“昭和の組長”藤原喜明が“令和の組長”酒井博生にエール!酒井組が旗揚げし日本全国統一宣言!
21日、東京都・新宿FACEにて『プロレスリング酒井組』が旗揚げ興行を開催した。
酒井組とは、元HEAT-UPの酒井博生が旗揚げした新団体。
酒井は2022年2月に47歳にしてプロレスラーデビュー。『挑戦することに年齢は関係ない』をテーマに掲げて活動しており、遅咲きで夢を追う酒井には中高年ファンから大きな支持が集まっている。
任侠物のVシネマに登場しても全く違和感が無い威圧感あるビジュアルや、キックボクシングをバックボーンに持つことから“殴る・蹴る”という純粋な暴力で制圧していくファイトスタイルには抜群の説得力がある。
酒井は2023年8月に突然HEAT-UPを退団してフリーランスに。退団発表翌日に【酒井組】を結成し、“酒井組長”を名乗ってHEAT-UPのライバル団体に“地上げ”を行うなどセンセーショナルな再スタートを切った。
その後は続々と舎弟を増やしながらプロレス界を渡り歩いていき、酒井組は続々と勢力を拡大。デビューから約2年5ヶ月、酒井組の活動開始から約1年で新団体の旗揚げまでこぎつけた。
メインイベントでは、酒井博生&ザ・グレートサスケvs藤原喜明&田中将斗という超豪華タッグマッチが実現。
酒井は田中と真っ向からエルボー合戦を展開して意地を見せ、藤原組長相手にはUWFスタイルを彷彿とさせる格闘戦を挑んで顔面をガンガン蹴り飛ばしていく“組長”としての矜持も見せる。
しかし、藤原組長が強烈な張り手や一本足頭突きで場外へ叩き出し、酒井組ののぼり旗を使って殴る・突く・絞めると多彩な凶器攻撃。一気に窮地に追い込まれた酒井だったが、サスケの献身的なサポートで戦線を維持。最後は酒井と田中の一騎打ちの形に。
酒井は顔面へのドロップキックや必殺のフライング・ニールキックを叩き込むなど躍動していくが、コーナーに上ったところで田中の雪崩式ブレーンバスターの餌食に。藤原組長がサスケを脇固めで押さえる中、田中がスーパーフライからのスライディングDを炸裂させて酒井から3カウントを奪った。
試合後、大の字になる酒井に藤原組長が拍手を送り、助け起こした上でガッチリ握手。昭和の組長から令和の組長にイズムは受け継がれていった。
大会を終えた酒井はインタビューに応じ「プロレスラーになるという挑戦をして、今度はこのキャリアで自分の団体を作るという挑戦をしたかったんです。自分は年齢的にも残された時間は少ないでしょうから、どんどん色んなことに挑戦していかないといけない。令和の世に“組長”を名乗らせていただいているので、いつか昭和の組長の首を獲らないといけないとは思っています。年齢を重ねられても変わらず強くて、向き合ったときの威圧感もすごくて。憧れであり、いつか追い付きたい背中です」とコメント。
さらに「目標は日本統一です。すべての都道府県で大会を開いていって日本を統一したいなと。今は半年に1回くらいの開催を目処に考えてますけど、近い内に3ヶ月に1回、1ヶ月に1回、出来ればもっと開催していって後楽園ホールにも進出していきたいです」と大きな夢を吐露。今年50歳になる酒井だが、その野心は若々しくギラついていた。