異例中の異例で3度目のリマッチ!MIRAIと青野未来の壮絶死闘はフルタイムドローからのフルタイムドロー!
23日、東京都・新木場1stRINGにて『Marigold Grand Opening Wars 2024』が開催。MIRAIと青野未来が初代UN王座決定トーナメント1回戦で激突するも2度目の引き分けに終わった。
マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって5月20日に旗揚げされた新団体。
スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣、ビクトリア弓月の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンで“偽中野たむ”としてプチブレイクした石川奈青が所属に。
さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
後楽園ホールで行われた旗揚げ戦では立見席も売り出される中で1539名(超満員札止め)の観衆が詰めかけ、異様な熱気に包まれる中で大会は大成功。その直後から地方巡業も精力的に行っており、客入りも含めて快調な滑り出しを見せている。
マリーゴールドでは、独自のベルトを4本創設。
団体最高峰の“赤いベルト”マリーゴールド・ワールド王座、アントニオ猪木さんが巻いたベルトにあやかった“白いベルト”マリーゴールド・ユナイテッド・ナショナル王座(UN王座)、55kg以下の軽量級選手のためのマリーゴールド・スーパーフライ級王座。上記3本のシングル王座に加え、タッグ王座であるマリーゴールド・ツインスター王座もラインナップされている。
来る7月13日の両国国技館大会でUN王座およびスーパーフライ級王座の初代王者決定戦を行うことが決まり、現在はその出場選手を決めるためのトーナメントが開催中だ。
“白いベルト”UN王座のトーナメントでは波乱が起きている。
今月16日の名古屋大会ではMIRAIvs青野未来という大本命カードが1回戦から実現したものの、15分フルタイムドローの後の延長戦5分もフルタイムドロー。その結果、異例の“1回戦リマッチ”が決定。1週間の時を経た今大会のメインイベントで再びMIRAIと青野が激突した。
青野はMIRAIの利き腕である左腕への一点集中攻撃を重ね、MIRAIが腕をかばい始めると冷酷なローキック連打で左足も潰していくというクレバーな試合運びを見せる。
対するMIRAIは敢えて痛む左腕でのエルボーで突っ張っていく意地を見せ、グラウンドでのサブミッションを中心に青野の足へ集中攻撃。互いの武器を削り合う死闘が展開されていく。
終盤には当たりさえすれば一撃で試合が終わりかねない大技が乱れ飛ぶも、決着が付くことはなく15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴る。
5分間の延長戦が決定すると、MIRAIはゴングを待たずに水を飲んでいる途中だった青野を急襲。
互いにガムシャラなマウントエルボーの打ち合いやリング内外でのラリアットの打ち合いが展開。2人ともほぼノンストップでバチバチの殴り合いを展開するも勝敗が付くこと無く5分経過。
結果は引き分けとなり、6月29日の仙台大会にて1回戦の再々試合が決定。異例中の異例である裁定となったが、大注目のドル箱カードが3回も続けて見られることを喜ぶファンも多い。
試合後、喉元にラリアットを受けすぎて声が出ない様子の青野は「引き分けじゃダメなんです。私は一番にならなきゃダメなんです。そのためにこのマリーゴールドに来た。チャンスって、そんなに無いと思う。特に、大きなチャンスは1回逃すと中々、手に入れるのが難しい。それを知ってるから」と絞り出すようにコメント。
一方のMIRAIは「なんで?なんで?なんで勝てない?あんなに、あそこまでやってるのに!なんで勝てないんだよッ?!。青野未来に勝ちたい!そしてあのベルトの初代王者になりたい!あのベルトを獲るには、もっと馬鹿にならないといけない気がします。もっとさらけ出せ!もっと馬鹿になれ自分!」と叫び、3度目の正直で必勝を誓った。