「マリーゴールドに対する愛は誰よりも強い」旗揚げから皆勤賞の青野未来が愛の力でDREAM✴STAR GP初優勝!

14日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『DREAM✴︎STAR GP 2025』が開催。青野未来がDREAM✴STAR GP初優勝を果たした。
『DREAM✴STAR GP』はマリーゴールドが昨年より開催しているシングルリーグ戦。DREAMリーグ、STARリーグの2ブロックに分かれ、全16選手が参戦。8月2日の大阪大会より開幕し、この日の優勝決定戦まで約1ヶ月半に渡って全国を駆け抜けて来た。
DREAMリーグは、林下詩美&ビクトリア弓月が9点で首位タイ、岩谷麻優が8点で追うという状況。この日の公式戦で弓月が岩谷に勝利すれば、詩美との直接対決で勝利している弓月がその時点で決勝進出決定。弓月が引き分け以下で、詩美が勝利すれば詩美が決勝進出。岩谷が勝利したうえで詩美が敗れれば岩谷が決勝進出という混沌とした状況。
一方のSTARリーグは桜井麻衣と青野未来に絞られており、この日の直接対決の結果で決勝戦進出選手が決まる。
第4試合で行われた桜井と青野の一戦は、互いに得意とする足攻めの応酬に。中盤までは桜井が優位に試合を運んでいたが、桜井が雪崩式フランケンシュタイナーを狙ったところを青野が雪崩式スタイルズ・クラッシュで切り返して大逆転。粘る桜井がSTFを決めるも、青野が掟破りのSTFで反撃。意地がある桜井もギブアップせず耐え抜き、15分フルタイムドローの決着に。桜井が9点、青野が10点で終了したため青野の決勝戦進出が決定。
第6試合で行われた岩谷と弓月の一戦は、まさかの岩谷の奇襲に始まり、“怖い岩谷”の一面を出して苛烈に攻め立てていく。防戦一方の弓月であったが、カウンターのトラースキックを的確に決めてクロスアーム式ジャーマンや羽折り固め式の変形クロスフェイスで岩谷を追い込む。岩谷もゾンビのごとく立ち上がってムーンサルト・プレスを放つが、弓月が被弾しながらも下から組み付いてクロスフェイス。ラスト10秒となると自ら解除してブルーサンダー・ボムからビクトリー・シューティングを決めるが、カバーに入った瞬間に15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。
その後の詩美vs皇希の一戦では、皇希が場外戦を優位に運んだうえでリングに戻ろうとする詩美をビッグブーツで蹴落としたことでリングアウト勝ち。弓月の決勝戦進出が決まった。
今年のDREAM✴STAR決勝戦は、青野未来vsビクトリア弓月の組み合わせに。ともに1試合目で15分フルタイムドローの試合を闘ったあとの2試合目であり、消耗度的な条件はほぼ互角。

試合が始まると、青野はローキックやサッカーボールキックといった足技で攻め立て、場外戦に持ち込もうとする弓月にエプロン上でのスタイルズ・クラッシュという序盤から荒業を繰り出していく。
劣勢を強いられた弓月だったがスピード感あふれるファイトで巻き返し、ミスティカ式クロスフェイスやローリング・アローといったトリッキーな攻撃で翻弄。クロスアーム式ジャーマンから必殺のビクトリー・シューティングを放つが、これを回避した青野がバズソーキック。さらにタイガー・ドライバーからスタイルズ・クラッシュを決め、最後は高橋奈七永から継承したワンセコンドEXで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後にはDREAM✴STAR GP 2025の表彰式が行われた。

<優勝>青野未来
<準優勝>ビクトリア弓月
<DREAMリーグベストマッチ>ビクトリア弓月vs岩谷麻優(9月14日 後楽園ホール)
<STARリーグベストマッチ>桜井麻衣vsMIRAI(8月30日 後楽園ホール)
<殊勲賞>天麗皇希
<技能賞>松井珠紗
<敢闘賞>後藤智香
その後、青野は詩美の持つ真紅のベルトに、弓月は桜井が持つ純白のベルトへ挑戦表明。この二大王座戦は10月26日の両国国技館大会にて行われる見込みだ。

バックステージに戻った青野は、優勝出来た理由として「やっぱりこのマリーゴールドを愛する気持ちが一番だと思ってます。旗揚げから皆勤で出場し続けて、誰よりもこのリングに上っている。だから私はこのマリーゴールドに対する愛は誰よりも強いと自負しています。このマリーゴールドに対する愛をもっともっとでっかくして、10月26日の両国国技館で輝きたいと私は思っているので、まずはそこに向かってまたさらにマリーゴールド愛を強く強く、そして自分自身をもっと強くしていきたいと思います」と語り真紅のベルト戴冠に向けて闘志を燃やした。