「プレッシャーと責任感をガンガン感じたい」青野未来が林下詩美を制して悲願のワールド王座戴冠!

26日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『MARIGOLD GRAND DESTINY2025』が開催。青野未来が林下詩美を制してマリーゴールド・ワールド王座(※真紅のベルト)戴冠を果たした。
詩美は昨年9月まで行われたシングルリーグ戦で優勝を果たし、ビッグマッチである1月3日の大田区総合体育館でSareeeを撃破して真紅のベルトを獲得。絶対エースとして期待されながらも旗揚げ以降は存在感が埋もれつつあった詩美がついにマリーゴールドの頂点に立ち、堅実に防衛を重ねて現在まで団体の象徴として君臨してきた。
この日、詩美に挑戦したのは今年のシングルリーグ戦『DREAM✴STAR GP 2025』優勝者の青野未来。
青野は新生アクトレスガールズの絶対的エースとして君臨してきた実績もあり、マリーゴールド移籍後もトップ戦線で活躍。純白のベルト(UN王座)の初代王座を巡るトーナメントでの相次ぐ死闘で団体旗揚げ直後のスタートダッシュに貢献し、劇的な王座戴冠を果たして見せた。
UN王座からは陥落したものの、青野は旗揚げ戦から皆勤出場を続ける貢献を見せ、団体の中核として奮闘。高橋奈七永の引退試合の相手も務めてワンセコンドEXを継承するなど全女の系譜も継いでおり、「私はこのマリーゴールドに対する愛は誰よりも強いと自負しています」という決意とともにいよいよ頂点たる真紅のベルトに王手をかけた。

試合序盤はじっくりとしたレスリングの攻防が展開され、青野はローキックを軸とした足攻め、詩美は必殺のハイジャック・ボムにつなげる首攻めと互いに堅実は一点集中攻撃を見せる。
流れが変わったのは中盤。エプロン上の攻防でスタイルズ・クラッシュを決めた青野が勢いに乗り、多彩な蹴り技や39ロックなどの関節技で詩美の足を本格的に壊しにかかる。
我慢の試合が続いた詩美だったが、ラリアット勝負で競り勝ってスリーパーホールド。さらにトーチャーラック・ボムやジャーマン・スープレックス・ホールドといった大技も立て続けに決め、青野の猛反撃を受けつつもハイジャック・ボムまで決めていく。
しかし、青野は気迫のキックアウトを見せ、奈七永から継承したワンセコンドEX。ラリアットを狙う詩美にカウンターのラリアットも叩き込み、最後は掟破りのハイジャック・ボムを決めて3カウントを奪った。

先にバックステージに戻った詩美は、会場から聞こえてくる青野の曲に耳を傾けつつ「もう私の元にベルトは無いけど、私はこんなことじゃ折れない。エースなんで。折れないし、メゲないし、立ち止まらない。今はマリーゴールドの先頭は青野未来に任せたけど、青野未来になら任せられるよ。あんな力強くて輝いた人いないから。でもそう思うのは今日まで!悔しさを感じるのも今日まで!明日になったらまたその赤いベルト、私の元に戻るように狙いに行くし、さっき言った通り私は立ち止まらない。こんな思いをするのは今日まで。明日からまたエースとしてド真ん中を歩いていきたいと思います」と涙しながらコメント。

リング上では王座戴冠の喜びで笑顔を見せていた青野だが、バックステージには神妙な面持ちで登場し「チャンピオンって、スゴいなって。闘いながらウタの……詩美のチャンピオンとしての強さとか責任感とかを感じて。私は詩美にそれを教えてもらいました。だから、まだまだ足りなかったんだなって、覚悟。それを詩美が教えてくれたから、このベルトの重み、チャンピオンの重みをしっかりと感じて、もっともっとプレッシャーをガンガンに感じて、責任感を感じて、このマリーゴールドを青野未来が引っ張っていきたいと思います」と語ってベルトの重みを噛み締めた。
















