神取忍&井上貴子がマリーゴールド参戦決定!無様に敗れた不遇の女子レスラーが両国国技館で崖っぷちの大一番!
23日、東京都・新木場1stRINGにて『Marigold Grand Opening Wars 2024』が開催。石川奈青がパッション注入マッチの果てに高橋奈七永とタッグを結成した。
マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって5月20日に旗揚げされた新団体。
スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣、ビクトリア弓月の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンで“偽中野たむ”としてプチブレイクした石川奈青が所属に。
さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
後楽園ホールで行われた旗揚げ戦では立見席も売り出される中で1539名(超満員札止め)の観衆が詰めかけ、異様な熱気に包まれる中で大会は大成功。その直後から地方巡業も精力的に行っており、客入りも含めて快調な滑り出しを見せている。
マリーゴールドでは、 “女子プロレス界の人間国宝”と呼ばれる高橋奈七永がキャリアの浅い所属選手に女子プロレスの魂を伝承していくパッション注入マッチがシリーズ化している。今大会では奈七永が石川奈青を相手にパッションを注入することに。
石川のプロレス人生は、“不憫”の一言に尽きる。
石川はデビュー前からの病気や怪我に苦しみ、様々な不運に見舞われながらも自ら行動して活路を拓こうとしてきた。しかしその動きのどれもが周囲の環境変化やアクシデントといった外的要因で潰えていき、常にのし上がるチャンスを逃し続けてきた。それでも“プロレスラー”として生きることに強い誇りを持っており、泥水をすするどころか泥まみれになりながらもあがき続けるその姿を応援するファンは多い。
フリーから一念発起してマリーゴールド旗揚げに加わってからも石川の受難は続く。
マリーゴールド旗揚げ戦のポスターが発表されると、石川はプロレスラー歴が浅いor皆無のアクトレス出身選手らに混ざって下段に小さく配置される格下扱いを受ける。
嫉妬に狂った石川は“アクトレスキラー”を自称して上から潰しにかかるも未だ全敗。旗揚げ3戦目から左ヒザの負傷で欠場を強いられたり、マリーゴールド入団に合わせて作った新コスチュームが試合中に破損したりと踏んだり蹴ったりだ。
そんな状況を打破して殻を破るべく、石川は奈七永にパッション注入マッチを要求。正式にシングルマッチでの対戦が決まるも、その日程に限って奈七永が体調不良で欠場し2度も試合が流れるという相変わらずの不運ぶりを発揮している。
試合が始まると石川は積極的にグラウンドで上を取ってのサブミッションを狙っていくが、奈七永が下からコントロールし「エルボー打ってこい!」と指示まで出す余裕を見せつける。
石川がガムシャラなエルボーを連打していくが、奈七永には全く効かず。お返しのマシンガンチョップや拷問のようなサブミッションを受けると石川は獣の雄叫びのような悲鳴を上げ続ける。石川はギブアップを断固拒否するものの、奈七永が石川が“コ”の字になる角度まで反り上げる急角度逆エビ固めで捕らえると石川は無念のタップ。
試合後、石川は号泣しながら奈七永に掴みかかり「こんなはずじゃなかったのに!もっとやれる!もっともっとやれる!もっともっと!パッション!パッション!注入してみろよッ!」と絶叫。
奈七永は「お前ただSNSで粋がってる当たり屋じゃねーかよぉ。リングが全てなんだよ!リングでもっとぶつけてこいよ!1000%!おい!お前にこの言葉を贈るよ。『倒れるときは前のめり!』負けても負けても負けても前のめりに倒れていけ!」と熱い言葉を贈るものの、「噛みつくだけ噛みついて結果1つも残せないで、このまんまじゃよ、両国国技館っていうでっかい会場、当たり前に出られると思うなよ?」と厳しい現実を突きつける。
しかし、奈七永は「石川奈青っていう人間、なんか面白そうだからさ。お前よ、私の横に立てよ。両国、一緒に闘わないか?対戦相手は神取忍&井上貴子選手だ!おい!私もなあ、プロレス界長いけどなあ、神取忍選手とはなあ、闘ったこともねーんだよ!2人でよ、オイ!アイツら倒しに行こうよ!」とまさかのタッグ結成を要求。
石川は是も非もなく「やってやるよパッショォォオオオオン!!!」と絶叫し、奈七永とガッチリ抱き合った。
大会後に更新された団体公式X(旧Twitter)で「無様に敗れた石川」とあんまりな物言いで評された石川だったが、大一番で超大物選手たちとの試合を組まれるなどチャンスは与えられている。
マリーゴールドに来てから負けて泣き喚くことしか出来てない石川が報われる日が来ることを祈りたい。