエルボー連打も、奈七永は一発受けるごとに一歩ずつ前に出ていってロープ際まで追い詰める。
奈七永がラリアットを狙うも、松井はウラカン・ラナで切り返す。これを返した奈七永がバックドロップから冷蔵庫爆弾を投下するも、松井がかわして自爆させマ・ツイカワイストラル。これを2で返されると松井がコーナーに上っていくが、奈七永が追いすがって雪崩式ブレーンバスター。さらにラリアットを発射も、松井はカウンターのジャンピングニーで迎撃。しかし、奈七永は倒れず耐えて延髄切りからショートレンジ・ラリアット、ナナラッカと畳み掛けて3カウントを奪った。
奈七永がマイクを取り、いまだ起き上がれずにいる松井に語りかける。
奈七永「浜松ッ!パッショ~~~ンッ!ジュリア、もっと声出せよッ!浜松、初のマリーゴールド、こんなにたくさん集まってくれてありがとうございます!オイ、松井!リングではじめましてですな!旗揚げの会見、カード発表の会見のときに、松井のマイクに感動したんだよね。前の団体のキャリアとか全部捨ててマリーゴールドに来たって気持ち、それがさ、パッションもそうだけど言葉もすごい大事で。その覚悟がある選手なんだなって。そこで私からの目線が変わって。キャリアもまあまああるよね?6年くらいあるよね?今日のこの試合で捨てる覚悟、それってホントに心から出来てたのかな?って。振り返ってどうなのかな。今旗揚げして間もなくでわからないことはあるし、まだまだこれからだよ。1戦1戦が大事で、こうやって来てくださるお客さんの時間やお金をいただいて、そしてリングに上がるってことが本当に何より大切なことだと私は思ってて。松井はどう思う?」
松井「……今日、奈七永さんと試合させていただいて、奈七永さんスゴい怖いし、痛いし、しんどいし、メッチャ苦しいけど、あと怖いし……。でも、この感情に出会えて、本当に私は今幸せです。まだまだ足りないところばかりですけど、マリーゴールドに入ることが出来て本当に良かったと、改めて心から思いました。今までを捨てるとか、そういうのじゃなくて、ただ、今までの全てを全部このリングにぶつけてこそ、私のパッションだなと思いました!奈七永さん、これからも私にパッションを教えて下さい!よろしくお願いします!(※深々と座礼)」
奈七永「パッション軍団でも組むか……?まあそれは置いといて、私はこうやってパッション注入マッチをやっても、もうこっからは丁寧に優しく教えることなんてしねーからよ。今もしてないけど。悔しかったらどんどんどんどん食らいついてこい。食らいついてくる気持ちが本物だったら私はいつでも受け止める。人生は挑戦だ!オイ!私はまだまだ挑戦をやめずに上を目指す。だからこっからは勝負だから。分かったな。パッションで負けないぞ~ッ!ありがとうございましたッ!」
今度は奈七永から握手を求めると、松井は両手で握り返した後に深々と座礼してから先に退場していった。
<試合後コメント>
高橋奈七永
「浜松パッション!日に日にお客さんからのパッションの声が聞こえてきて、本当に私を奮い立たせてくれます。昨日大阪も最高だった。今日浜松、パッション注入マッチが続いているんですけど、誰彼構わずパッション注入するわけじゃねーからな?!やっぱ試合でぶつけてくる気持ちを一番に感じたいんで。それを感じられる相手だったらいくらでもパッションが出てくる。でもそうじゃなかったら出てこない。今日はパッション注入3戦目だけど、松井は一番技術だとか、プロレスのパッションだとかをもしかしたら一番感じたかもしれない。次が6月11日、詩美とのスペシャルパッション注入マッチなんで。そこでパッション注入だけど、注入してやるだけじゃなくて、私がこっからまだ上に行くんだぞってとこを見せるから。人生は挑戦だ!パッションッ!!」
松井珠紗
「本日マリーゴールド初浜松、そして初パッション注入マッチ。本当にありがとうございました。本当に、悔しいことばかりで。でもこういう悔しさは全部リングでまた奈七永さんにパッションとしてぶつけていこうと思います。これからもどうぞよろしくお願いします!」
第4試合
桜井とゼイダの対面でゴング。
ゼイダが笑顔で握手を求めていき、桜井が応じた瞬間にガットショット。さらにショルダータックルでぶつかって行くも桜井は倒れず。「ワンモアタイム!」とぶつかって行くも桜井は倒れず。これにはボジラが「カモーンッ!」と激怒の咆哮。
ゼイダが3発目で倒して投げキッスで観衆にアピールするも、桜井が髪を掴んで引き倒し、ショルダータックルでお返し。ヘアホイップでコーナーに叩きつけてから串刺しビッグブート、ブルドッギング・ヘッドロックと連撃してからパリ風おパラダイスロック。「この庶民外人がッ!」というありがたいお言葉から低空ドロップキックを見舞ってロープに飛ぶが、ゼイダがソバットで迎撃し、ギロチンドロップを発射。狙いが外れて顔面へのヒップドロップの形となり、桜井が顔面に大ダメージ。これを見逃さずにゼイダがネックブリーカードロップで頭部に追撃。焦れたボジラがコーナーからゼイダの背中を叩いて強引に試合権利を得る。ゼイダは不満を述べるも、ボジラが凄むと「アイムソーリー!」とすぐに退散。
ボジラはショルダータックルで場外までふっ飛ばし、桜井は全力ダッシュで逃げ出しつつ隙を突いてカサドーラを仕掛ける。しかし、ボジラは軽々キャッチしてフェイスバスター。さらにガッツリと体重を乗せるセントーンから串刺しボディスプラッシュ。「ワンモアタイム!」と2発目の串刺しボディスプラッシュを狙うが、桜井がエプロンに逃れて回避し、ロープを使ったスタナー。コーナーに上っていくも、ボジラがデッドリードライブからスピアーをぶっ刺す。
ボジラはロープに振ってラリアットを発射も、桜井が蜘蛛の巣のように絡みつき、ここにMIRAIがロケットパンチを合わせる合体攻撃。桜井がなんとか逃げ帰ってMIRAIにタッチ。
MIRAIはボジラに低空ドロップキックからスライディング・コンプリートショット。さらにMIRAIがボディスラムやジャーマンを狙うも、ボジラは腕力だけで振り払ってバックを取る。桜井が背後からのドロップキックで援護射撃し、2人でダブルブレーンバスターを狙うものの、ボジラが2人まとめてブレーンバスター。MIRAI&桜井が場外に逃れるも、ボジラはMIRAIをネック・ハンギング・ツリーで絞首刑に。ぐったりとするMIRAIをリングに放り込んでバックドロップ。さらにボジラが追撃しようとするも、今度はゼイダがコーナーから手を伸ばして勝手にタッチ。激昂するボジラに対し、ゼイダは「アイム・ストロ~ング♪」と自信をアピール。
ゼイダはMIRAIのヒザへのトラースキックから延髄切り、投げキッスからのトラースキックと連撃してからビッグブートを発射。MIRAIはこれをキャッチして変形ドラゴンスクリューからスライディング・コンプリートショット。MIRAIは串刺しラリアットからショルダータックル。ゼイダはカサドーラでの切り返しを狙うが、MIRAIがそのままキャッチしてSSコロンビアwithミケーレ。体固めに入るも、ボジラが入ってきてMIRAIにぶっこ抜きジャーマンを見舞う豪快なカット。ゼイダは串刺しジャンピングニーを見舞ってボジラにタッチ。
ボジラはMIRAIを肩車し、ゼイダへコーナーへ上がるよう命令。ゼイダがダイビング式のRKOを合わせる合体攻撃を見舞うと、桜井がカットして自身を犠牲にボジラを場外に排除。
ゼイダは顔面への低空ドロップキックからキルスイッチを狙うが、MIRAIがロープへプッシュ。すかさず桜井がエプロンに上がってきてロープスタナーを見舞い、MIRAIが脇固めで組み伏せる。ゼイダは悲鳴を上げながらもなんとかロープに足をかける。
MIRAIはバックドロップからラリアットで叩き伏せるも、ボジラが腰へのボディプレスを見舞うような形でカット。MIRAIが腰を押さえてしばらく動けなくなると、桜井が心配して寄り添う。2人が固まったのを見たボジラはスピアーで突っ込んでいくも、これはミライサクの作戦。2人でロープを引き下げてボジラを場外に排除する。
MIRAIがバックドロップを狙うが、ゼイダはスライディングDDTで切り返し、エルボー弾を発射。これをキャッチしたMIRAIが変形水車落としからミラマーレ。ゼイダは必死に逃げようとするもMIRAIが形を変えながらじっくり絞り上げていき、ゼイダがたまらずタップ。
自身が場外にいる間に試合が終わっていたことに気付いたボジラは、怒り狂ってゼイダにマウントナックルを連打。必死に止めに来た練習生の南小桃が投げっぱなしボディスラムでKOされてしまった。
その後、MIRAIがマイクを取る。
MIRAI「ミライサク!勝ちました~!小桃、小桃どこ行った?小桃、盛大にやられちゃったけど、デビューするってそういうことだぞっ!今日は桜井麻衣が隣りにいてくれて勝ちました。桜井麻衣、ありがとう!」
桜井「MIRAI、こちらこそありがとう!でも、今日マリーゴールドに出稼ぎに来た海外の獣を確保したのはこの私よッ!でもね、こんなのお安い御用よ♪あとはあの獣を手懐けるだけよ!」
MIRAI「でもアイツ悪いやつだよ」
桜井「手懐ければ最強になれるわよ?!私は手懐けようと思っておりますが……ボジラの大好物はなんなのかしら?!そういえば、貴女の大好物、餃子よね?今日は浜松餃子、食べに行きましょっ♪」
MIRAI「いいの?!」
桜井「あなたたち庶民はさわやかのハンバーグでも食べて帰りなさい!それじゃあごめんあそばせ♪」
<試合後コメント>
MIRAI&桜井麻衣
MIRAI「桜井麻衣と組んで、ミライサクで勝つことが出来ました!相手にはボジラがいましたが、今日は勝ったけどボジラから直接獲ったわけではないので、自分はまだまだ……(※桜井へ)なんか手懐けるとか言ってたけど、アイツは悪い奴だと思ってるんで、このヒーローがボジラを絶対に倒そうと思います!そして浜松!餃子!餃子!餃子を食べに行きます♪ハイッ!(※桜井に手を差し出す)」
桜井「行きましょうッ♪(※手をガッチリ握る)ボジラは悪い獣かもしれないけどね?それを私が更生させてみせますわっ。皆様期待していて頂戴。それでは餃子を食べに行きましょ?ごめんあそばせ」
MIRAI「イエ~イ♪ギョ~ザっ♪ギョ~ザっ♪」
ボジラ&ゼイダ・スティール
ボジラ「コイツだ!コイツのせいで私は負けたんだ!」
ゼイダ「貴女の無敗記録がちょっと台無しになったのは分かるけど、連勝記録よりも私の腕のほうが大事なんだけど?!」
ボジラ「あんなかわいこぶって負けて情けないとは思わないのか?!」
ゼイダ「分かった!分かったわよ!ロッシーと話し合いましょう!」
ボジラ「ロッシーとの会話なんて必要ない!もうお前と話すことも無い!(※ゼイダを画面外に突き飛ばす)ボジラには誰も必要ない!なぜなら私は最強無敵のボジラだから!私が最もデカく、最も強く、最も高みにいる存在!私に注目しろ。お前たちも知ることになる。デカさこそが正義だッ!」
第5試合
詩美と青野の対面でゴング。
組み合ってリストロックの応酬からヘッドロックの攻防。青野がハイキックを、詩美がラリアットを放つも互いに回避して距離を取る。
両者タッチすると、弓月が突っ込んでいってドロップキックを発射。翔月はこれをかわして自爆させ、足を取って逆エビ固め。弓月はロープに逃れるも、翔月は背中へのダブルニードロップで追撃し、ロープにくくりつけながら青野とのサンドイッチ式ミドルキックを連打。青野にタッチ。
青野は弓月にシュミット式バックブリーカーからキャメルクラッチ。そこへさらに翔月が弓月の顔面にトラースキック。青野がボディスラムで追撃して翔月にタッチ。
翔月はニーリフト連打から逆エビ固め。さらにロープに振って行くが、弓月がドロップキックで反撃しスワンダイブ式フェイスクラッシャー。詩美にタッチ。
詩美は翔月をショルダータックルで吹っ飛ばす。青野がカットに入って2人でトレイン攻撃を狙うが、詩美が翔月を担いで青野にぶつけ、2人にまとめて串刺しボディスプラッシュからショルダータックルで吹っ飛ばす。詩美はロープに飛んでラリアットを放つが、翔月がキャッチして脇固め。詩美が残るもう片方の腕で持ち上げてサイドバスターで叩きつけることで脱出し、アルゼンチン・バックブリーカー。翔月が十字架固めで切り返し、ランニングニーから高角度DDT。青野にタッチ。
青野は詩美に串刺しドロップキック。尻餅をついた詩美にさらに串刺し低空ドロップキックを見舞い、キャプチュード、サッカーボールキック。詩美が「来いよッ!」と挑発すると青野はサッカーボールキックを連打していき、エルボー合戦を挑んでいく。打ち勝った詩美がアルゼンチン・バックブリーカーも、青野が着地してショートレンジ・ラリアット。詩美もラリアットで迎撃して正面衝突が続いていき、ラリアットでの意地の張り合いに。青野が先に倒すも、詩美は雄たけびを上げながら飛び起きてラリアット2連撃。2人が大の字になる中、弓月が猛烈にタッチを要求。
弓月は青野にドロップキック3連撃からエルボー連打。青野がエルボーで反撃しようとすると弓月が払腰でカウンター。さらに2発目、3発目と払腰で叩きつけ、ダブルリスト・アームサルトを狙う。これを着地した青野がハイキック一閃。崩れ落ちた弓月に翔月がランニング・ダブルニーを見舞って追撃し、青野がスライディング・ラリアット。これを詩美がカットし、青野にアルゼンチン・バックブリーカーからのバックフリップを見舞ってアシスト。
弓月は青野にダブルリスト・アームサルトからロープに飛ぶが、青野がキャッチしてスイング式パワースラムで迎撃。青野はロープに振ってラリアットを狙うが、弓月がキャッチしてローリング・アロー。翔月がカウント2.9でカット。詩美が翔月をジャーマンで排除しようとするが、青野がハイキックでカット。ぐらついた詩美に翔月が延髄切りを見舞うと詩美もバタリと倒れ込む。
青野&翔月は弓月にサンドイッチ式ハイキック。さら2人同時にコーナーに上がり、翔月が詩美にダイビング・ダブルニードロップ、青野が弓月にミサイルキックを見舞う競演。さらに青野がバズソーキックからダブルアーム・スープレックスを決めて3カウントを奪った。
青野「浜松大会にお越しの皆様、ありがとうございます!マリーゴールドに来て、初メインで勝利しました!もう“元スターダム”とか“元アクトレスガールズ”とか、そんなん関係なくマリーゴールドのライバルとして競っていきたいと思います。色んなことにこれからも遠征に来るし、7月には両国国技館大会もあります。さらにさらに盛り上がっていく、ぶち上がっていくマリーゴールド、応援よろしくお願いします!それでは締めたいと思います」
青野&翔月「「シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!」」
<試合後コメント>
青野未来&翔月なつみ
青野「マリーゴールド、メインで初勝利しました。初めて勝って最後興行を締めることが出来ました。メチャクチャ嬉しいです。そして、昨日も闘った林下詩美。今日もメチャクチャ楽しかった。最高でした。昨日は私が先にラリアットで倒されたけど、今日は私が林下詩美を先に倒しました。これからメチャクチャいいライバルになれるんじゃないかとすごく楽しみです。そしてビクトリア弓月も初めて当たって、まだ新人なのに気迫もあるし威勢もいいし、これからマリーゴールドの明るい未来になるんじゃないかなと。それも楽しみです。そして、なつみさんが隣りにいたからこそ今日勝てたと思うので、また一緒に組みたいです。よろしくお願いします。ありがとうございました」
翔月「自分も浜松、ここでやるの初めてで、こうやってメイン飾らせていただいて、隣に青野未来がいるという安心感で無事に……まあ自分で勝利は出来なかったけど、やっぱり連携っていうのは自分たちがずっとやって来て上だと思ってるから、そこで負けたくなかった。なんせ新人がいるから、そこで負けたくないって気持ちが一番だったからこうやってまた組んで一緒に勝つことが出来て、浜松の皆さんにハイタッチして帰ることが出来て本当に楽しかったです。今は林下詩美vs青野未来みたいな感じになってますけど、自分も全然引き下がるつもりはないんで。ブランクがあったから、これからもっと鍛え直して、早くトップ戦線に食い込めるようにこれから頑張っていきたいと思います。次も楽しみですね、後楽園!」
青野「はい!後楽園ですね!」
翔月「もうぶち上がったんじゃないですか、後楽園に向けて。どんなカードが来ても自分たちが勝つと思うんで、頑張っていきましょう!マリーゴールドのトップは私たちです!」
青野「はいっ!」
翔月「頑張るぞ!ありがとうございました!」
林下詩美&ビクトリア弓月
弓月「……すみません、私が負けてしまいました。旗揚げ戦から今まで、まだ1度も勝ててない状況で。ずっと負け続けて、今日もメインで、しかもこの自分よりキャリアが遥かに上の先輩の中に自分のような新人が入って、もっとガツガツ行かなきゃいけなかったのにあんなふうに負けてしまって、とても悔しいです。でも私は常に上を目指しているし、まだまだ成長していくので、皆さん私の成長を見守っていてください。お楽しみに。ありがとうございました」
詩美「今日は昨日に引き続き自分は青野未来さんと当たれて、あんなキレイな顔してあんなバチバチしてるなんて、なんかすごいグッと来たよ。すごいいいよ。すごい刺激を感じてる。マリーゴールドに私が期待してた刺激が今ここにあるんだなって感じてます。貴女とのぶつかり合い、すごく楽しい。また次もやりましょうよ。そしてなつみさんの巧みな技にもかからないようにちょっと考えて行動しないといけないなと思います。そして今日浜松。静岡は私の一応生まれた場所でもあるんで、今日私が締められなかったこの借りはデカいからな?よく覚えとけよ。弓月も成長して、負けが当たり前にならないように。成長期だからね。まだまだ進化を止めずに、次は勝とう!」
弓月「はい!よろしくお願いします!」