元LLPWの“元祖女子高校生レスラー”佐藤めぐみが25年の時を経て再デビュー!紅夜叉&長嶋美智子も駆けつけ生歌ライブで祝福!

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 21日、東京都・新宿FACEにて『プロレスリング酒井組』が旗揚げ興行を開催。“元祖女子高校生レスラー”佐藤めぐみが約25年の時を経て再デビューを果たした。

 佐藤は1996年3月の高校3年生時にLLPWから“元祖女子高校生レスラー”としてプロレスラーデビューするも1998年6月に引退。活動期間は約2年と短かったが、実際の制服姿での入場といった強いインパクトを残したことを記憶しているオールドファンは少なくない。

 佐藤は引退後に実家へ帰り、結婚・出産して3人の子宝に恵まれる。
 現在は離婚をして看護助手として正社員で働いているが、子育てと社会経験を積んでいくうちに過去を振り返る機会が増え「LLPWを辞めたときの自分の行動がいかに浅はかで軽率だったか」と考えるようになり、中途半端に終わらせてしまった自分をずっと悔やみながら引きずって生きて来たのだという。

 そんな佐藤は、47歳にしてプロレスラーデビューし『挑戦することに年齢は関係ない』をテーマに掲げて活動する酒井博生と出会って人生の岐路に立つ。

 悩みに悩んだ末に佐藤はプロレスラー復帰を決意。「私は25年前にプロレスの世界から道半ばにして逃げた過去があります。その後の人生においても、このことは片時も消えることはありませんでした。逃げた後悔を消すには、新たに挑戦することでしか消すことは出来ないと考え今回リングにもう一度立ちたいと決意しました。『挑戦することに年齢は関係ない』という言葉を掲げる酒井組長にこの度挑戦の機会をもらい、再びリングに立たせていただきます」と意気込みを語っていた。

 佐藤の再デビュー戦は、シン・広田さくらとのシングルマッチ。
 2人は生まれた団体を違えど同い年の同期。プロレスキャリアにブランクがあったり、同じく離婚を経てシングルマザーとなっていたりと共通点が多いことから親交が深い。また、LLPWの先輩でもあるGAMIは佐藤のセコンドに付いた。


 試合が始まると、広田は一切のおふざけ無しにじっくりとしたレスリング戦を展開。互いに練習生の頃に何千何万回とやったであろう基礎の攻防を見せていく。
 一旦クリーンブレイクすると、広田はいつもの笑顔になって「年齢もシワの数も増えてリングで再会出来たので、正々堂々クリーンファイトで楽しみましょう!」と握手を求める。佐藤がその手を握り返した瞬間に広田が首固め。
 その後は拝み渡りに失敗して股間を痛打した広田が「まさか!佐藤さんもやるの?!」と無茶振りしてロープ上を歩かせたり、大勢の家族・友人・同僚の前でボ・ラギノール(カンチョー攻撃)を連発したりと序盤から一転して広田ワールド全開に。


 悪ノリした広田がトペ・スイシーダに失敗してロープに宙吊りになったところから佐藤が反撃開始。25年のブランクがあるとは思えない軽やかな動きで多彩な丸め込みを見せ、ミサイルキックやフロッグ・スプラッシュと飛び技もキレイに決める。
 しかし、すべてを受け切った広田が珍しくミサイルキックを放ってぶっ飛ばし、夜叉ロックで捕らえてギブアップを奪った。

 マイクを取った佐藤は「私は所属していた団体を逃げる形で辞めました。今日は会場に当時お世話になっていた先輩方もいらしています。この場をお借りしまして、その説は自分の身勝手な行動で大変失礼を致しまして、深く心からお詫びを申し上げます」と25年言えなかった謝罪の言葉を述べて涙。
 そして「逃げてしまったという罪悪感が一番その後の人生で引きずっていたことでした。また挑戦することに怖さはありますが、一歩踏み出す勇気と、カッコ悪くてもダサくても最後までやり遂げるという覚悟でこれからも皆様の前で挑戦し続ける姿勢を示していけたらいいなと思っております」と決意を語った。


 その後は、佐藤の復帰を祝福すべく元LLPWの紅夜叉さん、長嶋美智子さんが登場。
 年齢を重ねても歌手になりたいという夢を実現するために活動している2人は長嶋さん作詞の『we never give up』という曲を初披露。佐藤だけではなく、夢を追い続けるすべての人へエールを贈った。

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