【試合詳細】8・19 マリーゴールド後楽園ホール大会 ジュリアvs桜井麻衣 【UN王座】青野未来vs天麗皇希 高橋奈七永&後藤智香vs中島安里紗&Sareee

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『MARIGOLD Summer Gold Shine 2024』
日程:2024年8月19日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,450人(超満員)

▼勇気みなみデビュー戦 シングルマッチ 15分1本勝負
●南小桃
9分2秒 変形バックドロップ
○勇気みなみ

▼3WAYマッチ 15分1本勝負
○松井珠紗
8分7秒 ヨーロピアン・クラッチ
●石川奈青
※もう1人は翔月なつみ

▼8人タッグイリミネーションマッチ 20分勝負
△林下詩美/MIRAI/ビクトリア弓月/田中きずな
20分0秒 時間切れ引き分け
△CHIAKI/ボジラ/マイラ・グレース/ゼイダ・スティール
※詩美、CHIAKIが生き残る。

<1人目>
○ビクトリア弓月
9分11秒 ローリング・アロー
●ゼイダ・スティール

<2人目>
○田中きずな
12分3秒 Re:Dream
●マイラ・グレース

<3人目>
○ボジラ
16分33秒 パワーボム→エビ固め
●ビクトリア弓月

<4人目>
○ボジラ
17分3秒 パワーボム→エビ固め
●田中きずな

<5人目>
●ボジラ
18分59秒 OTR

<6人目>
●MIRAI
19分31秒 OTR

▼スペシャルタッグマッチ 20分1本勝負
高橋奈七永/●後藤智香
15分43秒 グラウンド卍固め
[悪魔と天使]中島安里紗(SEAdLINNNG)/○Sareee(フリー)

▼ユナイテッド・ナショナル選手権試合 30分1本勝負
【王者】○青野未来
21分0秒 スタイルズ・クラッシュ→エビ固め
【挑戦者/tWin toWer】●天麗皇希
※初代王者が初防衛に成功。

▼ジュリア・カウントダウンFINAL 30分1本勝負
○ジュリア
26分46秒 バーミリオン→片エビ固め
●桜井麻衣

ジュリアが国内最後の試合の相手に藤本つかさを指名!青野が皇希を制して純白のベルト初防衛!引退を控える中島が世志琥の思いも背負って奈七永にダブル中指立て!

第1試合


 勇気はセーラームーン風コスチュームではなくロングパンツで登場。
 ロックアップをスカした南がバックを取り、バックの取り合いからリストの取り合いへ。グラウンドでフロントネックの取り合いから南がリストを取り返しヘッドロックで絞り上げる。そのままグラウンドになるも、勇気がヘッドシザースで切り返す。これを抜けた南が距離を取る。

 手4つをフェイントに南が足を踏みつけ、首投げ連発からロープに振ってドロップキック。さらに投げようとするが、勇気が逆に投げようとすると南が首固めからフロントネックで絞り上げる。勇気はロープを掴みブレイク。

 勇気はエルボーを打ち込んでいき、南がエルボー連打で返すとエルボーの打ち合いへ。これを南が制してストンピング連打から串刺しドロップキック。さらに逆エビ固めで捕らえるが、勇気はロープを掴みブレイク。

 南はロープに押し込みエルボー連打。ロープに飛ぶが、勇気がドロップキックで迎撃しバックを取る。耐える南をスクールボーイも2。

 勇気はドロップキックからフォールも2。

 勇気はボディスラムからフォールも2。

 南がガットショットからボディスラムで叩きつけフォールも2。

 南はアンドレで捕らえるが勇気はロープに足を伸ばしブレイク。

 南がロープに飛んでのドロップキック連発。フォールも2。

 南は投げようとするが、勇気がバックをとるとバックドロップを狙うが、南が丸め込むも2。

 勇気はドロップキック連発からフォールも2。

 勇気はドロップキックからフォールしようとするが、南が突き飛ばすと勇気はバックを取る。切り返そうとした南を勇気は変形一本背負い連発からフォールも2。


 勇気はドロップキックからリストクラッチ式の変形バックドロップで叩きつけフォールし3カウントを奪った。

<試合後コメント>

南ゆうき
「デビュー戦、本日はありがとうございました!小桃さんが2ヶ月先にデビューして、練習生陣ももっともっと食らいついていきたいっていう気持ちで今日のデビュー戦に臨んで、小桃さんに勝てて本当に嬉しかったですが、私はもっともっと早く上の先輩と試合出来るように頑張ります!勇気があればなんでも出来る!」

――こういう試合がしたかった、こういう勝ち方をしたかったという理想は達成できたか
「今日はずっとバックを取って取って狙っていたんですよ。だから最後のバックドロップで、自分は身体が大きいので、体の大きさを活かした試合がしたいって前の団体から来たっていうのもあるんですけど、ファイトスタイルもこれから変えていきたいですね」

――マリーゴールドで頑張ろうと思った理由は
「心機一転して、もっと自分の意志で、前よりも自分でもっとプロレスに向き合いたいと思ってるし、自分で希望とチャンスを掴みに来たいとここに来ました」

――どういう選手になっていきたいか
「私はまだ経験も少なくて足りない所も多いんですけど、細かい動きというよりは自分の体の大きさを活かしたダイナミックさで、『ここでみなみが決めてくれるんじゃないかな』って思ってもらえるような選手になりたいです」

山岡聖怜挨拶

 第2試合開始前、新入団選手として発表された山岡聖怜がリングへ。

山岡「改めまして、マリーゴールドに入団しました山岡聖怜です。1月3日、デビュー戦に向けて練習を精一杯頑張ります。私は、マリーゴールドで、マリーゴールドをもっともっと大きくできるような選手になりたいと思っております。よろしくお願いします」

第2試合


 手4つから石川が翔月のリストを取り、松井が翔月のバックを取るが、翔月は松井の足を刈って倒し、石川が松井に飛び込むが、翔月が石川の足を刈って巻き込むと、石川が松井のリストをとって、翔月が逆の手をとると松井をロープに振る。翔月と石川がダブル攻撃を狙うが、松井がロープを掴んでタイミングをズラすと、翔月が石川に攻撃しようとするが松井が走り込むと翔月が迎撃してコーナーに振る。翔月が石川を連続で松井に振って串刺し攻撃を連発。石川が翔月をコーナーに振ると、松井が避けて石川に松井と翔月がダブルドロップキック。
 松井と翔月がロープに飛んでハイスピードな攻防。お互い睨み合うと、石川がしれっとそこに混じって挑発し、これを見た観客から石川コールが起きる。

 翔月と松井が石川をロープに振っていくが、石川がまとめてネックブリーカードロップで迎撃し松井を担ぐ。着地した松井にエルボーからロープに飛んでショルダータックルで倒し、再度ロープに飛んで側転プレス。フォールも2。

 石川はダブルアームの体勢も、松井が切り返して逆さ押さえ込みからバックを取って突き飛ばし、背後から丸め込むも2。

 松井はマフラーホールドで捕らえるが、翔月が松井の腕を取って卍固めのように石川の足ごと絞る。石川がロープを掴みブレイク。

 翔月がランニングダブルニーも松井と石川が避けて翔月は場外へ滑り落ち、そこへ松井がコーナーからのプランチャを狙うが石川がエルボーからバックを取って投げようとする。これを松井がカサドーラフットスタンプから前方回転エビ固め。石川が切り返すが翔月が首へのトラースキックを叩き込みカット。

 松井のエルボーを避けた翔月がハイキック。避けた松井がネックブリーカーからロープに飛ぶが、翔月が追走ニー。松井も追走ニーからロープに飛ぶが
、翔月はハイキックで迎撃。松井はエルボーで返すが、翔月は動じずに睨みつけるとエルボーの打ち合いへ。
 石川がコーナーに上りダイビングクロスボディを発射するが、松井と翔月は避けて自爆させる。

 松井が石川にスライディングクロスボディから翔月が石川にランニングダブルニー。さらに松井と翔月はダブル攻撃を狙うが、石川がエプロンに降りて避けると二人まとめてロープを使ったスタナー。改めてコーナーに上りまとめてダイビングクロスボディで倒し、石川が松井にダブルアームスープレックスで叩きつけると「翔月登れ!」と指示、翔月がコーナーに登るが、石川がエルボーからビンタを叩き込み、デッドリードライブで松井に叩き込んで松井をフォールも2。

 石川は松井のバックを取り翔月に「来い!」と指示するが、翔月は石川にハイキックからボディに膝蹴り連発。さらに串刺しドロップキックから串刺しダブルニー。続けてフィッシャーマンスープレックスホールドも2。

 翔月は蒼魔刀を発射しフォールも、松井がカットしようとすると翔月が避けてセントーンは石川に落下。翔月が石川にスライディングキックから踏み台にして松井にドロップキックも、石川が翔月を丸め込むがお互い切り返しあい、これを松井がカットしてヨーロピアンクラッチで3カウント。

 松井は翔月にベルト戦をアピールし、翔月はイラついた様子で石川を蹴りつけリングを後にした。

<試合後コメント>

翔月なつみ
「あぁ~チクショー。なんかよくわかんないカードだったけど、ホントに3WAYマジで中々勝てない。松井珠紗。シングルだと松井珠紗には何回やっても勝てる気がするんですけど、タッグとか3WAYとか、なんか人が入ると……特に石川奈青!マジでアイツ邪魔しかしねえ!クソッ!石川とは今度のシングルリーグ上がってこないからシングル出来ないけど、いつか当たるときマジで邪魔者なしにボコボコにしたいですね。そして松井珠紗、お前は必ずもう1度倒して、そしてこのスーパーフライのベルト、チャンピオンは私だということを必ず証明したいと思います。絶対に負けねぇ」

松井珠紗
「後楽園、ありがとうございました。私は6年前この後楽園ホールで大御所を相手に4WAYマッチでデビューしてるんですよ(※2018年11月15日 堀田祐美子vs松井珠紗vs林亜佑美vs櫻井裕子)。だからね、3WAYマッチとか変則的な試合は私は大得意で大好物です。これからも期待しててください。ただ、石川から勝ったは勝ったんですけど……なんだろ。勝敗以外のところっていうか、石川は多分今のところマリーゴールドで白星がないけど、石川を期待する声っていうのは大きくて。まあ面白がってるだけかもしれないけど、大きくて。勝敗じゃないところ、そういう面で私は石川に対して悔しい思いを今日はしました。もっと自分でもそういう勝ち負けだけじゃないオンリーワンを見つけていかなきゃなって。ちょっとね、悩んでるんですけど……やっぱナイショでお願いします♪これから始まるDREAM✴STARもスピードスターの名にかけて必ず制覇するんで、応援よろしくお願いします!」

石川奈青
「いやぁ~!悔しいっていうか、今日3WAYですよね?!2vs1になってませんでしたか?!ちょっとぉ!翔月とは何回か組んで上手くいかないなと思っていたんですけど、まさか3WAYなのにこんな2vs1みたいな!ボコボコにされるなんて!本当に悔しいんで、次は1人ずつ1vs1でちゃんとやり返したいと思いますんでよろしくお願いします!すみません!ありがとうございました!」

第3試合


 先発はゼイダとMIRAI。MIRAIコール一色なためゼイダはCHIAKIにタッチ。会場がきずなコールになり、MIRAIはきずなにタッチ。

 ロックアップからリストの取り合い。CHIAKIがヘッドロックで絞りグラウンドになるが、きずながヘッドシザースで抜けて距離をとる。きずなは詩美に、CHIAKIはボジラにタッチ。

 ショルダータックルのぶつかりあいから詩美がふっ飛び、その背中に弓月がタッチ。
 ボジラが下がるとマイラが背中にタッチ。

 お互いロープに飛んで技を避け合うと、弓月がドロップキックからロープに飛ぶが、ゼイダがエプロンから蹴りつけてエルボー連打。マイラもエルボー連打から、ボジラが担いで場外に投げ捨てる。これを詩美とMIRAIがキャッチしてリングに投げ入れたためセーフ。
 弓月ときずなでボジラにダブルドロップキックから弓月がマイラにボディスラム。弓月はMIRAIにタッチ。

 MIRAIはコーナーに振り、きずなが走り込みショルダータックル。MIRAIが再度振って弓月、詩美と次々ショルダータックルでマイラを倒し、MIRAIがロープに飛んでショルダータックルからフォールも1。
 MIRAIは足をクラッチしてリバースロメロ。詩美が顔面を攻めていき、レフェリーに注意されるとブレイク。MIRAIはマイラをコーナーに叩きこみ詩美にタッチ。

 詩美はボディスラムからフォールも2。
 エルボーの打ち合いから詩美がロープに飛ぶが、マイラが追走するとジャンピングラリアットでなぎ倒す。
 マイラは串刺しエルボースマッシュからバックドロップで叩きつけCHIAKIにタッチ。

 CHIAKIは詩美を蹴りつけ、顔面ウォッシュからゼイダが串刺しニー。さらにソバットを側頭部に叩き込み、キャメルクラッチで捕らえるとCHIAKIがロープを往復しての低空ドロップキックを顔面に叩き込む。
 CHIAKIとゼイダで詩美をロープに振るが、詩美は同士討ちさせるとまとめてドロップキック。詩美は弓月にタッチ。

 弓月はドロップキックも、CHIAKIが避けてストンポングからロープに飛んで側転ダブルニー。フォールも2。
 弓月はエルボーからロープに飛ぶが、CHIAKIはショルダータックルで迎撃しゼイダにタッチ。

 ゼイダはストンピングからエルボー連打。さらにビッグブーツも弓月がキャッチするも、ゼイダは水面蹴りで倒して低空ドロップキック。フォールも2。
 ゼイダはコーナーに振って串刺しエルボースマッシュ。さらに首投げから顔面にトラースキック。フォールも2。
 ゼイダはエルボーも、弓月が避けてロープに飛ぶとコルバタから低空ドロップキック。フォールも2。
 弓月は投げようとするが、ゼイダが着地するとバッククラッカーからロープに飛ぶ。弓月はトラースキックで迎撃し、巻き投げてからローリングアローで3カウント。ゼイダ失格。

 マイラが走り込むが、弓月がトラースキックからロープに飛ぶ。マイラはエルボーで迎撃しバックエルボーからライトニングスパイラル。フォールも2。
 マイラがロープに飛ぶが、エプロンからMIRAIがエルボーを打ち込み弓月がソバットからリストをとってコーナー駆け上がり式のフェイスバスター。
 弓月はきずなにタッチ。


 きずなはドロップキックからロープに飛んでドロップキック連発。フォールも2。
 きずなはストンピングから弓月がマイラをロープに振り、きずながエルボーから弓月がドロップキック。きずなが巻き投げて弓月とともにダブルドロップキック。フォールも2。
 きずなはフィッシャーマンを狙うも、耐えたマイラがトラースキックからみちのくドライバーII。フォールも2。
 マイラはロープに飛ぶが、きずながソバットからフィッシャーマンスープレックスホールドも2。
 きずなはRe:Dreamで3カウント。

 CHIAKIが髪を掴んで投げていき、後頭部を蹴りつけ、アイアンクローで絞り上げる。
 そのままアイアンクロースラムを狙うが、きずなは脇固めで切り返す。CHIAKIはロープを掴みブレイク。
 きずなはロープに飛んでネックブリーカードロップから弓月にタッチ。

 弓月は低空ドロップキックからロープに振ろうとするが、耐えたCHIAKIに弓月がカニバサミから詩美が低空ドロップキック。弓月がロープに振って、詩美がバックフリップから弓月が側頭部に低空ドロップキック。フォールも2。
 弓月は投げようとするが、避けたCHIAKIがソバットからロープに飛ぶが、弓月は追走ドロップキックからロープに飛ぶ。CHIAKIも追走スピアーからフィッシャーマンスープレックスホールドも2。
 CHIAKIはボジラにタッチ。

 ボジラはショルダータックルでなぎ倒し、きずなもショルダータックルでなぎ倒す。詩美とMIRAIが出てきてロープに振るが、ボジラはダブルラリアットで迎撃。
 弓月がエルボー連打。ボジラは容赦なくラリアットでなぎ倒す。きずながロープに飛んでクロスボディもボジラはキャッチし、そのまま弓月に投げ捨てる。
 ボジラは髪を掴んで弓月ときずなを引き起こし、まとめてチョークスラムで叩きつける。さらに弓月をパワーボムで叩きつけフォールし3カウント。弓月失格。

 ボジラはきずなを引き起こし、エプロンに上がったMIRAIをエルボーで場外にふっ飛ばしてから、きずなをパワーボムで叩きつけフォールし3カウント。きずな失格。

 ボジラのラリアットをMIRAIが避けて、MIRAIがチョップから挑発。ボジラが走り込むとMIRAIがロープをたるませるが、ボジラはMIRAIを踏みつけてカットし担ぎ上げるとパワーボムを狙う。MIRAIは暴れて丸め込むが2。
 MIRAIは腕ひしぎで捕らえ、耐えるボジラに三角絞め。ボジラはそのまま担ぎ上げて場外に投げ捨てようとするが、詩美がボジラの足を持ってエプロンに落とす。そこへMIRAIと詩美が走り込むが、ボジラはショルダーアタックで迎撃し、詩美にエルボー。ボジラはリングに戻ろうとロープをまたぐが、MIRAIがロープを蹴り上げてからボジラの足を掴んでドラゴンスクリュー。さらにドロップキックでボジラを場外に落とす。ボジラはOTRで失格。

 リングに戻ろうとしたMIRAIをCHIAKIがエルボーでエプロンに落とし、走り込んで来たCHIAKIをMIRAIはロープをたるませてエプロンに引きずり込みCHIAKIの髪を掴む。そこへ詩美が走り込むがエルボーがMIRAIに誤爆。CHIAKIはイス攻撃をMIRAIの脳天に叩きこみ、MIRAIは場外に落下。MIRAI失格。

 CHIAKIはイスを振りかぶるが、避けた詩美にナックル。詩美はロープに振るが、CHIAKIはスピアーも詩美はキャッチし強引に投げようとする。耐えたCHIAKIにソバットからロープに飛ぶが、CHIAKIはパワースラムからフォールも2。
 CHIAKIは狼煙を狙うが、着地した詩美が投げ捨てジャーマン。すぐに立ち上がったCHIAKIがスピアーも、詩美もすぐに立ち上がりラリアット。フォールも2。
 ここで時間切れとなり、両チーム1人残りでドローとなった。

 納得いかないボジラはMIRAIと追いかけっこをおこない、氷嚢を叩きつけてリングを後にした。

<試合後コメント>

林下詩美&MIRAI&ビクトリア弓月&田中きずな
詩美「オイ、CHIAKI。お前イス使ったり卑怯なことばっかり。あんま調子乗るなよ。お前みたいな奴が一番嫌いなんだよ。覚えとけ!」
(※詩美が先に退席)
弓月「今日このメンバーで組めたこと、私はすごく嬉しいです。ボジラ……数回しか当たったことないけど、私は必ずお前を1人でぶっ潰せるくらい強くなって必ず倒してやるから。皆さん、それまでお楽しみに」
MIRAI「ボジラ!ボジラ!自分はあの日、ボジラとシングルマッチ出来ると思ってた。出来ると思ってたけど!自分のせいで出来なかった。けどな!今日ボジラとやり合って、ボジラ、F●ck youだよ。絶対にボジラとシングルマッチをする。そして絶対お前から3!それからギブアップ取ってお前から勝ってやるよ。そして、ちょっと話は変わるけど、新木場でジュリアと何人か分からないけど1分駆け、あるんでしょ?自分はもちろん立候補しますよ。ジュリア、貴女と1分でも闘いたい。だから自分は立候補します。以上です」
(※MIRAIが先に退席)
きずな「この間、初めてシングルマッチでボジラと試合して、ボコボコにされて、次当たる時は私がボコボコにしてやるぞって気持ちでいて。でも今日早速相手にボジラいて、勝つ!って思ってたんですけど、こんなになってしまって……。もう、ただただ悔しいんですけど、心はちょっとも折れてないので、まだまだ上だけ見て次当たる時は私がボジラを絶対ボコボコにしてやります!ありがとうございました!」

第4試合


 中島のセコンドには南月たいようらSEAdLINNNG勢がつく。
 奈七永は、2021年12月にSEAdLINNNGを退団する際に当時の王者であった中島から渡された『永久挑戦権』を中島の顔面に掲げ、眼前で破り捨てると髪を掴んで睨み合う。一度Sareeeと後藤が引き剥がし試合開始へ。

 中島の強烈なエルボーから始まり、奈七永のエルボーを避けた中島がバックをとる。バックの取り合いからグラウンドになり、中島がマウントから腕ひしぎ。切り返した奈七永がヘッドロックで捕らえるが、中島がヘッドシザースで抜けてビッグブーツからエルボー連打。さらにビンタからロープに飛んでビッグブーツも、キャッチした奈七永がビンタから巻き投げてサッカーボールキックからエルボードロップ。
 奈七永は髪を掴んだまま後藤にタッチ。

 奈七永の髪を掴んだ中島だったが、後藤と奈七永は中島をロープに振ってダブルのショルダータックルで倒す。
 後藤はジャイアントスイングを狙うが、中島が下から蹴りつけると後藤はビッグブーツ連発。さらにエルボーを打ち込んでいくが、中島が強烈なエルボー連打からビンタ。さらにヘアーホイップ連発から串刺しドロップキック。そのままコーナーで顔面を踏みつけるがこれはレフェリーがブレイク。
 中島はSareeeにタッチ。


 Sareeeはガットショット連発から首投げで倒しサッカーボールキック。再度サッカーボールキックからフォールも2。
 Sareeeは鎌固めで捕らえ、これを離すとストンピング連発。Sareeeはケンカキックを打ち込むと後藤はエルボー。Sareeeはロープに押し込んでエルボーから、ロープに振っていくが後藤はビッグブーツで迎撃し奈七永にタッチ。

 奈七永はショルダータックルで倒し、髪を掴んで引き起こすとロープに押し込みエルボー連打。Sareeeも切り返してエルボー連打からロープに飛ぶが、奈七永はショルダータックルで迎撃しフォール。2でブリッジして抜けたSareeeがロープに飛んでエルボーも、避けた奈七永がエプロンの中島にエルボー。中島と髪を掴んで睨み合うが、Sareeeが背後からエルボーを叩き込んで中島とともにロープに振ろうとするが、奈七永は同士討ちさせるとまとめて投げようとする。だがSareeeと中島はダブルのブレーンバスターで投げ捨て、Sareeeがコーナーに登るとセカンドロープからのミサイルキック。逆コーナーに登り、セカンドロープからのミサイルキックを突き刺しフォールも2。Sareeeは中島にタッチ。

 中島はケンカキック連発。奈七永はエルボー連打も、中島がコーナーに振って串刺しバックエルボー。奈七永はすぐにショートレンジラリアットでなぎ倒し、ロープに振ろうとするが中島がエルボー。さらにロープに振ろうとするが耐えた奈七永がエルボーも、避けた中島が投げ捨てジャーマンからロープに飛んでケンカキック。
 中島はコーナーに登り、ミサイルキックからフォールも2。
 中島はバックを取るが、奈七永がバックエルボーで逃れてバックを取る。中島もエルボー連打からロープに飛ぶが、避けた奈七永がバックを取るも、切り返した中島がバックをとってからバックエルボーを避けてボディに膝蹴り連発。ロープに飛ぶが、奈七永がビンタからドクターボムで叩きつけてフォールも2。
 奈七永はファルコンアローからフォールもSareeeがカット。
 奈七永は引き起こすが中島はビンタ。エルボーの打ち合いから中島が往復ビンタを叩き込み髪を掴んでエルボー連打。奈七永もエルボー連打から左右のビンタ。中島もビンタで返しエルボー連打で膝をつかせるが、髪を掴んだまま引き起こしてエルボー連打。奈七永は受けきってショートレンジラリアットも、すぐに立ち上がった中島が投げ捨てジャーマン。両者走り込みエルボーの相打ちでダウン。両者タッチ。

 後藤のエルボーを避けたSareeeがエルボーからロープに振ろうとするが、後藤が逆に振ってショルダータックルで倒す。
 後藤はジャイアントスイングからストンピング連打。ロープに飛んでランニングヒップアタック。
 後藤はエルボー。Sareeeは強烈なエルボーで返すが、後藤はエルボー連打からロープに飛ぶも、中島がエプロンから蹴りつけるとSareeeと中島は交互にエルボーを叩き込んでいく。奈七永が後藤を救出するが、Sareeeと中島は交互に奈七永にエルボーを打ち込んでいき、Sareeeが後藤にビンタからカサドーラフットスタンプ。中島も奈七永を巻き投げてフットスタンプ。
 Sareeeが後藤をコーナー下にセットし、中島がコーナーに登るが奈七永が正面に登りビンタ。Sareeeが奈七永の足を掴んで動きをとめ、中島がエルボーからダイビングフットスタンプ。Sareeeが後藤にランニングフットスタンプからフォールも2。
 Sareeeは後藤をコーナーに押し込み、奈七永もそのコーナーに押し込んで串刺し攻撃を狙うが、奈七永は中島とSareeeに次々ラリアット。後藤もSareeeに走り込んでラリアットからフォールも2。
 後藤はSareeeにGCSからフォールも中島がカット。
 Sareeeはコーナーに上り、ダイビングフットスタンプからフォールも奈七永がカット。
 奈七永はSareeeにスライディングエルボーから、後藤が丸め込むも中島がカット。
 後藤はロープに飛んでラリアットを狙うが、Sareeeがキャッチして脇固め。そのままグラウンド卍で捕らえギブアップを奪った。

 試合後も中島と奈七永は髪を掴んで睨み合い、中島が腕をあげて奈七永に勝利をアピールした。

Sareee「おい!見たか?これが本物の強さなんだよ。Sareeeと、中島安里紗が組んで負けるわけねーだろここの奴らなんかに。私、マリーゴールドのチャンピオンなんですよ!そして、SEAdLINNNGのチャンピオンでもあるんで、負けないだろこんな雑魚どもに。いや、うそうそ、奈七永は雑魚じゃないよ。奈七永とは、このリングでも、決着つけなきゃいけないと思ってるから。てめー覚悟しとけよ。悪魔!帰ろ。今日はありがとう」

奈七永「ちょっと待てちょっと待て。待て。待て!待てー!今日!試合ができて、Sareeeそして中島安里紗!今日!試合ができて、良かったって!言いたいけど言えない!負けたら意味ない!後藤も、よく頑張ってくれた!まだまだかもしんないけどなオイSareee、マリーゴールドのチャンピオンとして、この気持ちオイ絶対に、絶対にこの気持ちから目を背けないで欲しい。今日の後藤、良かっただろうが。おい中島!マリーゴールドのこのリングに上がってくれて、本当にありがとう!」

 奈七永は握手を求めるが、中島は頭を下げてから中指を立ててリングを後に。奈七永はその背中に座礼をして見送った。

 試合後に『Dream✴STAR GP2024』のブロック分けが発表に。
【DREAMリーグ】
林下詩美、MIRAI、天麗皇希、翔月なつみ、後藤智香、野崎渚(フリー)、ビクトリア弓月、NØRI(LLP-X)

【STARリーグ】
Sareee(フリー)、青野未来、ボジラ、高橋奈七永、桜井麻衣、松井珠紗、CHIAKI、田中きずな

<試合後コメント>

中島安里紗&Sareee&高橋奈七永
Sareee「いやぁ、悪魔の闘い見ました?これが“本物”ですよ」
中島「いつも通りだから。いつも通りだよ」
Sareee「でも、マリーゴールドのお客さん、そして選手、刺激的だったんじゃないですか?どう思うかは人それぞれなのでアレですけど。最後に色々バタバタあるかもしれないけど、私は最後にまた悪魔と組めて本当に嬉しかったです」
中島「ホント良かった。Sareeeと組めたことは最後良かった」

――試合を終えて今どんな気持ちか
中島「いやあ、なんかもう試合見てみんなが感じるものがあればそれでいいし、感じない奴もそれはそれだと思うし。一々言葉にするつもりもないし。見た人たちが答えを探したらいいじゃないですかね。私はこの試合について言葉にするつもりはもうないです」

――この試合をやってよかったと思う?
中島「それに関しても見た人たちが各々思ったらいいんじゃないですか?」

――最後は奈七永選手に中指を突き立てていた
中島「これは分かる人には分かるよね?私はSEAdLINNNG全員、ファンも、世志琥の思いだって背負って闘ってるんで。そういうことですよ。ありがとうございました」

(※突然奈七永が花束を持って乱入)

奈七永「中島ァ……」
中島「うるせぇよ!」
奈七永「嫌かもしれないけど(※花束を押し付ける)」
中島「こういうね、なんでもかんでも綺麗事にするところが嫌いなんだよ!お前のよ!でも花には罪はねーからもらってやるよ!(※奈七永を花束で小突いてから退席)」
奈七永「……素直じゃねぇなあ。(※Sareeeに向き直って)オイ、お前、シングル!」
Sareee「なんかトーナメントやるみたいじゃないですか。勝手に名前入れられてたけど。高橋奈七永やれること楽しみにしてるよ。アンタが一番近いんじゃないの、このベルトに?だったらさっさと挑戦してこいよ」
奈七永「おうおうおう、その言葉覚えとけ。リーグでもいいし決勝でもいい。タイトルマッチでもいい。必ず実現させるからな」
Sareee「覚悟しとけよ」
奈七永「お前が覚悟しとけよ!」
Sareee「お前がしとけよ」

高橋奈七永&後藤智香
(※Sareeeも去った後に奈七永が後藤を連れて改めてコメント)
後藤「奈七永さん、すみません。私今日の試合が決まって、自分から名乗り上げて、奈七永さんの横に立ちたいって思いました。でもそれは『なんで石川奈青じゃないんだ』『なんでゴチカが出てくるんだ』って、いっぱい書かれてました。いっぱいそういう声を聞きました。でも私は、たしかにまだまだかもしれないけど、プロレスラーになりたいって言ってここに来て、色んなことを我慢して!……我慢って言ったら言葉は違うかもしれないけど、やりたいって自分で言ったからここに来て、それで奈七永さんと中島さんの関係もい~っぱい調べて、奈七永さんにもいっぱい聞きました。この試合にかける思い、なんか私すごい感じて、ギブアップはしちゃいけなかった……!ごめんなさい……!」
奈七永「そんなことはちっちゃいことだよ!なあ!これからお前もっともっとやってくんだろ?!やってくなら今日の悔しさを忘れないで、その悔しさが絶対にお前を強くしてくれるんだよ!そうやって私もSEAdLINNNGで中島とバチバチにやってきた!オイ!綺麗事にするとかなんとか言ってるけど、綺麗事じゃなくて私は本心で今日試合がしたかったし、試合ができて、アイツのクソみたいな悪魔のエルボー食らって、痛くて痛くて最高だったよ!プロレスラーでよかったし、あの頭のおかしい奴、辞めちゃうのもったいないねぇッ!クッソ!2度と戻ってくるんじゃねーぞ!やり足りねーけど!私なりに今いる場所、満員のお客さんで迎えられたと思うし、後藤智香っていうパッションの根っこがある新人をぶつけられて、こんなに未来のあることないだろうがッ!先に進むんだ!私たちは先に進むッ!」
後藤「はいッ!」
奈七永「もう私は過去を振り返らない!もう過去と決別してマリーゴールド、もっともっとデカくするために頑張る!お前も頑張るだろ?!」
後藤「はいッ!奈七永さん!」
奈七永「ゴチャゴチャ言わねーで……」
後藤「やれば出来る!やらなきゃ出来ない!」
2人「「やってやるッ!」」
奈七永「パッションッ!」
後藤「パッショーンッ!」

第5試合


 握手から試合開始。
 ロックアップから一度離れ、手4つから皇希が潰してフォールも、青野が切り返してグラウンドの攻防へ。
 青野がヘッドロックで捕らえるが、皇希が切り返してヘッドロック。青野がロープに振って逃れると、お互いロープに飛ぶが青野がドロップキック。ロープに飛ぶが、皇希はビッグブーツで迎撃。すぐに立ち上がった青野にビッグブーツを再度叩き込み、髪を掴んで引き起こすとロープに振ってその反動で倒すと、ロープに飛んでケンカキック。

 皇希は串刺しビッグブーツから再度串刺し攻撃を狙うが、青野は追走串刺しドロップキックから低空串刺しドロップキック。避けた皇希がストンピング連打から、ボディスラムで叩きつけて逆エビ固め。青野はロープを掴みブレイク。



 皇希はロープに飛んでビッグブーツも、避けた青野がエプロンに降りて皇希の足を蹴り上げる。さらにロープを使ったレッグブリーカーから、リングに戻りレッグクラッシュ。
 青野は足へのストンピング連打から足へのサッカーボールキック。さらに39ロックで絞り上げる。これは皇希がロープを掴みブレイク。

 青野はフィッシャーマンを狙うが、耐えた皇希にソバットからロープに飛ぶも、皇希はビッグブーツで迎撃。皇希は引き起こすもエルボーの打ち合いへ。皇希はビッグブーツを叩き込んでロープに飛ぶが、青野は追走ラリアットからロープに飛ぶ。皇希はロープをたるませてエプロンに落とすと、ケンカキック連発から引き起こしてバックを取る。青野はロープを掴んで耐えると、ガットショットからローキック。さらに場外へのジャーマンを狙うも、皇希がロープを掴んで耐えるとバックエルボーからエルボー。青野はローキックで場外に落とし、エプロンを走り込んでのサッカーボールキック。
 青野は場外で首投げからサッカーボールキック。さらに場外を走り込むが、皇希はパワースラムで迎撃しカウント12で皇希がリングへ。青野がエプロンに登るも皇希はビッグブーツで場外に落とし、カウント19で青野がリングへ転がり込む。

 皇希はボディスラムから170cmプレス。フォールも2。

 皇希はカナディアンで担ぐが、青野が着地して丸め込もうとする。これを耐えた皇希がスパインバスターからフォールも2。


 皇希はコーナーに登るが、青野はエルボーからハイキック。正面に上り投げようとするが、耐えた皇希がエルボーから蹴りつけてリングに落とし、アメジスト・バタフライを投下するが青野が避けて自爆させる。
 青野はサッカーボールキックからバッファロースリーパーで捕らえるが皇希はロープに足を伸ばしブレイク。

 青野は一度ロープに足をかけてのフィッシャーマンスープレックスホールドも2。


 青野はコーナーに登りミサイルキックを突き刺すが、すぐに立ち上がった皇希がRKO。青野もすぐに立ち上がり投げ捨てジャーマン。皇希もバックドロップで叩きつけ両者ダウン。

 カウント7で膝立ちでエルボーの打ち合いへ。皇希がマウントエルボー連打も、青野も切り返してマウントエルボー連打。お互い切り返し合うと青野が髪を掴んで引き起こし、皇希のラリアットを避けてダブルアームスープレックスからフォールも2。

 青野はロープに飛ぶが、皇希はドロップキックで迎撃しフォールも2。


 皇希は変形バタフライロックで捕らえ、キャトルミューティレーションも青野はロープを掴みブレイク。

 皇希はカナディアンハンマーからフォールも2。

 皇希はコーナーに上り、アメジスト・バタフライを投下。フォールも2。

 皇希はバックドロップを狙うが、空中で青野が体勢を切り返して潰しフォールも2。


 青野はバックを取り、レインメーカーからスタイルズクラッシュを狙う。皇希はリバースするが青野が丸め込むもお互い切りかえしあい、青野がハイキックからロープに飛んでラリアット。皇希は避けると青野は後頭部にラリアットからロープに飛んでパントキック。
 さらに青野はバズソーキックからフォールも2。

 青野はスタイルズクラッシュで叩きつけ3カウントを奪った。

青野「ユナイテッド・ナショナル王者として、初の防衛に成功しましたー!皇希、皇希はベルトへはまだまだだよ。まだまだ、遠い。でも、あなたの成長、しっかり感じた。あたしも、必死に守った。でも、もっともっと強くならなきゃ、あなたは、マリーゴールドの未来のエースになるんじゃないの?この皆からの期待、しっかり背負え!そしてまた、もっとおおきなステージでやりましょう」
皇希「マリーゴールドに来て、今日始めて負けました。でも未来さん、思い出しました、前にベルト戦した時の気持ち、そして、打倒青野未来、私は、ずっとこれだけは忘れてません。そして!今日!さらにその気持ちが大きくなりました!必ず、青野未来、あんたからその白いベルト奪ってやるから!だから、それまで、その白いベルトずっと大事にとっとけよ!」

 青野が握手を求めるが、皇希はその手をはたき落としてリングを後にした。

青野「皆さん、これからの皇希、楽しみにしててください。ここで約束したんで、皆で、しっかり、皇希が強くなるの見届けてください。私は、このベルト、次は、後藤智香、か、桜井麻衣、どちらかとやりたいと思っています。でも、挑戦してくれる人がいるんだったら誰でもいつでもいいので、どんどんこのベルト輝かせていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>

青野未来
「V1!ベルト、しっかり守りました。皇希、やっぱり試合前から言ってたように、皇希はまだ良く見えなくて。感情とか。ハッキリ言うと、期待されて、負けもなくて調子乗ってたのかなと私は思ってました。でも、今日負けてメチャメチャ悔しそうな顔をしている皇希を見て、私は前に私が皇希に期待したあの顔だと思って嬉しかったし、もっと悔しい思いしたらさらに上に行けると思う。私はそのスイッチを今日押せたか分からないけど、この先のマリーゴールドのためにも皇希は必要な選手なので。みんなで皇希のスイッチ入れて、最高に熱い選手になってもらえたらなと私は期待してます。そして私はこのベルト、これからDREAM✴STAR、リーグ戦も始まるけど、そこもチャンピオンの強さを見せたいし、同時にこのベルトをもっと防衛重ねて、もっともっと輝かせたいと思っているので。これから先も熱く、そしてギラギラに輝いていきたいと思います」

――試合の中で皇希選手の成長を感じた部分は
「やっぱ、最近マリーゴールドに来てからあんまやってなかったんですけど、ちゃんと見てたから。私が苦戦した部分もあるし、思い通りに私もいかなかったところがあるのは皇希がそれをしっかり見てたのと、関節技を使うようになったので。あとはやっぱり感情がちょっと出てたんじゃないかなと。勝ちたいんだなというのが自分の試合の時にわかったので。それは成長を感じた部分です」

天麗皇希
「……まだまだ、遠いなって思いました。自分は負けなしでこの3ヶ月過ごしてきて、それなりに自信もあったし、もっとやれるって思ってた部分もあって。それでも自分なりに食らいついて新しい技とか、今まで使ったことない技とかたくさん出して、それでも未来さんはそれ以上に濃い3ヶ月を過ごしてきたんだなって、すごく実感しました。でも次、青野未来とベルトを争う機会があれば、次は絶対に負けないし。ここでデビュー3ヶ月の私がベルトに挑戦させてもらえた。そして挑戦することが出来た、挑戦したいって言うことが出来たっていうのはすごく大きいことだと思うので。ここからみんなに期待されてる通り、もっともっと大きく輝いていける、そしてこのマリーゴールドがプロレスのエースになります。ありがとうございました」

第6試合


 ロックアップからジュリアがロープに押し込むが、桜井が切り返してエルボー。避けたジュリアと再度ロックアップから桜井がロープに押し込むが、ジュリアが切り返して胸を叩いてブレイク。

 ジュリアが握手を求め、桜井が掴むもジュリアが引き込んで投げようとする。桜井はヘッドロックで耐えてグラウンドになるが、ジュリアはヘッドシザース。桜井はインディアンデスロックで抜けてヘッドロックも、ジュリアが切り返してマウントから腕ひしぎ。桜井がそのまま潰すが2でジュリアが離してブレイク。

 ジュリアはガットショットからロープに振ろうとするが、桜井は逆に振って走り込むも、ジュリアが飛び込んで丸め込みキャメルクラッチ。これを離すとヘッドロックも、桜井は抜けてバックを取るが、ジュリアがグロリアスバスターを狙うも、桜井が着地しフロントネックから投げようとする。着地したジュリアのエルボーをガードした桜井がヘッドバッドを叩き込みジュリアが倒れる。

 桜井は髪を掴んでから顔面にケンカキック連発。さらにビンタからコーナーに顔面を叩きつけていき、ロープに押し込んで顔面ウォッシュ。
 場外に落下したジュリアを追って客席に叩き込み、ジュリアもお返しとばかりに客席に叩き込み場外乱闘へ。

 16でリングに戻り、ジュリアがロープに飛んで低空ドロップキック。引き起こすが桜井はエルボー連打。ジュリアが避けて飛びついての蜘蛛の巣で捕らえるが桜井はロープに足を伸ばしブレイク。

 ジュリアはベアハッグスープレックスホールドも2。

 ジュリアはコーナーに登るが、桜井はエルボーから正面に上り雪崩式ブレーンバスター。さらにコーナーに上りミサイルキックも、すぐに立ち上がったジュリアが投げ捨てジャーマン。桜井もすぐに立ち上がりレッグラリアート。両者ダウン。

 桜井がヘッドバッド連発から髪を掴んで引き起こすも、ジュリアもヘッドバッド連打。
 ジュリアはロープに飛ぼうとするが、桜井がコスチュームを掴んで動きをとめるとエルボー。ロープに飛ぶが、ジュリアはエルボーで迎撃し、エルボーの打ち合いからジュリアが投げようとするも、切り返した桜井が足を使ったファイナルカット。フォールも2。

 桜井はレッグロックスープレックスからフォールも2。



 桜井はコーナーに上るが、ジュリアがビンタで動きをとめてジョン・ウーで場外に叩き落とす。
 ジュリアはイスを持ち出すがレフェリーがイスを掴んで反則カウント。さらに額をこすりつけて睨み合うが、ジュリアはレフェリーにサミングから場外にセットした机の上に桜井を乗せて机上パイルドライバー。
 ジュリアは鉄柱に叩き込み、場外を走り込むが桜井はバケツ攻撃で迎撃し、コーナーからのプランチャを投下する。

 リングに戻り、桜井は投げようとするうが耐えたジュリアがエルボー。ロープに飛ぶが、桜井はビッグブーツで迎撃しロープに飛んでケンカキック。さらにロープに飛んで低空ドロップキックからフォールも2。

 桜井は担ぐが、着地したジュリアに桜井はビンタ。桜井はコーナーに上り、ダイビングエルボードロップからフォールも2。

 桜井はシャイニングバスターからフォールも2。

 桜井はコーナーに上るが、ジュリアはビンタから正面に上り雪崩式ダブルアームスープレックス。フォールも2。

 ジュリアはグロリアスバスターを狙うが、着地した桜井がタイガースープレックスホールドも2。

 桜井は掟破りのグロリアスドライバーからフォールも1。
 桜井は掟破りのバーミリオンを狙うが、切り返したジュリアがバックドロップ。
 ジュリアはジョン・ウーを狙うが、桜井はビッグブーツで迎撃しSTFで捕らえる。ジュリアはロープを掴みブレイク。

 桜井はリストクラッチバスターで叩きつけるが2。

 桜井は髪を掴んでビンタ連打。さらにヘッドバッド連打。両手を広げるジュリアに桜井は左右のビンタ連打からヘッドバッド連打。大の字になったジュリアはカウント8で立ち上がり、桜井がビンタからバックブロー。さらにロープに飛ぶが、ジュリアはカウンターのノーザンライトボムで叩きつける。フォールしようとするが、桜井はMPRも2。

 ジュリアはランニングニーを突き刺し、旋回式グロリアスバスター。フォールも2。

 ジュリアはノーザンライトボムで叩きつけフォールも2。


 ジュリアはクロスアームで捕らえ、背中への膝蹴り。トドメのバーミリオンで叩きつけフォールし3カウントを奪った。

 ジュリアはレフェリーと握手して、エルボーをフェイントに一礼。

ジュリア「後楽園ホールにお越しの諸君、ごきげんよう!まじ、あー桜井、大丈夫?いや、ぶっちゃけた話していい?みんな。桜井。せっかくだから、私は、リングの上で嘘つきたくないんだよね。だからさ、この試合が決まってから、ちょっと起きたことがあってさ、言ってもいい?(苦笑)あの、大喧嘩したんすようちら。大喧嘩して、試合大丈夫かなとか思って。だけどね、その多分、本気でうわめっちゃ嫌われたと思ったの桜井にね。でも、それが私は桜井、レスラーらしくなったなって、思った。よくここまで頑張ってきたな桜井お前ほんとに(ジュリアは泣き出す)あぁ、わかるよ、あの私も今までタイトルマッチとか決まった瞬間に対戦相手のことなんかまじで大嫌いになって意味もなくね。でもね、それが闘う女でしょ。勝負の世界だから、当たり前のこと。そこまで桜井が自我を持って、レスラー、プロレスラー桜井がやっと誕生したんだなって私は思ったよ。その闘争心、その闘う気持ち、忘れんな。プロレスラーはそこにいる、こいつも、あいつも、この練習生も、そこにいるスタッフも、観客も、世間も、全部全部プロレスラーはそいつらと向き合って闘わなきゃいけないんだ。だから、嫌われてなんぼだろうちらは。私は桜井に嫌われた瞬間、おわぁ!って嬉しかった。だからお前、メインイベンターになるために、その気持ち、ずっと持っとけ。それが私からのお前へのメッセージだ」

桜井「ジュリア、いつも、メインイベンターとして、ジュリアの背中をずっと見てきて、今日、こんなに沢山のものを背負って、闘って来たんだってことを、実感できました。私は、ジュリアを倒すために、このマリーゴールドに来た。だから、今日、あなたに勝てなかったこと、とってもとってもとってもとっても!悔しいよ。でも、あなたと今日闘って、ジュリアに出会えて、ほんとに良かったです。アメリカに行っても、私は、ジュリアの事が好きで好きでたまらない諸君の一員として、ずっとあなたの味方です。でも!レスラー桜井麻衣としては、このマリーゴールドで、てっぺんを目指して、この団体を引っ張っていきます。ありがとうございました!」

 お互い座礼して握手し抱きしめ合う。

ジュリア「はい、今日でわたくしは、ジュリア、カウントFINAL、ラストマッチなんですけど、ちょっと12月、12月じゃない、8月25日に、ボーナストラックとして所属選手たちとちょっと1分掛けさせてもらいますすいません。そこで、私は、基本的には所属選手たちと闘いたいんだけど、どうしてもここで1人だけ、1人だけ、リングで会わなきゃいけない人がいるなと思ってて。私も、その人には言いたいこと沢山あるし、多分その人は私のことぶん殴りたくてたまらないんだろうなって思う。私をこの世界に引きずり込んだ女、アイスリボンの藤本つかさ!今日が、もちろん最後のつもりで闘ってきたし、ラストマッチっていうこの気持ちわ変わらないんだけど、変わらないんだけど、でもここで、25日で、あなたと、1分でもいい!リング上で、語り合うチャンスをください!藤本つかさ!このメッセージがあなたに届きますように、よろしくお願いします。いつも、わがままばっかり本当にすいません。でもそれがジュリアだ!これから、私は、いつでも、どこにいっても、死ぬ気で、精一杯、どんなに苦しい事があっても、今まで通りしがみついて、張り付いて、負けない。絶対にもがいてあがいて、世界のてっぺんとってきます。そして、私の夢は、日本のプロレス界をもっともっと盛り上げること。これはデビューしてから変わりはない。それを実現させる女になります。必ずなります。時間はすげーかかるかも知れない。でも絶対、この夢諦めません。じゃないと日本に帰ってこれねぇ。でも帰ってきた時はまた、必ず会いましょう。これで最後じゃいから。だから、みんな、私と一緒に、あの言葉で締めてください。準備はいいですか?準備はいいかー!?見てんのかオイ!行くぞ!ジュリアの事が好きで、好きで、たまらない諸君、アリーヴェデルチ!またな!」

<試合後コメント>

ジュリア
「デビューして7年弱経って、いつか自分が世界に挑戦する日が来るなんて1つも想像してなかったけど、プロレスを辞めないで良かった。プロレスを続けていく内にプロレスがどんどん好きになって行って、最初に『プロレス界を盛り上げたい』って夢が、嘘じゃなくなって本物の気持ちになりました。その中で色んな大嫌いな奴、憎い奴、嫉妬した奴、許せない奴、大切な人、仲間、大事にしたい人、裏切った人、裏切られた人……プロレスラーになって、こんな人生が豊かになるんだって、プロレスってこんなに素敵なものなんだって。私はこのプロレスがたまらなく好きになって、もっともっとみんなに届けたい。みんなに届けないとレスラーになったことが嘘になる。そう気付いたときから私の夢はどんどん大きくなって、今このチャンス、私は逃すわけには行かない。有言実行のジュリアだから。必ず私は世界に挑戦して、世界と勝負して、でっかくなって、でっかくなって、でっかくなって!どれだけ時間がかかるか分からない、ヌルい世界じゃないって分かってる。甘いもんじゃない。メチャメチャ厳しいのも分かってる。でも全部覚悟した上で、日本に帰ってきて、絶対日本のプロレス、女子プロレスをもっと盛り上げてみせるよ!必ず!その覚悟で旅立ちます!7年間、ジュリアの応援、本当にありがとうございました!そして桜井、アンタに一番期待してんだから私は!負けないで欲しい。今日試合して思ったから。『出来んじゃんッ!』って。やっとアイツがレスラーらしくなって私は誇らしいです。レスラーとしてはまだまだこれから目指すところたくさんあるよね。お互いね。どんなにつらいことがあっても、どんなに挫けそうになっても負けないで、必ず這い上がってやりましょう。それは私も一緒だし、マリーゴールドのみんなもそう!そして応援してくれてるみんなもそう。つらいことがあっても頑張って乗り越えましょう。それはジュリアとの約束ですから。何度でも言いますよ。私は約束を必ず守ります。本当に皆さんありがとうございました!まだ25日がありますけど、最後に言ったメッセージ、藤本つかさ、私をプロレス界に引きずり込んだ女。私は待ってます。ワガママ言ってるのは百も承知です。前日にラストマッチを行ってるであろう、だけども、待ってます。本当に最後まですみません。また必ず会いましょう。ありがとうございました」

桜井麻衣
「ジュリア、カウントダウンFINAL。応援してくれた皆さん。本当にすみません、勝つことが出来なくて本当に悔しいです。本当にこの試合が決まってから私は3週間くらい毎日毎日毎日ジュリアのことばかり頭にあって、考えて悩んで悩んで悩んで、こんなにメインイベンターはつらいんだなって気付かされました。でも、今日こういうチャンスをいただいて本当に感謝しているし、これを機にもっともっと成長して必ずマリーゴールドのてっぺんに立って、私はマリーゴールドをもっともっと大きくしていきたいと思います。そして、ジュリア、本当に3年間……とっても短いようでとっても長かった。私にとっては。20年くらい付き合いがあるような、そんな感じです。アメリカに行っても、私は貴女のことをずっと味方で応援しています。私も頑張ります。本当に今日はありがとうございました!」

――今日の試合で出したいものは出し切れたか
「正直、最後の最後まで悩んで悩んで悩んだんです。これどうしよう、これどうしようって。なので、出し切ったと言えば出し切ったんですけど、それが上手く決めきれなかったって部分が、自分の中の反省はあります」

――ジュリア選手のどんなところに強さを感じるか
「やっぱ自信がすごくある。気持ちが強い。ハートが強い。闘っててそれをすごく感じました」

――この試合を経験して、これからどんなメインイベンターになっていきたいか
「なにをしでかすか分からない、ちょっと狂気的な部分を持ち合わせた、そんなレスラーになっていきたいです」

――マリーゴールドに来てからどこが一番成長したと感じているか
「今まではジュリアの背中を追いかけてきてた部分が強んですけど、マリーゴールドにはジュリアを倒すために来たので、ジュリアの後ろについていくっていうより私が自分自身でどうしたい、こうしたいって。あんまり頼らなくなったっていうのはありますね。前々では同じユニットにいたっていうこともあって相談することもあったんですけど、なんか自分自身でやりたいことを発言したりとか、ちょっと先輩とかは一旦忘れて、先輩にもズカズカ言うじゃないですけど、そういうふうに心が変わりました。今までは忖度?っていうんですかね。そういうのをしてるところがあったんですけど、そういうの言わなくなったし、嫌われようとケンカになろうと。そういう気持ちの強さは変わりました」

――試合が決まってから喧嘩をしたと言っていたが、その原因は
「マリーゴールドっていうものは、色んなところから来てる人が多いじゃないですか。ちゃんと後輩に教えていくことは教えていかないと。後輩が何も出来ない状態だったんですけど、ジュリアってそういうところすごく厳しく指導する先輩っていうイメージがあったんですけど……なんか、仲良くしたいのかわからないですけど、優しい人に見えたんです。優しくするところはいいんですけど、厳しいところがゼロになってしまったなって私は感じたので。『ちょっと今のマリーゴールドたるんでるんじゃない?』って思うところがあったんです。私は厳しく育てていただいたので。そういう意味では、マナーとか礼儀とかそういうのはちゃんとして教えていきたいし、仲良くするところは仲良くするってメリハリをちゃんとしていきたいなと思ってて。それがケンカの原因って感じですかね。色々ありますけど」

――それで桜井選手がプロレスラーとして自主的に考えて動くことが出来るようになったと
「後輩が増えてきたので、引っ張っていかなきゃっていう責任感が変わった分、考えること、思うところも増えてきました」

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