【試合詳細】7・21 マリーゴールド名古屋大会 ジュリア&桜井麻衣vs林下詩美&MIRAI 青野未来&翔月なつみvs田中きずな&ビクトリア弓月 瀬戸レア&南小桃vsCHIAKI&野崎渚 天麗皇希&後藤智香vsボジラ&マイラ・グレース 松井珠紗vsゼイダ・スティール

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『Marigold Summer Gold Shine 2024』
日程:2024年7月21日(土)
開始:13:00
会場:愛知県・名古屋国際会議場イベントホール
観衆:473人

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○松井珠紗
8分34秒 MKD→エビ固め
●ゼイダ・スティール

▼タッグマッチ 15分1本勝負
[tWin toWer]○天麗皇希/後藤智香
11分12秒 アメジスト・バタフライ→片エビ固め
ボジラ/●マイラ・グレース

▼初代ツインスター王座決定トーナメント1回戦 15分1本勝負
●瀬戸レア/南小桃
9分11秒 フィッシャーマンズ・バスター→体固め
○CHIAKI/野崎渚(フリー)
※CHIAKI&野崎が準決勝進出。

▼初代ツインスター王座決定トーナメント1回戦 15分1本勝負
○青野未来/翔月なつみ
12分56秒 スタイルズ・クラッシュ→エビ固め
田中きずな/●ビクトリア弓月
※青野&翔月が準決勝進出。

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[Oh! まい☆ジュリア]ジュリア/●桜井麻衣
15分57秒 ラリアット→片エビ固め
林下詩美/○MIRAI

タイムリミットが迫る(?)ジュリアが桜井との絆のシングル戦へ!トーナメント準決勝は青野&翔月vs皇希&後藤、MIRAI&桜井vsCHIAKI&野崎に決定!

オープニング


 大平ひかるリングアナによる対戦カード発表の後に大会がスタート。

第1試合


 試合前に松井が握手を求めると、ゼイダは前日の試合での松井の奇襲を警戒してか恐る恐るといった様子で応じてからゴング。
 ロックアップからヘッドロック、リストロックの応酬。松井がスリーパーホールド、ロープを使ったスタンド式のキャメルクラッチで絞り上げ、ヘアホイップ2連発。さらに髪を踏みつけて挑発してからボディスラムで叩きつける。

 松井はロープに飛ぶが、ゼイダはカウンターのビッグブートから低空ドロップキック。さらに髪をねじり上げてお返ししてからコーナーに逆さ吊りにして「マツイカワイイ?NO!マツイ、BAKA!」とポーズを真似ながら挑発。ゼイダは松井の顔面めがけて串刺し低空ドロップキックを放つが、松井が上体を起こして回避し「テメーが馬鹿だこの野郎ッ!」とブチ切れながらダイビング・クロスボディ。
 松井とゼイダが足を止めながらエルボー合戦を展開。ゼイダが打ち勝ち、松井のエルボーを絡め取ってクロスフェイス。松井は手に噛みついて強引に脱出。これに怒ったゼイダは髪を掴んで引き起こすが、松井がソバットからスクールボーイ、そのままストレッチ・マフラーに移行。ロープを掴んですがりつくゼイダに松井が串刺し低空クロスボディを見舞い、変形MARUMARUスープレックス。引き起こしていくが、ゼイダが起き上がり際に延髄切り。「グッナイ!」とTKOを見舞うもカウントは2。
 ゼイダはロープに飛ぶも、松井はカウンターのブサイク・ニーを叩き込み、コーナーに上ってミサイルキック。最後はMKDで突き刺して3カウントを奪った。

 松井がリング上から退場していくゼイダに笑顔で手を振ると、ゼイダは「アイ・ヘイト・ユー!」と捨てぜりふを残して去っていった。

<試合後コメント>
松井珠紗
「マリーゴールドで2度目の名古屋!どうもありがとうございました!昨日新木場でボジラとシングルで、今日はカードが変わってゼイダとシングルで。今日は勝って私が日本代表ってところを見せられたんじゃないかなと思います。いやぁ、でもゼイダってホントに曲者よね。なんか、勝ったけど……なんかこう、なんかまだまだ奥がありそうなつかめない感じがして。またやりたいですね、ゼイダと。なので再戦よろしくお願いします。ありがとうございました」

ゼイダ・スティール
「この試合もクソみたいな結果に終わった。最近私は“クソ”しか言ってない。私は1週間ずっとタッグマッチの準備をしてきた。最高のタッグレスラーとトレーニングをしてきた。それで?誰かさんの体調不良でどうなったと思う?カードが全部変わって台無しよ!私の気分は最悪。毎週!毎週!!毎週!!!全部負け!私は負け犬よ。負け犬。でもね、知ってる?私は“リアル・ディール”ゼイダ・スティール!負け犬のまま日本を去る気なんてさらさら無いわ!」

第2試合


 皇希とマイラの対面でゴング。ロックアップからバックの取り合い、互いにロープへ飛んでの駆け引きが展開。マイラのエルボーを側転でかわした皇希だったが、マイラがカニバサミで倒してギロチンドロップを見舞って先制。さらにロープに飛ぶが、皇希がカニバサミでロープに倒して貫通ビッグブート。後藤もエプロンからヒップバッドを見舞ってアシストし、tWin toWerが2人でダブルビッグブート。皇希が後藤にタッチ。
 後藤はマイラにヒップバッドからエルボーを連打していくが、マイラが前後開脚でかわしてソバットからエルボー、ドロップキックと連撃。さらにロープに飛ぶが、後藤がキャッチしてコーナーにセットし串刺しヒップドロップから串刺しヒップアタック。さらにジャイアント・スイングで8回転ぶん回す。後藤はロープに振ろうとするが、上手くかわしたマイラがヒップアタックでお返しし、低空ドロップキックで追撃してボジラにタッチ。

 ボジラは後藤にハリケーン・ドライバーからヘッドバッド連打。さらにジャイアント・スイングで5回転回したあとに雑に放り捨てる。自らの得意技を使われて怒った後藤は絶叫しながらエルボーを猛連打していき、皇希とともにダブルのビッグブート。皇希がアトミックドロップの形で後藤を投げ落とす連携ヒップドロップを決める。
 代わる皇希はボジラの顔面にビッグブートを連打していくが、ボジラは倒れず耐えてショルダータックル。さらにボジラが串刺しボディスプラッシュからミサイルキックで吹っ飛ばす。さらにヘッドロックで絞り上げていくが、皇希が頭を抜いてRKO。ロープに飛ぶも、ボジラがカウンターのラリアットで叩き伏せる。ボジラは距離を取って足踏みでコールを煽りながらスピアーを狙うが、その背後からマイラがタッチして試合権を得る。
 不満をあらわにするボジラをよそに颯爽と出ていったマイラは、皇希へエルボー連打からフライング・ラリアット。さらに串刺しエルボースマッシュからバックドロップ、ダイビング・ルー・テーズ・プレスと連撃してロープに飛ぶが、皇希がカウンターのドロップキックから170cmプレス。マイラもフィッシャーマンズ・スクリューでやり返してロープに飛ぶが、皇希がパワースラムで迎撃しカナディアン・フェイスバスター。皇希がコーナーに上ってアメジスト・バタフライを狙うが、ボジラが追っていって雪崩式ブレーンバスター。
 ボジラは、勝手に出ていったのに負けそうになっているマイラを激しく罵倒。これに怒ったマイラもボジラを突き飛ばし、2人は完全に仲間割れ。その隙を見逃さずに後藤がボジラをラリアットでなぎ倒し、tWin toWerの2人でボジラにサンドイッチ・トラースキック。マイラはそんなボジラを見てクスクス笑った後に皇希をクロスフェイスで捕らえるが、後藤がカット。tWin toWerの合体リフトアップ・フェイスバスターから皇希がアメジスト・バタフライを決めて3カウントを奪った。

 ボジラはマイラへ「ざまあみろ」と言いたげに小馬鹿にし、本部席からマイクを奪う。

ボジラ「(tWin toWerへ)いますぐ出ていけ」
後藤「なんでだよ!勝ったの智香たちだろ!アイム・ウィナー!」
ボジラ「だから何だ?いいから黙って聞いていろ。私はレジェンドのパッションを感じたいと思っている。パッション(奈七永)はどこだ?奴も私を怖がって逃げてしまったのか?7月30日の後楽園ホール大会、奴とシングルマッチをやらせろ。私は奴に勝ってさらに強くなるだろう。SIZE DOES MATTER!デカさこそが正義だッ!」

皇希「何言ってんだかわかんねーんだよっ!なんかしらんけど、今日勝ったのはtWin toWerなんで!この調子で後楽園で私たちがベルトを巻きます!みんな後楽園見に来いよ!」

<試合後コメント>
天麗皇希&後藤智香
後藤「ボジラ押さえたぞ!今日は皇希が絶対旋回プレスを決めてくれると思ったんで、とにかくしがみ付いて、しがみ付いて水をふっかけられようがなんだろうが離さなさなかったです!ナイス旋回プレス!ありがとう!」
皇希「今日は石川の欠場で急遽3WAYになって、昨日新木場で、私は元々白いベルト欲しいって言ってたんですけど智香も欲しいって言ってたんで。ちょっと早いけど、ここはライバル対決で、3WAYとはいえ智香と闘えるの楽しみにしてたんですけど……高橋奈七永!高橋奈七永ぇ、お前も欠場すんな!(笑)」
後藤「まあ結果的にはここでもタッグ組めたから、ツインスターに向けてもまた大きく前進できたんじゃないかな」
皇希「そうだね。また大きな壁を1つ超えられたと思ってる。智香、ありがとう!この調子でツインスター獲って初代チャンピオンになります!待ってろチャンピオンベルト!」
後藤「待ってろ!」

ボジラ&マイラ・グレース
マイラ「あ~あ、負けちゃった(笑)」
ボジラ「何がおかしい!お前がピンを獲られたんだろう!」
マイラ「はぁ~?貴女だってピンを獲れなかったでしょ?」
ボジラ「負けたのはお前がピンを獲られたからだ。私のせいじゃない!」
マイラ「貴女がどっか行っちゃって戻ってこなかったからじゃないの。貴女も国に帰ることを考えたほうがいいんじゃない?」
ボジラ「お前は勝つための努力をしているのか?この1戦、1試合に向けて勝つことを考えているのか?もうお前に何も言うことはない。クソみたいな試合だった」
マイラ「諦めないわ。私はまた立ち上がるもの」

第3試合


 試合前に小桃&レアが「お願いします!」と元気に握手を求めていくが、CHIAKI&野崎の返事は目潰しとビッグブートでの奇襲。
 CHIAKI&野崎がレアに集中攻撃を見舞い、CHIAKIが顔面への低空ドロップキック、野崎が顔面へのスライディング・キック。CHIAKIが早速イスを持ち込んで殴りかかるも、危うく野崎へ誤爆。2人で「セーフ!」と安堵したところへレアがCHIAKIにドロップキックを見舞い、吹っ飛んだCHIAKIが野崎をイスで殴る形になる。
 レアは小桃とともに野崎をコーナーに振って2人で交互に串刺しドロップキック。さらに2人での首投げからダブルの低空ドロップキック、レアが顔面をぶち抜く低空ドロップキックで追撃して小桃にタッチ。
 小桃はドロップキックを発射も、かわした野崎がドルミル。これはレアがカットし2人でダブルブレーンバスターを狙うが、野崎が「ナメんな!」と振り払ってダブルチョップ。そのまま2人をコーナーに重ねて順番にマシンガンダブルチョップの餌食に。野崎は小桃におしゃれキックからスリーパーホールド。さらにショットガン・ドロップキックでコーナーまでふっ飛ばしてCHIAKIにタッチ。
 CHIAKIは小桃に顔面ウォッシュからフェイスクラッシャー、側転ダブルニードロップと連撃。さらにボディスラムを狙うが、小桃がスモールパッケージで切り返し、さらにスクールボーイ、スモールパッケージ、腕十字、変形DDTと畳み掛けるもカウントは2。レアにタッチ。

 レアはCHIAKIにドロップキックを6連撃もCHIAKIは倒れず。7発目でなんとか倒してマウントエルボーを猛連打も、CHIAKIが上を取り返してマウントエルボーで反撃し2人で揉み合っていく。レアがロープに飛ぶも、CHIAKIはカウンターのスピアー。レアも折れずにエルボー連打からヒザへの低空ドロップキック、ボディスラム、リバース・フルネルソンからのキャトル・ミューティレーションと畳み掛けるも野崎がカット。野崎のビッグブートから、CHIAKIのムーンウルフ+野崎のトラースキックの合体攻撃。
 野崎がイスでレアの頭をぶん殴り、最後はCHIAKIが旋回式のフィッシャーマン・バスターで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
CHIAKI&野崎渚
CHIAKI「南小桃、そして瀬戸レア。ああ、もう楽勝だったなオイ。まだまだ,ひよっこのオメーらには絶対負けないからな!」
野崎「ひよっこね。確かにひよっこだわ。ひよっこだろうがなんだろうが、大事なタッグベルトのトーナメント1回戦。昨日誤爆とかあったけど、今日はバッチリ決まってタッグワークがどんどん良くなっていると私は思ってるから。この勢いでベルト獲ろうよ」
CHIAKI「もちろん!本来の俺たちでタッグベルトのチャンピオンになってやる。ノザキ様、またLINEします」
野崎「OK、待ってる(笑)」

瀬戸レア&南小桃
小桃「野崎さん、CHIAKIさんとのタッグ。ひよっこって言われたけど、まだまだ出来る。ね?これから2人で協力し合って、また野崎さんCHIAKIさんのタッグに挑んで勝ちたいと思います」
レア「私、基本的に色んなことに対して全然怒らないんですよ。あの2人はなんですか?凶器使って、勝って、ひよっこ?たしかに凶器を使わなくても負けてたかも知れないけど、そんな凶器を使うような人に負けたくなかったです。次、対戦するときは絶対に勝ってやります」
小桃「勝ってやります!くしゅん!……くしゃみ出ちゃった(笑)」

第4試合


 スーパーフライ級王座を狙う弓月は入場時から翔月を強く意識。タッグ王座戴冠のためにも、今後のスーパーフライ級王座戦線参入のためにも、そしてなにより地元・名古屋のファンのためにも弓月にとっては負けられない試合。

 翔月と弓月の対面でゴングが鳴った瞬間に翔月がビッグブートを発射も、かわした弓月が回転エビ固め。翔月もエビ固めで切り返してシーソーゲームが展開され、アームドラッグ&足払いの応酬の末にクリーンブレイク。両者タッチ。
 きずなが青野にドロップキック4連発も、青野は倒れずドロップキック1発で吹っ飛ばす。さらに青野がボディスラムから逆エビ固め。さらにロープにくくりつけながら翔月とともに交互にミドルキックを連発していく。青野がサッカーボールキックで追撃し、翔月にタッチ。
 翔月はきずなに急角度逆エビ固めも、弓月が必死のカット。翔月はきずなへビッグブートを発射も、かわしたきずなが「ナメんな!」と飛びつき式ネックブリーカーから腕十字。さらにロープを使ったアームロックから腕への低空ドロップキック、脇固めと腕への集中攻撃。翔月も「ナメんな!」と脇固めで切り返し、ロープの反動を使ったダブルニードロップ。翔月はサッカーボールキックで追撃して青野にタッチ。
 青野はきずなに串刺しドロップキックから串刺し低空ドロップキック。さらにロープに振ってラリアットを狙うが、かわして走ったきずなが飛びつき式のDDT。さらにきずながボディスラムを狙うが、逆に青野がぶっこ抜いてボディスラム。さらにニークラッシャーから39ロックで捕らえるも弓月がカット。
 弓月&きずながコンビネーション。きずなのエルボー、弓月のドロップキック、きずなのスクールボーイから2人でのダブル低空ドロップキック、弓月の変形フェイマサー+きずなのフェイスクラッシャーの合体攻撃。さらにきずながスピンキックから変形レッドアイで叩きつけるも翔月がギリギリでカットに成功。きずなが弓月にタッチ。

 弓月は青野をドロップキックでふっ飛ばし、ロープに飛んでコルバタからドロップキック。さらにロープ際での貫通ドロップキック。ロープへ飛ぶが、青野がカウンターのパワースラムで迎撃し、サッカーボールキックからコーナーに上る。きずなが足を掴んで妨害し、弓月がデッドリードライブでコーナーから投げ落とした後にきずながミサイルキック。きずながソバット、弓月がトラースキックからのダブルリスト・アームサルト、払い腰2連発からの背負投げと畳み掛けるもカウントは2。
 弓月が引き起こすも、青野が起き上がり際のハイキックからダブルアーム・スープレックス。きずながカットするも、翔月が延髄切りを見舞って場外へ叩き出す。青野はラリアットを発射も、弓月が絡め取ってローリング・アロー。これを翔月がカットし、青野のラリアットから翔月が串刺しランニング・ダブルニー。続けて青野がスライディング・ラリアットからスタイルズ・クラッシュで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
青野未来&翔月なつみ
青野「初戦勝ちましたー!この2人、チャンピオンタッグ、絶対この中で最強だと思うので初戦突破は当たり前なんですけど、メチャクチャ勢いのある2人から勝って私たちも勢い付いたので、この勢いでタッグの初代を獲りたいと思います。初代の二冠、獲りましょう!」
翔月「もちろんです!それ目指してやってるんで。勢いはたしかにあったけど、私たちは余力を残して勝ったと思うんで。向こうの出来る限界を出させたうえで勝ってると思うんで。7月30日の後楽園では(準決勝に)勝てば2戦続けてやることになると思うんですけど、そんなの青野未来の前では通用しないと思ってるんで。自分も何試合でも出来るように後1週間。スタミナも強化して、自分たちの連携も磨いて。まだまだ出していない連携もあるんで。自分たちのタッグワークもナメてもらっちゃ困るんで。次は誰が来るか知らないですけど、誰が相手でも自分たちが初代二冠になるってことは変わらないんで。楽しみにしといてください」

田中きずな&ビクトリア弓月
弓月「ごめん、きぃたん、ホントに……」
きずな「ううん。私は弓月と勝ちたかったし、私は弓月と2人でマリーゴールドのエースにならなくちゃいけないから、今日はなんとしても勝たなきゃいけなかったのに、最後助けに行けなくて、後1歩足りなくて……。ホントに悔しいけど、でも、まだまだ心は折れてないし、これから2人でどんどんどんどん上に行くんで!今日の負けだって絶対すぐ返します!」
弓月「ツインスター、タッグのトーナメントが始まって、私たち19歳タッグ、同世代タッグが最年少でこのタッグベルトを獲りたかった。私はきぃたんとなら出来ると思った。でも私の負けで、1回戦も突破できなかった。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも私はまだ諦めてないし、私はタッグのベルトだけじゃなくてシングルのベルト、まずは翔月なつみをぶっ倒して私がそのスーパーフライのベルトを腰に巻きたい。だからお前に必ず挑戦して、お前から必ず3獲ってやるから覚えとけよ。あと青野未来、私はお前に2回も負けてるんだよ。お前にもこの借りは必ず返してやるから覚えとけ」

第5試合


 ジュリアと詩美の対面でゴング。
 ロックアップでの力比べからクリーンブレイク。さらに手4つでの腕力勝負からリストロックの応酬、グラウンドでの首の取り合いを経てクリーンブレイク。両者タッチ。

 桜井がビッグブートを、MIRAIがラリアットを発射するがともに回避。MIRAIがロープに飛ぶもジュリアがエプロンから捕獲。その隙に桜井が組み付いてMIRAIにパリ風おパラダイスロック。カットに来た詩美にもパリ風おパラダイスロック。身動きが取れなくなった2人を踏みつけた桜井&ジュリアが「一緒に!この庶民が~!」と声を合わせて叫んでから低空ドロップキックで吹っ飛ばす。
 桜井はMIRAIに振るも、MIRAIがショルダータックルから低空ドロップキック。「庶民で悪かったなぁ!」と毒づきながらフロントネックロックで捕らえつつ詩美にタッチ。
 詩美は桜井にショルダータックルからキャメルクラッチ。桜井は手に噛みついて脱出するが、激昂した詩美がエルボー連打からコーナーに振って行く。桜井はコーナーに飛び乗ってミサイルキックでふっ飛ばし、低空ドロップキックで追撃してジュリアにタッチ。
 ジュリアは詩美に串刺しバックエルボーからミサイルキック。MIRAIがカットに入って2人でジュリアをロープに振ろうとするが、ジュリアがMIRAIへビッグブート、詩美へDDTからのスライディング・キックを放って撃退。ジュリアがブレーンバスターを狙うが、詩美が振り払ってエルボー。そのまま足を止めてのエルボー合戦へと発展する。打ち勝ったジュリアがロープに飛ぶも、素早くバックを取った詩美が投げっぱなしジャーマン・スープレックス。雄叫びを上げて起き上がったジュリアが投げっぱなしジャーマンでやり返して蜘蛛の巣で捕らえるが、詩美が強引にぶっこ抜いてコウモリ吊り落とし。詩美がMIRAIにタッチ。
 MIRAIはコーナーに上ってジュリアへミサイルキック。MIRAIはエルボー猛連打からロープに走ってラリアットを狙うが、ジュリアがカウンターのエルボーからランニングニー。MIRAIは即座に起き上がるも、ジュリアがバックドロップで追撃して桜井にタッチ。
 桜井はMIRAIにビッグブートを3連打し、足を使ったファイナルカット。さらに引き起こして強烈なビンタを見舞う。MIRAIがエルボーで反撃し、そのままエルボーでの打ち合いに。打ち勝った桜井がロープに飛ぶも、キャッチしたMIRAIがバックドロップ。さらにMIRAIが串刺しラリアット3連撃から「魂込めて行くぞ~ッ!」とコーナーに上って行く。これをジュリアがカットし、雪崩式ダブルアーム・スープレックスで叩きつけ、桜井がシャイニング・ケンカキック。さらに桜井がシャイニング・バスターを狙うが、詩美がカット。MIRAI&詩美が2人でロープに振ろうとするが、桜井がうまくかわして誤爆させ、ジュリアがミサイルキックで2人まとめて吹っ飛ばす。
 ジュリアと桜井は2人でコーナーに上がり、腕を組んで「Oh! まい☆ジュリア!」とタッグ名を叫びながらダブルのダイビング・エルボードロップ。桜井がMIRAIを庶民征伐で叩きつけ、コーナーに上って単身でのダイビング・エルボードロップを狙う。これをカットした詩美が雪崩式コウモリ吊り落としを狙うが、ジュリアが下から潜り込んで桜井ともども雪崩式パワーボムで投げ捨てる。裏摩周のような形になるも、下敷きになった桜井が大ダメージ。ジュリアが詩美にランニングニーを発射も、キャッチした詩美がパワーボム。4人大の字になり、クアドラプルダウン。
 先に起きたのはMIRAI&詩美。桜井へサンドイッチ式ラリアットを叩き込み、MIRAIがバックフリップからラリアット。さらにSSコロンビアwithミケーレを狙うが、桜井が回転エビ固めで切り返し、逆打ちで追撃。ロープに飛んでビッグブートを発射も、MIRAIがフライング・ラリアットで迎撃。MIRAIはSSコロンビアwithミケーレからミラマーレ・ショックを狙うが、着地した桜井がMPR。詩美がギリギリでカットに成功。

 ジュリアが詩美をロープに振るが、詩美がラリアットで撃退。MIRAIが桜井をミラマーレ・ショックで突き刺し、最後は強烈なラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。

MIRAI「MIRAIが勝ったぞ~ッ!今日の試合、今日の試合、スゲースゲー楽しかったなあオイ!林下詩美とは組むのはやっぱりちょっとだけ変な感じすんなぁ(笑)ジュリア、ジュリア、ジュリアはやっぱりスゲーよ。ホントはもっともっと隣で、いや、隣じゃねーな。近くで闘っていたいよ。でも、時間は限られてる?限られてるのかな?だからこういう1つ1つの試合をもっともっと大事に闘っていきたい。ジュリア、もっともっとやりてーよ!」

 ジュリアがMIRAIと額を突き合わせながら何かを語りかけ、人差し指を立てる。

MIRAI「桜井麻衣、昨日は隣、今日は対角。でもこれがミライサクだよね。桜井麻衣、今日はどう思ったの?」

桜井「MIRAIとは組んでも闘っても、すごい楽しかった。絶対MIRAIと一緒にタッグのベルトを獲りたいって思ってるよ!でも、タッグもなんだけど、私はどーしてもやりたいカードがある。それは……ジュリアとのシングル!」
ジュリア「名古屋の諸君、ただいま!お待たせしました。旗揚げ戦を終えてからずっと欠場してて。でもその間、みんなのこと見てましたよ。桜井のこと、よーく見てましたよ。桜井が今持ってる悩みとか葛藤とか全部リングで見せてくれてたと思う。だからすごい成長で、今までずっと隣にいたときよりも急スピードで強くなったね。ビックリしてるよ。私も思ってた。お前がもう一皮むけるには私にぶっ飛ばされることが必要だよな?私のお前への愛情、愛情を桜井麻衣に注入してやるよ。まあまたそのときはよろしくな。そして、マリーゴールドの諸君よ!ジュリアはここにいるぞ。いつでも待ってるからな。他にだ~れも言ってくる奴がいないんだったら、どっか行っちゃうから。というわけで、アリーベデルチ!またな!」

 ジュリアが先に1人退場していく。

MIRAI「ジュリアはいつなんどきでもカッコいいなコノヤローッ!(笑)桜井麻衣、絶対タッグチャンピオンになるぞ!」
桜井「もちろん!よろしく!」

 リングに皇希&後藤が上がってくる。

後藤「初代ツインスターチャンピオンは、私と皇希。tWin toWerなんで。次の後楽園大会、準決勝の相手を指名します。青野未来&翔月なつみ!」

 青野&翔月がリングに上ってきて皇希&後藤と対峙。

翔月「オイ後藤、お前ナメてんのか?お前らみたいななんにも残してない奴が獲れるようなベルト、この団体に1つもありません。自分たち初代シングルチャンピオンが、タッグの初代もいただきますので。まあ、指くわえて見てろ」

 CHIAKI&野崎がリングに上ってきてマイクを奪う。

CHIAKI「ということは?ということはですよ?CHIAKI様とノザキ様の相手は、MIRAI、そしてシン・超貴婦人、桜井麻衣ということですね?誰が相手でも大暴れしてやるよオラッ!」

 全員がそれぞれ次の相手と視殺戦を展開し、リング上が硬直。

翔月「……誰か締めろよ」
MIRAI「とりあえず!締めるから帰れ!勝ったのはMIRAIだ!」
詩美「なんだかすごくタッグ戦盛り上がってて羨ましいですねえ。まあ私はパートナーいないからさ。タッグトーナメント出てないんだけど、こんな楽しそうなタッグ戦線見てたら、私も早くステキなパートナーを見つけたいなと思いましたよ。今この次期だからこそ色んな人と組んで最高のパートナー、見つけたいと思います。それこそ、ジュリアでもいいしね?ジュリアは対角のほうがいいか。ステキなパートナーを見つけて、自分も最高のタッグチームを見せたいと思います。皆さんとりあえずタッグトーナメントまだまだ続きますんので、楽しみにしててください!」
MIRAI「名古屋のみんな!次来るときは今度こそしっかりベルト巻いて帰ってくるから、待ってて!じゃあ最後にシャイン・フォーエバー!と言ったら皆さんマリーゴールド!でお願いします!魂込めて!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!」

<試合後コメント>
林下詩美&MIRAI
MIRAI「今日のメンバーはやっぱり自分の中で思い入れのあるメンバーでした。そして、やっぱりプロレスは楽しい。プロレスは痛くて、苦しくて、悔しくて。でも自分の中ではやっぱり楽しいんですよ。両国であんなふうに負けて、すごいつらくて、悔しくて、苦しい。でもそれも全部ひっくるめて自分はプロレスがすごくすごく楽しいです。そして今日のメンバー、やっぱり楽しすぎる!思い入れがいっぱいある。ジュリア、ホントはずっと近くで闘っていたい。でもタイムリミットはもしかしたら近いのかも知れない。だからもっともっとこの期間、深く、濃くジュリアと関わっていきたいと思います。そしてタッグトーナメント、前回名古屋で自分は『ベルトを巻いて帰って来る』って言ったけど、それは出来なかったからさ。今度こそタッグトーナメント優勝してベルト巻いて、しっかり名古屋にベルトを持って帰ってきたいと思います」
詩美「MIRAIとは何回やっても、やっぱり組むと不思議な感じ。慣れないんだけど、マリーゴールドに来てから組んだことない人とたくさん組んだり、闘ったことない人と闘ったり、色んな新しいことを味わえてすごく幸せです。プロレスラー、最高の出会いもあれば悔しい別れもあったりするから。大事な先輩が急に引退しちゃったり、闘ってきた戦友がいなくなっちゃったり、そういうこともあるから。この1個1個を大事にしていきたいと思います。ジュリアとはまだシングルをずっとずっと出来てないからさ。どうせやるんだったら最高の舞台で最高の状態で私はシングルしたいと思ってる。ジュリアとのシングル、これだけはこだわりたい」

ジュリア
「前回の名古屋大会では本部席でみんなに檄を飛ばしたり野次を飛ばしたりしましたけど、今日はしっかりリングに立ちましたよ。マリーゴールドに来て私はいい思いを1つもしていないんですよね。このままだと『私は何でここに来たんだろう?』と言う気持ちでいっぱいなところなんで。みんなさ、いいよ。SNSで『ジュリアさんと闘いたいんですぅ~』……私が求めているのはそんなんじゃねーんだよ!リング上で『組むのも楽しいし闘うのも楽しい』?楽しい?私、プロレスやってて『楽しい』って言葉、あんまり好きじゃないんだよね。苦しいの、痛いの、つらいの、それを乗り越えるのがプロレスでしょう?楽しんでプロレスやってる奴ら、お前ら、そんなんで上に行けると思うなよ!上に行きたいんだったら、ここにいるよ!いつまでいるか分かんねーよ?詩美もMIRAIも、桜井だって誰でもいいよ!言ってきたのはそれだけか!昨日の弓月と桜井とMIRAI、他にいねーのか?!Twitterで『ジュリアさんと闘いたいです!』『組んでみたいです!』……あたしが求めてるのそんなんじゃねーからな?!」

桜井麻衣
「なんか、タッグトーナメントでMIRAIと組むときにはなぜか対角に立たされるんですけど、なんででしょう?でも、こうやってつらいときも楽しいときも、一緒に隣にいてくれたMIRAIと絶対にタッグのベルトを巻きたいと思っています。絶対にミライサク、タッグチャンピオンになるのでその姿を見に来てください!そして、ジュリアと久しぶりに隣で一緒に闘いました。とっても嬉しかった。でもねえ、いつまでもこうやって一緒に闘えるかもわからない。貴女に教えてもらってきたこと、私はまだまだ返しきれてない。最後に……最後じゃないかもしれない、まだ。でも、絶対にシングル、今までで最高のシングルを貴女とやりたいと思ってるから、絶対に私と闘ってください」

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