「やっとスタート地点に立てた」170cm超えの美人女優2人がデビュー戦で鮮烈勝利!
20日、東京都・後楽園ホールにて『マリーゴールド旗揚げ戦 Marigold Fields Forever』が開催。天麗皇希&後藤智香がプロレスデビュー戦で勝利を飾った。
マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって創設された新団体。
スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣(元:桜井まい)、ビクトリア弓月(元:弓月)の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンでスターダム『NEW BLOOD』で偽中野たむとしてプチブレイクした石川奈青が所属となることに。
さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、澄川菜摘(翔月なつみ)、松井珠紗、CHIAKI、皇希(天麗皇希)、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
アクトレスガールズは、2015年に“女優によるプロレス団体”をコンセプトに活動を開始。
その独特な世界観を大切にしてきたが、活動を重ねる内にほぼ全ての女子団体へと選手が出場し、他団体のストーリーも持ち込まれる“普通のプロレス団体”の1つになっていった。
これを由しとしなかった団体側は思い切った方針転換を実施。2021年末を以てプロレス団体としての活動を終了し、“アクションシーンにプロレスを取り入れたフルコンタクトアクションのエンターテインメント舞台”である『アクトリング』にその活動を絞った。
しかし、2022年2月からは団体側が後に“プロレス”と説明を付ける『アクトレスリング』が始動。プロレスとアクトレスリングには根本から成り立ちが異なる明確な差異が存在するものの、その複雑なコンセプトを理解していない人間の目には“普通のプロレス団体”に映ってしまう活動内容となっている。
そんなアクトレスリング内では一部選手から「本格的にプロレスをしたい」という声が上がり始め、プロレス団体化を防ぎたい団体首脳陣と不和が生じてしまう。団体側と選手側は交渉を重ねたとのことだが、双方納得する着地点には至らず決裂。結果的に風香Pと6選手がアクトレスを飛び出してマリーゴールドに合流する形となった。
この日のセミファイナルでは、翔月なつみ&松井珠紗vs天麗皇希&後藤智香のタッグマッチが実施。
翔月は元スターダムの選手であり、松井も旧体制アクトレスでは女子プロ界のトップを獲ることを嘱望されていた選手。この2人は既にプロレスファンから信頼を勝ち取っており、この試合ではこれがデビュー戦となる皇希&後藤に自ずと注目が集まった。
皇希は男装アイドルや舞台俳優として活動し、2022年2月の現体制アクトレスガールズ旗揚げ日にプロレスデビュー。170cmの長身から繰り出されるダイナミックな闘いで若手エースとして将来を有望視されていた。
マリーゴールドでもその天性の華で入団時から注目を集めており、ポートレートも皇希だけ別バージョンを用意されるなど団体側の期待も最も高いと言える選手だ。
後藤は173cmの長身を持つグラビアアイドルであり、桜井麻衣と同じく『ミスFLASH2022』のファイナリストに残っていた。アクトレスで2022年8月にデビューしてからは翔月率いる【The Royal】に所属し、皇希とのタッグチーム“ロイヤルツインタワー”で活躍。
マリーゴールド入団後には、名前を覚えてもらうための必死過ぎるアピールが全て空回りするポンコツぶりで人気を獲得。元々注目度ナンバーワンであった皇希と並び、アクトレス出身選手で最も期待を集める存在となった。
試合は、序盤こそプロレス経験値の高い翔月&松井が洗練されたスピーディなファイトで新人2人を圧倒。
しかし、ボコボコにされていた後藤のド根性&馬鹿力が大爆発し、翔月をジャイアント・スイングで豪快にぶん回して逆転の狼煙。皇希も長い脚を活かしたビッグブートや、カナディアン・ハンマーなど高さを生かした豪快技でガンガン攻め込む。
皇希&後藤は松井を高々と掲げ上げてリフトアップスラムで叩きつけ、最後は皇希が必殺のアメジスト・バタフライ(※旋回式ダイビング・ボディプレス)を決めて松井から金星を挙げた。
バックステージに戻った皇希は「前の団体からツインタワーって名前の通りでかい二人でずっと組んでやってきて、またこの二人で一緒にできたことはすごく嬉しくて。直属の先輩だった菜摘さん松井さんとデビュー戦をやらせてもらえた事が私はすごく素敵な場所を用意していただけたなと思いました。やっとスタート地点に立てたので、もっともっと、こっから頑張ります!」と満面の笑み。
後藤も感極まった様子で大喜びし、「私の得意技はジャイアントスイング!どんなところからでも捕まえて、ぶん回していきたいと思います!見ててください!」とその脳筋ぶりを見せつけた。