「彼女はホントはもっと強い人と組んだ方がいい」まさかの敗戦に涙する貴婦人女王をパートナーが絆の力で鼓舞!
2日、北海道・ガトーキングダム・サッポロにて『Marigold Fantastic Adventure 2024』が開催。初の北海道興行を昼夜2大会で行った。
現ツインスター王者である【ミライサク】MIRAI&桜井麻衣の2人はスターダム時代に培った確かな実力で他タッグを寄せ付けない強さを見せ続けている。一度は不仲説なども囁かれたが、絆のファイトで醜聞を一蹴。若手にお小言を言いながらも背中で強さを見せる頼もしいチャンピオンとなっている。
そんなミライサクに挑戦名乗りを上げたのは、林下詩美&天麗皇希のタッグ。
詩美は9月まで行われたシングルリーグ戦で優勝を果たし、来年1月3日の大田区総合体育館で団体最高位のベルトであるワールド王座に挑戦が決定。しかし、優勝後の詩美は1月3日のことを少々口にするだけで新たな話題を一切作らず存在感が埋もれつつあった。
皇希はアクトレスガールズ時代からの盟友・後藤智香とのタッグ【tWin toWer】で1度ツインスター王座に挑戦しているが戴冠はならず。後藤が負傷による1ヶ月の欠場に入ることとなり、後藤の許可(?)が降りたことで憧れの詩美とのタッグを組んでツインスター王座へ挑戦することとなった。
昼の部のメインイベントでは、ツインスター王座の前哨戦として林下詩美&青野未来&天麗皇希vsMIRAI&桜井麻衣&高橋奈七永の6人タッグマッチが実施。
北の大地で奈七永のパッションの加護を受けたミライサクはまさに無双状態という試合運びを見せていったが、詩美&皇希も即席タッグとは思えぬ連携で意地を見せて終盤には勝負が拮抗。
青野がサポートに徹したこともあり、最後の最後に勝機を掴んだ皇希が必殺のアメジスト・バタフライを桜井に決めて3カウント。
王者から直接勝利を奪った皇希は「長く組んでるだけで強いわけじゃないってことを私と詩美さんがそのベルトを獲って私たちが証明します」と余裕をアピール。
対する桜井はリング上では気丈に振る舞っていたものの、バックステージに戻ると「私はMIRAIと組んだ時からずっと、MIRAIの足を引っ張らないようにと思ってやってきたんです。MIRAIはホントはもっと強い人と組んだ方がいいんだろうけど、それでも『桜井麻衣と組みたい』って言ってくれてきた。その言葉が本当に嬉しかったから。私はもっともっと自分が心強い存在になりたいと思ったし、そうなっていく」と涙で声を震わせながら本音を吐露した。
夜の部の第4試合では、MIRAI&桜井麻衣vs天麗皇希&田中きずなのタッグマッチが実施。
昼の敗戦で危機感を煽られたか、ミライサクが奇襲して試合の火蓋を切りガムシャラに攻め込んでいく。しかし、自信という名の武器を身に着けた皇希は折れずに突貫。桜井とのビッグブーツ合戦でも真っ向から打ち勝つ確かな強さを見せつけていく。
しかし、この試合の明暗を分けたのはタッグとしての力。桜井が皇希を押さえている間にMIRAIがきずなに集中砲火。司令塔のMIRAIが一瞬の隙も見逃さずに桜井との連携を繰り出していき、事実上の2vs1の盤面を多く作った。
最後はミライサクがきずなに合体クロスアームSTOを見舞い、桜井がきずなをSTFで捕らえてギブアップ勝ち。タッグ王者の貫禄を見せつける勝利となった。
昼の試合後には涙していた桜井であったが、夜の試合後にはMIRAIと勝利者賞のお食事券を取り合いながらじゃれる明るい笑顔を見せた。
雨降って地固まったミライサクと林下詩美&天麗皇希のツインスター王座戦は、11月14日の後楽園ホール大会で行われる。