【試合詳細】11・2 マリーゴールド札幌大会(夜) 【スーパーフライ級】翔月なつみvs松井珠紗 Sareee&青野未来vs林下詩美&高橋奈七永 MIRAI&桜井麻衣vs天麗皇希&田中きずな 石川奈青&マイラ・グレースvsボジラ&野崎渚 ハミングバードvs南小桃 ビクトリア弓月vs山田奈保

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『Marigold Fantastic Adventure 2024』
日程:2024年11月2日(土)
開始:17:30
会場:北海道・ガトーキングダム・サッポロ(昼)
観衆:294人

▼シングルマッチ 10分1本勝負
○ビクトリア弓月
6分55秒 バッキンガム
●山田奈保

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○ハミングバード
6分58秒 マッド・スプラッシュ→片エビ固め
●南小桃

▼タッグマッチ 15分1本勝負
[ダーク・ウルフ軍]ボジラ/○野崎渚(フリー)
7分46秒 ノアールランサーハイ→片エビ固め
石川奈青/●マイラ・グレース

▼タッグマッチ 15分1本勝負
[ミライサク]MIRAI/○桜井麻衣
11分47秒 STF
天麗皇希/●田中きずな

▼タッグマッチ 15分1本勝負
林下詩美/△高橋奈七永
15分0秒 時間切れ引き分け
△Sareee(フリー)/青野未来

▼スーパーフライ級選手権試合 15分1本勝負
【王者】○翔月なつみ
13分4秒 キド・クラッチ
【挑戦者】●松井珠紗
※初代王者が3度目の防衛に成功。

翔月が松井とのライバル対決を制しスーパーフライ級王座V3!青野未来の純白のベルトへ挑戦し2冠王宣言!奈七永がSareeeの裏投げで意識朦朧の緊急事態?!

オープニング


 大平ひかるリングアナと欠場中の後藤智香が現れて前説を担当。

後藤「夜の部の皆さん、こんばんは!改めましてマリーゴールド背番号51番、ゴチカこと後藤智香です。ということでただいま怪我により欠場中となりまして、前説を担当したいと自分から申し出て今ここに居ます。お昼の部では大変失礼致しました!見てください。しっかりと、絶対に落とさないなくさないメモを……『ゴチカのメモ!!』を用意させていただきましたので後ほどご紹介致しますのでお楽しみに!」

 続いて、アプリゲーム『ロードモバイル』とのコラボ開催の告知が行われ、2人で交互に対戦カードを読み上げていく。その後はお待ちかねのゴチカ記者によるインタビュー・レポート。

後藤「今回は3名の方にインタビューをさせていただきました。天麗皇希!『お昼の詩美さんとの勝利から、連戦でミライサク。隣にはきずなさん。実はマリーゴールドの中でもよくお話する選手。今日はそんなきずなさんとのタッグを楽しみにしていただけたら嬉しいです』とのことです!……ちょっと、あれっ?詩美さんの次はきずなさんですか?ハァ……って感じなんですけど!続きまして、高橋奈七永選手!『11月14日、後楽園でSareeeの持つ赤いベルトに挑戦が決まり、今日ももちろんフルスロットルでぶっ倒しに行く!詩美の隣に立つけど、1月3日、大田区総合体育館でお前の前に立つのはこの私だな!という気持ちで試合するので、会場の皆さん、パッションを大きな声で叫ぼう!パッション!』とのことです!パッショーーンッ!そしてもう1人、メインの松井珠紗選手にお伺いしました!『尼崎と川崎の頂上決戦!札幌に近いのは川崎だァーーッ!!』……以上です!皆さん気合入ってますよ!」

 昼に続いて「北海道は?!」「でっかいどう!!」のコール&レスポンスから大会スタート。

第1試合


 試合前に山田が「お願い致します!」と握手を求めると、弓月も「お願いします」と応じて手を握り返す。
 ゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い。弓月のヘッドロックを山田がヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。
 山田が突貫してエルボー連打からロープに振るが、弓月が足払いから低空ドロップキック、さらに顔面へのシングルレッグ・ドロップキック。弓月は山田をコーナーに振って串刺しドロップキックを見舞い、「どうした!奈保!来いよ!」と活を入れながらストンピング連打。山田もエルボーを連打していくが、弓月は「もっと来いよ!」と両手を広げ、すべて受け切った上で強烈なエルボー一発で山田をダウンさせる。
 山田も「ナメるなよ!」とドロップキック3連打も弓月は倒れず。4発目でようやく吹っ飛ばすことに成功し、弓月のボディスラムを阻止してスタナーからヘッドハンター。さらに山田がボディスラムから引き起こしてエルボー合戦へと持ち込む。山田は劣勢となるも、メゲずに猛連打。弓月がロープに飛ぶも、山田がロープを下げてエプロンに落とす。弓月はスワンダイブ式ミサイルキックを叩き込み、ダブルリスト・アームサルト。
 弓月は「決めるぞ!」とバッキンガムの体勢も、山田がエビ固めで切り返してそのままダイヤル固めへ。さらにセカンドからのダイビング・フォアアームからペディグリー。これを返されると山田がロープに飛ぶが、弓月がカウンターの払い腰。さらに「まだだ!」と2発目、3発目と決めてカバーも山田はキックアウト。
 弓月は顔面へのトラースキックからバッキンガムで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
山田奈保
「北海道、夜の興行、2回目のシングルマッチで弓月さんと闘わせていただきました。なんか、1番……色んなところで悔しさがあります。弓月さん、まだキャリアが浅いっちゃ浅い選手ではあるけど、この短期間の間にベルト戦にも挑戦して、上のレベルの高い選手ともシングルで闘ったりして。今回挑戦させていただいて、私はもっと弓月さんみたいになれると思うし、弓月さんと超えていける選手になります。自分にはもっと足りないスピードだとか技術力とか、そういったところが自分には課題が残っているので、そこらへんを次、名古屋ですね。シングル3戦目、瀬戸レアさんが待っているのでそこに今日負けた悔しさを全部持っていきたいと思います」

ビクトリア弓月
「山田奈保、すごい重い重いエルボー、めちゃくちゃここ(胸)に来ました。でもね、山田奈保、デビューして何ヶ月?分かんないけど、自分も今月で1年を迎えます。このちょっとしか空いてないキャリア、私はここを埋めさせるわけには行かないし、私に追いつかれるわけにも行かないので、どんどんこの差を引き伸ばしていきます。まだまだ山田奈保、お前には負けねーから。またシングルやろう」

第2試合


 互いに「お願いします!」と握手を交わしてからゴング。
 ゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合いとなり、互いにテクニカルな切り返しで技量を競い合う。ハービィがヘッドロックから腰投げも、小桃がヘッドシザース。ハービィは巧みなヘッドスプリングで抜けてクリーンブレイク。
 小桃はハービィにヘアホイップからコーナーで顔面を踏みつけ、ロープにくくって「マスク剥ぐぞ~!」とゆる~い雄叫びからマスクに手をかけ、レフェリーに咎められるとロープに飛んで串刺しドロップキック。さらにボディスラムからコーナーに振っていくが、ハービィがひらりとコーナーに飛び乗り、追撃を狙う小桃の腕を取ってぶら下がり腕十字。
 ハービィは変幻自在のロープワークで翻弄してからドロップキック。さらに胴絞め式の変形コブラクラッチで絞り上げてから「終わり!」とコーナーに上ってマッド・スプラッシュを狙う。小桃が追いすがってくると、ハービィはトップロープ上で側転してリングに着地し串刺しドロップキック。さらにロープに飛ぶが、小桃がカウンターのドロップキックからボディスラム。
 小桃は腕固めからボディスラムで叩きつけて体固めも、ハービィが下からイタリアンストレッチNO.32で捕らえる。小桃がロープに逃れようとすると回転してリング中央に戻してさらに絞る。ハービィは自ら解放してロープに飛ぶが、小桃がスクールボーイ、オクラホマロール、トルネード・クラッチと丸め込みで粘りに粘る。さらに小桃がハンマーロックDDTを狙うが、ハービィが足払いからジャックナイフ。小桃の起き上がりに旋風脚を叩き込む。
 ハービィは「足んない足んない足んない!」と観衆の拍手を煽る余裕を見せながらコーナーに上がり、マッド・スプラッシュを投下して3カウントを奪った。

<試合後コメント>
南小桃
「なんだあの鳥!次はぶっ倒してやるからな!本当に覚えとけ!」

ハミングバード
「(※気合の雄叫びを上げながらプロテインをシェイクして一飲み)……あァ~!うめぇ!あざっした!」

第3試合


 石川&マイラは「お願いします!」と握手を求めていくが、野崎&ボジラが奇襲で応えて場外戦となる中で試合開始のゴング。
 野崎が石川を観客席の奥深くへと連れ去りながら暴行を加えていく中、リングサイドでのエルボー合戦に圧勝したボジラがマイラをリングに放り込み、串刺しスプラッシュ。マイラは折れずにエルボー連打からローキック、ソバットと続けて回転エビ固めを狙う。ボジラは倒れず耐えてヒップドロップからカバーも、マイラがブリッジで抜けてロープに飛び、顔面へ低空ドロップキック。石川にタッチ。
 石川もボジラにドロップキックを放っていくが、ボジラはビクともせず。ならばとエルボー連打もボジラは一歩も動かず。逆にエルボー一発でふっ飛ばし、投げっぱなしスパインバスター。ボジラは串刺しスプラッシュを放つが、石川がエプロンに逃れてかわし、ロープを使ったスタナー。さらに石川がコーナートップからダイビング・クロスボディを発射も、ボジラは軽々とキャッチしてから放り捨ててビッグブーツ。ロープ際まで吹き飛んだところで野崎がおしゃれキックを見舞い、ボジラが投げっぱなしジャーマン。
 マイラがカットに入って石川と2人でボジラへダブルのスタナーからロープに飛ぶが、ボジラがダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒す。野崎にタッチ。
 野崎は石川にビッグブーツからショットガン・ドロップキックでコーナーに叩きつけて串刺しビッグブーツ。さらにボジラと2人でロープに振るが、ボジラのタックルを野崎に誤爆させ、石川&マイラがダブルのフェイスクラッシャーでボジラを野崎の上に叩きつける。石川が野崎にフライング・クロスボディを見舞い、マイラにタッチ。
 マイラは野崎にエルボー猛連打から貫通ドロップキック。さらにツイスト・アンド・シャウトから変形ダブルアーム・バスター。さらにみちのくドライバーIIでぶっ刺し、「オワリ!」と叫んでコーナーに上って行くが、ボジラが雪崩式ジャーマン。ふらふらと起き上がったマイラの顔面に野崎が蒼魔刀を突き刺し、スリーパーホールドからドルミル。これは石川が必死のカットを見せるが、ボジラが荒々しく石川を場外に放り出す。
 野崎はマイラへザキゴェからノアール・ランサー・ハイを狙うが、マイラがカウンターのトラースキック。さらにロープに飛ぶが、野崎がカウンターのビッグブーツをクリーンヒット。さらに顔面へのトラースキックからノアール・ランサーを見舞うも、石川のカットが間に合う。野崎&ボジラがダブルのビッグブーツで石川を排除し、野崎がノアール・ランサー・ハイを決めてマイラから3カウントを奪った。

<試合後コメント>
野崎渚&ボジラ
野崎「昼に続き、最強の我々が夜も勝ちました。昼夜2連勝!すごい気持ちいいね!」
ボジラ「1日2勝利!最高だ!(※野崎とハイタッチ)」
野崎「もうなにも言うこと無いよ(笑)だって私たちが強いってことが札幌の皆さんに改めて夜も証明できたと思っております。以上です!」

石川奈青&マイラ・グレース
マイラ「今日の言い訳をするなら、もし石川がいてくれたら、もしボジラがリングを横切って私をぶん投げていなかったら、私たちは勝つことが出来たと思う。今日は勝てなかった。月曜日の名古屋大会で勝つためにはその原因を潰していかなければならない。それが今私がやるべきこと。今日の何が間違っていたのかを確認して、月曜日にそれを解決するつもり。(石川へ)ボジラ戦、頑張ってね」
石川「そう!ボジラ!YES!YES!YES!次は私ボジラとシングルなんで絶対に倒したいと思います!この“大怪獣”を1勝もしてない石川が倒したら最高に熱いと思いませんか?私はボジラの弱点を知ってるんで、月曜日、楽しみにしててください!ソーリーマイラ!またタッグ組もうね~(※マイラと抱擁)」

第4試合


 11月14日の後楽園ホール大会でツインスター王座戦を控えるMIRAI&桜井と、皇希による前哨戦。昼の大会では皇希が桜井から直接勝利を奪い、桜井は「自分がMIRAIのパートナーにふさわしいのか」と涙するほど取り乱していた。

 ミライサクが奇襲し、4人がエルボー合戦で入り乱れる中でゴング。
 MIRAIはきずなにヘアホイップ2連発から首投げ6連発でスタミナを削るという老獪な戦法を見せ、桜井にタッチ。
 MIRAIがきずなの髪を掴んで引き起こし、桜井がビッグブーツを見舞う非情な攻撃を3発見舞い、桜井がMIRAIにタッチ。
 桜井がきずなをリストロックで捕らえる中、MIRAIが腕へのダブルアックスハンドル。
 タッチを受けた桜井も同様に腕へのダブルアックスハンドル。MIRAI、桜井ともう1周してから桜井が顔面への低空ドロップキック。きずなはふらつきながらもエルボー猛連打。桜井はすべて受けきったうえで強烈なエルボーでふっ飛ばしてロープに飛ぶが、きずながカウンターのフライング・ネックブリーカードロップ。皇希にタッチ。
 皇希は桜井に串刺しビッグブーツからロープに飛んでビッグブーツ。さらに足を使った変形バタフライロックに捕らえるも、決まり切る前にMIRAIがカット。ミライサクでロープに振るが、皇希がフライング・クロスボディで2人まとめてなぎ倒す。
 桜井と皇希が足を止めてのエルボー合戦を展開し、互角と見るやビッグブーツでの顔の蹴り合いへ。これは皇希が制してロープに飛ぶも、桜井がカウンターのドロップキックを顔面に叩き込んでMIRAIにタッチ。
 MIRAIは皇希にリバーススプラッシュ式セントーンを放つも、皇希は即座に起きてビッグブーツで反撃。MIRAIはニヤリと笑いながら「オラ、来いよ!」と顔を突き出してビッグブーツを受けに行き、変形ドラゴンスクリューからの低空ドロップキックでお返し。MIRAIはラリアットを狙ってロープに飛ぶが、皇希が追走してビッグブーツ。さらに皇希がロープに飛んでビッグブーツを叩き込み、バックドロップを狙う。MIRAIが着地してロープにプッシュし、カウンターのハリケーン・ドライバー。MIRAIはラリアットを放つも、皇希がカウンターのスパインバスター。両者大の字となるも、皇希が先にきずなにタッチ。
 きずなはコーナートップに駆け上がってMIRAIへミサイルキック。さらにフィッシャーマンを狙っていき、MIRAIが振り払った瞬間に脇固め。さらに腕十字に変形させようとするが、MIRAIが上体を起こしてカバー。きずなが慌ててキックアウトするも、MIRAIが飛びつき式コンプリートショットで追撃。MIRAIはレイネーラからの変形バックフリップを見舞い、「桜井麻衣!行くぞ!」と連携を要請。MIRAIのラリアット+桜井のレッグラリアートの合体攻撃からMIRAIが強烈なラリアットを叩き込むも、皇希がギリギリでカット。
 MIRAIはミラマーレ・ショックを狙って旋回していくが、きずなが空中で腕を取って脇固め。カットに来た桜井は皇希が胴絞め式の変形スリーパーホールドで封じる。MIRAIは苦戦しながらもなんとかロープに逃れる。
 きずなはMIRAIへフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドからRe:Dreamを狙うが、MIRAIがロープに向けてプッシュ。桜井がエプロンからロープを使ったスタナーを見舞い、MIRAIがバックドロップで追撃して桜井にタッチ。
 桜井はきずなにシャイニング・ケンカキックから庶民征伐。さらにシャイニング・バスターを狙うが、きずながスモールパッケージで切り返し、ランニングニーで追撃。続けてロープに飛ぶが、桜井がカウンターのレッグラリアートを叩き込みバックドロップの体勢へ。これを皇希がビッグブーツでカットし、きずなが桜井にRe:Dream。完璧に決まるもMIRAIがギリギリでカット。
 皇希&きずなは2人でミライサクをそれぞれロープに振ろうとするが、ミライサクがそれぞれをバックドロップで叩きつけて切り返す。ミライサクはきずなに合体クロスアームSTOを見舞い、最後は桜井がきずなをSTFで捕らえてギブアップを奪った。

<試合後コメント>
天麗皇希&田中きずな
皇希「札幌、夜、パートナーは違うけど私はこれも前哨戦だと思ってて。夜ももちろん勝つつもりではいたんですけど、結果は私が助けに行けずにきずなさんがギブアップという結果になってしまったんですけど、それでも私は桜井麻衣と今1勝1敗。まあドローだと思ってるんので、これから名古屋でも当たるんですけど、そこでもう1回勝って私が1歩進んで、ベルト戦でもう1歩、2歩先に私が行ってベルトをしっかり巻きます。きずなさん、ありがとうございました」
きずな「今日は皇希さんは前哨戦ということで、色々京都のときに言われたけど、今日はパートナーだったので前哨戦、足引っ張らないようにというか、皇希さん、午前も勝ってたので、夜は隣で私が皇希さんの勝利にするために私も力になれればって思ってたんですけど、私が負けてしまって。悔しいのと申し訳ないのと、色々なんですけど、昼夜両方負けてるので私はとにかく強くなれるように頑張ります」

MIRAI&桜井麻衣
桜井「昼間は私が負けてしまったんだけど、夜は直接ではないけど借りは返せたんじゃないかなと思っています。でもね、皇希に直接勝ったわけじゃないから、名古屋、私が皇希を仕留めてやるから。覚悟しとけ」
MIRAI「昼は負けてしまったけど、夜しっかり勝つことが出来ました。これも前哨戦だったんですが、昼と夜の違い、う~ん……皇希はまだまだ引っ張る力っていうのが無いんじゃないかなと今日夜闘ってみて思いました。タイトルマッチは林下詩美に引っ張ってもらいながら頑張ってほしいなと思います。そして勝ったので、(勝利者賞で)お食事券いただきました~♪美味しいもの食べに行きますか」
桜井「さっきさ、独り占めしようとしてたよね?!」
MIRAI「一緒に行くよぉ~」
桜井「私が勝ったんだけど!私が勝ったんだけど!」
MIRAI「じゃあ、一緒に行こ」
(※桜井がMIRAIとお食事券を引っ張りながら退席)

第5試合


 11月14日の後楽園ホール大会で真紅のベルト戦を控えるSareeeと奈七永の前哨戦。
 Sareeeと奈七永の対面でゴングが鳴ると、手4つでの力比べで真っ向勝負。腕力では奈七永が競り勝ち、そのまま監獄固めに捕らえつつマウントエルボー連打。Sareeeもなんとか抜け出してクリーンブレイク。
 再び向き合ってバックの取り合いから奈七永がヘッドロック。さらにエルボー連打からロープに飛ぼうとするが、Sareeeがロープを踏み台にしたアームドラッグ。奈七永は即座に起きてショルダータックルでふっ飛ばし、「詩美!ダブル行くぞ!」と指示を出しつつタッチ。
 詩美は奈七永とともにSareeeをロープに振ってダブルのショルダータックル。さらにストンピング&エルボー連打からボディスラムで叩きつけ、キャメルクラッチ。奈七永にタッチ。
 奈七永はSareeeの腕に噛みつき攻撃を見舞い、さらにロープに絡めたアームロック。コーナーに叩きつけてマシンガン・チョップを見舞い、「どーしたチャンピオン!」と挑発しながら顔面を踏みつけていく。ブチ切れたSareeeが「ナメんな!」と強烈なエルボーを叩き込み、「奈七永ェーーッ!」と叫びながらロープへ飛ぶ。奈七永は「奈七永じゃねェーーッ!」と叫びながらサイドバスターで迎撃。そのまま体固めに入るが、Sareeeがブリッジで抜けてロープに飛び、ドロップキック一閃。青野にタッチ。
 青野は奈七永にドロップキックを見舞ってコーナーにふっ飛ばし、串刺しドロップキックからの低空串刺しドロップキックのコンビネーション。さらに青野がボディスラムを狙うが、詩美がカット。奈七永&詩美がロープに振っていくが、青野は詩美のショルダータックルを奈七永に誤爆させ、倒れた奈七永の上に詩美をボディスラムで投げ落とす。さらに青野は奈七永にサッカーボールキックを叩き込み、ローキック連打。奈七永は「いってェーーッ!パッショーーン!」とエルボーで反撃。ローキックとエルボーの打ち合いが続くが、奈七永は青野のハイキックをガードし、バックドロップで叩きつけてから詩美にタッチ。
 詩美は青野に串刺しラリアットからスライディング・ラリアット。さらにアルゼンチン・バックブリーカーで担ごうとするが、青野が着地してロープへ。詩美は変形無双で迎撃してラリアットを放つが、青野もラリアットで迎撃。ラリアットの正面衝突が続いていき、青野が打ち勝ってなぎ倒す。Sareeeにタッチ。
 Sareeeはコーナーに駆け上って詩美へミサイルキック。さらに引き起こしてエルボー合戦へと持ち込み、「そんなもんか!」と詩美を圧倒。詩美も意地で倒れず強烈なエルボーからドロップキック。
 詩美がカバーに入るが、熱くなった奈七永が「どけオラッ!」と詩美を引き剥がしてSareeeにマウントエルボー連打。Sareeeもひっくり返してマウントエルボー連打。奈七永はビンタからロープへ飛んで行き、Sareeeのエルボーを回避。そこへ詩美がSareeeをラリアットで叩き伏せ、バックフリップからスリーパーホールド。Sareeeは長時間苦戦するも、なんとか自力でロープに足をかける。
 詩美はSareeeへブレーンバスターを狙うが、Sareeeが逆にブレーンバスターから投げっぱなしジャーマン。詩美も雄叫びを上げながらすぐに起きて投げっぱなしジャーマン。Sareeeもすぐに起きて投げっぱなしジャーマン。自軍コーナーに付近に倒れた詩美に奈七永が触れて試合権利を得る。
 奈七永はSareeeにラリアット。さらに腕を取りながら起き上がり小法師式のエルボーをショートレンジ・ラリアットを3連撃。続けてバックドロップを狙うが、Sareeeがカサドーラ・フットスタンプで切り返す。両者足を止めてのエルボー合戦となり、打ち勝った奈七永がロープに飛ぶ。ここに青野が飛び込んできて奈七永に追走ラリアット。Sareeeのエルボー&青野のハイキックの連携攻撃から、Sareeeのエルボー&青野のラリアットのサンドイッチ攻撃。
 Sareeeは「奈七永ェーーッ!」と絶叫しながら貫通ドロップキックで顔面をぶち抜き、コーナーに上っていく。詩美が足にすがりついて妨害する中、奈七永が「バカタレがァーッ!」とSareeeにヘッドバッドから雪崩式ブレーンバスター。さらに奈七永が投げようとするが、Sareeeが回転エビ固めで切り返し、そのままエビ固めのシーソーゲームへ。詩美がカットのために低空ドロップキックを放つが、これが奈七永に誤爆してしまう。
 その隙を逃さず、Sareeeはフットスタンプからコーナートップに上がり、ダイビング・フットスタンプ。そのままカバーに入るが、詩美がぶっこ抜いてのジャーマンを狙う。これはなんとか阻止したSareeeだったが、詩美は即座に形を切り替えてコウモリ吊り落とし。
 奈七永はSareeeにナナラッカからワンセコンドEXを狙うが、着地したSareeeが延髄斬り。ロープに飛ぶが、奈七永がカウンターのラリアット。奈七永は右腕を掲げてさらにラリアットを狙うが、キャッチしたSareeeが裏投げ。奈七永は受け身が取れない形で頭からぶっ刺さってしまう。Sareeeは意識朦朧の奈七永を引き起こそうとするが、ここで15分フルタイムドローを告げるゴング。

 身動きが取れない奈七永を尻目に、Sareeeは余裕の表情でマイクを取る。

Sareee「おい奈七永。今日はドロー。メチャクチャ悔しいよ。ウチららしい前哨戦、出来たんじゃないの?おい、高橋奈七永。私と貴女のプロレスのプライドかけて、正々堂々、11月14日、1vs1でみんなに見せつけてやろうよ、ウチらの闘い。みんなに届かせようよ。よろしくお願いします」

 なおも起き上がれない奈七永であったが、大の字になったままマイクを要求。

奈七永「Sareee、Sareee、Sareee。ちょっといいのもらっちゃって、悔しいけど立てない。立てないけど、何度倒れたって立ち上がってきたんだよ、私の人生。知ってんだろ、少しは?Sareee。だからそうやって言えんだろ。見せつけてやろうよ。そして、お前の心に、一番に高橋奈七永の強さを刻んでやるよ。11月14日、覚えとけ」

 Sareeeはベルトを掲げながら奈七永を見下ろし、奈七永は下から両手の中指を立てて突きつけてみせた。

<試合後コメント>
Sareee&青野未来
Sareee「大事な、たった1回しか無い前哨戦がドローという形で終わってメチャクチャ悔しいです。でも本番は11月14日、私の2回目の防衛戦。高橋奈七永、決まってるんで。ホント、リング上でも言いましたけど、私と奈七永のプライド、すべてかけてリングで思い切りやり合いたいと思います。それがみんなの心に刻まれるような、そんな闘いになればいいなって思ってますけど、私はいい試合しようなんてこれっぽっちも思ってないんで。高橋奈七永にただ勝つということを考えて14日はリングに向かいたいと思います。そしてね、私たち赤白のベルト巻いてるのにさ、ウチら組むの2回目だけど、前回は負け、今回はドロー。ちょっと情けないね、ウチら」
青野「確かに」
Sareee「私、青野未来ともドローで終わってるんで、アンタに負けてはないね。ドロー。まあ負けと一緒だよ、私からしたら。だからまたアンタとも必ず闘わないといけないと思ってるから。そのときはよろしく」
青野「よろしくお願いします」
Sareee「以上です」
(※Sareeeは先に退席)
青野「私も真紅のベルトを狙っています。なので、今日リングにいたチャンピオン以外全員あのベルトを狙っていると言ってもいいと思う。前哨戦ということで、間近でその闘いを見て、本当に痺れたし、よりあの真紅のベルトが私も欲しくなった。本当に熱くて、あのベルトに届くまでにホントにホントにいろんな壁があると思ったし、ちゃんと14日、ベルトの行方を私がしっかり見届けて、どっちが勝っても私はあのベルトに絶対必ず近い将来挑戦します。見ててください」

第6試合


 ゴングが鳴ると、両者ゆっくり歩み寄って額を突き合わせての視殺戦。ほどなくして足を止めてのエルボー合戦が展開されていき、松井が連打で打ち勝つも、翔月が能面のような表情になり静かな怒りを込めた強烈なエルボー。
 松井がロープに飛んでコルバタで放り捨て、ロープに飛ぶも翔月がカウンターのドロップキック。脇腹に食らってしまった松井は一旦場外にエスケープも、翔月がすぐに追っていって場外でエルボー合戦。打ち勝った翔月がサッカーボールキックで追撃し、観客席へと叩き込んでいたぶっていく。
 互いにリングに戻ってロープワークのドッグファイトを展開も、翔月がエルボーをキャッチして脇固めへ。松井がロープを掴むも、翔月がロープの反動を使ったダブルニードロップで追撃。ロープ際に座り込む松井に串刺し蒼魔刀を狙うが、かわされた翔月が場外へと飛び出す。松井が追っていこうとするが、翔月が阻止してエプロン上でのエルボー合戦が勃発。
 松井がショットガン・ドロップキックで翔月を場外に蹴落とし、コーナートップからプランチャ。松井は翔月をリングに放り込み、ブサイク・ニーからストレッチ・マフラー。翔月も下から腕を取って裏十字固めで切り返すが、松井はクラッチを解かずにストレッチ・マフラーでギブアップを迫る。翔月は長時間苦戦するも、なんとかロープを掴む。
 ロープ際に座り込む翔月に対し、松井は串刺しスライディング・クロスボディから変形フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらに松井がランニングニーを発射も、翔月がスクールボーイで切り返し、卍固めへ。さらにスクールボーイからの腕十字に持ち込むが、松井は悲鳴を上げながらもロープにたどり着く。
 翔月はロープを使ったアームロックから腕へのハイキックを放つが、松井がガード。ならばと翔月がフィッシャーマンの体勢も、松井がロープ際まで引きずっていってハングマンDDT。翔月は即座に起きてハイキックを叩き込むも、追撃に行く余力は無し。両者バタリと倒れ込んでダブルダウン。
 両者ふらふらと起き上がって膝立ちになりながらのエルボー合戦を展開。しかし、腕を徹底的に攻められた松井が不利。次第に翔月が有利な情勢を作っていき、さらにローキック連打で足も潰しにかかる。松井も「負けてたまるかッ!」と敢えて痛む腕でエルボーを猛連打して行く意地を見せるが、翔月がハイキック。松井が倒れず耐えるが、翔月がショットガン・ドロップキックでコーナーにふっ飛ばし、串刺し蒼魔刀。
 翔月は「終わり!」とコーナートップからのダイビング・フットスタンプを発射も、かわした松井が飛びついてカサドーラ・フットスタンプ。さらにエビ固めからのフットスタンプを3連撃見舞い、ブサイク・ニーをクリーンヒット。松井は必殺のMKDで突き刺すも、翔月は意地のキックアウト。
 ならばと松井は滅多に出さない奥の手のムーンサルト・プレスを発射も、かわした翔月が蒼魔刀。さらに脇固めからのキドクラッチで3カウントを奪った。

 一瞬の隙を突かれての決着に納得がいかず暴れる松井だったが、翔月は髪を掴みながら突き放してスーパーフライ級の壁の高さを見せつけた。

翔月「翔月なつみ、スーパーフライ、V3達成しました!この初めてのマリーゴールド北海道大会でこうやってベルトを守ることが出来て本当に嬉しいです。昼夜来てくださった皆さんも本当にありがとうございます!早速次の防衛相手……と行きたいところなんですけど、自分はこの55kg以下だけじゃなくて、2階級制覇を目指したいと思ってます。次、青野未来のユナイテッド・ナショナル、白いベルトを目指したいと思います。青野未来いるか、青野未来!(※青野が純白のベルトを持ってリングイン)待ってましたよ、青野未来。自分は2階級制覇、まだマリーゴールドでは誰も成し遂げたことがないことをやっていきたいと思っていますが、どうですか?」

青野「なつみさん、防衛おめでとうございます。2階級制覇ですか。随分大きく出ましたねえ?もちろん、私はなつみさんの挑戦を受けます。でも、ちょっと厳しいんじゃないですかねえ?もっとパワーを付けてきてください」
翔月「おい、青野未来。たしかにパワーやスタミナはプロレスラーにとってとても有利だけど、プロレスっていうのはな、パワーだけじゃないんだよ。分かるか?パワーはたしかに有利だけど、それを覆すのが翔月なつみです。なんだったら、自分の持ってるこのベルト、スーパーフライと貴女が持ってるユナイテッド・ナショナル、ダブルタイトルでもいいんですよ?青野未来!お前たしか55kg以下だな?挑戦できる資格はあるんじゃないですか?」
青野「私、真紅のベルト狙ってるんですよ。だから今、体重に縛られてる場合じゃないんで。そのベルトは結構です。もちろんこのベルトはかけますので。この純白のベルトをかけてやりましょう」
翔月「分かりました。青野未来はストイックじゃない。そういうことですね?自分はこのベルトも守りつつ、その白いベルトもいただきつつ、最後は赤いベルトに挑戦していくんで。どうぞよろしくお願いします。青野未来!お前との対戦は11月14日、後楽園ホール大会でいいですよね?(※青野が頷く)……いいみたいなんで、スケジュール入れといてくださいね、ロッシー?自分がこの白いベルトも獲って、2冠を掲げて、このロッシー小川とツーショット撮って、ロッシー小川のXのアイコンを自分とのツーショットを待ち受けにしたいと思います。以上」
(注:ロッシー小川は長らくXのアイコンを青野とのツーショット写真に設定していた。現在はハミングバードとのツーショット)

翔月「ということで!初めての北海道大会、昼夜楽しかったですか?!ありがとうございます!自分は北海道が大好きで。生まれも育ちも関係ないんですけど、北海道のご飯大好きで昨日も食べすぎてしまいました。今日も気持ちいい勝利を収めたので、美味しいご飯を食べて、また明後日の名古屋、お会いできる皆さんは名古屋で引き続きマリーゴールドを楽しんでいってください。よろしくお願いします。最後みんなで立って、私が『シャイン・フォーエバー!』と言ったら、握りこぶして『マリーゴールド!』と言っていただけますか?ロッシー、一緒にやらないの?行きますよ皆さん。いいですか?初の北海道大会、大きな声で締めますよ!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!」

<試合後コメント>
翔月なつみ
「やっと3回目、そして松井珠紗との再びの闘いも無事に勝利を収めることが出来ました。本当にシングルリーグも乗り越えて松井珠紗の新しい進化も見えたけど、自分も進化してるんで。そしてマリーゴールドで誰も成し遂げたことのない2階級制覇に向けて、今日は青野未来に挑戦表明したのでね。後楽園は白いベルトと2本掲げて迎えたいと思います。楽しみにしててください。パワーだけじゃないぞ、青野未来。注意しとけよ」

松井珠紗
「2度目のスーパーフライに挑んだんですけど、いやぁ……なんでですかね、ホント、なんで、なんであとちょっとが届かないのかなって。自分マリーゴールド来てからスーパーフライに限らずずっとそれは思ってて。なんか、色々考え直すキッカケになった。そんな日だった気がします。でもここで腐ってなんかいられないんで。また翔月なつみに……翔月なつみの持つスーパーフライにまた挑みたいと思います。ありがとうございました」

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