【インタビュー】「目バキバキで二冠王になります!」マリーゴールド初代ユナイテッド・ナショナル王者、青野未来選手インタビュー!
7.13両国国技館大会でMIRAI、ボジラという激闘二連戦を制し、見事初代ユナイテッド・ナショナル(UN)王座を戴冠した青野未来。ボロボロになりながらもプロレス人生最高の日と語った心境と今後についてお聞きしました!
――まずは初代UN王座戴冠、おめでとうございます!「やったー!」っていう写真がもう(笑)
「ありがとうございます。ほんとに嬉しかったです!すごい試練だったので自分の中では。『絶対欲しい!』っていう気持ちが強かったので心からの「やったー」です(ニコ)」
――ぱあーっと明るい顔になってましたね。やり遂げた感というか。
「ほんとですか?無意識ですね、気持ちだけで立ち上がってたんだと思います。」
――強烈な二連戦でしたが振り返っていかがですか。
「今までで一番過酷だったと思います。あんなの経験したことなかったので。まずMIRAIとの対戦、本当にその時はもうMIARAIのことしか考えてなくて。ベルト=MIRAIぐらいに。あそこで勝った時に、スゴイもうアドレナリン出まくってたと思うんですよ、多分。後から見たら、目なんかバキバキでしたし(笑)」
――エンドルフィンマシーンですよ(笑)(刃牙でもプリンスでもお好きな方をイメージしてください)
「なんかでもすごく集中はずっとできてたと思います。まずMIRAIに勝った喜びと、今までドロー・ドロー・ドローの3連続でめっちゃ悔しさ貯まりまくってたので、フラストレーションがバンっと。嬉しかったですね。次に進めるっていう喜びと。」
――新木場(二回目の対戦)にいた知人から「すごく良かった!でもまたドローだった!」って連絡来ました。場外でのラリアットの打ち合いがすごく良かったと。
「普通、場外でラリアットの打ち合いなんてやりたくないですよね。でも倒れないんですよ。私も倒れたくないし。いやでも2回目に「また?」みたいな感じの空気、3回目で「おいおーい!」みたいな空気を私は感じちゃったので、応援して下さる方にはすみませんと思いながら(汗)」
――両国大会に向けた記者会見では「『MIRAIに喰らいついてる青野、やるじゃん』っていう声がめちゃくちゃ悔しい!」とおっしゃってました。
「最初の試合で言われて、だんだんそういう声がもっと聞こえるようになってきて。めっちゃ悔しかったですね。しょうがないんです、自分が今まで知られてないっていうところとか。それが評価なんだなっていう理解もありつつ、めっちゃ悔しくて。」
――でも「MIRAI何やってんだ!」っていう声は少なくて「青野やるじゃん」が多かったってことはみんな実は認めてるってことだと思います。
「その点はありがたいですね。」
――対戦してて相手の力量を感じる点とか、ここで勝ち切れるって感じたりはありますか。
「ありますね。マリーゴールドに来てからしか戦ったことがない選手なので、結構新鮮なことも多いし、「ここでこういうことしてくるんだ!」とか、しぶとさとか。15分と5分延長、計20分って最初は短いとも思ってなかったんですけど、もうMIRAIとだと時間が足りない。でもそこで決めなきゃいけない、じゃあどうすればいいんだっていう、なんか今までの自分じゃ駄目だと思ったし、その3試合の中でいろんなMIRAIを見たし、自分も引き出しじゃないですけど新しい自分を見つけられたんじゃないかなとは思います。感情の部分でもやっぱりそうです。」
――新しい技とかじゃなく感情が揺さぶられてるのは良い試合だった証拠ですね。何か勝ちを狙うというよりやられたらやり返すという感情をぶつけ合った感が。
「ラリアットの打ち合いなんかだと、意地のぶつかり合いみたいになってました。私小柄なので全身で行かないといけないし。」
――我慢が切れた方が負けというか。
「ほんとそうだったと思います。諦めるじゃないけどちょっとでもくじけた方が、ちょっとでも心が折れた方が負けるなと思って。何ていうか、心を続かせるのも結構大変でしたね(しみじみ)」
――決着はスタイルズクラッシュでした。旗揚げ戦の決着もスタイルズクラッシュで、フィニッシュに使おうと選んだ理由は?
「最初は風香さんに「コレいいんじゃない?」って言われて見てみたら「あ!、カッコイイ!」と思って(笑)。やってくうちにお客さんからの反応がすごく良くて『この技ってすごく愛されてるんだな』って感じて、『よし磨いて行こう!』って思いました。」
――ご自身では体験(技を喰らった)されたことはあるんですか?
「無いです、イヤです(キッパリ)。でも風香さんにはほんと感謝です。この場を借りてありがとうございます(笑)」
――そしてボジラ選手との初代王者決定戦、すぐでしたね。「休ましたれよ!」ぐらい(笑)
「そんなヤジみたいなの聞こえてきましたね。あ、優しいなって(笑)。でも、今思うとあの形が良かったなと思うんです。アドレナリン出まくりで目バキバキ状態でしたから(笑)、集中力も切れないし『この熱を持ったまま行きたい』って思いましたね。試合前は『勝ったら連続か~』というのは考えないようにしてたぐらいだったので。」
――選手にとってはむしろ間が空かない方がいいんですかね?
「いや、どうだろう。冷静に考えたら間空けてもらって、何なら別の日がいいんですけど(笑)。今までなかったです、あの感情。ゾーンじゃないですけどグッと集中できたんです。ここだ!これだ!っていう想いもあったんで。」
――しかもあのサイズであの重さで、かつ元気な状態でぶっ飛ばしに来るボジラ。
「『あ、ミサイルキックなんてするんだ』とかほんとビックリしちゃって(笑)。『あ、コーナー上った』と思ったら次の瞬間ふっ飛ばされちゃって(笑)」
――冷静に観察できてたってことはゾーンに入ってたかもしれません。身長差20数センチ、体重差も40キロ近い。それが降ってくるのは恐怖ですね。
「最近93キロってコールされてるんですよ。『あれ?増えてる』と思ってたのがそのまま降ってきました。デカくて飛べるっていうのがもう(汗)」
――防戦一方になるところもありましたが、何とか押さえ込みましたね。
「まあもともとパワーで対抗しようとは思ってなかったので。逆転の丸め込みか、それか足狙いでって思ってました。最後の切り返し、もう体ごと行かなきゃって思いながら、手がマットに届くか届かないかのギリギリのサイズでなんとか収まりました。必死でした、ほんとに。」
――さて、タッグトーナメントも開幕、更にはシングルリーグ戦も控えています。
「タッグトーナメント、私達のチーム※は初代チャンピオンどうしのタッグですから、この二人で負けちゃったらどうしようってことじゃないですか。チャンピオンとしての戦いを見せつつ初代二冠王目指します。初代シングル、初代タッグの二冠王、凄くイイですよね?また目バキバキで獲ります!」
※青野未来&翔月なつみ組:ユナイテッド・ナショナル王者&スーパーフライ級王者組となる
――戦ってみたいチーム、シングルで当たってみたい選手は?
「やっぱりアクトレスの時から見てたツインタワー(天麗皇希&後藤智香組)の二人が、今ここでプロレスラーとしてどう変わったのか、やってみたいですね。智香なんてめちゃくちゃ成長してます。ジャイアントスイングを「こうやってやるんだよ」って教えたりしても「できないです~(泣)」って。でもキャラだけじゃなくしっかりしてきました。初戦で当たる弓月&きずな組ってマリーゴールドの未来って感じがして素敵なタッグだと思いますよね。勢いはあると思うのでスゴイ楽しみです。あの二人がマリーゴールドの未来って感じがするじゃないですか。素敵なタッグだなと思いますね。」
――じゃあもう潰して潰して「さあ這い上がってきなさいよ」って(笑)
「ふふふ。そこを越えてきた時が面白いですよね。シングルだとやっぱりジュリアさん。でも時間がもうって言いますしやりたいですね。旗揚げしてからも楽しみにしてたんですけど、欠場で出来なくなっちゃってやっと復帰したけど時間がない。早くシングル戦いたいです。」
――では最後にファンの皆様にメッセージを!
「私、プロレスラーになって今までの中では一番旬と言うか絶好調なんですよ。今注目してもらえてる期間でもあるし、そこでもっとやってやろうっていう、気持ち的にも一番高ぶってるし。シングル・タッグの二冠も獲れるタイミングに来てる。波に乗ってる熱い青野未来を見に来て欲しいです。マリーゴールド自体もベルトが新設されてドラマティックになっていくと思います。今のマリーゴールド、見逃さないで欲しいです!」
編集後記
収録日(7月19日)の翌日、7月20日新木場大会でその天麗皇希、後藤智香の二人が青野のベルトに挑戦表明!しかも7月30日後楽園ホール大会ではタッグで激突!ますます楽しみになってきました!
『MARIGOLD Summer Gold Shine 2024』
日時:7月30日(火)
開始:18:30
場所:東京・後楽園ホール
チケットはこちら
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=51292
▼初代ツインスター王座決定戦
青野未来/翔月なつみvs天麗皇希/後藤智香の勝者
vs
MIRAI/桜井麻衣vs野崎渚(フリー)/CHIAKIの勝者
◆スペシャル6人タッグマッチ
Sareee/ジュリア/瀬戸レア
vs
林下詩美/ビクトリア弓月/田中きずな
▼パッション注入スペシャル
高橋奈七永
vs
ボジラ
▼初代ツインスター王座決定戦 準決勝
青野未来/翔月なつみ
vs
天麗皇希/後藤智香
▼初代ツインスター王座決定戦 準決勝
MIRAI/桜井麻衣
vs
野崎渚(フリー)/CHIAKI
▼5WAYマッチ
松井珠紗
vs
石川奈青
vs
南小桃
vs
マイラ・グレース
vs
ゼイダ・スティール